重なる思い
2012年 07月 20日
二度と戻らないかわりに、何倍にもふくらんでゆく宝物。
重なってきたそれぞれの時。
そのひとつひとつに、かけがえのない幸せと、限りない思いが宿る。
引き出しを整頓していると、ドリンクホルダーの山をみつけた。
どれがいつのだったかなんてもはやわかるはずもないが、色とりどりのストラップを手に取るだけで、あの時の、その空間の、熱、音、息苦しさ、涙、高揚、心地よい汗とちょっぴりの悲しみが蘇る。
淡々と包み込まれたあのライブ、世界がひっくり返るかと思えた一幕、小説より奇なるドラマ・・・どれもこれも全てが懐かしい。
何でもどんどん捨てる性分だけど、この宝物だけはおそらく増殖し続けるんだろうな。
七色をとっくに越えた、たいせつな音の絆たち。