今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!

by saskia1217

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大阪でみたもの その壱

11/18からの大阪生活1週間。
行きの新幹線から見た富士山。
快晴!
見えただけで超ハッピーになれる不思議な山。
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新大阪駅構内で、うどんとたこ焼き。
中身がトロトロのたこ焼きは初めて食べたな。
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大阪フィル練習所へ直行。
入り口のカリヨンは、ジャストの時刻にちゃんと鳴る。
「森の音楽家」とか鳴ってたよ!
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響きのよい空間。
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今回の相棒はナーゲルのフレンチ。
お馴染みだけど、この楽器は年に一度くらいしか弾いてないという、生々しい音をしていた。
数日間のうちになるべくたくさん弾いて、起こしてあげることが必要。
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練習所に併設のカフェで食べられるランチは、カレーやスパゲティ、オムライスなど。
美味しいのよー!
このカフェには大フィルのファンも訪れるみたい。
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大阪に仕事に来ることはとっても珍しい。
大阪に来ること自体、あんまりない。
来るとしたら、いつも遊び・・・んー、エレカシのライブ。
なので、知ってるところも数カ所のみ。
大阪城野音、Zepp Namba、駅、なんばのホテル、あと住吉大社と堺の古墳群(笑)。
今回は殆ど初めて、大阪駅、梅田周辺、なんば、天下茶屋、岸里、とか、地下鉄やら南海やら阪神やら、路線図片手に移動し、ちょっと把握できたかも。
ホテルの部屋からの街。
都会!
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本番まで毎日あるリハは、たいてい夕刻から。
午後までは時間がある。
さて、どこへ行こうかな。

(つづく)
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by saskia1217 | 2014-11-30 00:04 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

ローテーション

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白菜、レタス、白菜、レタス…
で、また戻ってきたよ、
キャベツにね。

キノコもたくさん。
ニンニクも入れちゃう。
あったかーく。
鍋、スープ、シチューばんざい*\(^o^)/*
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by saskia1217 | 2014-11-16 23:47 | くいしんぼうメニュー | Comments(0)

カンガルー

しなきゃいけないことはたーくさんあるけど
ここらでガス抜きしなければ、という限界?
…のような気もしたりしなかったり。

で、久しぶりの街歩き。
まずは、ずっと気になっていた御礼参りに神社へ。
昨年夏に天に帰った実家の愛犬の、怪我や病気の時に頂いた御守りをお返しに。
ここはペット祈願でも知られてる神社。
秋深い境内の、キリッとした夕刻の空気。
お神籤は末吉。
脇道に逸れずに気を引き締めてゆけ、と。
おっしゃるとおり(苦笑)。
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金比羅様にたくさんのジャガイモ!
珍しいよね。
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そして。
今年の初詣で絵馬に書いたお願いごとが叶えられた御礼を、芸事の神様である摂社のお稲荷さんに。
感謝&もっと精進!
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素通りできない、色や影や祈りの一角を寄り道しながら。
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少し歩いて、お土産買って、珈琲。
街の名を冠したブレンドが、マイセンで供される。
入店するときは、マニアックすぎてちょっとコワイお店かなーとドキドキしたけど、静かな空間でゆったり優しかった。
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お店を出ると、冷たい闇に包まれた休日の賑わいの中に、人々が足を止めている光のスポットが。
見慣れた毘沙門天が夜の憩いを作ってた光のイベント。
竹を使ったイルミネーションや地面に並べられたキャンドルの傍らで、お茶会も。
ちょっと寒そう・・・
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ぶらりの最後はオーストラリア料理。
カンガルーの串焼きに、ニュージーランドの赤ワイン。
さっぱりした牛肉みたいで、美味しかったよ。
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珍しく、甘さたっぷりの林檎ケーキまで平らげて、おやすみなさい!
ちょっとだけ、色々取り戻して。
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by saskia1217 | 2014-11-16 01:57 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

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一喜一憂、って
まさに
生きてる証なんだと思うけど

まあ
たいへんなことにはちがいない

たまにはそんなものから
解放されたいとおもうんだ


強欲、でさえなければ
すべて解決!\(^o^)/
するんだけどね(笑)
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by saskia1217 | 2014-11-15 00:15 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

東西

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日本では、菊の花はまず仏花というイメージだから、それを花束にして贈る習慣がない。
でもヨーロッパでは、贈りものにする。
私にはそれがとても素敵に思えた。

先日伺ったお茶会の、とあるお席で、風炉先屛風に西洋風の桔梗の画が描かれたものを拝見した。
オランダの筆だそうだ。
それは、私の大好きなスティルレーベン(まさに!)でよく目にするような、精緻で清楚で、明晰なのに柔らかく、眩しすぎない鮮やかさがあって、とても好きだった。

惜しむらくは、他のお客様たちが早々に引き上げてしまったので、なんとなく急いで失礼してしまい、近くで拝見しなかったこと。
もっと、お道具などをゆっくり見せていただけばよかったなあ。

和室、床の間、茶道具、和服・・・その中にあって何の凹凸もなく、スッと佇んでいる洋風の花の絵。
菊もそうだけれど、花って与えられた場所で、どこでも自分の姿をちゃんと、凛と見せられるんだなあ。

立派だな。
潔いな。
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by saskia1217 | 2014-11-13 21:59 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

オリジン

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ぱらりらぱらりら!

サイン、これに変えよっかなー。

どこのレディースだよ(笑)。
しかもリーダーっぽくない?
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by saskia1217 | 2014-11-11 23:02 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

ダンスを観る

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37歳にして今月1日からパリ・オペラ座バレエ団の芸術監督に就任したというバンジャマン・ミルピエと、彼が2年前から作っているL.A.ダンス・プロジェクトの公演を観た。
彩の国さいたま芸術劇場、開館20周年記念の公演のひとつ。

「コンテンポラリー・ダンス」と呼ばれるダンスを、私は数えるほどしか生で観たことがない。
殆どコンドルズしかない(苦笑)。
あとはセッションハウスで観たいくつかの公演や、自分が関わった「とさか計画」くらい?
えーと、モーリス・ベジャールとかピナ・バウシュとかって、コンテンポラリーなの?
モダンダンス?
わからないや。

今日上演されたのは、3作品。
冒頭、ミルピエの作品「リフレクションズ」。
どうしてもね、音楽を聴いちゃうのだけど。
ミニマル・ミュージックって・・・
どうしても、どうしても・・・

眠くなっちゃうのよね。
(ゴメンナサイ)

だって小さいパーツの繰り返しが延々と続くわけだし、決まった要素しか出て来ない。
トランス効果=睡眠効果、だと思うんだ。

ダンスは、うーん、よくわからないけど、動きを見ていて、素材はクラシックな動きを基本として出来ているようだった。
どれも美しくて、とっても「優秀」な感じがした。
悪い意味ではなく、(たぶん)エリートなダンサーさんたちのクオリティが前面に出るような。
で、気づいたのだが、ダンスは目をつぶってしまうと何も見えなくなってしまう、って当たり前のこと。
コンサートでは、ちょっと眠い、くらいなら目をつぶってしばらく聴くこともできる。
ダンスはね、お客が目をあけてないと成立しない・・・当たり前だけど、認識。
でもこれってちょっとした発見。

コンテンポラリーの振付けって、どうやるんだろう?
というか、どうやって覚えるんだろう⁈
自分がいつ終わるのか、今ので良かったのか・・・
まわりとのタイミングとか。
すごいなあ、ほんとに。
みていて、いつも感心してしまうんだ。

ただ、この最初の作品と最後、3番目の作品では、同じ振りを同時にする時に一緒に踊る人たちを「目で見て」線や動きを揃えていたのが、ちょっと意外な感じもした。
身体を動かさずに「気」みたいなもので合わせるのかと思っていたので。
きっとどちらの方法もあるんだろうなあ。
静かなシーンでは、どうしても「そぶりを見せずに」合わせる、ほうを期待してしまうのだけど。

1作品ごとに20分くらいずつ休憩。
いやいや、ロビーや客席の雰囲気が、とても素敵ですね。
お客さんも踊る方が多いんだろうな、いかにもダンスやってます、っていうスタイルがよく美しい老若男女が多い。
マチネだったから特にドレスアップしている人は少なかったけど、それでもちょっとみとれちゃう方、いっぱいいましたね。
オペラのロビーも華やかだけど、いらっしゃる方の体型が違う(苦笑)。

2作品目。
「モーガンス・ラスト・チャグ」
振付けはミルピエ氏ではなく、ガットというフランスの方。
いろんな色の鮮やかな、ユニクロ的な(!?)衣装の男女。
水の中に落した色とりどりの絵の具が、ものすごいスピードで形を変えながら動いているみたい。
あるいは映像作品のような。
オーロラみたいな動き。
「人」がカタマリとして動いているように見えて、時々「個体」として見えてくる瞬間があったり。
細部ではなく鳥瞰図的にステージ全体をガバッと捉えやすい。
この作品はすごく好きだった。
動きに「クラシック的」なものが多く含まれないほうが、私にはすんなり受け入れやすいみたいだ。
楽しめる、というか。
音楽にバッハ「フランス組曲」の1番を使っていたけど、それがグールドだったので、ダンサーの動き(特に冒頭)の点描的なものが余計クローズアップされちゃって、よくも悪くも。
グールドは嫌いじゃないのだけど、あれが他のピアニストだったり、チェンバロだったらだいぶイメージ変わってくるだろうなあ。
途中から入って来たベケットのテキストによる朗読は、素敵だったけど、ベケットである必要はなんだったのかなあ、と思いながら観ていた。
シェイクスピアだったら、例えばどんなふうになったかなー、なんて。
有名な、パーセルの葬送音楽は、執拗にリピートされるにはもってこいだったですね。

ラストの作品。
フォーサイスの「クインテット」という、殿堂みたいな作品らしい。
フォーサイスに関しては名前しか知らない程度だったけど、じつは先日近藤良平さんと話しているときに偶然話題が出て、ちょっとだけ基礎知識を得た。
しかーし。
コンテンポラリーダンスって、音楽をリピートして使うことが結講定番なのですか?(笑)
それはとっても素敵だったのだけど、夢に出そうだ、この音楽。
ギャビン・ブライヤーズ「イエスの血は決して私を見捨てたことはない」
1作品目と同じように見える「クラシック」な動きから出来ていたけれど、なぜかこの作品のほうが受け入れやすかったのは、何故だろう?
たぶん、断然音楽の影響のせいが多大だと思うけど、同じ「リフレイン」でもこちらは「ベクトル」があったのだ。あるいは「ベクトル」が長くて捉えやすかったのだ。
おそらく動きもそういうふうに出来ていたように思う。
無機質に近い断片は、やはり多少息が詰まる。素晴らしい効果であって、表現方法の大きなひとつなのだけれど。
わたしはどうも、ベクトルのあるもの、行く先があるものが好きらしい、ってことがわかった(笑)。

pppのヴォーカルから始まって、ストリングスが加わり、大きなひとつのクレッシェンドをしながらラストはギターが重なってゆく。
ダンスは繰り返しに見えて、個々の動きは次第に質量が増して、重くなっていく感じがした。
そして「終わらない」終わり。
「名作」といわれる理由が、初めて観た私にもちょっぴりわかったような気がした。

ブラボー!がいっぱいかかったカーテンコール。
私は「ブラボー」というより「ふーん、そうなのかー」というレベルだったけど、いろいろ感じる瞬間があってとても楽しかった。
観てよかったです。

ダンスもいろいろ観に行こう!
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by saskia1217 | 2014-11-10 03:10 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

出会いたち

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「一期一会」
という言葉が茶道を由来としていることはとても有名だけど。
そしてそれはもうすっかり一般的な言葉として使われているし、自分も普段使ってるんだけど。
だけど、ほんとうに「お茶」の席に出てみると、一日そこで過ごしてみると、それをリアルに感じるからすごい。
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出会う人、出会うもの、出会うこと。
すれ違う人、すれ違うもの、すれ違うこと。
始まった時間、今この目の前の時間、そしてあっという間に後ろへ去ってゆく時間。
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「今こうしてあなたと会っている時間は、二度と巡ってこないただ一度きりのもの。だからこの一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしよう」
という利休の心得。
彼はお茶を点てる側からそう言ったのだろうけれど、もちろん、そこで出会うお客同士もたぶん同じだと解釈していいのかな。
「ようこそ」と出迎えてくださる席主の先生はもちろん、お茶室で隣同士になる方、「未熟者ですが」と言って挨拶されるその席のお正客の方、お庭に列になって長いこと待っている間にすっかりおしゃべりに花が咲いてしまった方(お作法や身なりを直してくださる方はありがたかった)、お世話をして下さる係の方・・・
お席をめぐるうちに再会したり、帰りの駅でお見かけしたり。
お名前も知らないけど、そのどなたもご一緒できてよかった。
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今日伺った新宿区主催「生涯学習フェスティバル」の「茶の湯の会」は、高田馬場の茶道会館で毎年開かれていて、今年で60回目だそうだ。
すごいなー。
いろんな流派の先生方が席主となっていくつもの席が設けられ、お客は本格的に茶道を学ぶ方から初心者まで参加できる雰囲気の、比較的気軽な会。
だから私みたいなズブの素人も怖がらずに参加できて、とってもありがたい。
「それなりに」本格的なロケーションやシチュエーション、道具、指導者の質などが、未経験者にこそ大切なのは何でも同じだなあ。
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昨年はこっちが泣きたいくらいの豪雨だったけど、今日はなんとかお天気ももってよかった。
早めに着いたので、昨年見られなかったお庭も散策。
お稲荷さんもあるのよー♡
止め石があってお参りは出来なかったけれど。
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年にたぶん2回くらいしか着ない着物、ちゃんと着せてもらって出かけた。
着物を着ると、気持ちがスッキリして姿勢も良くなるし、言葉遣いや所作もおしとやかになるし、なぜか他人に優しくなれるし(笑)、いいことばっかりだ。
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今日一日で350人もの参加者に、お席は4つ。
お茶室は小さいものもあれば大きな広間もある。
席主と社中の方達は、どこのお席でもゆうに1時間くらいは待つ、絶え間ない列を、整然と招き入れ、粛々とおもてなしをし、お菓子とお茶を頂いたあとの拝見や会話の時間をけしてせき立てることなく、ゆるりとこなしていかれる。
そのあたりが、なんともすごいと思うのだ。
日常生活でもそれが出来たらいいなあ。
・・・と、焦りんぼの私は、つくづく思うのでした。
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表千家、裏千家、お煎茶道・・・
それぞれの席に、お客をもてなすために考えを尽くされたお軸、お花、お道具などとの出会い。
その説明をしてくださる席主も、それぞれが強烈な個性をお持ちで、プロフェッショナルなお正客との専門的な会話はさっぱりわからなかったけど(苦笑)、それでもお話は面白くて初めてきくこと、知ること、いっぱいあった。
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お花では、私がとても好きな花、椿がこの季節の代表としてあちこちに活けられていて堪能!
花入れや、葡萄の葉なども美しかった。
大ぶりの木瓜の見事な姿も印象的。
「平常心」や「心を落ち着かせること」などの意味を持った言葉のお軸がいくつかあって、特に

「應無所住而生其心」

というのが、今日の私にはドーンときたなあ。
帰ってきて「茶席で役立つ禅語」という便利な本をみてみた(笑)。
「金剛般若経」の中の言葉で「どこにも心をとどめないようにして、心をおこさなければならない」という意味だそう。
あるひとつのことや一ヶ所に執着していると、全てを偏りなく見ることができなくなってしまうから、常にどこにも根をおろさないような心のおこし方をするように。
そういや、ヨガの聖典「ヴァガヴァット・ギーター」にもおんなじことが書いてあったっけ。
この席主は、ご自分では「お茶お茶お茶・・・とやっていると、お茶が一番見えなくなる、ということでもあるけれど、結局、大きな心でお茶もそれ以外のことも楽しみなさい、ということだと思っている」とおっしゃってました。
ふうん。
一度にひとつのことしか出来なくて、おまけに何でもとかく偏りがちな私には、非常に耳の痛い言葉だったのでした。
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執着、はときに大事。
けれど、執着は身も滅ぼす。
心も滅ぼす。
自分を自由にしてくれる心。
それは、出会った、出会っている、出会うであろう大切な人をも自由にする。

明日もまた。
新しい人、新しいものに出会うのが、楽しみ。
今日もまた、感謝をこめて。
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by saskia1217 | 2014-11-08 20:48 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)
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11月3日、夜6時すぎ。
斜めに空を支える何枚ものガラスに映った、青と白のライト。
360度、まわりじゅうに反射して饒舌になった白い文字たち。
溶けるようにゆっくりと踊る近藤さん。
最前列の小さな子どもたちも、みな息を呑んで見つめている。
ラストの「トロイメライ(夢)」をことのほかゆっくり弾いちゃったのは、この時がどうか終わらないように、なんて私のどこかが囁いていたからだろう、たぶん。

彩の国さいたま芸術劇場開館20周年記念の感謝祭、1日じゅうのオープンシアター。
そのなかで「オルガン・プロムナードコンサート」のスペシャルバージョンを近藤良平さんと、というお話は本当に嬉しかった。
昨年「夏休みスペシャル」として近藤さんと出演した時よりもっと楽しく、もっと面白く、もっといいものを作りたいと思った。
そして、もうずうっと前から何とか一緒にステージが出来ないだろうかと夢見ていた安田有吾さんに、ワクワクしながら共演をお願いし、快諾していただいた。

私の仕事場になる劇場、ホールはたくさんある。
東京の多くのホールはもちろん、地方のいくつものホール、劇場にお邪魔してきた。
私にとってこの与野本町の「彩の国さいたま芸術劇場」はそんななかで特に大好きな、ちょっと特別な劇場なのだ。

夢が叶う場所。
考えてみたら、私の夢はいくつも、この劇場で叶えられてきた。
バッハ・コレギウム・ジャパン公演、バッハ「音楽の捧げもの」で師匠鈴木雅明先生と2台チェンバロ弾いたのも、ここの音楽ホール。
定期的に出演の機会があったオルガンプロムナードコンサートで、コンドルズの石渕聡さんのマンドリンとの共演が叶ったのも、この場所。その後のライブシリーズはここから始まった。
そして昨年夏に、近藤さんとコラボレーションという、文字通り夢だったことが現実になったところ。
そしてもちろん観客としても、私は何度もここに足を運んで素敵な夢をみてきた。

劇場、ホールそのものの質、そして建物全体の素晴らしさ。
くわえて、毎回関わってくださるスタッフの潤沢なことと、そのレベルの高さ(忍耐力の凄さ、プロ意識の高さ・・)。
さいたま、本当に脱帽です。こんな劇場、なかなか無い。
東京にもこんなホールがあればいいのにね。

「貴方も私も風まかせ」のタイトルどおり(?)、多忙なメンバーが同時に集まって長時間のリハができる日はごくごく少なかった。
けれど、あのオルガンで弾いたらいいだろうなーという曲を、まず私が手当たり次第にピックアップ。
ピアノ曲、チェンバロの曲、大きなオルガンで弾く曲、オケやオペラのナンバー、ポップスの名曲、自作オリジナル・・・
欲張りな私はいつもプログラムの2倍くらいの量をかき集めてしまう。それを近藤さんや安田さんに聴いてもらって削り落しながら、近藤さんの中でもテーマやストーリーが出来てゆく。
安田さんは音に加え会場を目でみて、できること、やりたいことをイメージから現実にしてゆく。
それぞれが思い描く60分×2回。
本番に向け、少ない3人の時間のなかでだんだんすり寄せ、整頓して、1回ごとのストーリーをつくる。

でも本番は生モノ。
そしてこの3人の場合、それはたぶん「限りなく原料に近いナマ」(苦笑)。
骨組みと、一緒に現場をつくってくれるスタッフさんたちに必要最小限なこと以外は、あくまでもザックリ。もう、本番開演までわからないことのほうが多い。
そこが「100回、1000回ぶっ叩かれても、何が起きても壊れないくらいガッチリしっかりびくともしないよう作り準備しておいて、本番はそれを忘れてただただ解放させる」という、普段身を置くクラシックの世界とは180度違うところ・・・ということに、もうかなり慣れた自分を楽しむ。
もはや不安や心配なんか全く無くて、ただもうワクワクと楽しくて、早くやりたくて仕方がなくて、何が起きてもへっちゃらで。
でもそれは、共演のお二人のチカラと優しさに、すべてを絶対的に委ねる事ができたからだ。
傍目にはおそらく無鉄砲に見えることをやるにもかかわらず(笑)。
ずいぶんいろんな人といろんな仕事をしてきたけど、やっぱりこんなことって滅多にない。

そんな感じだったから、特に昼本番では「三つ巴コーナー(得意分野シャッフル)」で3人でひとつの文字を書き上げるのに、へんてこりんな字が出来ちゃったり(笑)、ハプニングはあったけど、それもまた自分で楽しめちゃったり。
「子どもコーナー」では、思ったよりたくさんの子どもたちが飛び出して来て、ほんとに楽しそうに身体を動かしてくれたのが嬉しかったなあ。子どもの心と身体って、本当に素晴らしい!
それを誘導する近藤さんと安田さんまで、まるで子どものように楽しそうで、正面から見ていてふくふくしてしまいました(笑)。

普段のプロムナードコンサートでは大体100人強、多くても200人くらいの観客数が、なんとこの日は昼に1000人も集まってしまい・・・
安田さんがトップバッターでステージに出て字を書いている間、私はタイミングを見ながら柱の影でスタンバっていたのだが、完全に円になってしまった会場を見て、本当に嬉しくてため息が出た。
よーし、ここにいる皆ひとり残らず、笑顔にしよう、一緒に楽しもう!って。
そう、会場で待ってくれているお客さんが、私にはどんな栄養ドリンクよりチカラになる。

夜公演は、特に照明スタッフさんが用意してくれたアカリが楽しみで仕方がなかった。
私自身、あそこで夜弾くのは初めてだったし、夜らしくしたくて、自分の弾き語り曲「夜曲」を今回このためにオルガン伴奏バージョンにアレンジ。
もともとチェンバロ弾き語りに書いたものだったけど、じつはオルガンのほうが当初のイメージに近いものが出来たから、ラッキーだった。
惜しむらくは、やっぱりもうちょっと歌が上手くなりたい・・・むー。

ひとつ残念だったのは、安田さんが書いた文字を私はほとんど見られなかったこと、かな。
特に夜は、奇跡のように晴れた紺色の空と、青と白の照明のなか、透き通ったガラスに刻々と書かれてゆく白い字はほんとうに綺麗だっただろうなあ。
終演後スタッフさんたちの努力(!)ですっかり消された文字たち。
「音」そして「動き」と同じく、「形」も、この夜だけは儚いものとして。
そう、ラストのスヴェーリンク「我が青春は終わりぬ」で、月夜の空から舞い降りた幾百枚の「響」の文字のように。

この日思い出していたのは、今年のお正月、安田師匠の「書楽家時間」で書いた書き初め。
この1年でやるだろうこと、やろうと思ったことを、漠然となーんとなく書いた。
本当にやるかどうか、なんて考えなかったけど。
はからずも、叶えられたのかな。
初詣で絵馬に書いたお願いごとも、ね。

いつも、柔らかいアイデアと力強い動きで、共演者やお客さんを残らず笑顔にしてしまう近藤良平さん。
けして強引に前に出ないけど本当は熱くて強い想いをもち、その手から生み出される優しくあたたかい線と形は、他の誰にも真似できない安田有吾さん。
準備段階から細かいお心遣いでありったけの力を貸してくださった、さい芸のスタッフの皆様。
みなさんに、両手に抱えきれないくらいの「ありがとう」を贈ります!

やりたいことが、まだまだたくさんある。
この日また、新しく生まれた夢がある。
夢は途切れない。

劇場は、夢をみる場所、夢が叶う場所、夢を叶える場所。
私や、私たちだけじゃなく、誰にとっても。
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by saskia1217 | 2014-11-07 18:40 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

食わず嫌い

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・・・というよりも。
好きなものとそれにまつわるものを、ひとかけらも逃さないように懸命になっちゃって、他のことが後回しになってしまうんだね、わたしは。
どっちかといえば、ホントは何でもウエルカム、なんですけどね。

ボストン美術館の「北斎展」。
チラシは見てて、でも「ふーん、そうかあ」・・・で、もう今月9日までだから、これもこのまま「終わっちゃったかー」になるところだったのが、お友達が「すごくよかったよー」と言ってくれたので、しかも今日奇跡的に時間がとれたので、寄ってきたよ、上野の森美術館。

すっごく混んでて入り口に列。入場制限で20分待ち。
浮世絵はどれもそんなに大きくなく、しかも照明暗めなので、かなり近寄って見たくなるのは仕方ない。
そこに、帽子におっきなリュック、なんて人たちがわんさか、絵の前を二重三重に覆っていて全く動かない(苦笑)。

(ロッカーに入れんかいっ!観終わった絵の前から一歩離れんかいっ!)
・・・し、しつれいしました(^^;;

特に1階の混みようは異常で、係員が「立ち止まらないで、進みながらご覧下さい!」なんて言い出す始末。
上野動物園の初代パンダかっ!

そんななか、見回して「画」の姿が見えているところから、あっちへこっちへとバラバラに見てゆく。
一応テーマ別、時代別はちょっと心に留めながら。

広重が好きだというばっかりに、その他をあんまり積極的にみてこなかった。
けど、やっぱりすごいよ、北斎、当たり前だけど。
その不思議な生涯が有名だけれど、そんな情報なくったって、作品見てるとなんかゾクゾクする。
たくさんの展示品のなかで、心に響いてしばらく見入ったものがいくつか。

「富嶽三十六景」の「駿州江尻」の風に飛ばされる笠。
おなじく「甲州三嶌越」の、青緑の美しさ。
「諸国瀧廻り」の「木曽路ノ奥阿弥陀ヶ瀧」のウィーン世紀末みたいな曲線と、お弁当を食べる豆粒ほどの人たち。
「百橋一覧」という、一枚の画のなかに100の橋を描き込んだものは、エッシャーみたいだった。
位牌から蛇がヌメヌメと巻き絡み付いている「百物語・しうねん」。
弟子たちに教示するための「人物絵手本」もおもしろい。ダ・ヴィンチを思い出させる。
女性が群がっていた「花の絵コーナー」は正直私にはそれほどグッとこなかったけど、「桔梗にとんぼ」のトンボの羽根の空摺が美しかった。

いちばん惹き付けられたのは
「富嶽百景・本所立川」
天に向かって立てられた、材木の細くて長い束の、しゅっとしたベクトル。
実物はたぶん全然細くないのに、絵のサイズからいって「細く」なっている材木。
線、て綺麗だなー。もうそれだけ。
画面左には今度は「横」に積み重ねられた材木の「底」の部分がいーっぱい描かれていて、それがまたすごいんだ。
ハッキリ覚えてないけど、青い色がすごく印象的だった。
そして、たしか左側の材木の山の上から角材を投げ下ろしている人が描かれていたのだけど、その職人の手を離れた角材が、空中にひょいと描いてあるだけなのに、それが止まってなくて「落ちてる」。
ちゃんとスピード持ってる。
廻りに線とか描いてシュー、とかやってないのに、何故だ。

・・・ってことで、気楽にザザッと観るつもりが、版画、サイズ、ということもあって、なーんだか一生懸命みちゃったな。
行ってよかった。
楽しかった。
ほんと、時間があったら、じゃないや、時間作ってどんどん観にいかなきゃなー。
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by saskia1217 | 2014-11-06 21:42 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)