孤独な旅人たち〜コンドルズ埼玉公演「18 TICKET」〜

自転車の近藤ボスが笑顔でハケて幕が開くと、いつかのあの十字架たちが今日は白い矢印になっていた。
ふとエレカシの「東京からまんまで宇宙」のメロディが頭をよぎる。

100分後、虹色に変わったライトのもとへ遠く遠く運ばれてゆくメンバーの手前にゆっくりとせり上がってきたのは、いちめんの花ではなく独りぼっちのボスだった。
わたしが唯一ギターで弾ける(笑)あのイントロが聞こえてくる…

コンドルズ埼玉公演「18TICKET」
テーマは、旅。
今さら?というくらい、コンドルズにはいつも当たり前のように旅の風景が入っていたから…
そうか、でも「今」なんだ、それは。

カッコいいジントクさん、可愛いぎたろーさん、他の人には出せないイイ味のこうじろうさん、憑依の帝王石渕さんの久々の金色レオタード…
タックル選手、アノ国の総書記、サスペンスの刑事…
書ききれないほどたくさんのキラキラした笑い。

実に正しい使い方をされたショパンのバラード2番(ピアノ科的に言う「トコロテン」部分の振付が最高!)…
カラフルTシャツのメンバーが「カリフォルニア!」ってやるのかと思ったら(笑)流れてきたのは秀樹の歌声「YMCA」!
コンドルズ味の振付けが素晴らしくて。
ラストに秀樹の振りを持ってくる心憎さ!

先日の春公演がかなり実験的だったせいか、いつもの「さいたまフレッシュ」というより本場夏公演に近い印象だったのは、結構激しいダンスのせいかな?
若手が増えてそんな見せ場が出来て、コンドルズがまた次のファーゼに進んでいる実感があった。
今日はなぜかずっと
「あー、みんなこんなに踊って、いったい一人当たり何キロカロリー消費するんだろう、この舞台」なんて思いながら観ちゃったりして。
私と同年代のおじさんたちもだ。

そのせいかどうかわからないが、見ているだけなのになんかぐったりしてきて(疲れたのとは違う)。
石渕シャーマンに涙流すほど爆笑していたのに、バカバカしい人形劇や変なミュージカル観てるうちに凄まじい寂寥感に囚われてそれが最後まで離れなかった。
せつない?
いや、寂しい、だな。

エレカシのフルコーラスで観る近藤さんのソロはどのくらいぶりだろう?
いつかの「月夜の散歩」はメンバーも踊っていたから、もしやお初だろうか?
心のソロ。
あぁ!誰よりも宮本さんに見せたい!観て欲しい!
その「孤独な旅人」が流れたままでソロが終わり暗転、再び灯りがきて全員の礼と最後の一音がパシッと合う。
すごい。

幕が下りた時、拍手も出来なかった。
グッタリしてピクリとも動きたくなかった。
心がカラッポだったからか、それともいっぱいすぎたからなのかわからない。
感動、でもない、いやたぶんそれだけじゃない、不思議な作品。

「いやー作っていったらたまたまそうなっただけだよー、深い意味なんか無いよー」って言うボスの声が聞こえてきそうだけど。

さて。
次にこの愛すべき劇場に来るのは8月4日。
光の庭プロムナードコンサート「夏休みスペシャル」
近藤さんと楽しい音楽空間をつくります。
んー楽しみ!
みんな来てね!
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by saskia1217 | 2018-06-03 20:55 | コンドルズ | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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