A線上のアリア☆チェンバロ奏者 廣澤麻美 公式ブログ  Asami Hirosawas Blog


今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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雑感

夕方さらい終わって楽器の音が聴こえなくなったら、外からかすかに爆発音がいくつも聞こえてきた。
なんだなんだ、秋に花火か?
ネットの「花火カレンダー」で調べたら、なんと「足立の花火」が今日だった。
荒川土手、赤羽〜豊島から少し下ったところ。
結構離れてるのに、こんなに聞こえるんだなあ。
花火ってすごいや。
こんなに涼しくなってから土手で見る花火はどんなだろう、きっと空気が少し冷たくて清々しくていいかもしれないな。

秋になって仕事が色々と始動して、やることはいっぱいあるはずなのに、何故かモチベーションがあがらない。
あがらないどころか、ここ数日で結構イヤなことも続き、凹む一方。
こういう時はいくら好きなもので治そうとしても、意外と全く効果がなかったりする。
というか、憧れていればいるほどどうしても比較してしまって自分のダメダメさが一段と浮き立つから、かえって逆効果なんだな(苦笑)。
どっちに逃げれば、またはどこに行けばとりあえず大丈夫になるのか、なんて思ってみても、そんなところなかなか無いんだよね。
ま、何かに頼ろうとするのがそもそも八方塞がりの原因なんだけど(笑)。
こういうときは仕事のことしか考えないようにするか、バカバカしいバラエティーでも見るか、寝てしまうかだな。
お酒という手もあるけど、ここのところお酒の席が続いたし、やめとこ。

NHK「みんなのうた」で今やってる「エレファン」。
なんですか、あの歌は。
悲しすぎるだろ。
こんな季節にあんな歌・・・国民を鬱にする気ですか!?

昨日ドッと疲れたのか、今日はお昼近くまで起き上がれず、おまけになんだか摩訶不思議な気分。
起きてみたらだんだん、夢をみたことを思い出してきた。
山奥の癒し系温泉旅館での何かの合宿中、その宿にギター1本抱えてフラッとやってきたミュージシャン。
山崎まさよし、だった気がする(笑)。
思い出そうと脳の奥をかきまわしてみたら、なんだかだんだん奥田民生だった気もしてきたが(ん〜、二人の顔が混ざる・・・)、いや、あれはたしかに山崎まさよしだった。
斎藤和義じゃなかったことだけは確かで、おまけに宮本浩次だったことは残念ながらゼッタイにない(爆)。
その人が、ウッディーでアロマでキャンドルな(笑)空間でなんか歌ってくれてた気がする。
みんながぐるっとまわりを囲んで膝抱えて座り、それを聴いてた。
で、翌朝、白い朝もやの中の道を、ギター背負って帰ってゆく後ろ姿・・・。
なんだったんだ、あの夢は。
やっぱりなんか疲れてたのか?(苦笑)

買い物に出て帰り道。
連休初日の今日はさすがに人通りも多い。
歩道を歩いていてふと、またいつものことを思った。
「何故、自分だけがいつもよけているのか?」
果たして私は、自分からよけようとしているのか?
自分がよけなかったらどうなるのか?
ためしに、今日はそれを確かめてみよう、と思った。
1人でも複数でも、歩道でも横断歩道でも、とにかく対向の歩行者が自分にかなり接近しても、自分の歩く方向を変えないでみた。

10人中9人、まともにぶつかった。
横の人と話に夢中だったり、下を向いたまま歩いてくる人ならまあわかるんだけど、こっちをバッチリ見て(目まで合っていて)ぶつかるって、単純にすごい不思議。
なんなんだ、これは。
何かしらの「私、よけます」オーラ、みたいのがこっちから出ているんだろうか?
これ以上強行すると買った卵が帰りつく前に割れると思い、実験終了(笑)。

仕方ないな。
数秒おきに身体をひねってる分、自分のウエストが締まる効果満点だと思って、もう諦めよ。
(またくだらない話しちゃった・・・)

たのしいこと、たのしいこと。
さっき、テレビのクイズ番組で「『はばかり』とは何のことでしょう?」という問題が出て、シンデレラの畠山さんが咄嗟に「京都」と答え、司会の中山ヒデさんがひとしきり爆笑したあとで「『そうだ、はばかりに行こう』かよ?」と言ったのが非常にツボでした・・・。
「はばかり」って祖母がよく言ってたから私には馴染みの言葉だったけど、今はもう知らない人のほうが多いんだろうな。
祖母は「ご不浄」もよく使ってたし。
子供の頃、コロンボが大好きでかかさず見ていた私、コロンボの大好物で彼のセリフによく出てきた「チリ」がどんな料理かわからずに、祖母に訊いたことがあった。
祖母はその時「ちりっていうのは、ふぐを入れたお鍋のこと」と教えてくれたのだが、子供心に「う〜ん、ふぐってアメリカっぽくないよなあ」ともやもやしつつ、納得することにしたのだが。
今考えるとあれは明らかに「チリコンカルネ」のことだったと思う。
この料理、ドイツではポピュラーで、留学して初めて謎が解けたのだった。
言葉にまつわる思い出。

この連休、素晴らしい散歩日和らしいが、どうやら行けそうにないや。
明日はリハ。
秋刀魚でも焼いて、今日は早く寝よう。

うだうだ言ってるんなら、さっさとやれよ、って話。
自分のテリトリーで、自分のすべきことを。
はい、わかりました!
by saskia1217 | 2011-10-08 19:41 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

覚醒

気が遠くなるくらい長いと思っていた夏休みも、いつものようにあっという間に終了。
3ヶ月、何してたんだ?
しかし、よく遊んだ。

ということで、今日から私も大学での授業始動。
よりによって雨で、おまけにまだちょっとぼ〜っとした頭と身体で出勤。
テンションがあがらない。
教室に入ったら、学生さんのひとりが・・・
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おおおおおお!
エレカシの今夏フェスTシャツ!
(しかも、ビッグサイズXLの襟元をカットしてリメイク!)

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かっこええ〜!
the telephonesファンの彼女、この夏はSLSとGG11に出かけて、同日だったエレカシも聴いたとのこと。
なんでも、エレカシ終演後にかなりの人がグッズを買いに殺到していて、彼女が買う時にはすでにこのXLサイズしか残っていなかったそうで。
(それでも着こなすオシャレさん・・・我々「年上」ファンも見習いましょう)
「フェスで2回聴いたら、なんかエレカシ、いいですね・・・だんだん好きになってきました」と。

なんか・・・
なんか・・・
嬉しい。

急に目が覚めて元気になった私は、無事に「登校拒否症候群」の学期初めのお仕事を終えましたとさ。
ゲンキンすぎる(笑)。

でも必要。
1日にひとつの、いいこと。
by saskia1217 | 2011-10-05 22:01 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

大阪4時間散歩

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大阪城野音に行った日、こだまが新大阪に着いたのがちょうどお昼の12時。
そういえば・・・東海道新幹線の「いい日旅立ち」は選曲ミスだと思う(苦笑)。
いい曲悪い曲とかじゃなく、各駅ごとに鳴るあのマイナーなハーモニーはテンションをだだ下がりにさせる。おまけに変にオルゴールヴァージョンになってるもんだから妙に物悲しく、耳にするたびに「逃避行」という文字が脳内に浮かぶのだ・・・orz。

大阪の街をほとんど歩いたことがない私の希望もあり、お友達はベタな場所に連れて行ってくれた。
環状線に乗って「新世界」のある「動物園前」で降りる。
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横断歩道の信号待ちの間にこの写真を撮っている私を、前に立ってた大阪のおっちゃんは不思議そうに振り返って「何撮ってるん?」と(笑)。「看板です、看板!」
なんか・・・面白いなあ、大阪。
すれ違って思わず見入ってしまう「柄に柄」のおじさん、超ミニスカートにヒールの高いショートブーツのお姉さん、前後左右から耳に飛び込んでくる西のイントネーション。
珍しくていちいち足を止めたくなる。

まずこの「動物園前一番街」っていう商店街が(土曜だったからなのかお休みの店も多かったのだけど)懐かしすぎる風景で感動。むか〜し、例えば日暮里とか田端なんかにあったような、古い「喫茶店」や「洋品店」などが並んでいる商店街・・・
なんともいえない不思議なニオイ、そう文字通りの「臭い」がして、歩いているだけで吸い込まれそうだ。

道路を挟んで反対側が対照的に賑やかな「新世界」。
その入り口にある「ジャンジャン横町(南陽町商店街)」に入っていくと、狭いアーケードみたいな路地の両側に、たくさんの串カツやさん、カラオケやさん、立ち呑みやさん、囲碁・将棋会所などが犇めいている。
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週末とはいえ、昼から楽しそうに立ち呑みし、将棋をさしているオジサンたちがいっぱい。見ているだけでこっちも楽しくなる。
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目指したお店は、串カツの有名店「だるま」。
人気店の常で、すでに10人ほどの行列。並ぶこと15分ほど。
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やっとお店に入ると、コの字型のカウンターにぎっしりとお客さん、内側には何人もの店員さんが忙しそうに串を油の鍋に投入している。
人生初の「串カツ」、テレビなどで知っているのは「ソース二度づけ禁止」の一言だけ(笑)。
よくわからないから定番を組み合わせた「おすすめ9品」を頼む。
店内いっぱいに貼られた「メニュー」や「注意事項」や芸能人のサインや、店員さんの手元に所狭しと並ぶパン粉や衣の入ったボウルとか、カウンターに座っているだけで面白くて飽きない。
ビールを呑みながら、キャベツをソースにつけてパリパリやりながら待つ。
目の前のガラスケースの中に美しく重ねられた材料なんか、ある意味もう芸術品。
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きたきた〜〜!
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とんかつ、元祖串カツ、もち、アスパラ、つくね、天然エビ、キス、チーズ、たまねぎ・・だったかな。
甘い味のソースが美味しい。脂っこいイメージがあったのに、さっぱり軽い。
どれも美味しかったけど、チーズ、おもち、キス、たまねぎなんかが特に好きだったな。
特に塩でいただくおもちは揚げたておかきみたいで美味。
どんどん食べてしまう(笑)。
追加で、うずら卵、いかげそ、鳥からあげ、レンコン、紅ショウガ(鮮烈!)、漬けマグロ(味が沁みてて美味!)。
いかん、これは止まらない魔法がかかる。

食事を終えて、アニマル柄の服をいっぱい売ってるお店や、たこ焼きやさんに並ぶ行列を見ながらブラブラ。
「通天閣、ってこの近く?」「うん、近いはず」
見上げて見えないってことは、きっと近い証拠だ(笑)。
通りをひとつ向こうに動くと・・・あった!
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テレビでしか見たこと無かった、あの「通天閣」がそびえてた。
え〜〜〜っ、もっと大きいと思ってたのに(爆)。
東京タワーみたいに高いイメージだったのに・・・。
吃驚。
昇ろうと思ったけど30分待ちだったので止めて、散歩続行。
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お稲荷さんを見つけてテンションがあがる。
新世界稲荷神社。
なんだか・・・すごい名前だよね(笑)。
お狐様がちょっと筋肉隆々で面白かった。かいがいしくお掃除するおばさんがひとり。
ここには石で出来たルーレット式の珍しいおみくじがあったらしいのだが、気づかずにトライならず。今度行く機会があったら見て来よう。

大通りをはずして路地から路地へ、迷路のような細いところに入ってゆくのがこのうえなく楽しい。
裏から見た通天閣は、秋空に映えて美しかった。
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ごみごみした路地の建物と建物の狭間には、路面も家の壁も屋根もツッコミどころがいっぱい。
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とある路地に、矢印と「フランス料理店」の文字。
矢印に沿って行ってみると、突然おしゃれな南仏風の瀟洒なレストランが現れた。
お店でスモークしている自家製ソーセージや、たくさんの種類のフランスワイン、黒板にかかれたオードブルのメニューなど、夜にお食事するには良さそうなビストロ。
そこでゆっくりとケーキとコーヒー休憩。
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何もかも、東京では考えられないほどお得な価格で堪能。
大阪って本当に、食いしん坊には天国なのだということを実感。
なかなかゆっくり観光できる機会がないけど、これをステップにまたじっくり観に来たい。

さよなら大阪、また今度!
by saskia1217 | 2011-10-03 20:22 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

♪このまますべてが叶うようなそんな気がしてた♪〜エレファントカシマシ大阪城野音コンサート〜

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絵に描いたような「秋」。
まだ明るい16時半、大阪城公園の上にどこまでも広がるいわし雲の空。
野外音楽堂の満員の客席に吹く清々しい風。
昨年のあの灼熱の西日、蝉とトンボの大群が嘘のようだ。

エレカシ大阪野音。
昨日、朝7時のこだまで大阪へ。
お昼に着いて街を散歩しお昼ごはんを食べ、夕方会場へ。

10分押し、SEが止んで会場が静まり緊張感がピークに達した瞬間、白シャツの宮本さんを先頭にメンバーが列になって登場。それを見て、1曲目が「歴史」ではないなと思う。
石森さんの髪が真緑だったことで客席がざわめき、メンバーが定位置につくまでの数分間の主役はすっかり彼になってしまった(笑)。

宮本さんの静かで優しいギターで幕があく。「理想の朝」。なんてこの日この時この場所のオープニングに相応しいんだろう・・・セピア色のイメージ。
続けて厚いサウンドが空気を180度変える。「脱コミュニケーション」。淡々と歌い続ける宮本さんにある種「職人的」な無意識(=当たり前な日常感と自然さ)さえ感じる。
MCもなく次々と音が移り変わってゆく。「定め」。途中のセリフ、後半がアドリブっぽく一段と「今」の宮本さんのつぶやきに聞こえた。この曲の、減音程が蛇のようにうねうね続くメロディーラインがとてつもなく好きだ。ツヤのある少し太い宮本さんの声で歌われると説得力がハンパない。音源のアルバム「風」で聴き慣れた少し繊細で感傷的でやわらかい、触ったらビリっと壊れそうな当時の声も好きなのだけど、先日の全国ツァー最終日の東京でこの曲を歌ってくれた時や昨日のような、少し荒くれてザラついた、年齢が少しいった男の人の声というカラーが、この曲を何倍も魅力的にしていたように思う。

「ふわふわ」でまた一気に場が変わる。このあっちゃこっちゃ持って行かれるようなセトリも、こっちの身体を預けるようで楽しい。
「悲しみの果て」。今年になってから本当に何回も何回も生で聴かせてもらったこの曲。いつ聴いても、声に音にそして言葉にぎっしり詰まったものがあって、その度に心に重いものが響く。こんなに短い曲なのに。
ここでのイントロだったろうか?宮本さんと石くんのギターの絡みがあったのは・・・。かっこいいベースとギターで始まる「ろくでなし」。テンポは遅めでじっくりと。ライブで聴くのは初めてだ。♪あの飛行機雲を♪・・・聴きながらつい、本当に飛行機がかすめていく頭上の空を仰いでしまう。石くんの必死のコーラス、顔はすごく歌っているのになあ(苦笑)。
特徴あるベースラインとリズムで始まる「一万回目の旅のはじまり」。このイントロが好きすぎる。これを聞くとどうしても、あのドキュメンタリー「扉の向こう」のなかの、この曲の制作過程のシーンを思い出す。ラジカセの前で何度も何度も音を聴きながら少しずつ歌詞をつけてゆく宮本さんの、鉛筆の先から、万年筆の先から魔法のように生まれてくる言葉の数々。後半から出てくるベースラインの半音階の大好きな急降下も、昨日は冴え渡ってて五臓六腑にきましたね。突然倒れるように短く鳴るドラムのエンディングも好き。
続いて、日比谷でもやった「勉強オレ」。アレンジがかなり日比谷の時と違うように思えてちょっと驚く。音源との違いを楽しめるだけじゃなく、複数のライブでの違いで吃驚させられるのも貴重な楽しみ。

「太陽の季節」で蔦谷さんと昼海さんが加わる。
珍しい「甘い夢さえ」が続く。私も生は初めて。間奏で客席のあちこちで裏打ち手拍子があがったのがなんだか嬉しかった。大阪野音は日比谷に比べて音響がデッドみたいで(反響板のせいかな?)この曲でも全員が休符で音がなくなる瞬間、吸い込まれたような静寂になってたのがキリッとしてて効果として面白かった。
そして「秋」。日比谷で聴いたときはまだ「夏」の暑い日だったが、昨日の大阪はカラッとした涼しい風が吹き抜ける秋そのものの空気。蔦谷さんのビブラートの効いたキーボードもあいまって、せつなさと憂いとちょっとの懐かしさが一層リアルに沁みてくる。丁寧にしっとりと、言葉ひとつひとつが訥々と。口笛とスキャットを混ぜてくれる間奏がとっても好き。

ここでステージには椅子にすわった宮本さん一人が残る。
ドブロギターが手渡される。
前の曲で使ってたアコギ(エレアコ)を手に「今はほらこのギターでも、こういうふうにえ〜と、コンセントをつけて電気で・・」みたいに説明をしてくれる。アコギでもコードつないで電気通せるけど、ドブロはアンプラグドの楽器だということで。
「聞こえますか、ギター?」ってお客さんに問いかけながら宮本さんはいくつかコードを弾いたのだけど、マイクが死んでて全然聞こえない。が、客席後方で一生懸命首振ってたって伝わるわけもなく(苦笑)、そのままイントロに突入。聞こえないよ〜!
ステージ脇のスタッフさんたち、特に上手の数人はすぐ気がついたみたいで動いていたけれどすぐになおらず、そのうち下手や宮本さん本人もちょっとそわそわ。でも演奏は続いていてあの短い名曲の終わり近くになってようやく代わりのマイクがギターの元に。
歌は素晴らしかったからよかったんだけど、あのギター伴奏好きだからちょっと残念。

自分のアコギに持ち替えて「サラリサラサラリ」。先日の日比谷でこの曲の希有な素晴らしさを再認識したけれど、昨日は一段と良かったなあ。ギターの安定感と声の伸びと。この曲、音源聴くと最初のサビに行くまでの部分が、ギター&ベースが左、宮本さんの声が右、と別々に録音されてて、時々どっちかのイヤホンが外れたりするとどちらかしか聞こえなくなるから非常に驚くのだ(笑)。日比谷でも昨日のも、実は音源より遅めのテンポだったのだけれど、そのほうがギターがとても映える気がする。6/8(?)の持ってる軽い感じが減ってコードの重さがグッと響いてくる。終わったような終わらないようなエレカシ特有の変則的なエンディングが、ライブだと大きな余韻を引き起こして素敵だ。
「ラスト・ゲーム」。♪俺の祖国よ♪の一言に込められた力に、この日はひと際強い気持ちを感じた。

今度11月に出る、デビューから今までのライブ映像集のDVD。たぶんその編集過程のお話だったのだろう、昔のご自分の映像を見ていて「自分がなんというか・・・面白い」「たいがい白いシャツ着てるんですけど」「基本自分が好きなんですが」「20年経って・・・芸人は儚いと思いましたね」などなど、面白いMCが続く。確かに昔の映像での宮本さんの動きって、本当に独特で(今でもなんですけど)誰にもマネできない不思議な動きなんだよね。軟体動物みたいなんだもん。
「あ〜宣伝するつもりじゃないんですけど・・ん〜、って言っても宣伝になっちゃうか、いいか」客席大爆笑。「蔦谷さんとか昼海さんもいっぱい映ってて・・・で、二人とも髪が長くなったり短くなったりとか・・面白いです」なんだそうです。

そんな「思い出話」をきいたせいなのか、次の「風に吹かれて」あたりからなんだかこう胸がじ〜んとしてきてしまって、いつものように腕あげたり叫んだりできなくなってしまった。こんなのは初めてだった。
「明日への記憶」「ハナウタ」(蔦谷さんのコーラスもっと大きく聴きたかった!)と、お客さんの多数が大好きオーラを出す人気曲が続き、会場はようやく熱を帯びてきた。
「新しい季節へキミと」のイントロが鳴りだしたら「じ〜ん」がピークになって、不覚にも目頭が熱くなって身体が全然動かなくなってしまった。いつもはサビで思いっきり腕を挙げてるのに、ただお腹の前で両手を握りしめたまま立っていただけ。林立する拳の渦のなかにぽつんと埋もれながら、目だけがステージから離せなかった。
本プロ、ラストは4人だけの「男は行く」。この日、一番強烈な印象だった一曲。もうすっかり斜めになってしまった椅子に座って始まったが、途中から宮本さんはやおら立ち上がってマイクを立て、ストラップかけてないギターをお腹に抱え込んで、それはもうすごい声で訴えかける。東京まで届くんじゃないかと思えるくらいの声。ほんとにすごかった。

アンコールにはすぐに出て来てくれ、黒シャツで歌い始めたのが「四月の風」。大阪では最近必ず歌っているから、すごく「大阪感」を感じる。途中サビ近くになって音程がふらついて声が小さくなり、しばらくそのままだったので、ああ、宮本さんたぶん気持ちが・・・と思ってドキドキしていたら、やはり泣いてらしたようだ。後ろの方の席だったので定かではないけれど。
業績、人気が低迷していた頃、大阪のFMが何度もこの曲を流してくれてありがたかった、というエピソードはよく宮本さんあちこちで話していらした。大阪でこの曲を歌うことはやはり格別な感情を生むものなのかな、なんて、もちろん涙のわけなんてご本人にしかわからないことだけど、そんなことを勝手に思いながら指を固く握りしめたままで聴き入ってたのだった。
♪このまま全てが叶うような気がしてた♪・・・エレカシを好きになった頃いちばんよく聴いていたこの曲の、魔法のようなこの歌詞。私にとっても特別な想い、情景の重なる曲なので感無量だった。
この「アンコール1曲目」というポジション、東京では「武蔵野」そして大阪では「四月の風」。はからずもこの2曲、イントロのコード進行がまったく同じだ・・・。

そんな感傷に少しとらわれていたら、間髪入れずに「生命賛歌」が始まる。宮本さんは前奏、間奏で涙をそっとぬぐいながら、信じられないような力強さで前向きな歌を聴かせてくれた。
「幸せよ、この指にとまれ」の後、小さな声で「おいっ・・」と囁かれる。何度かの「おい」がクレッシェンドしていく途中で、次の曲を知ったお客さんたちから歓声があがる。「友達がいるのさ」。昨日は2番冒頭で「大阪じゅうの」と歌われた。その度に地元のお客さんから拍手や嬉しそうなざわめきが聞こえる。もうずっといい声が続く。
勢いに乗って「笑顔の未来へ」は速めのテンポでワクワクと。このところよく見る♪背中合わせさ〜♪で上半身だけ後ろを向くポーズ、後ろを向いてるのに前方のマイクがちゃんと拾う声の力はすごい、といつも感心。
「ガストロンジャー」「ファイティングマン」のいつもの盛り上がる波。「ガスト」ではセリフも自由なところがあって生き生きとしたライブ感。蔦谷さんとの掛け合いにも拍車がかかっていて、超絶高速踊りの後、間髪入れずにステージ前方でカニみたいに横歩き、それもすごいスピードで。全てのパフォーマンスがそのまま伝わってくる吃驚。

これで終わりかなあと思っていたら、再び白いシャツに着替えながら(笑)すぐに出て来てくれて「今宵の月のように」。すごくいい声だった。たった数年だけれどいったい何度聴いているだろう、この曲。そのなかで、もしかしたら昨夜の「今宵」が最高だったかもしれない。言葉と音のひとつひとつをしっかり、ていねいに、まるで歌っている自分自身にも歌いかけるような、あったかい演奏。ギターも綺麗、バンド全体の音も満月のように丸くて。

最後まで「ありがとう、大阪〜!」と叫びつづけて閉幕。
終演時はすでに少し肌寒かったけれど、客席の熱気はそれを忘れさせてくれるくらいになっていた。

「今日は雨の予想だったのが、うまいこと晴れて、秋らしいいい天気になったな、エヴリバディ!・・・まあ、雨なら雨でもいいんだけど、ま、降らないにこしたことはないよな」みたいな軽快なMCもあり。MCは日比谷よりも少なめだった気がしたけど、宮本さんが石くんの緑色の髪にツッコンだとき「染め粉」って言ってたのが可笑しかった。昨年亡くなった大正元年生まれの私の祖母が、よく「染め粉」って言ってたからとっても懐かしかったんだけど・・・大正かっ!(笑)
でも宮本さんの口から出る言葉としては「カラーリング」よりずっとしっくりくるからいい。

印象として、お客さんが、特に前半おとなしめだったような気がして、前半は宮本さんもそれをじわじわと下から持ち上げていくようなそんな力を込めていたように感じた。いや、でも日比谷が最初っから熱すぎたのかもしれないな、あの空気はなんか特殊だったのかもしれない。
後半はもう宮本さんはいつもの縦横無尽な動きを連発していて、マイクコードを肩に背負ったいつものシーンも多発(ついでにスピーカーを律儀に元に戻すのも・・笑)、高いところに乗ったときは我々後方のお客にもさかんに声をかけてくれて、サービス満タン。富永さんの背中まで攻めて行ってたし(笑)。
「おおさか〜〜っ!」も連発してましたね。そのたびにお客さんの歓声。
他にも、富永さんが宮本さんの語りかけにニッコリ頷いたり、石くんと昼海さんが向かい合ってギター合戦してたり、ほのぼのシーンがいっぱい見られたステージ。

一言で。
「感動した」。
一番近いのはこれかな?
平凡な表現なんだけど、やっぱりそうだ。
じっくり聴いた。
熱く湧いて来たものもあったけれど、本当に深くしんみりした時間も多かった。
もしかしたら視覚も聴覚も過度に集中しすぎていたのかもしれない。
あたかも自分がスポットライトの光源になったようなそんな感覚で、2時間半弱ずっとステージを、そこで起こっていることを、鳴っている音を捕まえ続けていた。

充実の2時間半。全27曲。
私にとっては、生のエレカシ、26回目のコンサート。
こんなステージを勤め上げることが日常となっている彼らの、原動力と工夫と努力と、そして人生への喜びの、そのほんの一匙でも、後からついていくことが出来たら。
再び彼らのライブの音に会いにいけるのは来年。
それまでの力と支えを、どうか失なわずに走れますように。
そんなことを願いながら、夜遅くののぞみで帰京。
そしてまた、何度言っても言い足りない「ありがとう」を。

♪明日もがんばろう
愛する人に捧げよう
ああ 君に会えた四月の
四月の風♪




by saskia1217 | 2011-10-02 23:11 | エレファントカシマシ | Comments(0)
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