長野でのお仕事の初日。
リハは夜からだったのと、新幹線が全鈍行自由席になったこともあって早めに長野入り。
せっかくなので行ったことがなかった善光寺さまにお参り。
長野に着いたら東京より暖かく晴れていてびっくり。
ホテルに荷物を置いて早速街へ。
フロントではバスを勧められたけど、歩いて行けそうだったのでテクテク。
中心街はモダンな背の低い商店街、オリンピックの時に綺麗にしたのかなぁ、なんだか妙に小綺麗😅
駅前からもう参道みたいなものなので、山門に着く前にもあちこちにいい感じのお寺がたくさん。
分かり易い参道をまーっすぐ歩いていくと、道が微かに上り坂になっていく。
両側は相変わらず小綺麗だけどちらほらと古い商店が混じってくる。
劇場や祠も。
お昼過ぎで空腹。せっかくなのでお寺の近くでお蕎麦屋さんを見つけようと駅では我慢してた😅
途中、左右に素敵っぽい古いお寺や神社が目に入るが時間の制約もあったのでとにかく善光寺さんが先、涙を飲んで通り過ぎる。
ググったら良さそうな古いお蕎麦屋さん「大丸」が門前に。
太い柱に掛け時計、深い焦げ茶色の店内。
店先では職人さんがお蕎麦打ってる。
迷わず「手打ち・天麩羅せいろ」美味しかったー!
もちろんお蕎麦おいしいんだけど、つゆが超美味‼️
お店の方に台風の被害を聞くと、この辺りは高台であまり被害は無かったけれど善光寺参りのお客さんはかなり減ったとか。
観光客の出足、早く回復するといいなぁ。
蕎麦屋がある角はもう善光寺の入り口。
右側には宿坊がずらり。
高野さんみたいな荘厳で大きな宿坊と違って、コンパクトで美しい宿坊が並ぶ。素敵すぎる。
だけどここはどこも2人以上じゃないと泊まれないのだ😭
さぁ、仁王門が見えてきた!
本山によくある山中、森の中というわけではなく辺りが広々しているので、門もお堂も一つ一つが空を背景にとても大きく壮大に見える。
高村光雲、米原雲海作の仁王像はかなり大きい。
足がすごい(笑)
その先は仲見世、お土産屋、仏具屋、蕎麦屋や甘味処…
その中に延命地蔵さんや、右手奥には釈迦堂(時間なくて寄れなかった…このへんには小さいお寺がズラリ。
駒返り橋(頼朝の馬が蹄鉄を穴にはめちゃってここで帰った)を過ぎると右手に六地蔵とぬれ仏。
正面にはいよいよ山門、「善光寺」の額の字の鳩が有名🕊
とにかく本堂に!
手前にお線香をくべる大きな香炉、一つ買って火をつけ皆に倣って煙を浴びる。
本堂の正面階段はとても急で一段がすごく高い。
薄暗い中に入り、せっかく来たので三堂・資料館共通券1000円を買う。おトク!
無料で拝観できる外陣には、悪いところを擦ると治ると言う神通力を持つ撫で仏「びんずる尊者」。
木製の像はさすられすぎてお顔も手足ももう殆ど輪郭がない😅
となりには親鸞聖人お花松、妻戸台には太鼓や鉦。何に使うのかなーと思っていたら謎は後で解けた。
いよいよ靴を脱いで内陣へ。
大きな地蔵菩薩像を右手に、畳敷きの広ーい内陣に座って正面を見上げる。
来迎二十五菩薩像は手に手に楽器を持って極楽から迎えに来るピカピカの菩薩たち。1つだけ誰も乗ってない蓮台があって、それはお参りに来た人が極楽に行くときの為のものなんだって!
ここのご本尊は阿弥陀如来様。もちろん秘仏中の秘仏で、7年に一度のご開帳もお前立ちなんだよね。
そのご本尊と血縁を結ぶための「お戒壇めぐり」神秘的な体験ができると期待し、向かって右側の入り口からまっくらな階段へと向かう
…と、5〜6人の中高年のご婦人グループが。
んーちょっと後から入ろう、と入り口上のタイのお釈迦様像をお参りしながらしばらく待っていたら「一緒に入りますか?」とご婦人の一人。
丁寧にお断りして1分ぐらい後に潜っていく😅
本当に真っ暗で何も見えない。荷物を左手に持ち、右手で腰の高さの机の壁をずっとたどっていく。何万人、何百万人いやもっと…たくさんの手に触れられてツルツルの壁。はるか先人の念を思う。
…と、前方から突然「きゃー!うわー!」「こわーーい!みえなーい!」とディズニーランド並みの大騒ぎ😑
「そろりそろりだわねー!(全員で)そろりーそろりー(大爆笑)」
参った…結縁とか思い浮かべることもできない。
んー、女性ってなんでいくつになっても…以下自粛
無事「極楽の錠前」に触れ地上に戻り、再び座って瑠璃壇をながめていると、内々陣に七五三参りのご家族の法要が始まるところ。
5〜6人の僧侶によって太鼓や読経が始まったので、ラッキー!とキワまで前進。
般若心経の後、ここで外陣の妻戸台からも鳴り物が響いてきた!
あ!
ご本尊前の戸張が開けられた!
見えたのはご本尊…でもお前立ち…でもなく金色のお厨子!😅
それでもここに居合わせることができてラッキーだったんだろう、ありがたや。
お土産のお線香などを買い本堂を出て、史料館である日本忠霊殿という昭和にできた三重塔に行く。
想像していたより素晴らしいものがたくさん見られた。
いくつかの仏像は本当に見事だったし、ダライ・ラマがいらした際のチベットの砂曼荼羅なども。
一番興味深かったのはたくさんの「額絵」。
その多くは江戸や明治に描かれた阿弥陀如来の来迎図で、例外なく画面左上に光を纏った阿弥陀如来がいて、そこからビャーっとスペシウム光線みたいな光が右下に伸び、救われる人に当たっている。
「霊夢」と題された絵もあって、病が癒される、足の不自由な人が歩けるようになる、目の見えない人が見えるようになる、子供を授かる….など様々なケースが。
イエス・キリストかっ!!って思いながら見ちゃった😅
というより、光とか構図がものすごいカトリック的なイメージ。
普段どちらかというと禅宗に親しんでいる私にはあまりご縁がなかった阿弥陀如来、その来迎図って本当にすごいと改めて思った。
同じコーナーにあった、江戸から46回(?だったかな)善光寺参りを達成した際の感謝の額絵。
昔、全国から、あれだけ大勢の人がどれだけの苦労をしてこの善光寺をお参りに来たのか…
救われたい、というただその一心。
なぜなのかがちょっとわかった気がした。
史料館、オススメ💕
急ぎ経蔵へ。
よくある、あの「1回回すと一切経を読んだことになる」ってアレ。
係のおじさんに「これ、回していいんですよね?」と一応確かめる😅
「もちろん!そのためのものだから」
でも1人では重くて回せない。
見回すと御堂には私の他にご高齢のご夫妻1組のみ。
思い切って「回されましたか?ご一緒にいかがですか?」と声を掛けると、奥様の方が手伝ってくださり、無事一周。キーキー音を立ててました。
たぶん私が3/4くらいの力だったので😵かなり重かった。
またまた先を急ぎ山門へ。
上に登れると言うので楽しみにしていた。
東京の増上寺で2度ほど登ったことがあるけれど、あの時は上に祀られていた釈迦三尊像に不覚にも涙が流れてしまったんだった。
さてさて、急な階段をロープ伝いに上まで登ると、見晴らしの良い門の上は私1人!
貸切〜💕
登ってよかった!
そこにいらしたのはなんと文殊菩薩、私の守護仏😅
獅子に乗ってる。
いいお顔だったなー
四方の眺めも最高、増上寺と同じく昔の人にとってはどんなにスペクタクルだったことだろう。
門を後にし、もう全部見たなぁとほっとしていたら。
そうだ!
この善光寺さんてちょっと面白くて単立なのだが、様々な歴史を経て、現在は天台宗の大勧進と浄土宗の大本願が管理していて、それぞれの貫首と上人が交代で善光寺の住職を務めている。
帰り道だから、まずその大勧進へ立ち寄る。
立派な不動堂にはお不動様と護摩壇。
落ち着いた佇まい、門の外はお堀に蓮。
ここにも宝物館があったし、坐禅会もやってるみたいで、もっとゆっくり見たかったなぁ…
さてもう一つにも行かなくちゃ!
仁王門を出たあたりで雨が降ってきた。
門を出てすぐの大本願に立ち寄る。
もう拝観時間ギリギリなのか、境内にはだれもいない。
小さな赤い文殊堂、書院造のお堂。
惹きつけられる空気。
いよいよ本降りになった中、仕事前にホテルで食べようとおやきを二種購入。
歩いて帰るつもりがあまりの雨に、ちょうどやってきたバスに乗って街に戻った。
2時間ばかりのお参り、堪能しました。
牛に引かれなくても来てよかった、善光寺さま。
(その由来も初めて知った…😅)