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「幸せよ、この指にとまれ」〜エレファントカシマシ新春ライブ 東京第1日目

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ネタバレあり、これからライブに行かれる方はご注意を!

幸せは、私の指にもとまるだろうか?

歳をとったせいなのか、はたまたそういう時期なのか。
最近はライブやお芝居、コントなどを観に行くとき、死ぬほど好きなものを観に行くくせに、なんだか妙に出かけるのがおっくうで仕方がない。前日眠れないどころか当日なかなか起きる気もせず、出がけに身支度をするのも面倒。それなりに適度なオシャレ度の恰好では行きますが(笑)・・・演者にもまわりのお客さんにも失礼ですからね。けど、その日のために服を買ったり、美容院に行ったり・・とかまではさすがにないです。

エレカシの新春ライブ第1日目。渋谷CCレモン。
思えば初めて彼らのライブを聴いたのもここだった。
2008年5月。それ以来の渋公。色々と記憶が蘇る。
今回も無意識に2〜3週間前くらいから、まったくエレカシを聴いていなかった。
そして開場しても席についても淡々とした気持ちのままボ〜ッと待っていたが、彼らがステージに出てきた瞬間、何かスイッチが入ったように全身の血管が機能し始めたのがわかった。
18時40分頃開演、21時前には終演。ここ最近のワンマンより短めだったけど(でも普通)、やはり一度も座れずに立ち続け、耳をすましつづけ、口パクし続け、腕を振り続け、そして思わずニコニコし続けた。

ニコニコ?
「笑った」のではない、ニコニコだ。
宮本さんが歌詞を間違ったからとか、44歳になってお年玉を貰ったという話のせいとか(ことこの件に関しては、私は宮本さんを笑える立場ではないのだ・・・実際のところ。お客さんみんな、苦笑い+ざわざわ、みたいなリアクションだったけど)、石くんがマイクで頭をボカボカ叩かれていたから、ではない。
繰り広げられる曲も、ステージの空気も、お客さんの叫び声さえも、なんだか微笑んでしまう何かがたくさん漂っていたのだ。
そう、激しい音と言葉も、ものすごい動きも含めて。

MCはやはり少なめ。
新春ライブだっていうのに「みんな〜、あけましておめでとう!」とかゼッタイ言わないとこがいいよなあ。
「今年もみんなド〜ンといくよな?!」とはおっしゃってましたが。
で、「新春コンサート」とかって、我々も普通明るい曲調とか軽くて楽しいプログラムを意識して組むことが多いのだが、全然そんなセットリストじゃなかったところがまたいい(笑)。
だって・・・
正月から、♪今あるこの自分が俺の全てだなんて思ひたくはなかった♪(すまねぇ魂)とか、「こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい」とか・・・いや、それがいいのだけど。
18曲、アンコール4曲。
「Sky is blue」でド〜ンと始まって2曲目にいきなり「真夜中のヒーロー」が私にはすごいお年玉。
あとは大体最近のアルバム2枚からのピックアップが多かったけど、その他には「扉」からの数曲も嬉しかった。
「真冬のロマンチック」はまぁ、♪クリスマス、正月、こうなりゃみんなで昇天さ〜♪が、やっぱり聴きたかったっていうのが正直なところ。
メンバー紹介もかる〜くいつも通りに1回半くらい。あとはひたすら、歌い続ける宮本さん。
冒頭あたりはちょっと声が前に来ない感じがしたけど、中盤あたりからかなり滑らかになってきたように思った。声帯があったまっていい感じに充血してきた感じ。

アレンジも色々違ってて楽しかったですね。特に最初のほうの数曲。
ライブでのイントロっていうのはいつも「おや〜?」って感じで始まったりするから楽しみなのだ。
「おおお〜、あの曲だよな〜?」みたいに謎が解けていくあのドキドキ感。
もちろん宮本さんの歌のアドリブアレンジもワクワクする。

新曲2曲を披露。年末カウントダウンで1曲は既に発表済みだったけど、もう1つはお初。
「幸せよ、この指にとまれ」そして「赤き空」。
ん〜、そう、前向きソングです。でも宮本さんの声が大きすぎたのか、がなってたのか、マイクの音が割れ気味で歌詞がよく聴き取れなくてちょっと残念。
1曲目は断片的にいえば、「いろいろ過去の大変なこととかあってそれを引き摺っているけど、でも幸せ求めて進んで行こう」みたいな内容。(あ〜、ちゃんと聴き取れないのにこんなふうに書いたら作ったアーティストに失礼だよなあ。)
じつは冒頭アコギのイントロのごくごく最初で、さだまさしみたいな印象だったことに自分でビックリ。ほんの一瞬だけだったのだけど。
「あれ〜っ?!」って思ったときにはもう違う色の音楽になっていた。フォーク、ロック感が増していって、そのうち「なんか昔、中学生くらいの時に耳にした音楽のイメージだなあ」なんて思ったり。
メロディーラインが時々人の期待を裏切ってひっくり返るのが面白かったけど、それがまた快感なのですね。
この2曲、そういう意味でちょっと似ている双子みたいな印象だった。そして、今日はこの2曲が特に力を込めて歌われてた気がした。
私は・・・・好きだな、この新曲たち。
「赤き空」は夕陽をうたっているところでステージバックが夕焼け照明で美しかった。
(今日はまた一段と、照明が細かいワザを見せてましたね。よく考えるとあれってスゴイ。アドリブも含めて、歌詞やフレーズのかなり細かい単位で色や方向を変えていたでしょう?打ち合わせるにしても限度があるだろうから、かなり曲を熟知している人じゃないと無理だと思うな〜。)

アンコールの最後に「待つ男」。
いいねえええ。
みんな大喜び。
「めでたい曲」とMC。
♪富士に太陽ちゃんとある♪
なんか初夢みたいな図・・・

お客さんは女子が多めだったけど、男子、それも若者が熱かった気がする。
宮本さん登場のときからもうずっと、みんな叫ぶ叫ぶ。男子が「みやもとぉ〜〜〜!」って叫ぶの、きいててなかなかいいもんです。女子が叫ぶよりいいな、客観的に聞くと(苦笑)。

「今年はゼッタイいい年になるよ!俺が請け負う」と言ってしまってから「いや、請け合っちゃあいけないな、責任とんなきゃなんないからな〜(会場笑)・・・(ギターのヒラマさんに向かって)いい?いいかな?請け合っちゃっていい?・・・(ヒラマさん、笑顔でうなづく)・・・あ、いいって、じゃあ請け合うよ、ヒラマさんがいいって言ったから。」
このあたりから段々と目出たい感じにもなってくる(笑)。

今日もたくさんたくさんいい曲を浴びてきたけど、帰り道の脳裏に鳴っていたのはなぜか未だに「桜の花舞い上がる道を」(今日はアンコールで)。
どんだけ好きなんだよ(笑)。
思えば出会いの曲でもあったし、やっぱり強烈なのかな。

終演後すぐに会場を後にし、原宿までの暗い道をただただ歩く。
帰宅後、あったかいお茶を飲みながらいろいろ考える。
ライブの後、ビールでもワインでもなく、お茶が飲むのが一番しっくりくる・・・
最近のエレカシはそんな落ち着いた深さを持っている気がする。

幸せよ、みんなの指にとまれ!
宮本さんの指にもとまれ!
そして。
私の指にもとまれ!
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by saskia1217 | 2010-01-09 01:51 | エレファントカシマシ | Comments(2)

「俗っぽい曲やります・・・あ、照れ隠しですから」〜エレファントカシマシ日比谷野音ライブ第2日目〜

もうこれで死んでもいい・・・・・
生きててよかった・・・・・・

この2つの思いが同時に、同じ量でドッカ〜ンと頭から降ってきた終演間際。
エレカシ日比谷野音ライブ2日目。
夕刻になってどうにかお天気はギリギリもってくれた。でも客席で開演待ってる時、あのすり鉢状の広い空間にサァ〜ッと風が吹き渡るとさすがに寒かった。あそこはまあ、本来ジッと座ってるとこじゃないですからね。

なんという凄いセットリストだったろう!
アンコール7曲、ダブルアンコール1曲を含む全33曲、3時間びっちり。
くぅ〜〜〜っ。
「奴隷天国」で始まったところでもう「あ〜これは昨日と何かが違うんだな」とちょっと予感させる。
昨日やらなかった曲も多数・・・「達者であれよ」「土手」「人生の午後に」「コールアンドレスポンス」「あの風のように」「デーデ」・・・昨日も渋かったけど今日は更に渋い。
昨日と同じ曲でももちろん全く違ったのもあった。アドリブや細かい歌詞が微妙に違う。
嬉しかったのは「凡人〜散歩き〜」「晩秋の一夜」(←これはまあ今やらないでどうする、というドンピシャの曲。途中から入ってくるピアノの下降型、天から降ってくるようなたどたどしいアルペジオを今日の蔦屋さんはとっても繊細にスルスルと弾いてたけど、オリジナルで宮本さんが弾くあの何だか妙に不揃いなピアノの音がかなり力強くて好きだったのです)、アンコールの「ゴクロウサン」や「花男」もありがたかったなあ。それに「花男」始まったときの皆の喜び様といったら!
でも一番グッときたのは「曙光」(やっぱりアルバム「奴隷天国」は最高)と、そして「あ〜もうこれやられちゃったら完全にダメだ〜」状態だったのが、久しぶりにライブで聴いた「翳りゆく部屋」。
宮本さんの曲でないといっても中学生の時耳にしたあのサビが何十年後までこの耳に残っていたユーミンの名曲、まるで宮本さんのためにあるような歌になっているようなこの一体感から逃れられないでいる。
オリジナルに込められた心を、さらにカバーする人が汲み取り共感して出すものは、2倍どころか3倍くらいになるんだなあ。昨日は涙腺はほぼ無事だったのに、今日はこの一撃でダメだった。
そして「友達がいるのさ」・・・昨年の野音でもやってくれたけど、このまさに「日比谷野音」でやるためにあるような曲(♪東京中の電気を消して、夜空を見上げてぇな♪)、聴きながら自然と空を仰いでしまう。
この曲への前フリで宮本さんが呟いた「俗っぽい曲やります・・・あ、照れ隠しですから」に、この曲への愛情を感じてしまった。皆がこれ好きで、この野音で聴きたいってちゃんとわかってらっしゃるんですね、きっと(笑)。

今日もやっぱりMCが少なめで「なんか懐かしいな、この一方的にやる感じ(苦笑)」・・・みたいなことをおっしゃってましたが(私はその時代を映像でしか知らないのだが、まあ確かにかなり強引な・・)、それがただの一方通行に終わらずに丁寧に丁寧に歌い進んでくれるのがやっぱりこちらはとっても嬉しかった。

我々クラシックの演奏家は休憩無しで3時間ぶっとおしで弾くことは滅多にない。普通は10〜15分の休憩を入れて2時間が夜のコンサートのスタンダード。受難曲やオペラは3時間くらいかかるのも多いけど普通は休憩が必ず入るし。それだってヘトヘトなのに・・・本番1日だけでときには1キロくらい体重も減る。
3時間殆どMC入れずに歌い弾き(+動き)続けるって、ホント実は大変なことだ。それには実際この年齢になって初めて感じるしんどさも加わる。しかもそれが2日続き。今日は昨日より早い時間からリハだったそうだし。
気合いだけじゃなくて、やっぱり自己管理もプロの仕事のうちだと勝手にしみじみ。

「土手」のあたりで「通りを越え行く」をやる可能性が予定ではあったみたいだけど、やらなかったのはちょびっとだけ残念。「通りを越え行く」個人的に好きな曲ベスト5に入るのだ。
でももうこれ以上望めないセットリストと演奏だったから、何にも言えない。
お腹も頭も気持ちもいっぱい。
宮本さんが、そしてメンバーが、振り絞って振り絞って残り最後のエネルギーの一滴まで出し尽くしてくれたと感じたから。
あそこまで感動するとお客としては「もう1曲」「あと1曲」とキリなく欲求の坩堝と化すのも普通だけど、今日のダブルアンコールの時は、「もう、もういいよ・・・宮本さん、それ以上やったら溶けてなくなっちゃうよ」と思ってしまうくらい、もう「搾りかす」(ごめんなさい、いい意味で)だったですよ。

「今宵の月のように」をやらずにダブルアンコールの「ガストロンジャー」で幕を降ろした2009年の野音。
今日は感極まって何度も叫んじゃったけど、本当に言いたかった一言はとうとう叫べないで終わっちゃった。

ありがと〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!

「奴隷天国」

「俺の道」

「夢のちまた」(不忍池にいくたびに頭の中で鳴る曲・・・)

「やさしさ」

「季節はずれの男」(雨の中立ち尽くして聴くには最高)

「友達がいるのさ」(いつかもアップしましたが・・・奇跡の名演)

「花男」(当時の映像)

「デーデ」デビュー曲

「生命賛歌」

「コールアンドレスポンス」

↓断片ですが「花男」「曙光」などが当時の映像で。

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by saskia1217 | 2009-10-26 00:38 | エレファントカシマシ | Comments(3)

「マニアックな曲もたくさん用意してきたから」〜エレファントカシマシ日比谷野音ライブ第1日目〜

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雨、雨、雨だ〜〜〜。
日比谷公園も冷たい雨。よりによって夕方からさらに強く。
野音前はカッパの大群。

霞ヶ関駅、地下の改札を抜けたところでもう「覚醒」が聴こえる。
わぉ。
隣りの建物の軒下で傘をしまってコートの上からすっぽりカッパを着込む。カッパのフードは聴覚の邪魔になるから嫌いだ。始まったら耳だけ出そう(笑)。すでに水たまりと化していた座席にそのままザップリと腰掛け開演を待つ。満員の客席のほぼ全員が白い半透明のフード付きなので、ざっと見渡すとちょっと何か薄ら寒い団体の集会みたいだ(笑)。

約3時間、全29曲。
宮本さんの声、今まで聴いた中で一番通っていてツヤがあったかも。雨のせいもあるかもしれないけど、十分に湿気を含んでいた感じの声。
最近の傾向なのか今日もやはりMCはごくごく少なめで、音楽がどっさり。
誠実に準備され誠実に歌われ、熱もあるのにしっとり聴かせる。
今日聴いていて何だかやっぱり、クラシックのコンサートの聴き方(聴かせ方)と全くおんなじ感覚だな〜と再認識。ご本人はそんな意識ないのかもしれないけど。

「今日は『マニアック』な曲もたくさん用意してきたから、みんな楽しんでくれ〜〜〜〜っ!」
って、始まってすぐのMCで(笑)。これだから野音はたまらない。
1曲目「夢のちまた」から始まって前半は「渋い」路線、だんだん最近のアルバムのものが混ざってきて・・・という印象。私の周囲の様子では、最近のアルバム2枚くらいのものをやると皆さん大変に湧いてたのだけど(特に「ハナウタ」が始まったら一気に喜びが会場に広がったのがビックリ)、「石橋叩いて八十年」とか「遁生」「いつものとおり」「季節はずれの男」あたりだと反応が静かだったですね。
個人的に歌ってくれて嬉しかったのは「俺の道」「遁生」「いつものとおり」「武蔵野」「君の面影だけ」(←最近「発掘された」曲で・・・とMC。バッハかよ!と1人突っ込んだ私だった・・・笑)「地元の朝」「シグナル」、アンコールでの「やさしさ」。

歌を聴きにきた人に、歌をどっさり聴かせる。
その一言に尽きる一夜。
「ロック歌手・・・いや最近はシンガーソングライターといってるんだけど」・・ってまた言ってましたね(笑)。
結局3時間雨に打たれていたのに「雨が降っていることに全く意識がなかった」という驚異の時空間。
コブシ振り上げても拍手しても踊っても、そりゃ〜もう自分1人分だけでもスゴイ水しぶきだったことは覚えてるのだけれど。

アンコール6曲終了後、雨の中立ち尽くしていつまでも拍手をやめないお客さんを出させるためだろう、メンバーが退場してすぐ客出しの音楽がかかったのが、ちょっと残念。
あんな時に聴きたくないよ、他の音は。アナウンスだけでいいのにね。

建物の軒下でカッパを脱ぎ、タオルで髪や手足を拭いて傘をさす。
駅に降りてゆくとそこでバッタリ、エレカシファンのヨガ友と遭遇。
胸いっぱいに溜まった「あ〜今日は○○で、××で・・・」を抱えた者どうし、渡りに船と(笑)温かい場所を求めて結局近くのアイリッシュパブへ。
そこで2時間息もつかずに話した話題はご想像にお任せ(爆)。

今日リハで聴こえてきていたアノ曲とかアノ曲とか、明日やってくれるかなあ。ふふふ。
sky is blue・・・には、ならないかあ。
宮本さんが歌うたびその口元が、そしてその歌詞を声を押し殺してなぞる自分の息も、白かった今宵。
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by saskia1217 | 2009-10-25 01:39 | エレファントカシマシ | Comments(0)

わざとだからね

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何年か前から好きないろんなもの、それはまだ今だってずっとずっとずっと
死ぬほどに大好きなのだけれど。
もはや「好き」ではないくらいに。

この夏の間、私は殆どエレカシを聴かなかった。
少なくとも自主的には。

わざと、だからね。
わざと避けていた、ただし無意識に。矛盾してるけど。
見たり聴いたりするのが不安だったのだ。
ただ「好き」だけがやってくるならよかったのだが、ちょっと触れただけで怖いものがいっぱい付いてきてしまう気がして、自然と「その棚」に手を伸ばさなくなった。
「何」であるとはっきり言えないような悔しさ、いろんなものへの嫉妬、どうしようもない自分の無力さ、「もう遅いよ」という焦り、「これ以上は何も起こらない」という諦めと悲しみ・・・
何よりも、その全てに飲み込まれそうで怖いのだ。
「のめり込みそうで怖い」という、よくある恐怖とは違う(それはもうとっくに通り過ぎたし・・・笑)。
好きすぎるといろいろと厄介ですな。

そんな夏も、各メジャー夏フェスへの参加など、エレカシの勢いは留まるところ知らずだったですね。
大活躍でよかったこと、本当に!
他のバンドに全く興味がないという依怙地さと、さすがに1人でフェス参加は腰が引けて私は出かけなかったですけど。
来週16日には、在籍していた3つのレーベルからそれぞれ「自選作品集(宮本氏自身によるベストチョイス盤)」がリリースされるし、あの輝かし過ぎた春の武道館ライブのDVDも同じ日に発売なのだ。(そのDVDには入っていないのだが、そのドキュメント映像がこちらにアップされてるので、まあ、よろしければどうぞ・・・)
昨夜はそのプロモーションもあってか、渋谷HMVからJ-WAVEに生出演されてましたねぇ。家のラジオの前でぼんやりと聴いていたのだけれど。

今日。
世の中ははからずも、イギリスの偉大な「四人組」のリマスター盤を大人買いする行列ができていた。
街を歩いていたら、空気の匂いとか、土とか葉っぱの匂いとかが鼻腔にすぅ〜っと入ってきて、ヨーロッパの乾いた秋が一瞬で脳裏に蘇るような、身体全体に秋が入り込んだ気がした。
こうも「秋の気配」が身体のなかにまで入ってくるようになると、エレカシが聴きたくて仕方がなくなった。
そろそろいいか、大丈夫か。

さて、何をどうしよう?(笑)
ひさしぶりすぎてわかんないや。
ライブのDVD? 動画サイト? プロモ映像? 昔のドラマ映像? 最近のテレビ番組でやったドキュメント?
いや・・・映像はダメだ。見たらやっぱりズブズブになりそうだ。
音だな、音。やっぱり純粋に音。詩と音と声。
さて、どのCDにしよう?
全アルバムといくつかのシングルを並べた棚の前で考える。
普段いちばん聴く頻度が少ないものにしようか・・・「2」か「俺の道」か?
いやいや、今いちばん心にしっくり来そうなのは・・・

「風」
そして
「町を見下ろす丘」

なぜだろう、不思議だね。
昔の曲も大好きなのに、やっぱりここ数年の、宮本さんの声が「大人」になってからのものがとても聴きたい。
「歌をきちんと歌おう」と思われた頃以降のものがやっぱり好きだ。
夕刻から、この2枚をヘッドフォンで聴く。自然と目が閉じる。
今まさに、この空と温度にぴったりの、厳選2枚。
是非。

来月の野音を「眼前のニンジン」にして、また明日からちょっとがんばる。
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by saskia1217 | 2009-09-10 01:10 | エレファントカシマシ | Comments(5)

ヘンな歌詞

今日歌った曲。

友達がいるのさ
あなたのやさしさをオレは何に例えよう
歴史
風に吹かれて
孤独な旅人
(以上エレカシ)

翳りゆく部屋/荒井由実
そして僕は途方に暮れる/大沢誉志幸

なんて選曲だ・・・。
カラオケなんてほぼ20年ぶり。
楽しかったな~(笑)。
20代の学生さんたちが歌う名曲にもウットリ。
ミスチル、B'z、森山直太郎、美空ひばり、椎名林檎、スキマスイッチ、スピッツ、Aqua Timez、一青窈、ゴスペラーズ、ZARD、平井堅、ELT、小田和正・・・あと「カントリーロード」とか「ポニョ」とか「アルゴリズム体操」とか・・・。

しか~し。
ならばこういう場ではせめて、お決まりの「今宵の月のように」を歌うべきだったのか(笑)。
いやこういう時は「悲しみの果て」をやるべきだったのか?

歌っているうちに「やっぱり歌詞がいい曲はいいのだ」という意見で全員一致したので「それじゃあ歌詞がヘンな曲をどんどん歌おう」みたいな空気になり・・・
なので迷わず「歴史」をチョイス。
みんな・・・・苦笑。
「山椒大夫・・・って!」

ん~。
というよりも、せめてMisiaの「Everything」なんかを熱唱してたほうがマシだったのか(笑)?
もはや基準がわかりませぬ。

だけどJoysou○dって、ヴァージョンが古かったのか、エレカシでいえば「俺の道」「DEAD OR ALIVE」「扉」「life」あたり止まりで、「桜の花〜」や「俺たちの明日」や「新しい季節へキミと」とか、新しい曲が全然入ってなくてちょっと残念。
そのくせ「デーデ」「浮雲男」「ふわふわ」「旅の途中」「戦う男」「星の砂」「武蔵野」なんていう、ちょっぴりコアなのばっかり多数入ってて(笑)。
かといって、呑み会の席で「遁生」はどうなのか?(10分かかるし・・・笑)とか、なんならいっそのことド〜ンと「ガストロンジャー」やっちゃえばよかったのか、とか。

でも。
宮本さんの歌を女が歌うのは200%冒涜だ。
真面目な話。
あらためてそう確信した。
女だってことをこれほど残念に思うことはない。
だからこれからは、こっそりと歌うことにする(笑)。



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by saskia1217 | 2009-07-27 12:32 | エレファントカシマシ | Comments(2)

大人のコンサート〜エレカシ「昇れる太陽」ツァー・東京公演〜

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本当に太陽は、毎朝毎朝、何があっても堂々と赤々しく昇ってくる。

エレファントカシマシ、ニューアルバム「昇れる太陽」全国ツァー、東京公演2日目 in Zepp東京。
大人っぽくて、落ち着きのあるライブ。
終演後ゆりかもめの中で浮かんだのは、そんな言葉。

身を粉にするようなアクションも、枯れるまで絞り出そうという叫びもそこにはあったのに、
そして20代の頃の吐き捨てるような音と言葉も再現されたのに、
それによってジタバタしたり、何かを見失ってブレたりすることがない。
もっともそれは、エレカシのライブ体験2年目6回目にして、こちらもようやっと、いい距離で受け止められるようになったせいもあるのかもしれない。
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オープニングでド〜ンと打って出る、というのではなく、じんわり始まってだんだん中から炎が大きくなっていき、そこから熱が生まれてジリジリと燃え盛っていく・・・そんな一夜。
登場後に各楽器が一斉にぐしゃぐしゃと音をかき鳴らし始め、いろんな和音で出来た混沌の中から音が集まってきて、それが「こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい」に滑り込んで行くという1曲目はちょっとゾクッとした。
いいな、ああいうオープニングテクニック。
またひとつ勉強をしました。

そして間髪入れずに「悲しみの果て」。
これもいつもはもっと後半とかアンコールでばかり聴いていた気がするので、のっけからやられるとものすごく新鮮。
今日はMCが少なく(昨日は結構多かったらしい)曲から曲へと滑り込むようにセットリストが進んでいく。
昨年10月にシングルで出た「新しい季節へキミと」は何故か時間が経つにつれどんどん好きになる不思議な曲。なんだろう、あの懐かしいような、むせかえる新緑のような胸苦しさは。
この曲が出た頃、自分の中の波がかなり高かったせいだろうか。
今回のアルバムに入ったその曲順のせいで、この曲はその清々しさが際立ってずいぶんイメージが変化したとも思う。

5曲目にして今回のニューアルバムから「おかみさん」。
ギターソロはライブでも宮本さんが弾いてらしたが、そこで身のこなしが「歌係」から「リードギタリスト」に急変する有様がなんだか新鮮だったです、はい。

そして。
「BLUE DAYS」をライブで聴けるとは思わなんだ!
ファーストアルバム収録のこの名曲、一度聴くと「ここは苦しい 地獄絵図」というサビがしばらく頭から離れない、声も言葉もギリギリの感じが好き。
これは嬉しかったな。
イントロにピアノを多様したなかなか素敵なアレンジを初めて聴いた「まぬけなジョニー」、そして「さよならパーティー」を挟んで、バラード系の2曲、「絆(きづな)」、そして個人的にはニューアルバム中1、2を争うお気に入り曲「ネヴァーエンディングストーリー」と続く。

驚いた・・・。
「絆」が始まると、それまで一斉にコブシを突き上げていたお客さんたちが、水をうったようにシーンと静まり返り、誰1人微動だにしない。コブシどころか揺れもせず、全員がス〜ッと立ち尽くして聴き入っている。そして最後の一音が消えるまで、拍手も起きなければ声もあがらない。クラシックのコンサートと殆ど同じなのだ。
音が消えて一呼吸あってから、サ〜〜〜ッと湿り気のある拍手がおこる。そっくりそのままクラシックの会場に全員ワープしても何の違和感もないあの感じ。
いやいやいや〜。
なんたるこの振れ幅。
もちろん、エレカシそして宮本さんの、音楽と言葉の振れ幅が尋常でないことは身に沁みて感じている。
それは、ものを創る立場では特に、やろうとしてもなかなかできることじゃない。これが出来る「表現者」はそこそこいるだろうが、創るとなったら、まして20年以上もそれを続けているということ自体スゴいことだし、やっぱりそれは才能だなと思う。
振れ幅の大きいアーティスト・・・じつに憧れる。目指したいもんだ。
そして、今日は同時にお客さんの「振れ幅」にも脱帽。あんまり他のアーティストのコンサートに行かないからわからないが、あんなに集中力を持った音楽的な聴衆って珍しいんじゃないかしらん。

「ネヴァー・・・」は最後の最後で、蔦屋さんのピアノ+宮本さんのギターと歌との微妙な不協和音ぶりが素敵。
「桜」「あの風のように」と流れ、続く「ハナウタ」イントロと「ジョニーの彷徨」での富永さんのドラムが、ライブだと何倍も内臓にくる素晴しさで聞き惚れる。
お約束の赤い照明に包まれた「ガストロンジャー」は、相変わらずパワーに満ちた中にも何か説得力のようなものを感じたし。

そして一番好きな「to you」がここで登場!
ものすごいアップテンポで始まったので「おおお、このままいったらどんなになるのかっっ!」って期待していたら(今日は終始ずいぶん富永さんを煽ってましたね)、2番途中から歌詞がなくなっちゃったんだけれど(苦笑)・・・。
そういう時こそ最前列の人が大声で歌えばよかったのに!

そしてラストは宮本さんイチオシの「sky is blue」。やはりこれを最後に持ってくるあたり、強〜い気持ちを感じますね。ライブでも弾くのかな〜と楽しみにしていたスライドギター(メンバー用語では「スライドブリージャー」笑)は、やっぱりご本人が弾きながら。
あれって難しいのかしらん。ム〜ッって滑らすときが気持ち良さそう。
ちょっとやってみたい(笑)!

アンコール。
何が始まるのかと思ったら、なんと「太陽の季節」。廃盤になってしまった幻の名盤「奴隷天国」収録。
「これいいアルバムなのに廃盤になっちゃってて。レコード会社の人、また出してくれないかな〜」と宮本氏。「なんか高くなっちゃってるみたいで」とも呟いてらした。(ホント、私もオクで必殺入手しました)
今日はやっぱり「starting over」以降を沢山聴いているお客さんが多かったのか、それと「昇れる」以外の曲では比較的しずか〜に聴き入っている方が(やや下手寄り10列目くらいの私のまわりには)たくさんいらした気が。この時にコブシを振り上げてたのは、前列とあとは中央のみ。
そして宮本さん「この曲がさっきの『sky is blue』の裏テーマだってことにさっき楽屋で気がついて・・・小躍りしたんですけど」。
コンサートのあたまにも「昔つくった曲と今の曲(特に今回のアルバム?)は、結局同じことを言ってたりするんだよね。まあ、そういうのって、そう変わるものじゃないだろうし・・・太陽だってさ、毎日昇るけど見え方が毎日違うのと一緒だよね」って。
ふんふん。
今日の「大人っぽさ」はそんなMCからも感じられて、「こういう歳になって、今日この頃はね」みたいな落ち着いた語り口調で諭すように話してらしたのが印象的だった。

つづいて「最近すごく好きになってきた曲」と1年前くらいからおっしゃってる「今宵の月のように」。
その直前に「奴隷天国」話で、「こんな曲も入っててさ〜」と「絶交の歌」の最初のイントロとワンフレーズをギターと歌でやってくれて、お客さんから歓声と拍手。「できるかなあ?」と小さい声で呟いてらしたけど、結局そのまま「今宵」へ突入。
そして「FLYER」と「俺たちの明日」。
会場が断然ひとつになったところで、メンバーは楽器を肩から降ろして、もう終わるかな〜と思ったら、宮本さんが「もう1曲!」
♪黒いバラとりはらい〜♪
昨日のブログの最後に書いた「ファイティングマン」!
合いの手で・・・『じつはみんな!』ファイティングマン!・・・と歌われる。

お馴染みの曲でもライブだとメロディーラインが即興でどんどん変わるのが、宮本さんの歌の魅力の1つだけれど、今日もそこここでそれが聴けて嬉しかった。
CD音源から「定着したいつものアドリブ」を経て、それが「またそれとも違う新しいアドリブ」もあったり。
主に高音域にずんずん上がっていっちゃうパターンが多いんだけれど、それがまた他の人にはできない節回しなんですよね。

ところでZepp東京って、二階席は「立ち見厳禁」だったんですね。
見やすそうだしギリギリに来られるし、いいかもと思っていたが、やっぱり座ってライブ見るのはどうも・・・。
1階スタンディングにして正解だった!
確かに見やすくはなかったけど。
(女子のみなさん、ライブに来るときに髪を「盛る」のはやめませう!)

それと。
最初の1音から感じたのだが、サウンド的にはどうなんでしょ、あそこ。
確かに五臓六腑にはキタけど、ヴォーカルがまず「電気通しました」みたいな人工的、金属的な音質で、ものすごく不自然な音に聴こえた。いかにも「増幅」みたいな音なので。
JCBでは自然な「本人の声」が聴こえてその微妙な軟らかさも緻密に拾えていたから、今日はちょっと残念だった。
楽器の音も大きすぎて歌とのバランスがちょっと悪かったような。時々歌が潰れちゃうのですよね。
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う〜〜〜ん。
いいライブだった。
ラストに向かって、どんどんクレッシェンドしていった感じ。

「そして明日も、昇れる太陽」
ゆりかもめの窓から見えるダイヤモンドのような夜景を眺めながら、しっとりとした余韻をかみしめて思う明日からの生活。
ありがとう、エレファントカシマシ。
今度会えるのは夏かなぁ・・・・。
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by saskia1217 | 2009-05-23 05:13 | エレファントカシマシ | Comments(2)

太陽はいつも昇り、空はいつも青い〜エレカシ/ニューアルバム「昇れる太陽」〜

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今朝は仕事の打ち合わせで午前中から出かけたついでに、日頃まず全く行かないタワーレコードに寄ってフリーペーパーを貰ったり、ポスター↓を眺めたりしてから昼には帰宅。
しかし話どおり、タワレコって渋谷や新宿以外でもエレカシの在庫が半端じゃないですね。ベストとかファーストとかが普通に棚に並んでる光景って、H○VとかW○VEとかではありえないですから。
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でも家のポストには既に午前中に、明日29日発売のニューアルバム「昇れる太陽」が届いているのを確信していたので、とにかくいそいそと帰宅。
玄関で靴を脱ぐのももどかしかったのに、何故かすぐセロファンを取る手が止まり、なんとなく他の用事を片付け始めてみる(笑)。
なんだ、それ(爆)・・・・30分経過、1時間経過・・・「ショートケーキのイチゴは最後に食べる派」の為せるワザか???

いいですねえ。
じつに「他のどこでも食べられない虹色の味が楽しめる贅沢な一枚」かな。

「ストリングなんてアマアマでいや〜、初期のゴリゴリがよかったのに〜」という人、
「『絆』とか『桜』とか『ハナウタ』とか、聴きやすくてキラキラしててすてき〜」という人、
「打ち込みなんていや〜、バンドサウンドに帰って欲しい」という人・・・
いやいや、ファンはじつに我が儘です。
が、そんなこと言ってたファンの98%くらいは、このアルバムには満足したんじゃないでしょうかね。
スパイシーなサウンドあり、ゴリゴリあり、ゼッタイほかではありえない「歌詞」あり、メロウあり、キラキラあり、タイアップ曲あり、打ち込みあり・・・

バランス。
たぶん40代くらいになると、20代くらいで必死に作ってきたものを、30代での迷いを経て、ストンと落ちるところに「やりたいこと」と「求められていること」のバランスを見つけられるのだと思う。
そう、ただ、20代からそれこそ死にものぐるいでやってきた人にしか、そういう時はやって来ない。

個人的に。
自信作のなかでも特に自身作だという冒頭「Sky is blue」も、2100年の東京の風景を歌った印象的な「おかみさん」も、サントリーCMタイアップの「ハナウタ」も大好きだけれど、最初に通して聴いたときに一番心を打たれたのは「ネヴァーエンディングストーリー」。
つぶやくような2行ずつの詞は訥々と響いてくるし、何よりメロディーのたゆたい具合が絶妙。
そして宮本さんお得意の「長調と短調が短時間で交錯する」ハーモニー進行。
せつないのか、悲しいのか、優しいのか、幸せなのか・・・・それは聴く人に委ねられている、そんな「グラデーションな」一曲。
じつに名曲。

そしてこの色とりどりのアルバムは、いつもの「桜の花、舞い上がる道を」で締められる。
この曲で決定的にエレカシに引き寄せられた私にとっては、1年前のその衝撃的な出会いを、いま特別な思いをもって振り返るのに十分なアルバムでもある。

「昇れる太陽」・・・それは古代からずっとここに生き、またこれからも生きていく我々人間を主体として、太陽がそれを永遠に見続けている、というニュアンスだそうだ。
一見バラバラに見えるような各曲には「太陽」「昇る」「光」「青い空」などの言葉が何度も散りばめられている。アルバムを通して聴くと、それらひとつひとつがまるで星のように繋がり「生きていく人間」という1つの星座を形作るような、そんな印象だ。

そしてもうひとつ。
とにかく、11曲の順番が絶妙すぎる。
先日の武道館でも感じた(そして書いた)ことと全く同じ。
この曲からあの曲へ・・・こちらの心が掌で遊ばれているようなスリルと心地よさは、まるでコンサートを聴いているようだ。
既に発表されている6曲、そして新曲5曲の混ざり具合も効果的。
「新しい季節へキミと」〜「絆(きづな)」〜「ハナウタ」の流れ、
そして「ネヴァーエンディング〜」から大好きな「to you」への滑り込みは特にゾクゾクする。

ところでジャケット裏の緑の鳥は、鳳凰なのかな?
幻の鳥っぽいのだけど。
フェニックス(不死鳥)なのかも・・・
そもそも鳳凰とフェニックスの区別がつきません(苦笑)。
太陽に向かって飛んで行く鳥ってなんだったっけか?

オススメのアルバムです。
ファンが言っても説得力ない?
いやいや、ファンが言うから本当なのです。

オマケ。
6月にはこのアルバムのギターソングブックが出るらしい。わ〜い♪
その頃までにはもうちょっとマシになってるかなぁ、私のお粗末なギター(笑)。
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by saskia1217 | 2009-04-28 17:16 | エレファントカシマシ | Comments(2)

桜の花、散りゆく武道館〜エレカシ武道館ライヴ〜

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九段下の駅の階段をあがって外へ出ると、すでに殆どが散り去ってしまったお堀端の桜の下は、武道館へ向かうお客さん、「チケット求む」の紙を持った人たち、そして観光客でひどくごった返していた。
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「桜の花舞い上がる武道館」というタイトルの今日のライヴ。満員御礼である。
私はファン歴約1年ちょっと、5回目のライヴ。
初めて行ったのが昨年のGWの渋公だったから、ちょうど1年ほど前になる。
そして今日は、人生初武道館。
武道館なんて縁がなかったもんなぁ・・・。ホロヴィッツだってさすがにここじゃやらなかったし・・(でもNHKホールだって既に大きすぎたんだから、ここでやればよかったのに)。

席は、正面から入るとすぐの1階西側スタンド。
入ってみると意外とそんなに広く感じない。アリーナが狭いせいか。その分スタンド席の傾斜が急で、天井スレスレまで座席がある。(おかげで座席で立ち上がっても自分からステージへの視界は抜群にひらけているし、後ろの人の邪魔にもならない)
もちろん北を潰したコンサート形式だからキャパは15000ないだろうけれど、開演前、空のステージ付近で準備するスタッフ、撮影スタッフ、警備スタッフ、そしてどんどん埋まってゆく巨大な客席を自分の席から眺めていると、本当にこんなスケールの大きい状況でステージに立つアーティストってスゴイなあ、と当たり前のことにしみじみしてしまう。これだけの人を使い、これだけの人を動員し、その視線を一身に集める主役は、たった数人の出演者なのだ。そんなステージに立つことを想像しただけで身震いがする。さぞテンション上がるだろうなあ・・・。

いいコンサートだった。
ほんとうに。
何よりも聴きたい、何よりも大好きな宮本さんの「声」がよく出ていたし。
終演後外に出たとき、なんだろう、とっても素晴しい作品と空気がつまった美術館から出てきたような気持ち。
デパートの7階にきた「美術展」じゃなくて、ルーブルとかアムステルダム国立とか、そういう美術館でいいものをいっぱい見て出てきた時の、あの充実感。
「いいものを見て聴いた」という満たされた温かさ、重量感、適度な湿気、甘さ、安心感、そして一抹の寂寥感。もちろん、演奏や曲がしっとりし続けていたわけではなく、宮本さんはそれこそ初期の曲もたくさんやってくれて、がんがんロックしていたんだけれど。(帰り際に「へえ、こんなにロックだったなんて知らなかった、びっくりした〜」と言っているお客さんがいてクスリ。そうだよな、「絆」とか「桜」だけしか知らなかったら「男は行く」に度肝抜かれて当たり前だ・・・。)
爆発してるのに浮ついていない。熱と力のなかに、伝える先、目標が見えているような、そんなしっかり筋が通ってる説得力。

アリーナ立ち見でなかったせいなのか、スピーカーに異常に近くなかったせいなのか、今日は何故かムダな高揚感や自分で制御できないような興奮がなく、終わってから耳鳴りも残っていない。会場の大きさかと思ったが、でも渋公も結構大きかったし座席だったのに、あの時はむちゃくちゃ動悸が激しかった。
それが今日は「じわ〜」っという3時間。
なんだろう、この安定感(笑)。
エレカシの「今」がそうなのか、はたまた自分が変わったのか。

アンコールを入れて全26曲。3時間弱のステージ。
移籍後タイアップなども増え勢力的に活動するエレカシには、CMや映画主題歌しか聴いたことのないファンも、そして20年来のファンも、どちらも多くいる。
そのどちらにも不満が残らないようなセットリスト。いいバランス。
昔の曲もたくさん。エピック時代のアルバム7枚のうち5枚から選曲されている。
セトリはいろんなところでレポされているので書かないけど、個人的に嬉しかったのは、「風」「男は行く」「風に吹かれて」「未来の生命体」「珍奇男」「さらば青春」「この世は最高」あたり。
「風」はじつはエレカシ発表曲209曲中一番好きな曲かもしれない。なんとなくここ1ヶ月ほどエレカシを聴くのを避けていたのだが、実は今日出かける前にアルバム「風」を久しぶりに聴いていたのだ。この曲はそのアルバムのラスト。
♪いつか通ったとおりを辿り来た気がする♪と始まり、♪死ぬのかい、オレは・・・♪で締められる、明るいハーモニーの中に、胸を締め付けられるような死への一瞬の思いを歌った名曲。

「男は行く」は昨年秋のJCBのライヴでも聴いたけれど、満員の武道館に宮本さんの振り絞るような太い声で
♪ああ、青蠅のごとく小うるさき人達よ 豚に真珠だ貴様らに 聞かせる歌などなくなった♪
と響き渡ったときには何故だかこっち側にも「やったぜ」感がありましたね。

「風に吹かれて」は何度聴いても本当によく出来た曲なんだけれど、私は、最近よくやっていた線の細いキーボードvers.より、ギターのかっこいいソロで始まって途中からドラムがマーチ風になるオリジナルが好きなので、久しぶりにそれが生で聴けて嬉しかった。





あと好きだったのは新曲「ハナウタ〜遠い昔からの物語〜」、現在サントリーのCMで放映中のあれである。
宮本さんにしか創れず、宮本さんにしか歌えないという、本領発揮の1曲だと思う。

そして最近特に好きな「to you」の爽やかさといったらなかったし、「絆」は本当に心を込めて丁寧に歌ってくれた。やっぱりどれもこれもライヴのほうがずっといい。

一時吐くほど聴いていた「俺たちの明日」も久しぶりに聴いてジ〜ン。サビで客席も一気に明るくなるあのライティングが好き。

照明といえば今日は撮影の都合もあったのだろうか、お客方向(特に東西1階スタンド前方)に照明が当たる演出が結構あったのだが、ライトに照らされるとなんか反射的に「え、私?」「あ、ここですここです〜!」みたいな、ついそんな笑顔になりませんか??・・・出演者でもないのに(笑)。

冒頭の「新しい季節へキミと」や「桜の花舞い上がる道を」「昔の侍」「シャララ」(これは圧巻!)で、ステージ最後列に2列に陣取った弦が、あのだだっ広い武道館に音の絨毯を敷き詰める大きな役割を果たしていたと思う。やっぱりね、あのくらい人数いないとダメですね。結構な人数だったので、宮本さんが文字通り指揮者のようだった。
(弦入りPVが埋め込めなかったのでこちらを)


(↓Cメロの♪滅びし日本の姿よ〜♪が胸を打ちます)

(↓5枚目のアルバム「エレファントカシマシ5」収録/この日の武道館映像)

MCはいつもより少なめだったかしらん。でも曲どうしの流れがあってよかったですけど。
セットリストの絶妙さも実感。「風」のあと間髪入れずに「流れ星のやうな人生」というウマさ・・・♪あと5分しか生きられぬのなら♪から♪今の自分を信じてみなよ♪へ、ぐぐ〜っと押し上げられる。

聴く人の心が掌に乗っけられて、でもそれがこちらも心地よい。巻き込み、巻き込まれ、弄ばれつつも全員がハッピーになる、まさにアーティスト/パフォーマー、そしてそこにいるオーディエンスの極意。
でもMCも普通のことをしゃべっているのに笑いが起こる・・・それが宮本テイスト。
「アルバムがね、なんか18?19枚くらいになってる『そう』で・・・(笑)・・・いや10枚までは数えていたんですけど・・・人に教えてもらって・・・」
「オレが50になったら、みんなまた会おう!」(笑)・・・それまで会えないの?
「オレは人を慰めるよりも、慰め『られる』ほうが好きなんだけど(笑)、やっぱり元気のない人を見るとさ、励ましたくなるよな」
「何しゃべるかって決めてないんで・・・」とメンバー紹介をムダに何度もやって(笑)。3回目に「じゃここで『正式に』メンバー紹介させてください!」(笑)

案の定「座席」があったって今日も当然のごとく「即全員起立」だったのだが、一応椅子があるし、いざとなったら靴脱いじゃえなどと思い、たまには少しオシャレするかと今日は珍しくパンプスを履いていった。で、結局3時間立ちっぱなしだった。メンバーが捌けてしまっても座る気にはなれず、ずっと立ったまま拍手していた。
でも全く疲れなかったし、どこも痛くない。
「好きなもの」にはきっと「痛み」や「疲労」のほうも近寄らないのだろう。

あの才能には本当に裏切られることがない。
ただただ尊敬。
そして宮本さんが最近よく言及する、自分以外の人への気持ちや感謝、
今夜はそれを私の手の中に包んでからそっくりそのまま、宮本さんへ、そしてエレカシメンバーへ、その他たくさんの人たちへ、フワッと渡したい。

音楽ってスゴイ。
音楽って素敵。
そして・・・それに魂を捧げた人に出会える、このうえなき幸せ。
間違いなく歴史に残るもの。
この人たちは確実に歴史を作っているんだなと思った。
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オマケ
「風に吹かれて」別ヴァージョン(インプロ?後半まったく別の曲みたいになってますが、かなり好きです)

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by saskia1217 | 2009-04-12 04:23 | エレファントカシマシ | Comments(4)

これでもかこれでもか

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うんざりするほどの桜の渦。
息がつまるほどの量感。
人、鳥、いろんな生き物が寄ってたかって、そのシャワーの中に身を投げる。
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今年は桜の花の色が例年より薄いそうだ。
そして花がやっと満開になった時点で早くも葉桜になるのも珍しいらしい。
気候がどんなにおかしくても、頭上をミサイルが通り過ぎても、それでも桜は見事に咲く。

・・・・
CMタイアップとかドラマの主題歌とか、そういうわかりやすい「テーマ」のあるもの、そういうふうに曲を作るとき、ともすれば「ヤワなもの」になってしまう。
けれど例えば「桜の歌をうたいませんか?」と周りの人から言われ、「それじゃあ、宮本が一所懸命歌う桜の歌」を世に送り出そう、精一杯歌ってその生命力を伝えよう、と思うようになった・・・
・・・というエレカシ宮本さんのインタビューを、先日発売の「音楽と人」で読んだ。(すみません、ぼんやりとした要約なので正確ではありませんが)
ここのところ殆ど連日のように発売される複数の雑誌にことごとく取材記事が載るエレカシ。
そのうちかなりの数を占める女性誌やティーン向けのもの、字数の少ない情報誌などのインタビューは、何だかどれも同じようなよそゆきの空気で覆われていて、なんだろう、いまひとつ何も伝わって来ない。
が、これは違った。先日の「bridge」に輪をかけて本音のようなものがみえた。
で、すごく納得した。

・・・若い頃は「俺!俺はこう!」だった。そう言わないではいられなかったのが、今は「お前といる俺」に変わった、という話。
これが一番、共感したかな。
嫌でも周りが見えてくる。
ありがとう、という気持ち。
そして生まれる「みんなに伝えたい」という気持ち。

ありったけ、って素晴しい。
花が咲くのも、人が歌うのも。
それが、どんな姿であったとしても。
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by saskia1217 | 2009-04-08 00:45 | エレファントカシマシ | Comments(0)

今日から

日本独自の感覚「年度」、今日がその始まりであることに、その暦に殆ど関係ない仕事をしている私は毎年全く気づかない。
今日もそうだった。

・・・のだが、仕事に行くとき、JRの駅のホームから喫煙コーナーが綺麗さっぱり無くなっているのを見て、今日がその「区切りの日」だということに気がついた。
タバコの煙はどちらかといえば苦手だが、健康状態が速攻悪化するほどでもないから、同席した人に「いいですか?」と言われて断るほどではない。まわりの友人知人では、ここ数年の間に完全禁煙した人がびっくりするくらい多いけれど、愛煙家も実際まだまだいる。
とはいえ、集団で吸われるホームのあの一角はやはり嫌いだったので、なくなったのは個人的には嬉しい。
でも考えてみたら、嫌煙家のうち、本当に体質的に受け付けられない人は別として、「路上で見ず知らずのおじさんが吸っている」のは許せないけど「好きな人が吐き出した煙なら気にならない」って人も結構いるんじゃないのかなあ(笑)・・・

帰宅して珍しくテレビをつけたら、途端にサン○リーから新発売の焼酎の新CMを見たぞ。
なるほど、これも今日からか。
映画の次はCMタイアップですか、エレカシ。
今月末に出るアルバムにも含まれる「はなうた」・・・で、それが商品名だそうで。
(ん〜・・・「鼻歌」と「花/華歌」とかかってる??)
田辺誠一さんと大塚寧々さんご夫妻が、これでもかとピンク色に咲き誇る木々の下に佇む豪華な画面。
(大塚寧々さんは一番好きな女優さんの1人。このお二人といえばどうしても、映画「ライフ・イズ・ジャーニー」を思い出しますねぇ・・・監督が田辺さんで、大塚さんが出演されたショートストーリーの相手役がラーメンズの小林賢太郎さんでした)
ところでテレビCMの15秒ヴァージョンでは、一体どんな曲なんだかさっぱりわからない感じですが、サン○リーのサイトこちらでは、60秒ヴァージョンでほぼフルで聴けるようですね。
アカウントをお持ちの方はこちらでも。

私には・・・・「新しい季節へキミと」や「絆」よりも、この曲のほうが近く感じる。
画面から受ける一種女性的な華やかさと、バックに流れるこの曲のバランスにちょこっと違和感も感じるが、それはとりもなおさず、宮本さんの声が本来持っている力強さや太さが前面に出ている、ということに他ならないのかもしれない。
それにしてもこのところ「今のこの路線はなんなの?」というファンの声が多く聞こえてくることもあって、どうもモヤ〜ンとした気分でいたが、今日本屋さんで読んだ「bridge」のロングインタビューからは、ここ最近のお決まりのお客様風インタビューからは全くわからなかった「なぜ宮本さんが今こうなのか」ということが初めてはっきりわかったような気がした。
そうかあ・・・・
いいとおもいます!(笑)

雷が鳴っている。
外は春の嵐。
いよいよ到来か。
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by saskia1217 | 2009-04-01 20:17 | エレファントカシマシ | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


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