人気ブログランキング | 話題のタグを見る

前ノリにありがとう

前ノリにありがとう_e0081334_0293355.jpg

仕事の前ノリって、のっぴきならない事情がない限りは、なかなか許されるもんじゃあない。
それが今回贅沢にも、叶えられた。
バブリーな頃は、いくつか繋がった本番のワンセットのシリーズ中に、東京に戻らずに温泉三昧、みたいなこともしょっちゅうだったのになあ。あ〜、でもあれは某有名大手広告会社Hさんのお仕事だったから特別だったのかなあ。またああいうの、ないかなあ(笑)。

何度も弾きにいってる松本は、お城も観光名所もお蕎麦も今までお預けだったから、今度こそ、って。
しかも連休。
しかも晴天。素晴らしく晴天。
臨時増便のあずさは軽快に山をめざしてまっしぐら。
座席は満員。
中央線て、新宿を出てからすぐにぐんぐん山に分け入って行く、あの感じが好きだ。
前ノリにありがとう_e0081334_032325.jpg

ホームに降りたつと、さらっとまるでヨーロッパの秋のような空気。
東京以外で暮らすなら、絶対に北海道か信州がいい。または小岩井農場のあたり。
ホテルにさっさと荷物だけ置いて、すぐに町へ出る。
明治時代の名残の橋桁、町中にある手まりのマンホール、古い家並み。
ベッタベタな観光スポットも初めて来た。
前ノリにありがとう_e0081334_0352140.jpg

前ノリにありがとう_e0081334_0353857.jpg

前ノリにありがとう_e0081334_0355299.jpg

前ノリにありがとう_e0081334_036221.jpg

そうして、お蕎麦。
前ノリにありがとう_e0081334_0372644.jpg

よくわからないのだけど、信州のお蕎麦って細くて白くて短いですか?
個人的には黒っぽくて普通の長さのものを想像してたのですが、この日はいったお店はそうじゃなかったので、謎。
次回、また別のお店に行って謎を解いて来よう。

とにかくこの日一番の目的が気になって、ブラブラ歩きもほどほどにまっしぐらにお城を目指す。
前ノリにありがとう_e0081334_039830.jpg

お蕎麦の謎に首をかしげながら、お城についたらそこで大々的に「そば祭り」やってた(笑)。
だめだ、もう食べられないよ。
前ノリにありがとう_e0081334_0392244.jpg

お蕎麦には目もくれずにずんずん歩いていくと、あった〜、お城が!
綺麗、綺麗!
前ノリにありがとう_e0081334_0412048.jpg

連休で特別に庭園は無料開放。お城は有料だったが、ちょうど私が着いたときは天守閣へ10分待ち。
ラーメン屋には絶対並ばないけど、お城なら並ぶ(笑)。
並んで待ってる間にパンフの解説を読み、目の前にそびえ立つお城の外観をじっくり観られて、かえってよかった。
前ノリにありがとう_e0081334_0432380.jpg

しかし、日本人のお行儀の良さにはしみじみ感心する。ちゃあんと大人しく並んで、だあれも文句も言わず横入りもしない(笑)。
前ノリにありがとう_e0081334_0442424.jpg

入場する上がりがまちのところから、もうすごい段差が急。お城っぽい実感。
みんな走るようにまっしぐらに上へ上へと階段をめざしていったが、私はゆっくり中を見たかったので、鉄砲を出して戦うための窓なんかからいちいち外を見下ろしたり、床のピカピカや、天井の組み方をのんびり見学。
外が明るくて緑に囲まれてるから、そのコントラストの光が美しい。
前ノリにありがとう_e0081334_0462514.jpg

前ノリにありがとう_e0081334_04659100.jpg

前ノリにありがとう_e0081334_0471265.jpg

「そこの者たち!世が世なら、皆ひとり残らずここから鉄砲で一網打尽じゃあ!」
前ノリにありがとう_e0081334_0491849.jpg

そんでもって、石もこっから落しちゃうのだ。
前ノリにありがとう_e0081334_0512792.jpg

修復の際に下ろされた、寄進者の名が刻まれた瓦や、地味なしゃちほこなんかも見られる。
前ノリにありがとう_e0081334_0521067.jpg

前ノリにありがとう_e0081334_0523061.jpg

黒光りする床に、外の光がまぶしい。
すべりたい、うん、ここを向こうまですべってみたい。
前ノリにありがとう_e0081334_0533664.jpg

だんだん階段が急になってきた。
これはまだそうでもないほう。
前ノリにありがとう_e0081334_056112.jpg

前ノリにありがとう_e0081334_0565753.jpg

あらかじめ急だという話は聞いてたし、大体天守閣にのぼるとなったら勾配はあるだろうと思ってたので、もちろんジーンズに両手の空くリュックで出かけたが、中には小さいお子さんやお年寄り、ミニスカートに生足の女子なんかがいっぱいいて、皆さん苦労されてました。
前ノリにありがとう_e0081334_0571079.jpg

最初はそうでもなかったのが、2階3階とのぼってゆくと、非常な渋滞になってきた。みなウネウネと蛇行しながらソロソロと進んでいる。
これはじっと待つしかない。
そこで展示だよ。傍らには地元の方による銃、鉄砲のコレクションと解説が。
弾薬づくりは女性の仕事だったんだって。へぇ〜。
前ノリにありがとう_e0081334_0585934.jpg

ここは「天守三階」という、階と階の間の一層で、窓がないから外側からはここに1階分あるとはわからないようになっていて、敵の目を欺くっていう仕掛け。
前ノリにありがとう_e0081334_104384.jpg

ここでも、待ってる間に隅々までじっくり見られてラッキー。
前ノリにありがとう_e0081334_114992.jpg

前ノリにありがとう_e0081334_115751.jpg

やっと天守閣に着く。最後の階段はけっこうな傾斜だったですよ。スカートじゃホント無理無理。
前ノリにありがとう_e0081334_133617.jpg

これは、天守閣の天井ど真中に祀られてる守り神「二十六夜神」。
なんかいいね、神聖な感じ。
東西南北、いろんな山や観光名所が見える。開智学校も見えるよ(ホントは行きたかったけど、時間が無かったので、今回はここから観た「つもり」)。
前ノリにありがとう_e0081334_154855.jpg

前ノリにありがとう_e0081334_16371.jpg

御座所、なんかここだけ格調高い。さすがに君主の居場所だな。
前ノリにありがとう_e0081334_18393.jpg

硯。
前ノリにありがとう_e0081334_19854.jpg

花頭窓。
前ノリにありがとう_e0081334_1102786.jpg

「月見櫓」は改修中。ここは月見をするために窓がいくつも設けられた部屋。風流だあ。綺麗な状態で見たかったな。
前ノリにありがとう_e0081334_1123032.jpg

外へ出ると、あら、このお城にも「おもてなし隊」が!(笑)
前ノリにありがとう_e0081334_1123350.jpg

西日をいっぱいに浴びながらベンチで一休み、ここからどこへ行こうかと地図をみる。
そうだ、神社に行こう!
やっぱり神社、神社!
(つづく)
by saskia1217 | 2013-10-18 01:14 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217