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A線上のアリア☆チェンバロ奏者 廣澤麻美 公式ブログ  Asami Hirosawas Blog

カテゴリ:感じろ、考えろ、思え!( 1482 )

桜パトロール第5弾

桜パトロール第5弾
毎年必ず会いにいく、一番大切な桜。

薄緑の花が気に入ってる御衣黄は、開花してしばらく経つと花の中心から赤くなってきて全体がピンクに近くなってしまうので、緑の花がみたいときは早めに見ないといけない。
福禄寿は典型的なピンク色の八重桜。

よかった、今年も会えて。
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by saskia1217 | 2018-04-07 13:21 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

行ってみた!
「一日限りの精進料理食堂」
胡麻豆腐作りワークショップ!

曹洞宗の若きお坊さんたちが企画する、食と食作法に焦点を当てたShojin Projectのイベント。
本当に胡麻から作る体験はなかなか出来ないというので楽しみにしてた。

なるほどー、過程の殆どはひたすら胡麻を摺る作業!
参加者7人で125グラムを3等分し、スリスリゴリゴリ、30分以上かけてようやくペースト状に。
最初からペースト買ってきても作れるけど、摺る前の味や香りが摺ってる途中変わってくる瞬間とか、胡麻から油分が出て手に伝わる感触や抵抗の変化する…
そんな全てがお得な気づき。

材料や器具は超シンプル。
胡麻、葛粉、水。
擂鉢、擂り粉木、鍋、ボウル、濾し器、ヘラ…
だけど作業は、丁寧に時間をかけて焦らず、ちゃんと気持ちを向けてやらないと失敗する。

ねっとりした胡麻に吉野葛を合わせ水を入れてゆっくり溶き、何度か濾す。
濾しきれず残ったペーストも捨てずに最後に混ぜて食感につなげる。
火にかけて火加減を気にしつつ手を休めず混ぜ続け、ある程度固まったら器に入れて冷やす。
が、冷蔵庫はNG!
葛が滑らかに固まらないから。
理想は「冬の永平寺の室温」だそうだけど(笑)ここ娑婆では氷水に浸すか流水で。

胡麻豆腐が固まる間にみんなで精進のお昼をいただく。
食作法は守りながら、でも会話はOK(笑)
各地から届いた無農薬の野菜やお米、昆布だしをベースに丁寧に作られたメニューはどれも最高に美味しい!
中でも、春菊のピーナツバター和え、あやめ蕪の一夜漬けは秀逸。
調味料に消されることのない甘さや香り。

いよいよ自作の胡麻豆腐を試食。
ゼラチンや片栗粉ではない、葛だけの滑らかプルプル。
今日は水の一部を旨味のためにお酒に替えて作ったために、その分胡麻の苦さが前に出ていたが、味噌や山葵醤油を添えるとちょうどよくマッチ。
今までに食べたことない胡麻豆腐!

食後のコーヒーは、コーヒー通のお坊さんがタイ、ミャンマー、インドネシアという仏教国からの豆をブレンドされたもの。
コーヒー片手に、今日ここで出会えた方達みんなでお話が弾む弾む!
気づけば誰も帰らず、料理のこと、坐禅のこと、道元禅師のこと、物欲のこと、世知辛い世の中のこと…時々お坊さんたちに質問を投げかけながら、楽しい時間を過ごせた。

ご指導くださった僧侶の方々、企画の方々、今日出会えた皆さんに感謝!
出かけていく、誰かに会う、話す、聴く…
本当に一期一会。
大事だね、ご縁!
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by saskia1217 | 2018-04-04 20:49 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

桜パトロール第4弾

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桜パトロール・第4弾
@石神井川

故郷の桜。
子供の頃からこの川べりの桜を見て育ちました。
小学校の校章も桜
何十年も経って、並木はこんなに立派になっちゃった。

数年前から遺跡やら古地図やら広重やらで王子、飛鳥山あたりの地理や風土に惹かれるようになり、浮世絵のあの音無川がこの川の下流だと知ってますます愛着が

小学校の校外学習で先生や友達と歩いたり、家族や愛犬と散歩したり…
わたしの原風景と言える桜かもしれない。

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by saskia1217 | 2018-04-04 20:46 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

桜パトロール第3弾

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桜パトロール第3弾
自由学園明日館@池袋

以前は桜が咲いてもだぁれも来ない、ただ下を人が歩き過ぎる普通の道だった。
マンドリン&チェンバロライブをここでやってた頃はまだそんな静かな場所で。
今はすっかり「桜の名所」と呼ばれ、桜を見るために人が集まるようになった。
なんと夜にはライトアップまで…

ライト設計の美しい建物に溶け込む、ただ4本だけの大木。
降るような満開のソメイヨシノのなか、向かって右から2本目の大島桜だけはまだ固い蕾のまま。
桜の下には一面のクリスマスローズに、ヒヤシンス、水仙が混じって芳しい。

昔はよくここでひとりで「桜の花、舞い上がる道を」をイヤフォンで聴きながら行ったり来たり、してたりね
なんだかとっても懐かしい場所。
いま佇んでも、ちょっぴり胸が痛くなる…
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by saskia1217 | 2018-04-04 20:42 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

桜パトロール 第2弾

第2回桜パトロール!
巣鴨桜並木通り→六義園→花咲か七軒町植木の里→染井通り→旧丹羽家住宅蔵跡→駒込小学校→西福寺→染井稲荷神社→染井よしのさくらの里公園→染井霊園
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メインの目的地は、毎年会いにいく六義園の奥の方の大きな枝垂れ桜。
満開、晴天…例年のような入場規制の列を覚悟して行ったら10人ほど。
お昼どきが功を奏したかな。
人々は真っ先に正門の枝垂れ桜に流れていくが、私はいつも染井門から入り庭園の塀に沿って逆行し、まっしぐらに吟花亭跡に向かう。
そこにそびえるのがだいすきな枝垂れ桜。
しばらくの間、その下で過ごす。
1年前、2年前…同じ桜の下にいた私が思い起こされる。
気がすんだら、人々がざわめく池や茶屋の方へ。最後に超スター枝垂れ桜を少し眺めてから、椿とソメイヨシノに挟まれた道を戻って染井門から帰る。
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咲いてる今、空が青い今日。
せっかくここまで来たのでやっぱり染井に寄っていく。
ソメイヨシノの本当の故郷、西福寺や染井稲荷神社へ立ち寄る。
このあたりは桜見物客があまり来ないから静か、公園には近所の親子連れがノンビリお弁当を広げている。
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3日前ガランとしていた染井霊園は5分咲きから満開に変身していて、桜目当ての年配の方々で賑わってた。
やっぱり墓地の桜が好きだ。
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図らずも、浴びるような量の桜を見た3時間パトロール。
やっぱり…
歩くのはいいぜ!
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by saskia1217 | 2018-03-26 21:27 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

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やっと行ってきた!ブリューゲル展
雨の正午前あたりって、比較的空いててゆったり見られた。
順番気にしなければ、誰もいない絵のところでしばし独り占めも!

宗教画、風景画、花のStilleven、農民たち…
ネーデルラントを強く想い起こさせる船や水難の絵もやはりいくつか。

ほぼ全てが個人蔵のせいだろうか、保存状態がとても良いので何しろ全体的にとっても発色が良い。鮮やか!
特に、宗教画の背景や風景画に多く使われていた、空や水の白っぽい青が印象的。
Stillevenでは、孫の世代のちょい派手なものより、やっぱりヤン1世の、背景が暗いものが好きだなあ。
前面に浮き出ている鮮やかな花々も目を引くけど、そのすぐ後ろの闇の中にうっすら見える後ろに隠れた花たちの、同じ色の花とは思えない密やかで暗く、何かを語っているような様子が印象的。
あたかも、しゃれこうべや砂時計が描かれた象徴的な静物画に表される、生と死は紙一重、命の儚さと同じ思いを感じる。

4世代150年に渡る一家の歩み。
父親のコピー、独自の好み、居住地の風味…
イタリアに行ったまま帰らなかった最も若い世代のヤン・ピーテルとアブラハムの、明らかにイタリアっぽい影の色。

「寓意シリーズ」も興味深かったけど、まぁ、色んなものをいっぱい描ける!みたいな「賑やか感」が先に立つね。
「聴覚の寓意」に描かれたものも盛りだくさん!
ヴィオル、リュートやテオルボの類、レベックやポシェットヴァイオリンみたいなの、シャルマイ?オーボエのようなリード管楽器、ツィンク、リコーダー、トロンボーン、ホルン(ポストホルンのように巻いてあるもの)、チェンバロ(なぜか譜面台に風景画!)、遠景にオルガン(これまたありがちな、パイプの長さが右の方が長い…)、太鼓類、鈴、鐘、時計類(壁には掛け時計、テーブルには卓上時計)、ホイッスル、オカリナのような形の陶器製の小さな笛、歌う天使、リュートを弾く女性、耳が良い鹿、死ぬ前に一度だけ美しい声で鳴くと言われる白鳥、鳥たち、流れる水…

一番好きだったのは、ヤン1世の10×15ほどの小さな銅板に描かれた何枚かの油彩画。
鮮やかな色の見事な細密画!
さすが細密画家のお祖母ちゃんに教わっただけある!
いつまでーーも見ていられる絵だった。
けどねー
まだ買わなくていいかなーと迷っていたアートスコープ、やっぱり買っとけばよかったなぁ…
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さてさて
「ブリューゲル展記念コンサート」vol.2
私担当の回は3/24(土)14時、東京都美術館講堂。
まだチケット大丈夫です!
2100円→1割引で承ってます!
展覧会と合わせてぜひどうぞ!
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by saskia1217 | 2018-03-12 15:18 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

本当の共生、宗教の未来

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先週火曜日、ずっと前に見かけて即申し込み、楽しみにしていたシンポジウムに出かけた。
「宗教の未来を話そう」と題された会の4人のパネラーは、仏教から松山大耕師(臨済宗妙心寺派)、キリスト教から晴佐久昌英神父(カトリック浅草教会、同上野教会主任司祭)、神道から矢野幸士師(浅草神社禰宜)、そしてイスラム教からナセル永野氏。
企画した仏教伝道教会は、仏教の立場に基礎を置きながら近年は特に宗教全般にわたる様々な視点からユニークな催物を開催しているので、私もちょいちょい、興味あるものに参加している。
昨今、違う宗教どうしの対話とかコラボとか共催などがあちこちで聞かれたり、メディアでも注目されたりしているけれど、イスラム教がそこに加わっていることはなかなか無かったので今回はそこもポイントだったのだが、結果やはりそこがとても面白かった。

「宗教はこの『個人の時代』にあって『自ら考える』ということの助けになるか?」
「不安の抱え何かを信じたい時、宗教が果たす役割は?」
「あなたが思う『宗教の未来像』とは?」
という3つの問いに対する、各パネラーの発表とディスカッションでほぼ2時間。

印象的な意見がいくつか。
晴佐久神父が「人とのつながり」を重視され、「自分たちのことしか考えない今の教会は無くなったほうがいい」という多少過激?と苦笑されながら紹介されたフランシスコ現教皇の「教会を出よ!人々と話をするとき聖書の言葉を使うな!」というエピソード。
松山師「国内の仏教界では今、宗派を超えて志をひとつにする人々が自在に集まっている(→これは日々感じる!)。そのうちに『宗教』全体がそうなっていくのではないか」
矢野師「時代を経ても普遍的に清浄なものが存在している安心感。心の拠り所、祈り、謙虚さは普遍」

そして永野氏のお話は大変興味深かった。
所謂「聖職者」という立場のないイスラム教では、もともとの地理的要因もあって「教会」「寺」「社」という組織やハードを持たない。
(特に日本の)未来においては「パラダイムシフト」=全ての構造が変わる、宗教組織が壊れて外に出て行く、という氏の考え方はとても共感できた。
「自分の信じるものを猛信することの危険性」
「不安になってから宗教を求めようとすると非常に危ない」
(西洋医学の外科的対処ではなく、東洋医学的な感覚で!)
そして
「宗教が肩書きで無くなる時がくる。
宗教の後ろに人がいるのではなく、人の後ろに宗教が来るようになる」
つまり、「所属」「団体」「同一性を守る」ことではないということ。
これは素晴らしいな。

最後に晴佐久神父が示して下さった図が見事にストンを落ちるものだった(画像、汚いメモでスミマセン)。
どの「名前の付いている」宗教もその原理主義にハマりすぎるとドロドロで自分の宗教しか考えず、その溜まった底辺にあるのは「排除、暴力、戦争、対立・・」
上部(普遍主義)に近づくことによって、その中間には非常に層の厚いグラデーションがあった後、最上部は非常に透明である、と。
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こういう「エキュメニカル」な企画って、どうしてもなんだか最後は綺麗事に終わってしまったり、ホンネじゃないだろ?みたいになったり、「みんな仲良く」みたいになりがちだけれど、この日の意見交換はそんな嘘くささは微塵もなく、それぞれがホンネを言いつつ、空々しい歩み寄りもなく、本当にそれぞれが真摯に「人々の心、社会」を考え、未来を見据えていたのが、とても清々しかった。

残念ながらフロアとの質疑応答の時間は無かったのだが、そこで聞けた様々な新しい考え方や潮流に、最後はとても勇気が頂けたし、間違ってないよ!と背中を押してもらえたし、ひとつの立場に閉じこもっているとどうしても拭えない罪悪感のようなものに打ち勝つような「ん?もしや時代が私に追いついた?」(笑)のような光が感じられて。
いま社会では人々がどう考えているのか、全体ではどういう流れなのか・・・そういうことに敏感で常に問題提起をしている先端にいる方たちの、風通しの良い、柔らかくもブレない生の声が聞けて、本当に素晴らしい時間だった。
こういう風を浴びにいくのって大切だなあ。

そう、だからあなたは?
私はどうする?
どう生きるの?
って、全てはここから始まる気がした。

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by saskia1217 | 2018-03-03 18:41 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

先日やっと「仁和寺と御室派のみほとけ展」@トーハクに。

空海の三十帖冊子全巻公開が前期、葛井寺の千手観音をはじめとするいくつかの秘仏が後期で残念ながら2回は行けず、1041本の手を見たくて後期に!


しかーし。

みんな見たいものは同じ(笑)たぶん。

そしてみんな「◯年に一度」とか「秘仏」とか好き。

ツイッターで混雑状況見ながら、まーいつ行っても並ぶのは仕方ないと覚悟しながら出かけた。この日は幸い暖かい晴天、待ち時間20分はそう辛くないが、中が物凄い混み具合。

ロッカーがなかなか空かないから皆ダウンコートや帽子、着たり持ったり、リュック背負ったりで一段とぎゅうぎゅう。

日本の博物館美術館てなんであんなに混むんだろうルーブルとかそんな混み方見たことない。

もっと快適にストレスなく、ちゃーんと展示物が観たい!(心の叫び)


運良くロッカー見つけ身軽になったので、めげずに突入。

仁和寺の歴史さすが代々天皇が門跡を務めただけあって、いろんな天皇の肖像画や自筆の書がズラリ。

立派に装幀された昔の人の手紙見るとき「あー、本人は、何百年も経ってから見ず知らずの人にこんなプライベートな手紙を見られるなんて思ってもなかっただろうな」とちょっと可笑しくなる。


実際にどんなものだったのかよくわかっていないという密教の秘密の修行法が書かれた「孔雀経」が興味深かった。

その本尊である孔雀明王の像も何か不思議な感じで。

そういえば、閻魔様で有名な深川の法乗院も孔雀に乗った方がいた気がする

孔雀明王あそこもたしか真言宗だったなぁ。


大きな大きな曼荼羅、空海さんの修行を思い出す虚空蔵菩薩像、背後の菩薩が前の仏様を抱いている珍しい構図の五秘密像

「白描図像本尊図」という、いろんな仏画のいわゆるお手本「ひな型」が大変面白かった。いずれも中国からもたらされたものだけど、キリスト教美術でも同じように聖人たちの立ち位置や配色など構図の定番て決まっていたことを思い出したり。


密教で使う法具も、元からもたらされたもの、鎌倉時代のものなどいくつか展示されていたのだが、それらは大変美しく細工も凝っていて、もはやほぼ美術品のような感じ。

最近、実際に真言宗の法具を見せていただいたり説明していただいたりする機会があったのだが、普通お寺で使っているシンプルなものと役割は変わらないはずなのに、こんなふうにガラスケースの中で照明が当たっているのがなんだか不思議だった。


仁和寺が持っている医学薬学関係の書物も大変興味深かった。

空海さんのことを考えれば当然だけれど、仏教、寺と言うものがただ感覚的な意味での信仰、祈祷という概念だけでなかったことを実感させる。


他にも、延喜式や般若理趣品、中国側から見た南北逆になっている日本地図、海彦山彦でお馴染みの彦火等々出尊絵、高山寺の鳥獣戯画の写しと思われるもの(地理的に近かったので虫干しの際などに写されたかも?というのが面白い)

など目を引くものがいっぱい!


最後のコーナーがいよいよ仏像たち。

ここにたどり着く頃には、いろんなものを見てすでにヘトヘトなんだけど(笑)暗がりにポツポツと照らされた光のなかに立ち並ぶ仏様たちに期待が膨らむ。

仏像の迫力と言う意味では、先日見た運慶展で受けたような衝撃的な感動とは違ったのだけれど、一つ一つの仏様の持つ背景や魅力、素材の違いなどがとても楽しかった。


ちょっぴりお腹が出て可愛い出家前のお釈迦様「悉達太子坐像」、お腹に顔がついてる深沙大将、そして必ずどの方向から見てもすくっとまっすぐ立っていらっしゃる大日如来様

一番好きだったのは大阪・金剛寺からおでましの五智如来坐像。

まばゆい金色も美しいのだけど、それほど大きくない5体の仏様たちがそれぞれお顔も、印を結ばれた細かい指先の動きまでも、ちょっとずつ違っていて、まとめて拝見するとそのバランスの一体感が素晴らしく、お一人お一人から、また全体から伝わってくるお優しさにいつまでも見ていたい仏様たちだった。


さて、この展覧会の目玉の1つ、仁和寺の観音堂の再現。

今回出ていらした仏様たちは、国宝とか秘仏とか、普段一般人には、いやそのお寺のお坊さんたちでも見る機会がなかったり、しかもお寺では望めない360度お背中まで拝見できる、という凄さがあったのだが、この観音堂コーナーにはオリジナルの33体もの仏様が一同に並ぶと言う、ものすごい風景になっていた。

しかも撮影自由、太っ腹。

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当然どれが誰?てことになる(笑)

あ、大好きな迦楼羅さんが!

鳥の顔に羽根、笛を吹いてる。

梵天さまの凛とクールなお顔が印象的。

中央の観音様の品格も素晴らしく、両端の風神雷神、ちょっと愛嬌あるおじいさんの姿の婆藪仙人、龍を頭に乗せた難陀龍王、太鼓を叩く緊那羅王見飽きない。

あまりにも躍動感があって、この前見た歌舞伎座の「マハーバーラタ」で動き回ってた神様たちを思わず思い出した。

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仏様たちの裏側に通じる回路の、京大が特殊な技術でスキャンしたという壁画も見事。湿度の関係でずれた板目や、雨漏りのシミ、おそらく掃除の時に拭いて付いた滲みなどもそのまま再現されてる。

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観音堂を堪能した後は、もう一つの目玉、葛井寺の千手観音さまへ。

すごいや!(笑)

とにかくすごい、手が!

1041本、よく付けたなぁ…

解説パネルには、その内部構造や制作方法、何本かの手にもたれた持物の意味などのオモシロ情報が。

ほんとに千本以上の手を持つ千手観音はこれしか確認されていないそうで、今回外に出品されていたいわゆる40本の手を持った千手観音さまたちもそれぞれ素晴らしかったのだけど、さすがに隣にこれがデーンと鎮座されてると圧倒される。

持物の意味はどの千手観音像様もほぼ同じなのだが、「あらゆる仏に会える」「すべての神々を操ることができる(髑髏)」のような深遠なものから、「早く良い友人ができる」「腹痛が治る」「目が良くなる」「学問ができるようになる」「物忘れをしなくなる」「果物や作物がよく実る(葡萄!米じゃないんだ!)などごく庶民的なものまで(笑)…

人々の願いなんて何百年何千年たっても変わらないものなんだな。


会場には仁和寺から何人ものお坊さんがいらしていて、「お坊さんと話そう」みたいな個人的に話を聞くコーナーから、御朱印に日付を入れるサービスまで、フルに働いていらした模様。

近年のお寺ブーム、仏教ブームはまだまだ勢いが衰えていないと感じるのは、いっときのブームを見過ごさないで各宗派ともどもたくさんのお寺やお坊さんたちの努力がまだ続いているからだと思う。

素晴らしい展覧会でした。


買ったお土産を眺めて・・・笑。

仏像がらみは一つもなくて、結局ぜんぶ空海さん関係。

あ。

「空海もなか」は餡を自分で挟むタイプ。

さすが銀座・空也さんの監修だけあって、皮は金沢、餡は北海道から。

皮の食感と香りがとても良くて、ものすごく美味しかった!

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by saskia1217 | 2018-02-25 20:18 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

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さる週末のセッションハウス「神楽坂とさか計画・THE ORIGIN」
満員のお客様に囲まれて、全3回公演無事終了しました。
寒いなかお越し下さったみなさま、ありがとうございました!

今回は前日夜が、音楽監修とオルガンを務めた「仏響コンサート」というスケジュールで、直前のリハ参加が難しく、とさかの皆様には色々とご迷惑をおかけしてしまったのだけど…

今年の近藤さんの狙いの1つに…
「いつも必死にがっつりピアノ弾いてダンスを視界に入れることが出来なかった私を、少し解放したい」
つまり同時に「作品そのものが音楽作品に支配されすぎない」
ことがあった。

ピアノ的にみると(笑)昨年のゴンザレスが容量重量体力気力Maxだとすると(1年かけてさらったからねー)、今年はまさに対極。
余裕ないスケジュールも相まって、当日まで決まらないアレコレに対して、私も焦りや不安ほとんど感じずにノンビリ参加。
…とはいえ、石渕さんとのアンサンブルや、最後まで身体に入らなくて怖かった4小節+6小節という変格的な尺の即興には、ちょっぴりドキドキでしたが。
(ダンサーの拍や尺の数え方って、音楽家サイドからみると倍なことが多いから難しく、話がややこしくなったり。体感的に4単位が彼らには8なんだよねー。未だに慣れなくて…)
あと…
コンドルズファンにはおなじみの名曲「サバンナの掟」でいただいた役「最近抜け毛が気になる雄ライオン」の出番ばかり気になり(笑)
ゼッケンつけたカラフルな衣装を、Eテレのイメージに重ねてやりきりました、あはは。

海外国内で活躍するダンサーさん、大学出たばかりくらいのフレッシュなダンサーさん…
とさか計画は今年で7回目なのだけど、毎年本当に!全てのダンサーさんがみな素晴らしいのです。
個性豊か、明るくて面白く、楽しい人ばかり。
思いやりがあり、気遣いがあり、優しくて、キッパリと気持ちがいい。
1ヶ月半くらいほぼ毎日一緒に過ごす間、嫌なことが一瞬もないばかりか、楽しい時間が過ぎていつか終わることがこんなに寂しく悲しい現場ってないのですよ。
ほんとにひとえに近藤さんの人徳なんだなぁ…

そんなわけで2日間の本番中、才能と個性豊かなダンサーさんたちの近藤ワールドを、今年はピアノ席から心穏やかに楽しめました。
みんなありがとう!
羽生くんも宇野くんも小平さんも、なーんにも見られてないけど(笑)幸せな時間でした。

やりたかったことが出来て良かったね、近藤さん!
と思いきや、まだやりたかったことがいっぱい残っちゃったんだって。
それはまた来年やるそうなので、みなさま期待してお待ちください!
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by saskia1217 | 2018-02-19 22:18 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

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2/16の仏響コンサート@日本福音ルーテル東京教会。
短い準備期間に加え、いくつかのハプニングもあり開催が危ぶまれましたが、皆様の強い気持ちとご尽力で何とか終了しました。

個人的には、もっと音楽面の内容を充実させたかった悔いは残りますが、まぁ与えられた環境と時間で作り上げなくてはならないので致し方ないかもしれません。
個人的には、あの会場であのオルガンでのアンサンブルでどう響くか最後まで疑問だった自作の「懺悔随喜」がイメージ通りに音になったのに、ちょっと感動しました。

トークの時、お客様の表情がとても柔らかく楽しそうだったのが印象的でした。
(トーク…松島住職と関野牧師のインパクトにはどーしても負けてしまいますが…笑)

一人一人の祈りが1つになる時を体感&楽しんでいただけとしたら嬉しいです。
共演を快く引き受けてくれた若い弦楽器奏者のみなさん、たくさんのお客様、そして関野牧師にスペシャルサンクス!
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by saskia1217 | 2018-02-19 22:13 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)