2018年 06月 16日 ( 1 )

矢来能楽堂の午後

今日は矢来能楽堂。
9月につくばでオペラ+能「カーリュー・リバー」をご一緒する能楽師・山中一馬さんの会にお邪魔いたしました。

番組は
仕舞「玉鬘」「誓願寺」
狂言「千鳥」
能「海人」

仕舞でこれから広がる世界に入っていき。
狂言は何みても面白くて好きなのだけど「千鳥」は
特に素直で平和でなごむよね。

休憩挟んで「海人」
これは拝見するの初めてだったのでうっすら予習して行ったのだけど、間狂言も入るなかなかの大作。
演者は当然ながら、観客にかなりの集中を要する演目だなぁと思った。
夢幻能(に入るのかな?女菩薩物)は特に好きなのだけど、ひとしきりあってからのシテの登場の空気がタダならないのがいいんだよね。
やっぱり生身の人間じゃないモノが入ってくる、あの感じ。

海女と龍女を演じられた山中さんからは、しっとりとした落ち着きというのだろうか、光じゃないけど影でもない何か落ち着いた、成仏してない霊なのに浮ついてない、悲しみを悟っているような感じを受けた。

印象的だったのは、藤原房前を演じた子方の女の子。
小学校3年生ぐらいだろうか、きっと長いことお稽古しているからあの舞台に立てたのだろうけれど、大勢のおじさんたち(!)の中でたった1人、よく通る声と凛とした動きで本当にしっかり立派に務めていて感心してしまった。
私たち音楽家も小さい頃からお稽古して舞台に立つけれど、それとはまた一線を画した、規律の厳しい世界で…
言葉を覚え、動きを覚え、タイミングを覚え、座っている時も視線も変えずピクリとも動かない。
いやいや、私には無理だなー!

あと、どうしても囃子方に意識がいってしまう…
今日はどの方も本当に素晴らしかったけれど、藤田貴寛さんの笛が特に好きでした。
何とも言えない音程が指の角度で作られる様子や、ここぞと言う所の吹き切り方なども見事でした。

やっぱり矢来能楽堂、好きだなー。
入口の佇まいも舞台もあったかい感じがする。
古さや規模のせいもあるけど、例えば国立は綺麗で立派だけどどこかちょっと冷たい。
ただ、古い能楽堂ってお席の作りが小さくて狭いんだよね(苦笑)
梅若とかもねー
隣の方と、肩や腕がくっついちゃう。
くっつかないように2時間半過ごすのはなかなかの緊張感が…
まぁそこはなんと言っても国立能楽堂のメリットでしょう(笑)

楽しかった。
やっぱり時々観たいね、お能は。
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by saskia1217 | 2018-06-16 21:44 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)