誘われて神保町
2011年 10月 30日
午前中の仕事を終え、さてこの素晴らしいお天気の午後に部屋ん中でパソコン向かうのか・・・と、ぼ〜っと考えていたところに友人からメール。
「神保町の古書まつりに行きませんか」
じつは気になっていたので即快答。
「いくいく〜」
おまけになんだ、カレーのお祭りなんぞもやっとるという。
予想はしてみたものの、行ってみたらもう駅から結構な人出。普段、古書街は土日が休みの店が多いこともあって殆ど平日しか来た事がなかったし、もちろんこの混みようは古書まつりのせいなのだろうけど。毎年テレビのニュースで見ていたとおりの画ヅラじゃないですか。
表通りより少しはいいかと思って突っ切ろうとしたすずらん通りは、本のほかに食べ物の屋台や生バンド演奏、お笑いライブもやっていて、とても通れる状態ではなかった。駅から待ち合わせの大屋書房の角まで辿り着くのに5分以上かかってしまい、すでに汗だく。人の波とはあのことだ。
まずその「神田カレーグランプリ」に行ってみる。
このエリアのカレー店数軒が出店していて人気投票もあり、テレビの取材も数班、ミニステージではイベント、という賑わい。
普段比較的リッチな価格の人気カレー店でも今日はリーズナブルに食べられるということで、何箇所かはかなりの列。行きたかった「ボンディ」では私たちの前でルーだかごはんだかが売り切れてしまい、他を物色。
直感で美味しそうだと思った「ガンディーマハル」でキーマカレー&チーズナン、チキンとビール。
お店からタンドールを持って来ていて、ナンは焼きたて!
カラッとした青空を眺めながらのカレーは一段と美味しい。ビールも!
隣りでは東北復興応援物産フェアをやっていて、東北の野菜や果物、お米、ジャムやはちみつ、お酒などが並ぶ。
勧められてさんざん大吟醸やら純米やらを試飲、友人はその中の会津の小さな老舗の蔵のお酒を購入。私はお隣で美味しそうなトマトを一袋。スーパーのトマトみたいに青くなくて、真っ赤で美味しそう、しかも良心的価格。
その後私はとんでもない人混みのなかを、トマトを死守しながら突き進むことになったのだが(笑)。
私には縁遠いお料理専門書がならぶショーウインドー。
「実用魚貝全書」「野菜百珍」て・・・
面白すぎる。
すごく中身が見てみたい。
いつも見ているお店も、今日は歩道に書棚を設けて特にお買い得品を出したりしているので、おもにそっち側を見ながら歩く。
今年で52回を数えるこの古書まつりは、東京だけでなく全国からお客さんが来る。リュックを背負って大量に買って行く人も多い。つまり人だけでなくリュックにも押されながら、隙間を見つけては書棚の前にすべり込んで本を物色し、もういいと思ったらスッと後ろに引く・・・という、一種独特の「フェス」感覚。
浮世絵の複製やお能の謡本、岩波文庫やちくま文庫、音楽書なんかを漁ったけど今日は特に収穫なし。本を見せてもらうだけで十分堪能できた。
三省堂でやってた古地図フェアで係のお姉さんと話に花が咲いて、以前買った安政の地図で疑問に思っていたことや、他の時代の地図の話なんかが聞けて面白かったなあ。
えっと。
全部をひっくるめて、このイベントは「千代田の秋まつり」というそうで、本だけじゃなく、芸術、スポーツなんかがテーマらしい。
観光、飲食、本、音楽、講演会やセミナー・・・
丸の内のほうまで特別バスが走ったり、運河クルーズがあったり。
古書関係は今日明日がメインみたいだけど、このおまつり自体はまだまだ続くらしい。
オススメです。
千代田区、おそるべし。
かわいい古書街の外観も楽しみつつ暗くなる頃に帰途についたが、帰る途中「エチオピア」の前を通るという大変な誘惑の落とし穴。
チキンカレーを食べてから帰りました・・・。
昼夜カレーって・・
オマエはインド人かっっ!
でも、美味しくて楽しくて清々しい一日。
ありがとう。
おかげで今日はいい夢が見られそうだ・・・
カレー味の。
カレーの落とし穴、さぞかし深かったことでしょう(笑)
私も6日に行けるかな~??行きたい!と思ってます。