禅に浸る

以前からずっと行きたかった駒澤大学禅文化歴史博物館。
ちょうど今読んでいる道元禅師「正法眼蔵」の自筆の一部が展示されているというし、楽しみに訪ねた。
折しも入学式シーズンで、桜満開のキャンパスにはサークル勧誘の人のアーチができていて、そういう絵に描いたような「キャンパスライフ」には縁のなかった弱小芸術系出身の私は、歳に似合わずドギマギしながらその華やかな人いきれを通り過ぎ、やっとのことで博物館に辿り着いた。

現在改築中でホロをかぶっているが、ライト風のノスタルジックな建物は入口も素敵。
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中に入ると、ヒンヤリとした空気に誰もいない静けさ。
外の賑やかさから一気に別世界。
折しも花祭り前で、正面には花御堂。
お参りして熱い甘茶もいただく。
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1階は、天井の八角形の明かりとりの下、広いスペースにたくさんの展示。
最初に目を引くのが右手に鎮座している一仏両祖の須弥壇。
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おみくじが置いてあったり!

面白かったのが、曹洞宗で使う鳴り物コーナー。
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葬儀でよくみる鼓(こ)とか鐃鈸(にょうはつ)なんか、間近でなかなか見ることないし、手にとって鳴らして見ることができて楽しい。
目覚ましの振鈴で鳴らす鐘はやっぱりかなりの音量で、誰もいなかったからよかったけどなかなか吃驚。
柝(たく)は食事前の偈文を思い出して懐かしかったり。

ほかにもコーナーごとに、仏教の歴史、お釈迦様の生涯、雲水さんの生活や単、行鉢についてなどわかりやすく展示されていた。
さすがに、両祖の紹介や、曹洞宗の歴史と教勢の時代別の移り変わり、同じ禅宗である臨済宗や黄檗宗との関連などは詳細で面白かった。
すべて「道」とつくものはまず禅と関係があるときくけれど、それらの紹介も興味深かった。
(つづく)
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# by saskia1217 | 2017-04-17 05:17 | Comments(0)

写真展

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2008年5月3日、渋谷公会堂(当時はCCレモンホール)。
気になって気になって、1週間前にmixi(懐かしい!)で譲っていただいたチケットで聴いたエレファントカシマシ。
あれから何年かはたしかに、すべての中心にエレカシがいた気がする。

だいすきなバンド、そして宮本さんというミュージシャンの魅力。
バンドも宮本さんもいろいろあって
世の中もわたしもいろいろあって、今。
やっぱり、ありがとうと、だいすきと、よろしくねと。

今年は30周年記念で8ヶ月くらいかけて全47都道府県をくまなくまわるエレカシ。
初めていく土地のファンは本当に嬉しいだろうなぁ。
東京ラブの彼らが殆ど東京に居ないのはなんとなく寂しいけど
東京凱旋も楽しみに
さぁ、がんばろうぜ!

先日池袋パルコで開かれた写真展。
平日夕方、ひとりで、また二人連れで、どこかおずおずとたくさんのパネルの間を巡るひそやかなファンの人たち。
コンサート会場で感じるのと同じ、なんだか控えめで、でも真摯な空気が、いかにもエレカシ…って雰囲気でした。
その日数時間後に宮本さんご本人が会場に現れたときも、キャーどころか皆後ずさりしたというから(笑)
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# by saskia1217 | 2017-04-17 04:42 | エレファントカシマシ | Comments(0)
前日に1人で巡ったのは外からだけだったので、境内から建物を眺めるだけ。
中をいろいろ拝見できるのはとても貴重だった。

總持寺といえば、雲水さんたちが毎日作務で雑巾がけをする有名な「百間廊下」。
このピカピカの床を、生で見てみたかったんだよね。
ホントになが〜く、ホントにピッカピカ。
180m(現在は164m)の長さ。
この廊下で境内が東西に分かれているのは、火災による延焼を防ぐためらしい。能登にあった(今の)祖院の大火の教訓だとか。
朝課に向かうときや移動の際、私達もこの廊下を列になって歩いたのだけど、途中通路が交差する場所では廊下が飛び石状に途切れ途切れになっている箇所があって「これ雑巾がけするときどうするんだろう?」と思っていたら、「ベテランの雲水になってくると、ここも飛び跳ねてまっすぐ拭ける」と雲水さん。
すごい。
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仏殿。
手前には与謝野晶子の歌碑がある。
「胸なりてわれ踏みがたし氷より すめる大雄宝殿の床」
「大雄」はお釈迦様のこと、つまりこの仏殿のこと。
一般の人は中に入れないこの仏堂、与謝野晶子はここにどうしても入りたいと熱望し何度も訪ねてきた。
あまりに熱心に頼むので「それではどうぞ」となったら、その荘厳さに入ることが出来なかった、という逸話。
中を除くとひんやりした空気が感じられる。わかる気がする。
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僧堂。
雲水さんたちが寝起き、坐禅をする場所。
ここはもちろん他者は入る事ができない。
外間口までご案内いただいた。
入り口の「王三昧」の「王」は最も凄いという意味、「三昧」はひとつの物事に集中すること。
坐禅三昧、ということ。
禅寺のなかで、特に専門道場で、私が一番惹かれる場所は僧堂だ。
今年上山する雲水さんは60人ほどとか。
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永平寺同様、禅寺では全てが鳴りものによって進む。
庫院にある雲板は食事の合図、太鼓は掃除の合図、鐘は時間を告げる・・・など。
「鐘鼓楼」は上部に鐘があって鳴らすところ。
そういえば朝課に向かう早朝、ここを通ったとき上からものすごい音が聞こえて来た。
ここの廊下の窓は所謂「刷子」(格子)になっていて、音を良くするために設計されている。
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放光堂。
山内で一番古い建物。
能登から移ったとき、石川素堂禅師が、1からではなく山形のお寺からそのまま寄進を受けて移築されたもの。
「柱が多い(雪に耐える)」「床が高い」「釘を使ってない」などの特徴がある。
中央の入り口上にある金色の光るもの、が命名の由来。
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ところでお寺のなかって基本左側通行なのだけど、それはお坊さんたちがお袈裟を左腕にかけるので、ぶつからないようにということらしい。
で、この總持寺で一番新しい部分の渡り廊下の床が面白くて、こんな模様になってる。
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これ、このギザギザ。
右側を歩くとめちゃくちゃ歩きにくくなってるのだ。
よく考えたなー。

Eテレで作務の場所として出て来たお手洗い(東司)がここ。
烏芻沙摩明王がいらっしゃる。
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待鳳館。
上山する新米雲水さんがまず訪ねて入門を乞うのがここ。
よく見るといろいろな動物が彫ってある。
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太祖堂は千畳敷。
横54m×奥行き47m
広い、広いよ。
8人の祖をお祀りしている。
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紫雲台。
現在の禅師様のお住まい。
雑巾がけのスタート地点だそう。
もちろんここは入れません・・・
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とはいっても、謁見の間「相見の間」は見せていただける。
「どうせ移転するのなら東京に近いところで布教を」という決断をされた石川禅師様をはじめとする、何人かの禅師様の肖像や写真。立派な座布団。鹿鳴館のような照明。美しい欄間・・・
ふすま絵は狩野派。
「紫雲台」の額文字は東郷平八郎の筆になる。
そしてもちろん、スピーカーはボウズ(笑)
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永平寺と總持寺。
やっぱり行ってみないとわからないことがいっぱいある。
感じたのは、ニュアンスの差さえあれ、それぞれがそれぞれの道場、お寺、禅師様に愛と誇りを持っているということ。
この日拝観のガイドをしてくださった雲水さんからもそれを感じ、その真摯な姿がとても素晴らしかった。
「打ち解ける」ことに慎重で廊下での私語などもなく、少なくとも私達の目につくところでは絶対に崩れない永平寺の雲水さんたち。
石川禅師の意を受けて「布教」という色の濃い總持寺の親しみやすさ。
よくわからないけれど、バランスがいいのだなあと思った。
小食の写真パネルの前で「この胡麻塩の部分が私達の毎朝の一番の楽しみなのです。毎日変わるので・・・白ごまになったり、ゆかりになったり」と本当に嬉しそうに話してくださった小柄の雲水さんの、透き通るようにまっすぐな心が伝わってくるようだった。

最後、向かいの小高い丘にある三宝殿、大梵鐘、穴熊稲荷を拝見して帰途についた。
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そうそう!
總持寺監修で人気の「我逢麺」。
動物性のものを一切使っていないカップ麺。
出汁も昆布。
具は山菜や根菜。
美味しかった!
お蕎麦しかなかったけど、以前はうどんもあったんだよねえ。
また出してくださらないかな〜












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# by saskia1217 | 2017-04-13 00:51 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)
もうだいぶ前のことになってしまったが、これも備忘録。

曹洞宗の大本山は2つ。
ひとつは昨年参禅に訪れた福井の永平寺。
そしてもうひとつは神奈川・鶴見の總持寺。

色々な環境の変化で時間的、体力的、精神的に自由になれない中、少し前に申し込んでしまった總持寺の「禅の一夜」という一泊参禅。
キャンセルを前日まで考えていたけれど、結局闇から押し出されるように当日出かけることになった。

初めて降りる鶴見の駅、そこからほんの5分ほどのところに広々とした敷地を持つ總持寺はある。
参禅は夕刻からだが、ちょうど同じ日に催されていた写経にも参加することにしていたので、朝早くから訪ねた。
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三松関、そして三門。
このお寺はもともと能登にあったものを大火災の後に鶴見に移転したということもあり、殆どの建物はそう古いわけではないけれど、それでも明治時代からの落ち着きが感じられてとても趣がある。
何もかもが広く、大きく、ドッシリとしている安心感。
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境内に入って右に大きく曲がる緩やかな坂をのぼってゆくと、右手には大きな建物「三松閣」。
写経や参禅などの研修や宿泊が出来る施設。
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そしてその先には総受付のある香積台。
そうだ、Eテレで観ていた「お寺の知恵拝借」で出て来た玄関だ。
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写経の部屋は三松閣の上階にある大講堂。
大勢の人がすでに到着して、めいめい好きな机について準備をしていた。
そう、机に椅子のスタイル。
机上には筆や墨汁、紙、解説などが用意してある。
予定表には開始時間に祈祷や解説などがあるとあったのでずっと待っていたが、時間になっても誰もそれらしき人は現れない(苦笑)。
常連とおぼしき人たちはもうどんどん書き始めている。
私と同じように初めていらしたらしい方たちはやはり戸惑ってまわりをキョロキョロ。
制限時間もあるので私も書き始める。
初めてから少し経ってから、担当のお坊さんが入って来て挨拶があった。
見たところ常連の方の割合がかなり高いとみたが、初めての人も必ずいるのだから、あれはなんとか改善したほうがいいように思ったな。
写経ってやっぱり、始まりはキチンと気持ちを正して、何かしらのセレモニーがあったほうがいいイメージだったのだけど。
ただ書くのなら、べつにお寺に行く必要ないからね。
書き上げた後、短い休憩時間をはさんで今度はちゃんと納経の儀式が執り行われる。
正面の祭壇にむかって列になり、ひとりひとりお焼香と納経。
書いた紙を煙にかざしてから納める方が多かったので、真似してみた。
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写経の後は昼食。
精進料理のお膳をいただくのだが、これを目当てに写経に参加された方も多いのではと思われた。
何と言っても年配のご婦人のグループが多く・・・これがなかなか、写経でも昼食でも姦しい(苦笑)
食事は地下にある食堂で、テーブルでいただく。
紅いお膳に美しく並んだ精進料理。
これは雲水さんの食事とは違ってまさにおもてなし料理、初春を先取って木の芽や山菜の天麩羅、筍の煮物など。
簡単に五観の偈だけを唱えてからいただく。
食事中は・・・皆さん結構おしゃべりしていた。
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昼食後に解散となったので、参禅の受付時間まで小一時間を境内の散策に当てようと、荷物を受処で預かっていただく。
突き当たりにある大きな大黒様も印象的。ここ、香積台の入り口には大きな杓文字もある。
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受処前にある売店にひっかかって(笑)だいぶ買い物をしたが、素晴らしい晴天の下、広い境内を歩く。
時間になって参禅の受付を済ませ、部屋割りどおりの部屋に向かう。
なんとここの参禅は、旅館のような綺麗なお部屋に宿泊なのだ。
永平寺の全員雑魚寝煎餅布団を想像していたので、かなり吃驚。
なんとお茶とお茶菓子までお部屋に用意されていた。
床の間のある和室にフカフカの布団。
着物と袴の参禅着に着替えて早速集合、簡単に坐禅の作法を教わる。
そして早速、禅堂に向かう。
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担当して下さる布教参禅寮の雲水さんたちは、みな親切で柔らかい印象。
雲水さんの居る専門道場では、永平寺と、麻布の永平寺別院くらいしか知らないのでつい比べた印象を受けてしまうのだけれど、總持寺の雲水さんたちはみな顔色・・・血色が良くて、親しみやすい雰囲気があるように感じた。
(永平寺も總持寺もその厳しさには変わりはないのだが、やはり極寒の山奥にある厳格なお寺と、HPなども充実していて一般の人たちへのアプローチもオープンな感じの都会のお寺と、空気が違うのは当たり前だなと思う)

我々一般参禅者が使う禅堂は、昔雲水さんたちが実際修行に使っていたという、古めかしく、黒いツヤのある木目の立派な禅堂。中央には文殊菩薩様。
まずはそこで一炷。
やはりお寺、しかも禅堂で坐るのはいい。
山奥ではないのでそれなりに色々な音は聞こえてくるが、それでも閑静な場所、夕方の静謐のなかで充実した時間。
永平寺で坐ったときは完全な初心者で、足が痛くて痛くて大変だったが、さすがに少し慣れて今では普通に坐れるようになったことが有り難い。
坐禅中、隣り?の建物から掛け声とも怒鳴り声ともきこえる大きな声が聞こえて来た。
隣りの鶴見大学の体育系サークルのトレーニングなのかなあなんて思っていたら・・・
あとできいたら、新入りの雲水さんたちの研修期間で、応量器の使い方や坐禅の仕方などの特訓中の声だったと。
いやいや、一番たいへんな時ですね。
警策も含めて、そんないろんなことが励ましになりました。
(ちなみに總持寺の一般向けの警策は、雲水さんたちが使うものより多少小さく軽く作ってあるのだそう。なんだー、そんな手加減要らないのに・・・笑)

18時半に薬石。
応量器ではないので、禅堂ではなく広間に儲けられたお膳(この時はさすがに黒いお膳)で、坐布に座ったり正座でいただく。
中央に文殊菩薩様。供花とお線香の香り。
お作法は基本的には禅堂と一緒で、浄人からの受け取り方も同じ。
布教係の老師が前でお作法の説明やお手本をしてくださったあとで頂く。
量はもちろん、かなり少ない。
少ない、と感じるのは応量器や坐禅に気を取られる(集中する)ことがないから、食べ物に意識がいくんだなと思った。
食後は夜話。
御老師に質問も出来たり、いいお話を伺ったあとで、ゆっくりと入浴時間。
20分で髪を濡らしたまま掛け戻っていた永平寺に較べたら極楽だ(笑)。
そして柔らかいお布団で21時開枕。

翌朝は4時の振鈴で起床。
4時45分から一炷の暁天坐禅。
そして太祖堂に移動し、いよいよ朝課。

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5時頃から始まる朝課は、この總持寺で特筆すべき素晴らしい時間だと思う。
太祖堂は千畳敷と言われる(実際はもっとある)本堂としては国内で一番大きいお堂。
そこに僧侶全員、200人くらい?が集まり一斉に読経。
隅にはまさに数日前に上山したばかりの雲水さんたちが、姿勢や経本の持ち方などを細かく直されながら必死に読経していらした。
永平寺の朝課もとても素晴らしかったが、總持寺のは人数も多く、様々の立ち居振る舞いのひとつひとつが本当に面白い。ちょっと昔の映像だけど、YouTubeにもあるのでオススメ。
總持寺では私達参禅者は一緒に読経をせずただ聴いているだけなのでちょっと残念に思ったけれど、でも行われていることを隅々まで見聞きするにはそのほうがよかったかもしれない。
見台を運ぶ仕草、左右対称の動き、足の運び・・・
なにより凄かったのが、私の大好きな「大悲心陀羅尼」のものすごくゆっくりな読み方が、200人の微妙な音程のズレがそのまま倍音化して、グレゴリオ聖歌の空虚5度のもっと濁ったような、もはや異様とした言い様のない言うも言われぬ音の渦となって響いていたこと。
トランスを誘うような摩訶不思議なハーモニー。
そのただ中を須弥壇正面に進んでお焼香させていただけたのは、本当に感動の一瞬。
これだけを聴きに毎朝行ってもいいくらいだが(笑)始発に乗っても間に合わないのが残念。

朝課が終わると小食。
前夜の薬石と同じ広間で、お粥、ごま塩、漬物、あともう1品あった気が・・・
うーん、小食としては充実していて吃驚。
杓文字がなくお箸でお粥を食べるのにちょっと苦労する。お湯を入れる段になって、やっとご飯粒が綺麗になった(笑)
小食のあとは作務。
自分たちが坐った禅堂を皆で拭き掃除。
人数が多かったせいか、それほどきつくはなく、身体を動かして爽快。

プログラムはこれで終了だが、この後もう一炷坐るか、山内拝観かチョイス。
私はぜひぜひ解説付きで拝観したかったのでそちらに参加。
参禅のお世話をしてくださった雲水さんが、山内の様々なところを解説してまわってくださった。
途中、質問も色々出来て楽しかった。
その様子はまた次の記事で。












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# by saskia1217 | 2017-04-12 23:48 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)
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信行寺のワンコにさよならして、さらに坂を下ると玉林寺がある。
千代の富士のお墓がある曹洞宗のお寺。
入ってみたのは初めて。
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まだまだ、見ていないところ、いっぱいあるんだな。
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# by saskia1217 | 2017-04-12 03:11 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

冬から春の風景 その1

職場はもう、桜の花の下、新学期が始まっている。
遡ってだいぶ前の年度末、試験ばかりのころ、審査の合間数時間の空き時間に、天気が良いのにつられて根津あたりを歩きに行ったことがあった。
備忘録。

いつもの護国院に大黒様を訪ねる。ここはいつでも静かな本堂で何時間でも座っていられるのが気に入っている。
しだれ梅。
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言問通りに出た角、道の向こう側に渡ると一乗寺。
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根津駅に向かって下る間には軒並み連なるお寺。
いつも前を通り過ぎるだけだが、この日は一軒一軒覗かせていただく。

たくさん実ったミカンの木に誘われて上聖寺。
春を告げる草木。
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門の隙間から見えた堂守ワンコに会いたくてお邪魔した信行寺。
本堂前にちんまりと構えてる黒柴は、亡くなった実家の愛犬にそっくり。
番犬というには人懐こすぎるワンをながいこと撫でていた。
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つづく
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# by saskia1217 | 2017-04-12 02:49 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

春のビール

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乾杯!
ができなくても
おつかれさま!
はできる

おめでとう!
ができなくても
ありがとう!
はできる

そんなやさしいビール
味わいも爽やか
苦すぎなくて
香り立つ風味が好きだな

お友達の安田有吾さんが文字を書いた「キリン一番搾り・若葉香るホップ」が発売になりました。
やったぁ〜‼︎

昨年の私のリサイタルや「チェンバロの日」チラシでもステキな作品を作ってくださった有吾さん。
イラスト原画は同じくコンドルズのオクダサトシさん!

谷川俊太郎さんのやわらかい詩と若草色の缶が、限りなく爽やか。
ちなみにロング缶は文字が違うんだって。

春のビールっていい
バッハの誕生日に発売ってのも
なんかいい
うん
なんかいい(笑)
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# by saskia1217 | 2017-03-22 09:39 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)
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この3日間の読響のステージ。
私はパッヘルベルのカノンのオルガン…
なんだけど。

オルガンの私は指揮台の真下、ど真ん中。
背後にはチェロがヴィラ・ロボスのように(笑)ぐるりと私を囲む。
チェロの後ろにはコントラバスがズラリ。
そしてそのまた後ろには…
ヴァイオリンは一番遠くの壇上に、下手から上手まで一列に。

中央の指揮台に立たれたのは、この3月で読響を退かれる下野竜也さん。
私たちはそこから派生した水面の波のように半円状に陣取る。サラウンド!
いつものパッヘルベルが、ちょっといつもじゃない。
通奏低音だからといえ、そのサラウンドストリングスはかなりの厚みなので、思い切って4フィート、どころか2フィートも入れる。
2日目からは右手も派手めに。

そうだそういえば。
下野さんにお会いしたのも久しぶりだったので「大河ドラマご出演、拝見しましたよー!」と今更ながら感動をお伝え(笑)
「素人芝居でスミマセン」と恥ずかしそうに仰りながら、オフロスキーの話題でちょっとウキウキ。

そして、いよいよ3日目の今日。
下野さんの読響卒業公演だ。
いつもなら弾き逃げだが、今日はやっぱり下野&読響の有終の美をオンタイムで目撃したくて。
冒頭のパッヘルベル「カノン」を弾き終わって、グラスのヴァイオリン協奏曲の3楽章から客席で聴かせていただく。
オケのお仕事では、受難曲みたいな場合以外は大抵乗らない曲の方が多いから、リハやGPで珍しい曲が聴けるのも楽しみのひとつ。そんなわけでグラスも初めて聴いて楽しかった。

小さい単位のほぼ規則正しい蠢きが、電子楽器でもパソコンでもなく、生身の、しかもかなりの複数によって鳴らされることの…
いいの?いや?面白いね。温かすぎる?…
みたいな訝しさ、不思議さ。
完全に完璧に無機的な姿への期待がどこかに残る罪悪感。
本番の響き、美しかった。
ピアノ科の学生時代「現代音楽史」の授業で聴いたミニマルミュージックのすっかり虜になり、授業サボって一日中図書館でライヒやらライリーやら聴いてたのを思い出していた。

ドヴォルザーク「新世界から」
久しぶりに聴いた。
もう何十年も「オケの演奏会」に自分から行ってない。中学〜大学ではあんなにオケばっかり聴いてたのに。
なかでも「新世界」は「運命」と共に子供の頃家にあったレコードのうちでも好きで毎日聴いてたから、いつ聴いてもキュンとする。
あらためて聴いて、今まで聴こえてなかった音、声がいっぱい聴こえてきた。
子供の頃からのイメージにはなかった音。
大人になった今だから気づく音。
内声をゆくホルン、うねるバス、あとうちの打楽器…
それらは今日、下野さんがカタチにしてくれた個性。

2楽章のあまりにも有名なコールアングレを真正面から味わう。そこに重なりオーロラのようにゆらゆら変わる周囲のハーモニーに気づく。
原アメリカのメロディーの持つ言葉、管楽器たちのうた。
時折人間の声にも聴こえる羅紗のような弦。
最終楽章の、コッテリ濃いのになんの躊躇もなく前進するチカラ。
ラスト、コーダからあっさりと速くなるテンポ設定、新鮮で見事だったな。
最後の音が消えた後まさにタクトが下されるまで完全に守られた、けして短くはなかった静寂に、お客さんの感動と熱意と、そしてなにより敬意を感じた。
いやいやしかし、チンバッソなんて楽器、半世紀音楽やってきて初めて知りました!

アンコール、団員さん編曲のパッヘルベル「カノン」
管楽器から始まり、弦が足され、打楽器が加わって大きなクレッシェンド。
そこから3人、4人と演奏を止め退場してゆくメンバーたち。
下野さんに、ある人は手を、またある人は白いハンカチを振りながら。それに答えて手を振りお辞儀をする指揮者。
ハイドン「告別」を思わせるこの演出は、たった数回、下野さん&読響とご一緒させていただいただけの私の涙腺さえ破壊したよ。

リハで、円心みたいなセッティングの冒頭のパッヘルベルを、下野さんは「なんか…卒業式、みたいな雰囲気。みんなセーラー服と学ランで、って感じ」と仰ってたが、そうだね、下野さんの卒業式でもあったんだな。

小柄なお姿が隠れてしまうほどの巨大な花束を、ステージに登場した可愛らしいご子息から渡され、お客さんとオケメンバーに代わる代わる何度もお辞儀。
お客さんは全然帰ろうとしない。
演奏家、お客さんのどちらからもこれほど信頼され愛される指揮者はなかなかいないんじゃないかと思う。
接する人をけして不快にしない自然な心遣い、音楽と人にどこまでも誠実なお仕事ぶり、ブレない情熱とビジョン。
新天地での、また様々な場所でのご活躍に期待します。
ありがとうございました。
またご一緒できますよう。
10年間おつかれさまでした!
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# by saskia1217 | 2017-03-20 17:17 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)
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神楽坂セッションハウス「とさか計画 チリー・ゴンザレス」全4回公演、無事終了しました。
お越しくださった皆様、支えてくださったスタッフの皆様、そして近藤監督はじめ共演したみなさん、本当にありがとうございました!

5回目となる「とさか計画」、ブルグミュラーに始まり、1年おいてその再演、その後毎年シューマン&ドビュッシー、カバレフスキー&ハチャトリアンと世界が広がってきました。
今回は総監督近藤良平さんが長年特別な愛着を持たれてきた、ゴンザレスという稀有な音楽家の作品を取り上げましたが、がっしりした手を持つ大男が自由自在に鍵盤を操るその作品をピアニストではない私が弾きこなすことが果たして出来るんだろうか…と、昨年夏に楽譜を入手したときはかなり疑問でした。

その「問題曲」2つ、「チリー・イン・Fマイナー」「私をブロードウェイに連れてって」は実は近藤さんが想定していたアルバムには入っていず(ライブ映像のみで音源は出ていない)使用する予定はもともと無かったみたいだった、とわかったのは最近(笑)
結局その2曲はプログラムの重要な核となりました。

クラシック、ポップス、ジャズ…そのどれでもあり、どれでもないゴンザレスの音楽。
グリッサンド、クラスター、両足を床やペダルに打ち付ける…そんな指示満載。
初日夜公演でその「Fマイナー」を演奏中、激しいクラスターの箇所で思いっきり左手親指を鍵盤に強打し関節が腫れ上がるも、アイシングと湿布でなんとか指はラストまでもって一安心。
いやいやピアノ弾いて怪我なんてバカすぎて笑えないですからね😅

実質ほぼ1ヶ月で仕上げてしまった近藤さんの神がかった集中力でのスピード振り付け、そしてコンドルズ公演などでボス不在中、精力的に自主練を繰り返した才能溢れる若いダンサーさんたち…にまたまた驚嘆と尊敬の念。
ほんとに皆さんすばらしかった!

全く未知だったゴンザレスの音楽。
自由自在に楽器を、音を膨らます。
もう身体から出てきちゃって本人にも止められない(近藤さんにとってのダンス、と同じ)
本当の音楽家ってこういう人のことだと思う。
出会わせてくださったボスに感謝。
お客様のアンケートや直接の会話で「またピアノが弾きたくなった」」「ピアノをやってみたくなった」という声をたくさんいただくのも、私にとっては「とさか」で一番嬉しいことのひとつ。

例によって4回目くらいでやっとポジティブな実感が出てくるのですが、それもまた儚い舞台の性。
毎日会って密な時間を共有した仲間との突然のお別れという寂しさもまた、いつものこと。

またいつかご一緒できますよう!
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# by saskia1217 | 2017-01-30 18:40 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)
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連日夜はセッションハウス「神楽坂とさか計画」のリハが続いています。

いや〜、今日は17〜23時ガーッと集中しました😝
プログラムの各セクションをザッと通して、やっと流れがわかってきました。
近藤さんのさすがの人間観察力、6人のダンサーの適材適所ぶりが見事です!
みんなカッコよくて、可愛くて、哀れで、おバカさんで…
あとは私がカッコよく弾けるかどうか、だな。

1月28日(土)16時/19時
1月29日(日)14時/17時
神楽坂セッションハウス
入場料/前売一般3000円、前売学生2500円、前売子ども(4歳〜中学生)1500円
    当日はそれぞれ+500円
お問い合わせ・ご予約/セッションハウス 03-3266-0461
mail@session-house.net

会場キャパが少ないので、チケットはお早めに!
私までメッセージ頂くか、または直接セッションハウスへ。
当日券もありますのでギリギリでも大丈夫です!
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# by saskia1217 | 2017-01-23 01:01 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217