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セッション

爽快だった。
いっぱい流血(!)してたけど。

映画「セッション」を観る。
(ネタバレしてます!!)

気になっててゼッタイ行こうと思ってたのが、SNSで知人友人が色々感想書いてたのを見た今日のタイミングで、仕事帰りにぴゅーっと。
有楽町でレディスデイ。

なんかミュージシャンとか音楽評論家とか、賛否両論らしい。
映画の広告にある誰か他人の絶賛とかは、一切見ないのだけど、そんなウワサ。
私は好きだったな。
ジャズとか、バンドとかにはまったく暗いのだけど、面白かったし、すごくよく出来てたなー。

見始めてしばらくは、「鬼教師」フレッチャーのスパルタぶりに妙な懐かしさを感じたりして、小気味よかった。
こんな先生っていたよなー。
昭和のピアノの先生とか(音楽的根拠や愛の無い、理不尽だけの人も多かったけど)、ヨーロッパによくいる厳格な教授とか。
あそこまで流血は無いにしても、音楽のレッスンなんて案外体育会系だし。スポ根真っ青ですよ。
規律、根性、不屈・・・実際今だって、現場じゃあ重要な要素だよね。
フレッチャーの「世の中甘くなった。ジャズは死んだ、といわれるわけだ」というセリフは、ものすごくリアリティあったよな。

完璧を求めるのもごく普通のことだし。
すごいと思ったのは、彼が「レッスン」で言ってることが全て「理に適ってる」こと。
音楽のことも、それに対する姿勢に関しても。
仕事の場で、また日常、楽譜は命より大切とか、あるあるですね(笑)。
確かに人の命に関わってくるほどになると「やりすぎ」?かもしれないけど、それほど「狂気的」なことだとは感じなかったかも。
そしてレッスンのシーンで、遅い、速い、遅れる、テンポが乱れる・・・その一回一回が実際本当にそう演奏されてたことにも吃驚。
ものすごーく微妙な差しかなかったんだけど、そのあたりのこだわりがすごい映画なのかなと。

・・・と、フレッチャーにめちゃくちゃ共感しながら観ていたら、そのうち彼が自分の生の根本である「音楽」を「個人的恨み」の土俵に引き摺り下ろして利用している状況に、なんだこれはー!ってなってきて。途中からもうずっと「仕返し合戦」みたいだったし。
そのあたりが、この映画に否定的な「ミュージシャン」たちの怒りに触れたのかも。
最後の最後までそれが続いて、ラストで生徒・ニーマン君がソロ叩きまくったシーンはさすがに爽快だったなあ。
ドラムってホントになんてかっこいいんだろう。

幕切れ。
結局のところ、彼らは本当にあれでわかりあえたのだろうか?
二人の目が合って、少しニヤッとしたのは果たして?
いったいどっちが「勝った」のか?
ニーマンはあれでついに「不屈の精神」を身につけたことを証明してたから、彼の勝ちかもしれないが、じつはそれはもしかしたら教師フレッチャーの希望・目的が叶ったことにもなる?
一人のミュージシャンを「育て上げた」?

うーん。
普段あんまり「音楽」をテーマにした映画って観ないのだけど、たまにはいいね。
明日から急に「超厳しいレッスン」になったりしないように、気をつけようっと。
なんか・・・なりそうなんだもん(苦笑)。

こないだ観た「インターステラー」と、今日のこの映画の間にみた面白い1本については、また今度。
映画って、元気になるから、いい。
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by saskia1217 | 2015-04-23 00:58 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

重力

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このあいだ、久しぶりに映画を観た。
「インターステラー」

じつはレンタルショップで借りちゃった後で、翌日から早稲田松竹で上映する情報を得たのだけど・・・あー宇宙ものはおっきなスクリーンで観たかったー・・・と思ったけど、せっかく借りたので深夜ひっそりと鑑賞。

で、やっぱり劇場は激混みだったらしい。
ただ・・・「重力」がありすぎた、この映画。
一言ではなかなか言い表せない感じもある。
多少混んでも劇場で観て、観た後すぐに馬場の街に出れば、もっと気が楽になったかも。
 
いわゆる「SF」はふだん殆ど観ないのだけど、これはそんな人にもいいよ、ってきいてた。
メカとか宇宙とかだけじゃなくて、ヒューマンドラマの要素もあるとかって。
そう、面白かったよー。

もう終末状態になった地球から、極秘で「未来の居住地」を求めて宇宙へ乗り出す人たちの話なのだが、途中でやはり色々困難があるわけで。
究極のピンチ、ブラックホールの近くで呑み込まれそうになるシーンで、「あーもうこれで全員死んじゃうのかな、助かるのかなあ、帰れないんだろうなあ」なんてハラハラしてたら、ちゃあんと切り抜けられて、そこからもう後半じわりじわりと明るい兆しが見えてきて、結局ラストはハッピーエンド。
ああ、やっぱりアメリカの映画だなあ、と、ホッとしたりムズムズしたり(笑)。
あらゆる場面に星条旗がフレームインしてたのも象徴的。

「家族」みたいなものも重要なテーマのひとつだったけど、「宇宙」「人類」「生存」みたいななかに「愛」がちょっと作為的に「設置」されてるみたいな印象で、私には少し不自然に思えたかなあ。
もちろん、それは不可欠なものなのだけど。
ちょいゴリ押しというか、唐突というか。

迫りくる「時」を強調するときに鳴る、♩=60くらいのチクタク音。
そして、宇宙の「広大さ」のイメージでパイプオルガンの音。
「2001年宇宙の旅」「宇宙戦艦ヤマト」・・・みんなそうだったね。

ひとつ、じーんとしたのは
「親って幽霊みたいなもの。どういう存在になっても(居ても居なくなっても)いつもあなたを見守っている」
みたいなセリフ。
誰もが心の奥で、いつも、一生持っている不安と恐怖。
ときどきそれが表に出て来て、孤独と手を組んで人を苦しめる。
それを救ってくれるコトバだと思った。

どこまでいっても、人間は愚か。
だけどやっぱり、人間て素晴らしい。
そして。
女って、ホントにダメだ(笑)。
ダメなんだろうなあ、やっぱり。

ぜひ、体力と気力のある時にご覧下さい!
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by saskia1217 | 2015-04-17 22:21 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

銀座でいろいろ初めて

友人と銀座。
ひさしぶりの銀座。
来ることがあっても土日には滅多に来ない。
やっぱり人が多いなあ、特に外国からの観光客の方がいっぱい。
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まずは、オペラ@能楽堂でお知り合いになった狂言師・善竹大二郎さんが出品していらっしゃるというご案内をいただいた「日本刺繍」の展覧会。
屛風、着物、帯、バッグ、額装された作品・・・
3年、5年、10年と習い続けていらっしゃる会員の方達の煌びやかな作品が並ぶ。
善竹さんのお能の衣装(腰帯)の緻密さと繊細さも堪能。
刺繍も、やはりお人柄とか性格とかが出るのかしらね、って。

「きれいだねー」「いい色だねー」「これってどうやって作るんだろう」
そんなことを言いながら、最後にある「体験コーナー」へ。
手芸は体育と同じくらい苦手、不器用女王。
ボタン付けも、玉留め作るのさえも、だめだめ。
前回、針を持ったのは、いったいいつだったかなあ。

西洋刺繍は子供の頃多少はやったことがあったけど(大っ嫌いな「家庭科」でもやったな)、色々違うことに吃驚。
まずは糸を縒るところから始める。
糸を4本(または他の本数でも)集めて、手のひらで縒る。
クルクル具合が均等に、そして目的とする「固さ、柔らかさ」になるように。
もうこの時点で「ふわっとした感じ」にするのか「きっちりした感じ」にするのかが決まってるわけだ。
左手に針を持って下から刺し、上部で右手で受ける。
左手で目標の点に刺すのが難しい。
刺し始め、そして刺し終わりには玉留めをせずに処理するところが、日本らしいなと。
考えれば「玉留め」って、ずいぶんと大雑把な方法だ。
糸を縒っています↓
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体験し終わって、もう一周ぐるっと見て回ったのが、新鮮。
糸の縒り方、糸を巡らす張り方の強弱などが、作品に表れる意図的な微妙な違い、そして刺す人それぞれの個性を作っているんだなあ。
知らない世界って、面白いなあ。

友人が予約してくれた夕食の時刻にはまだちょっとあったので、思いつきで歌舞伎座へGO。
10分ほど過ぎていたが途中から一幕だけ立ち見。
「梶原平三誉石切」
幸四郎さんが出演されてた。
最上階の遠くから観ても、とってもよく見えたし、役者さんの声ってホントに見事に通って素晴らしい。
予習してなくても、歴史の話を知らなくても、進んでいるお芝居の内容はなーんとなくわかるのがいい。
コミカルなセリフ、悪役の凄み、勧善懲悪の分かりやすさ。
義太夫の熱気ほとばしる語り、丁々発止と寄り添う三味線。
天井近くからもよーく見えるツケ打ちの絶妙な間。
実は、歌舞伎ってちゃんと観たことがない。
やっぱり今度、落ち着いて観に行ってみよう。
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充実した午後に心満たされて、夕食へ。
「俺の揚子江」
人気店らしく、理路整然とした案内がなされるのが、とっても日本的(笑)。
オマール海老、パクチーサラダ、ホタテのクリーム煮・・・どれも美味。
真っ赤なグランドピアノでG大出身の若いピアニストが生演奏。
喧噪の中でショパンやスクリアビンを流暢に真摯に弾く姿が微笑ましく。
こういう場所で弾く難しさや辛さも懐かしい・・・
一生懸命拍手するお客さんに向けた、その笑顔が嬉しそうだったのが印象的だった。
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素敵な時間を作ってくれた友人に感謝。
銀座、相変わらず眩しい街だった。
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by saskia1217 | 2015-04-05 01:13 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217