おまけ
2006年 03月 04日
お呼ばれした時の手みやげって、結構難しい。甘いものは既に用意されている場合が多いし、だいたい甘いものは余ったときに本当にこまるものだ。一番無難なのはワインやお酒類だが、先方があまり飲まない方だったりすると、かえって迷惑だったりする。かといって、一人暮らしのお宅に日持ちのしない食品を持っていくのも気がひける。
今回は、おそらくお豆腐系はお好きだろうと考えて、そのお店のことを思い出し、立ち寄ったのであった。
お店ではおばさんが、ちょうど一人っきりでお店番をしていて、夕方のお客さんで混み合っていた。私は特に急ぐわけでもなかったし、初めて入ったお店だったので、お店の中をゆっくりと歩きながら、何を売っているのかを眺めていた。おばさんが数人のお客さんをやっとさばき終わった頃、私も買うものが決まり、注文をした。おばさんは「ごめんなさいねえ、お待たせしちゃって」ととても申し訳なさそうだったので、「いえいえ、夕方のこの時間にお一人だと大変ですよねえ」と言うと「いつもはもう1人いるんだけど、今だけちょっと外しちゃって」・・・
お代を払い店を出ようとすると、おばさんは、品物を入れてくれたプラスチックの袋に、コロッと何かを滑り込ませて、「お待たせしちゃったから、おまけね」
雪花菜の袋だった!
なんだか嬉しくて、昨日は早速その雪花菜を使っておかずを作ってみた。
じつは雪花菜料理(料理とは言えん・・・)は初めてだったが、きっとこうだろう、と思いつつ作り進めた。本当は海老とかアサリとか入れると美味しそうだったが、家にあったもので適当に作ってしまったさ。
雪花菜だけは最初に少しから煎りして、水分を飛ばしておいた。そして、鶏肉、人参、ピーマンをこまか〜く切り、ほうれん草も入れて、砂糖、醤油、お酒で炒り煮に。
う〜ん、美味。(自画自賛)
「おまけ」だったからだけじゃなくて、頂きながらおばさんの笑顔を思い出して、な〜んだかちょっとホッとした一品でした。
(ほんとは書きたい話題がいくつかあるのですが、考えながらじっくり書く暇がなく、今日もまた食べ物の話でごまかしました。スミマセン・・・)