理想

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セッションハウス「近藤良平リンゴ企画」〜神楽坂とさか計画・子供の情景&子供の領分〜、全4公演が無事終了。
無事、なのかどうかはわからないが。
何をもって「無事」というのか・・・そもそもそこが、ね。

とにかく、観に来てくださった満員のお客様に感謝。
舞台にのる者の願望を全て叶えてくださったスタッフの皆様にも、ありがとうございます。
1ヶ月べったりで稽古を一緒にしてきたダンサーの皆さんも、1人残らず気持ちよい素敵な人たちばかり。一度見たらすぐに踊れちゃって、しかも忘れないという超絶能力に連日息を呑んでました。
(しかも本番開演までちょいちょい変わる色々にも、顔色ひとつ変えずに対応・・・)

仕事ってみんないろいろあるよね。
「好きなことやって仕事になってるって、羨ましい」ってよく言われる。
それはそうなんだけど、好きな事だからって、その内容が楽しいばかりとは限らない。
不満も不愉快も欲求不満も怒りも憤りも、よくある。
というのは、自分の「理想」とする気持ちよさが得られない=自分がいいと思うものを共演者と共有できない、からなんだけど。
無理してガマンして、どうにか傷にならないところでおさめる、必要があることだってある。
同じ音楽してる、同時に音出してるのに、それって本当に身を切られるくらいツライことなんだ。

そんななか、近藤良平さんとする仕事は「必ず楽しい」。
楽しくなることが100%保証されてる。
仲間のあいだも、作品そのものにも。
いろんな観点でちょっとした不安とか、ネガティブな予感が仮にあったとしても、稽古が始まって顔合わせしてしばらくすると、そんなものが段々薄れてゆき、千穐楽の頃には嘘のように跡形もなく消えてしまう。
出た結果、小さい傷や後悔や悔しさなんかがあっても、それを越える「楽しさ」があるから。そしてそれをお客さんがちゃんと受け取ってくれたことが明確にわかるから。
甘いな〜、ってレベルを越えて、だよ、あくまでも(←ここ、だいじ。絶対的に誰にも文句を言わせない圧倒的なモノがある場合だけに許される、ってこと)
全てがほぐれて、みんながハッピー。
そんな現場、滅多にない。

だから、この場所に連れてきてもらったことに、わたしは本当にありがたき幸せとおもっている。
まったく、嘘みたいにここまで来てしまったな。
本番なんて、しかも普段使わない筋肉を半年かけてよっこいしょと建て直して音をつくる作業なんて、この企画じゃなかったらゼッタイに引き受けてないし、引き受けてもたぶん出来ないと思う。

無理難題、自転車操業、発車オーライ、綱渡りのような本番だったのに、たのしくてうれしくて、千穐楽の終曲を弾き出す瞬間にそれが最高潮になって、一気にチカラが抜けて身体や頭やココロが遊びまくったのがわかったんだ。

「とさか計画」はまだまだ続く。
前回のブルグミュラーも含めて、今回の「子供シリーズ」もいつか再演できたら素敵だし・・・東京から離れたところでも、または全国に届くメディアでも。
わたしの腕の筋肉までも手なずけてしまう「近藤マジック」から、これからも目が離せない。
さあまた、1年かけて下ごしらえだなー。
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by saskia1217 | 2015-01-29 02:48 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

冬の日

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あやうい。
すべてが、あやうい。
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by saskia1217 | 2015-01-16 23:12 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

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目出度い。
お正月。
日本晴れのお堀端。
九段下駅から地上に出て坂道を歩き出しながら、その同じ道を黒いコートに身を包んで颯爽と歩くミュージシャンの映像が脳裏に蘇った。

地下鉄と徒歩で武道館の楽屋に向かうエレカシ宮本さんを捉えたその映像は、2009年春、桜の季節の「桜の花舞い上がる武道館」公演のドキュメンタリー。
2008年にエレカシの音楽に出会ってからまだあまり時が経っていなかったあのコンサートは、興奮と感動も爆発的で、そしてベテランバンドとして上昇の波に乗っていたエレカシの、勢いとエネルギーも怖いくらいに真っ直ぐでフレッシュで、何もかももう、いい事しか考えられないような、そんな空気だった記憶がある。
2011年、今度は新春だった武道館では、OPがドビュッシー「月の光」→ベートーヴェン「月光」→いきなりの「奴隷天国」だったショックとか(笑)、たまたま最前列だった見晴らしのいい席で「平成理想主義」をウットリ聴いていたこと・・・そんな思い出。
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たった8年だけど、やっぱり色々思い出すことはある。
その音楽も佇まいも好きなバンドだから、聴きに行けば何があったって必ず良かったと思うし、幸せになって帰るし、その繰り返しなのはわかってる。

1日目、約3時間34曲。2日目、約3時間半37曲。
相変わらずあの広いステージを前後左右全速力に走り回り、使えるだけの声と体力を使い切る48歳。
メンバーもだが、誰よりも宮本さんが、声、音、言葉、身体、すべてに日々どれだけのチカラを注いでステージに臨んでいるか、それを目の当たりにしてこちらがどれだけ幸せになることができるか、どれだけ叱咤激励されるか、どれだけ改心するか・・・それも、毎回毎回痛いほど同じ。
私にとって44回目のコンサートだった昨日も同じ。
だからもう、素晴らしかったとか何がどうだったかなんてブログに書く必要も無いと思ってた…のだけど。

3日、4日と2回公演を聴き終わって。
「よかった」「素晴らしかった」以上の、なにか決定的な重さが、付け加わってた・・・私には。
コンサートに行けるだけ行き、時には地方遠征もし、メディアに出れば必ず見聞きし、エレカシの動静の一挙手一投足すべてが気になっていた頃のめちゃくちゃな熱狂からはさすがに卒業したけれど、のめり込むわりには冷めることも結講ある私にしては、今もそれが自分の奥底の方にしっかりと根を張って生き続けていることを実感させられた・・・そんなコンサートだった。
2年前の1年間の活動停止の、あの時の沈黙と辛さが、エレカシも、お客さん側も、そして私も、あったからなのか、実は全くそんなこと関係ないのか、わからないけれど、「復活の野音」以来今この時までエレカシが培ってきた歩みは、それはもう強く、一歩一歩がしっかりと踏み固められて寸分のぐらつきもない、でもただのつまらない「安定」ではない、「ドキドキ生きてる素直な感動も、涙も誤りも迷いもある安定感」。

大きなステージだからってドーンとストリングス〜、じゃなくて「部屋」や「夢のちまた」などで淡々と始めるのは相変わらずいいな。
(「部屋」冒頭ずっとオクターブ上で歌ってたのが綺麗!)
ライブでは2年前の戸田、神奈川以来だった「ココロのままに」「おまえとふたりきり」、「精神暗黒街」「季節はずれの男」「赤い薔薇」など、近年あまりやっていなかった曲を最近はどんどんチョイスしてくれるのが、すごく嬉しいな(特に「愛と夢」)。
個人的に特に印象的だったのは、「シグナル」(3日)、「風に吹かれて」「平成理想主義」(4日)、「あなたへ」「赤き空よ!」「大地のシンフォニー」(両日)など。
音源で聴くよりライブでその良さが豹変、爆裂するのが素晴らしい「ズレてる方がいい」「新しい季節へキミと」「ハナウタ」「笑顔の未来へ」「桜の花、舞い上がる道を」。どれも、お客さんの盛り上がりがハンパない。
後半にプログラミングされてた比較的新しい曲たちでは、「明日を行け」「なからん」(←ストリングスのイントロがものすごくかっこいい!)なども、ライブで聴いたらどんどん好きになっちゃう、これまたいつもの「エレカシマジック」。
タイトル不明の新曲は、ちょっと「なからん」にも似た混沌としたサウンド。オルタナティブ、というんですか?あれ。長調と短調が交互にあらわれる、宮本さんがたぶん好きな(?)コード進行にココロ揺さぶられる。
「雨の日も、風の日も・・・歩みを止めません」という歌詞そのものの、まさにAndante、人間の歩みのテンポが延々と繰り返される。速くも遅くもないその絶妙なテンポがいい。
「今思ったことをすぐにやってしまいたい」「認識したことを全てこの手に握りたい」のような歌詞(正確には不明)に、身体の奥底からの何か雁字搦めなチカラを感じた。
早く、全貌が聴きたい。
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そして、4日の「普通の日々」。
今日はここ、明日は・・・用意された舞台を、彼らは延々とつたってゆく。そういう人生。
いつでも、いつまでも、一生離れられない、そして裏切られることのない「歌」を持って。
♪墜ちてゆく瞬間に・・・歌でもどうだい?♪(DEAD OR ALIVE)
♪いつも夢見てきた俺の歴史には/優しく悲しい歌が一緒で♪(赤き空よ!)
宮本さんが歌詞のなかで「歌」について時折見せる、こんな何気ない愛情がとても好きだ。
今、エレカシも、世の中も、そして私も、変わってきた、変わってゆく時のなかで、自分が置かれて生きている場所をきちんと踏みしめる、そんな「普通の日々」。
前からだいすきだったこの歌が、この日、特別にたいせつに響いた。
そのメロディーを、ハーモニーを、ステージにいるミュージシャン全員、武道館ぜんぶを、両手で抱きしめたいほどに。

「元気をもらう」というコトバ、正直私はあんまり好きじゃない。
から、ふだん自分では使わない。
この日、宮本さんは「おたがい様さ〜!・・・『元気をもらう』っての?最近の言い方によれば・・・俺たちも、みんなに元気を貰ってます!」って叫んでた。
なんだか、素直にそう思ってしまった(笑)。

でもね、やっぱり「タバコやめたほうが、ずうっといい声」には、誰が何と言ったってバンザイして賛成しちゃうよ、宮本さん。
「俺たちの明日」のラスト♪忘れないぜ、そうさ♪、最近はどきどきしないで済んでいるもの(笑)。
そしてどの曲もどの曲も、ホレボレするくらい「いい声」だもの。
「こんなすごいミヤジが死ぬなんて信じられない」・・・石森さんのその口癖は、その驚愕や疑問は痛いほどわかるけど、人間のチカラの限界の話では、私たちはやっぱり、宮本さんには長生きしてたくさん音楽を作って、歌ってほしい。

だから、みんな、今年もがんばろう!(笑)
そして「いっぱい稼ごう!!!」
ありがとう、エレカシ。
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by saskia1217 | 2015-01-05 14:26 | エレファントカシマシ | Comments(1)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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