惑星
2006年 08月 28日
「だって、学校で『水、金、地、火、木・・・』ってやったじゃないですか、今更そんなこと言われてもねぇ〜」
・・・という、ここ数日耳にタコができるくらい聞いた街頭インタビュー。
そんなに、困るかぁ?
なぜ貴方が、なんで困るのか?
ほほ笑ましいけど、なんかちょっとヘン(笑)。
実際、冥王星が惑星じゃなくなったことで「本当に」困る人は少ないと思う。
ニュースに出てきた「困っている人たち」、それは、教科書の出版社、プラネタリウム、博物館や科学館、文部科学省・・・
それならまだわかる気がする。
(けれど、「今年と来年分はもう修正が間に合わないんですよ(泣)」といって嘆いていた教科書出版社や文部科学省。いいじゃないですか、従来の教科書を使いながら、先生が経過を説明してその場で修正すれば。そのほうがよっぽどリアルだし、勉強になる。なんでそう、子ども相手だからといって最初から完璧な「形」から入ろうとするのか、そんなに神経質になるのか???)
でも、この問題で一番「立場がない」のは、がたまりさんのブログでもご指摘の通り、コリン・マシューズ(1946〜)というイギリスの作曲家だろう。
ホルスト作曲の組曲「惑星」は、いうまでもなくかなりポピュラーな音楽だが、ホルストの友人でもあった同じイギリス人作曲家マシューズは、ホルストがこの組曲を作曲した時にはまだ発見されていなかった「冥王星」を、2000年にわざわざ作曲して組曲「惑星」に付け加えた(ちなみに委嘱したのは指揮者のケント・ナガノである。詳細はここ)。
こういうことは音楽の世界では時々あって、例えば有名なシューベルトの(通称)「未完成」を「完成」させた作曲家は複数いるし、超有名なモーツァルトの「レクイエム」だって実は未完だったのをジュスマイヤーが「完成」させたものが今日では通常演奏されている。
でもなあ、こういうのってどうなんでしょ。
付け足されたものだっていい曲なのかもしれないけど、個人的には「なんだかな〜」と思う。
皆さんは、これ(視聴8をクリック)どう思われます?
今回の「冥王星格下げ事件」を受けて、マシューズ氏宅に突撃レポーターが急行したのかしなかったのかはよく知らないが、さしづめ日本のワイドショーがもうちょっと音楽に興味を持っていたなら、これはかなりの「特ダネ」になったのに、と残念でならない。
個人的には、彼のコメントをかなり聞いてみたいところである。
それって、いじわる?
ごめんなさい、私「セーラームーン」についての知識がまったくゼロなので・・・「プルート」が冥王星だということはわかるんですが・・・すいません。でもそう考えると、困っている人結構いるかもしれないですね。
・・で検索したら、みんな困ってました?
でも今回のことで、マイナーだった「冥王星」が逆に注目されているような気もします。
教科書からも完全消去せずに、「冥王星、2006年に格下げ」って書いておけばいいのではないかと。逆に、興味湧きますよね。