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初・料理教室!〜僧食を学ぶ〜

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以前から気になっていた、全国曹洞宗青年会が主催する「味来食堂〜僧食を学ぼう〜」に参加。
芝の東京グランドホテルって、曹洞宗の檀信徒会館でもあったのかー!

料理教室なんて生まれて初めて!
料理は好きだし基本毎日作るけど、自分が食べたいものを好き勝手に作って勝手においしいと思っているだけだから、けして料理がうまいわけではないし、たぶんいろんな基本的なこともできてないしきっといろいろ間違ってるはず…
ただ永平寺参禅の時のお食事の「淡味」や肌で感じた「喜心、老心、大心」が忘れられず、帰って数ヶ月は肉魚卵、ネギ類ニンニクなどを一切摂らず、せっせと昆布出汁だけで料理していた。
今でも出汁だけは昆布と椎茸しか使っていないが、どうしてもあの時の味のようにならない。
あの出汁の感じをどうしてももう一度思い出したくて、不器用者が恥をしのんで申し込んだ。

参加者は10名。男性も。
ご指導くださるのは日本各地からの曹洞宗のお坊さんたち、本日は神奈川とやまなしから洋食と和食担当、お一人ずつ。

まずは精進出汁、今日は昆布と椎茸に加えて、焼いた大豆、普通の大豆、干瓢も加わってた!
なので、私の記憶にあるものよりずっと味が濃かったけど、それはそれでおいしかった。
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蓮根や大根ガンガンすりおろしたり、皆で少しずつお手伝いしながら完成したメニューは

湯葉ご飯鼈甲餡がけ
菜の花と塩昆布のペンネ
もちもち蓮根もちのあんかけ
蕎麦の実を使ったサラダ 
季節のお吸い物(桜花と三つ葉)
柚子のブラマンジェ
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もちろん、肉魚卵、ネギ類は一切なし。
曹洞宗の修行道場のお寺の典座寮で作られる精進料理は、基本的に道元禅師の「典座教訓」や「赴粥飯法」などに基づく理念によって作られる。
どんなに大人数分であっても、作り置きをしたりせず、下処理から調理まで全く手間を惜しまずに調理される。なので、永平寺や總持寺などの大本山では典座寮の僧侶たちは他の雲水たちよりも早起きをする。つまり普通が3時半起床なら1時半起床となる。
食べる人のことを思って作られたことが目に手に舌に直接伝わってくる素晴らしさは、自らの全てを顧みるに十分。

この日も何種類ものメニューを、けして焦ることなく順序立てて作ってゆく。
固まるのに時間がかかるデザートのブラマンジェから作り始めたが、柚子を洗い、皮をむき、白い部分を削ぎおとし、千切り部分と、種をきれいに除いた実、果汁に分けて使う。ブラマンジェの生地には果汁とピール、飾りのジャムは別に作る。
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蓮根もちは、綺麗に皮を向き、食感のためのみじん切りと、擂り下ろして水気をよく絞ったものとを後から合わせる。
それを整形してから揚げる。
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サラダのための温かいドレッシングには、ご指導くださったお坊様のところの自家製梅干しを。このところ、蜂蜜などで甘味をつけ食べやすくしたものや塩分控えめしかお目にかかれなくなったが、これは昔ながらのしょっぱーい正統派。
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同じくサラダに載せる蕎麦の実は、まず茹でてから油で揚げ、最後にカレー粉をまぶす。
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みんなで作るとサクサクできてゆく。
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ひとつひとつ、心がこもっている。
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3時間ぐらい立ちっぱなしでしたが、いろいろ質問できて疑問も晴れ、すごく楽しかった!
皆で座敷に戻り、五観の偈と共に美しい御膳でいただいて満足!
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手間がかかることをありがたく感じるひととき。
焦ったり手を抜いたりイライラしたりすることへの反省を、また久しぶりに思い出して感謝。
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by saskia1217 | 2018-02-28 21:41 | くいしんぼうメニュー | Comments(0)

「ほんとの」千手観音に会ってきた!〜仁和寺と御室派のみほとけ展@東博

先日やっと「仁和寺と御室派のみほとけ展」@トーハクに。

空海の三十帖冊子全巻公開が前期、葛井寺の千手観音をはじめとするいくつかの秘仏が後期で残念ながら2回は行けず、1041本の手を見たくて後期に!


しかーし。

みんな見たいものは同じ(笑)たぶん。

そしてみんな「◯年に一度」とか「秘仏」とか好き。

ツイッターで混雑状況見ながら、まーいつ行っても並ぶのは仕方ないと覚悟しながら出かけた。この日は幸い暖かい晴天、待ち時間20分はそう辛くないが、中が物凄い混み具合。

ロッカーがなかなか空かないから皆ダウンコートや帽子、着たり持ったり、リュック背負ったりで一段とぎゅうぎゅう。

日本の博物館美術館てなんであんなに混むんだろうルーブルとかそんな混み方見たことない。

もっと快適にストレスなく、ちゃーんと展示物が観たい!(心の叫び)


運良くロッカー見つけ身軽になったので、めげずに突入。

仁和寺の歴史さすが代々天皇が門跡を務めただけあって、いろんな天皇の肖像画や自筆の書がズラリ。

立派に装幀された昔の人の手紙見るとき「あー、本人は、何百年も経ってから見ず知らずの人にこんなプライベートな手紙を見られるなんて思ってもなかっただろうな」とちょっと可笑しくなる。


実際にどんなものだったのかよくわかっていないという密教の秘密の修行法が書かれた「孔雀経」が興味深かった。

その本尊である孔雀明王の像も何か不思議な感じで。

そういえば、閻魔様で有名な深川の法乗院も孔雀に乗った方がいた気がする

孔雀明王あそこもたしか真言宗だったなぁ。


大きな大きな曼荼羅、空海さんの修行を思い出す虚空蔵菩薩像、背後の菩薩が前の仏様を抱いている珍しい構図の五秘密像

「白描図像本尊図」という、いろんな仏画のいわゆるお手本「ひな型」が大変面白かった。いずれも中国からもたらされたものだけど、キリスト教美術でも同じように聖人たちの立ち位置や配色など構図の定番て決まっていたことを思い出したり。


密教で使う法具も、元からもたらされたもの、鎌倉時代のものなどいくつか展示されていたのだが、それらは大変美しく細工も凝っていて、もはやほぼ美術品のような感じ。

最近、実際に真言宗の法具を見せていただいたり説明していただいたりする機会があったのだが、普通お寺で使っているシンプルなものと役割は変わらないはずなのに、こんなふうにガラスケースの中で照明が当たっているのがなんだか不思議だった。


仁和寺が持っている医学薬学関係の書物も大変興味深かった。

空海さんのことを考えれば当然だけれど、仏教、寺と言うものがただ感覚的な意味での信仰、祈祷という概念だけでなかったことを実感させる。


他にも、延喜式や般若理趣品、中国側から見た南北逆になっている日本地図、海彦山彦でお馴染みの彦火等々出尊絵、高山寺の鳥獣戯画の写しと思われるもの(地理的に近かったので虫干しの際などに写されたかも?というのが面白い)

など目を引くものがいっぱい!


最後のコーナーがいよいよ仏像たち。

ここにたどり着く頃には、いろんなものを見てすでにヘトヘトなんだけど(笑)暗がりにポツポツと照らされた光のなかに立ち並ぶ仏様たちに期待が膨らむ。

仏像の迫力と言う意味では、先日見た運慶展で受けたような衝撃的な感動とは違ったのだけれど、一つ一つの仏様の持つ背景や魅力、素材の違いなどがとても楽しかった。


ちょっぴりお腹が出て可愛い出家前のお釈迦様「悉達太子坐像」、お腹に顔がついてる深沙大将、そして必ずどの方向から見てもすくっとまっすぐ立っていらっしゃる大日如来様

一番好きだったのは大阪・金剛寺からおでましの五智如来坐像。

まばゆい金色も美しいのだけど、それほど大きくない5体の仏様たちがそれぞれお顔も、印を結ばれた細かい指先の動きまでも、ちょっとずつ違っていて、まとめて拝見するとそのバランスの一体感が素晴らしく、お一人お一人から、また全体から伝わってくるお優しさにいつまでも見ていたい仏様たちだった。


さて、この展覧会の目玉の1つ、仁和寺の観音堂の再現。

今回出ていらした仏様たちは、国宝とか秘仏とか、普段一般人には、いやそのお寺のお坊さんたちでも見る機会がなかったり、しかもお寺では望めない360度お背中まで拝見できる、という凄さがあったのだが、この観音堂コーナーにはオリジナルの33体もの仏様が一同に並ぶと言う、ものすごい風景になっていた。

しかも撮影自由、太っ腹。

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当然どれが誰?てことになる(笑)

あ、大好きな迦楼羅さんが!

鳥の顔に羽根、笛を吹いてる。

梵天さまの凛とクールなお顔が印象的。

中央の観音様の品格も素晴らしく、両端の風神雷神、ちょっと愛嬌あるおじいさんの姿の婆藪仙人、龍を頭に乗せた難陀龍王、太鼓を叩く緊那羅王見飽きない。

あまりにも躍動感があって、この前見た歌舞伎座の「マハーバーラタ」で動き回ってた神様たちを思わず思い出した。

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仏様たちの裏側に通じる回路の、京大が特殊な技術でスキャンしたという壁画も見事。湿度の関係でずれた板目や、雨漏りのシミ、おそらく掃除の時に拭いて付いた滲みなどもそのまま再現されてる。

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観音堂を堪能した後は、もう一つの目玉、葛井寺の千手観音さまへ。

すごいや!(笑)

とにかくすごい、手が!

1041本、よく付けたなぁ…

解説パネルには、その内部構造や制作方法、何本かの手にもたれた持物の意味などのオモシロ情報が。

ほんとに千本以上の手を持つ千手観音はこれしか確認されていないそうで、今回外に出品されていたいわゆる40本の手を持った千手観音さまたちもそれぞれ素晴らしかったのだけど、さすがに隣にこれがデーンと鎮座されてると圧倒される。

持物の意味はどの千手観音像様もほぼ同じなのだが、「あらゆる仏に会える」「すべての神々を操ることができる(髑髏)」のような深遠なものから、「早く良い友人ができる」「腹痛が治る」「目が良くなる」「学問ができるようになる」「物忘れをしなくなる」「果物や作物がよく実る(葡萄!米じゃないんだ!)などごく庶民的なものまで(笑)…

人々の願いなんて何百年何千年たっても変わらないものなんだな。


会場には仁和寺から何人ものお坊さんがいらしていて、「お坊さんと話そう」みたいな個人的に話を聞くコーナーから、御朱印に日付を入れるサービスまで、フルに働いていらした模様。

近年のお寺ブーム、仏教ブームはまだまだ勢いが衰えていないと感じるのは、いっときのブームを見過ごさないで各宗派ともどもたくさんのお寺やお坊さんたちの努力がまだ続いているからだと思う。

素晴らしい展覧会でした。


買ったお土産を眺めて・・・笑。

仏像がらみは一つもなくて、結局ぜんぶ空海さん関係。

あ。

「空海もなか」は餡を自分で挟むタイプ。

さすが銀座・空也さんの監修だけあって、皮は金沢、餡は北海道から。

皮の食感と香りがとても良くて、ものすごく美味しかった!

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by saskia1217 | 2018-02-25 20:18 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

神楽坂とさか計画「THE ORIGIN」

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さる週末のセッションハウス「神楽坂とさか計画・THE ORIGIN」
満員のお客様に囲まれて、全3回公演無事終了しました。
寒いなかお越し下さったみなさま、ありがとうございました!

今回は前日夜が、音楽監修とオルガンを務めた「仏響コンサート」というスケジュールで、直前のリハ参加が難しく、とさかの皆様には色々とご迷惑をおかけしてしまったのだけど…

今年の近藤さんの狙いの1つに…
「いつも必死にがっつりピアノ弾いてダンスを視界に入れることが出来なかった私を、少し解放したい」
つまり同時に「作品そのものが音楽作品に支配されすぎない」
ことがあった。

ピアノ的にみると(笑)昨年のゴンザレスが容量重量体力気力Maxだとすると(1年かけてさらったからねー)、今年はまさに対極。
余裕ないスケジュールも相まって、当日まで決まらないアレコレに対して、私も焦りや不安ほとんど感じずにノンビリ参加。
…とはいえ、石渕さんとのアンサンブルや、最後まで身体に入らなくて怖かった4小節+6小節という変格的な尺の即興には、ちょっぴりドキドキでしたが。
(ダンサーの拍や尺の数え方って、音楽家サイドからみると倍なことが多いから難しく、話がややこしくなったり。体感的に4単位が彼らには8なんだよねー。未だに慣れなくて…)
あと…
コンドルズファンにはおなじみの名曲「サバンナの掟」でいただいた役「最近抜け毛が気になる雄ライオン」の出番ばかり気になり(笑)
ゼッケンつけたカラフルな衣装を、Eテレのイメージに重ねてやりきりました、あはは。

海外国内で活躍するダンサーさん、大学出たばかりくらいのフレッシュなダンサーさん…
とさか計画は今年で7回目なのだけど、毎年本当に!全てのダンサーさんがみな素晴らしいのです。
個性豊か、明るくて面白く、楽しい人ばかり。
思いやりがあり、気遣いがあり、優しくて、キッパリと気持ちがいい。
1ヶ月半くらいほぼ毎日一緒に過ごす間、嫌なことが一瞬もないばかりか、楽しい時間が過ぎていつか終わることがこんなに寂しく悲しい現場ってないのですよ。
ほんとにひとえに近藤さんの人徳なんだなぁ…

そんなわけで2日間の本番中、才能と個性豊かなダンサーさんたちの近藤ワールドを、今年はピアノ席から心穏やかに楽しめました。
みんなありがとう!
羽生くんも宇野くんも小平さんも、なーんにも見られてないけど(笑)幸せな時間でした。

やりたかったことが出来て良かったね、近藤さん!
と思いきや、まだやりたかったことがいっぱい残っちゃったんだって。
それはまた来年やるそうなので、みなさま期待してお待ちください!
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by saskia1217 | 2018-02-19 22:18 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

祈りのとき〜仏響コンサート、終了!〜

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2/16の仏響コンサート@日本福音ルーテル東京教会。
短い準備期間に加え、いくつかのハプニングもあり開催が危ぶまれましたが、皆様の強い気持ちとご尽力で何とか終了しました。

個人的には、もっと音楽面の内容を充実させたかった悔いは残りますが、まぁ与えられた環境と時間で作り上げなくてはならないので致し方ないかもしれません。
個人的には、あの会場であのオルガンでのアンサンブルでどう響くか最後まで疑問だった自作の「懺悔随喜」がイメージ通りに音になったのに、ちょっと感動しました。

トークの時、お客様の表情がとても柔らかく楽しそうだったのが印象的でした。
(トーク…松島住職と関野牧師のインパクトにはどーしても負けてしまいますが…笑)

一人一人の祈りが1つになる時を体感&楽しんでいただけとしたら嬉しいです。
共演を快く引き受けてくれた若い弦楽器奏者のみなさん、たくさんのお客様、そして関野牧師にスペシャルサンクス!
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by saskia1217 | 2018-02-19 22:13 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)


今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217

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