今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!

by saskia1217

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コンドルズのさいたま公演は、毎年本当にワクワクする。
劇場の特性から、夏の本公演なんかに比べて実験的だってこともあるけど、それだけじゃない何か不思議な「さいたま力」という効力がかかっているような気がする。
そんな呪縛の魔力だったのか、ここ2、3週間で3度、コンドルズさいたま公演がらみの夢をみる始末。オマエが緊張してどうする!(笑)

このところ1月終わりとか冬の寒い時期の彩の国公演が多かったけど、今年はこの薔薇の季節。お馴染み与野本町駅前の薔薇の路は「薔薇まつり」のまっさいちゅう。
埼京線降りたホームからもう、ものすごい人だったので、薔薇のせいかと思ったらどうやらコンドルズ公演に向かう人たちだったらしい(笑)。
とはいえ、みんなここで立ち止まってシャッターを押していたけど。
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彩の国芸術劇場に着くと、入り口には制服姿の高校生の団体。それも引率の先生が熱心に「観劇のマナー」について厳しくアナウンスしているところ。
「携帯は切る」「前の座席に足などあげない(しないでしょ〜!)」「途中で勝手に席を立たない」「おしゃべりをしない」「お行儀よくする」
ほうほう。
しかし、コンドルズをみせようという実に素晴らしい、先進的な(!)学校にしては、こういうとこはキッチリなんですね。まあ、観劇マナーは当然大切なのだけど、あまり「お行儀よく」していたらコンドルズは楽しめないかも・・・なんて心の中で思いながら、彼らの横を通り過ぎた。
でもいいなあ、10代の頃からコンドルズなんて観られて、なんて幸せな子たちだろう。

顕作さんのCMでも、爆音ロックでもなく、黒い宇宙空間と柔らかく静かな音で始まった冒頭。
「ダンス」とはみえないゆっくりした「動き」が、コンドルズにしては珍しく思える。
「新人」5人によるコントシーンが繰り広げられ、テンポのいいセリフにどんどん惹き付けられる。今回はコントもダンスも、この5人の大活躍が際立った作りで楽しかったな。(水泳帽が妙に似合ってた人がいたり、とか!)
始まって数個目くらいのシーンでもう、なんかいつのまにか目に涙がたまってて、それはコントがめちゃ可笑しすぎて爆笑の連続だったからなのか、そうじゃない何か得体の知れないものが胸にせまってきたからだったのか、もはや自分でもよくわからなかった。

こうしてメンバー全員がステージにのった光景は、あの広い彩芸のスペースをもってしても「充実」の一言で、しかも「宇宙」をイメージした暗めの照明の下、真っ黒い学ランをまとっていても、相変わらずどれが誰なのかがちゃんとわかる。それがコンドルズなんだな。
体型とか動き方、立ち方だけじゃなくて、それぞれが醸し出してる空気の色がぜんぶ違う。

コントシーンはやがてミュージカルに発展し、いつだったかの作品でバタバタグチャグチャだったあのミュージカルとは到底同じ人が書いて同じ人たちがやってると思えないくらい、なんだか動きも歌も「それっぽすぎ」て、とにかく涙が出るほど笑ってすっかりノリノリになっていたが、ハタと、これは感動していいのやら、いやいやそう作られたことに笑うべきなのか、妙な気分もちょっと生まれたり(笑)。
コントシーンはやっぱり顕作さんがいると充実度が違う。言ってしまえば「くっだらないコント」なのに、いつのまにか真剣に観ちゃって最後には巻き込まれちゃう凄さは相変わらずで、おまけに顕作さんが怒った演技をすると、本当に超コワイ。舞台上でどなりつけられてた新人5人も、正直その迫力にマジで恐怖を感じていたんじゃないかな。

お馴染みのどーでもよさそうな人形劇もじつは細かいところまで面白かったし、ロープを使ったシーンではそのアイデアに素直に感心するとともに、ロープ係のメンバーの一生懸命な真剣さがものすごく伝わってきたり。

ダンスシーンが特に多かったわけでもないと思うけれど、なんだかものすごく「ダンス」を見た気がする。ひとつひとつが充実した作品だったんだなあ。
実際、その「動き」そのものは、以前に比べればずっと少ないのに。
人数がいっぱいいるからではなくて、動いてない人、動かないシーンも含めて「魅せる」上手さというか。
もちろん、大音量のロックでの激しいダンスもある。そのかっこよさは変わらないし、そのドキドキもいつものように素敵。
でもそれはきっと「そうでないダンス」があったからこその、激しいシーンのかっこよさ。

音楽が良かったなあ、どれも。
勉強不足の私にはカテコのエレカシ以外なにひとつ何の曲なのかわからなかったけど、全部全部どの曲もよかった。
最近よくドイツ語のキャバレーソングみたいの、使うのね。コンドルズに合うんだ、またこれが。
カテコはやっぱり(笑)「星の降るような夜に」&「日曜日よりの使者」。
何度も思うけど「星の降るような・・」は、見事にコンドルズに当て書きされたような曲だと思う。彼らが肩を組んで歩いている図が浮かぶもんね。

そして、いつもながら光の美しさと、音響の繊細な完璧さはゾクゾクもの。坂本さんと原嶋さんにブラボー。
今回は座席が12列目だったので、幸い、そのうつくしい床の色と形も堪能できた。
良平さんの無音ソロのスポットの、赤がだんだん入っていって完全な赤になる、みたいな細かい照明は絶妙。見ていて気がつかないうちに変わっている。

一言でいえば。
今までのコンドルズと同じだと思ってたら大間違いだ。
コンドルズの舞台つくりはこうだ、こういうシーンがきたら次にはこういうのがきて、最後はこうなってカテコでこうなって終わる・・という、ひな形が出来ているように思えて、実はそうではない。
(でも良平さんソロがくると「あ~もうすぐおわっちゃう」という寂寥感におそわれたのも事実・・笑)
こんなに長い間続けているのに、ずっと見続けるお客さん、そして初めて観てグイッと惹き付けられる新しいお客さん・・・その両方に慕われ続けるってすごい。
うわべの人気じゃあない、この人たちの持っている、そして良平さんが持っている、人間の持ちうる最大の魅力と才能。一人一人の良さが、本当に伝わってくる。それも人間としてのオーラというか、その人の持ってる空気みたいなものが。
世間がその「マンネリ」を心配していることすらバカバカしい。
今日のコントミュージカルじゃないが、文字通り「生まれ変わった」コンドルズという言葉が、観ている間、頭をよぎった。
確かに新しいメンバーが投入されて「生まれ変わった」こともひとつだけれど、長くいるメンバーも含めて、何かが「生まれ変わった」。
と同時に同じところにとどまらず、面白い方へ楽しい方へ素敵な方へ、それも誰もが予想できない方向へ、予測できない方法で、前に進み続けるコンドルズ。

人を幸せにする。
それが出来る人は幸せだ。
生まれ変わって新しいチャンスを手にしたコンドルズ。
コンドルズは不死身だってことが今はっきりと証明された。

ありがとう。
そして、これからもよろしく!
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by saskia1217 | 2013-05-23 23:03 | コンドルズ | Comments(0)

「阿修羅のごとく」

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昨日、トルコのウスパルタというところから来日した「オスマン軍楽隊」のコンサートを聴いてきた。
会場は早稲田大学大隈講堂。

特にトルコ音楽が好きとか興味があったわけじゃなかったけど、たまたまフェイスブックで見かけて、そういやちゃんと生を聴いたことないし、「阿修羅のごとく」しか知らないし(笑)、だいたいトルコの軍楽隊が何なのかもよく知らず・・・なので、面白そうだな〜、って気軽に申し込む。

知ってることといえば、音楽史でボンヤリ習ったことくらい。
ウィーンに侵攻したときに軍楽隊の影響が強く、その後ベートーヴェンやモーツァルトに見られるような「影響」をもたらした・・・
(ついでに言えば、当時トルコからきたものでヨーロッパに絶大なる影響をもたらした「もうひとつのもの」はコーヒー!・・とかね。まあ、それだって詳しくはよく知らない。)

仕事終わりで早めに早稲田に着いて、時間があったので緑のなかでゆっくりカフェタイム。
そういえばチラシにも当日の立て看にも、申し込みしたときの返信メールにも「開場時間」が全く書いてない。「たぶん開演30分くらい前なんだろうな〜」とアバウトに思っていたら、大隈講堂前には開演1時間前くらいからずいぶん人が集まりだした。
中に入れてもらってるのは関係者のみで、お客さんたちはどんどん増えて講堂の前にたまってゆく。係の人がやっと一人出て来て何やらアナウンスしている模様だが、カフェから遠巻きにそれを見ていた私にはよく状況がわからない。そのうちに何やら列が出来だして、係の人が何か配り始めた。
そこでようやく腰をあげて近くに行ってみると、整理券が配布されている。
なぁんだ、そうなの・・・(笑)。
そんなに焦って入場する必要もないし入れさえすればいいとノンビリしていたのだが、なかには早く入場したくてかなり前に来ていたのにちゃんとアナウンスがなかったと怒りだすお客さんもいたり・・・。
予約が必要だったわりには、点呼も、何かしらのリストとの照合も名前の申告も必要なく(笑)、とにかくもう開場時には狭い入り口に人が殺到してかなり混乱してました・・・。
ん〜、トルコって行った事ないしトルコ人の友達もごく数人くらいしか知らないし、だけどたぶんこのくらいの感じなんだろうなあ、って漠然と思っていたのだけど。
じつは開演後の演奏中でも、アバウトというかおおらかというか、一応注意のアナウンスはあったものの、お客さんだけでなく公式カメラマンもフラッシュ全開撮影だし(苦笑)、シャッター音やらセッティング音がチャランチャランひっきりなしに響く会場・・・
演奏中にも、遅刻者を案内する大使館文化部の係の人や公式カメラマンが堂々と通路を行き交ってるし・・
いやいや、軍楽隊じゃなかったらとてもじゃないが怒り心頭だろう。いや軍楽隊だってねえ・・。
入り口に申込者リストが置かれ人数までもきっちりチェックがあり、開演30分前にはきっかり開場して、人々はきちんと2列で入場する・・・みたいなのが当たり前だと思ってるとね。日本でのイベントやドイツ文化センターあたりの催しだったら「良くも悪くも」違ってるだろうな〜、なんて思いながら人の波にのまれてました・・・。
日本国内で行われる、いろんな国主催の催し物の仕切り方も、こうしてみるといろいろと興味深いです。

さて、協賛された早稲田大学の先生のご挨拶や、トルコ軍楽隊についての専門家による20分程度の解説の後、いよいよ軍楽隊が客席後方から行進しながら登場。
衣装の鮮やかさと音量のデカさに、お客さんのテンションは一気にあがる。
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ステージを一周したところで整列。この三日月の形状に並ぶのも「イスラム」の象徴であるとか。
旗を持つだけの人、30キロもある甲冑を来て立つだけの人、軍楽隊長、指揮者・・・を含めて16名。
衣装がとにかくきれい。その色は軍楽隊内での階級も表すという(赤を着るのは上の位の人)。
3人が持つ旗の色にも、例えば、緑=イスラム、赤=オスマンみたいな象徴があるらしい。
帽子も面白くて、隊長さんのこれはヤギの角を模したものだとか。
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指揮者。色とりどりのリボンの付いた長めの指揮棒を上下に動かして指揮。あれがもっと長かったらリュリの指揮棒みたいになる。この指揮棒が横になると、曲が終わる合図みたい。
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プログラムというものがなかったので曲目は口頭でアナウンスされたけど、各曲のあたまで指揮者が号令をかけるときに、まず曲目、そしておそらく「用意・・・さん、はいっ!」みたいな先導があって演奏が始まるのが面白かった。
まず2曲ほど演奏して、あとは楽器の説明や曲の解説などを挟みながらプログラムが進む。
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乏しい経験から、軍楽隊の音楽は2拍子か4拍子ばっかだと思ってたら、9拍子(2+2+2+3)の曲があったり。
歴史上、2回の廃止と2回の復活を経て来たトルコの軍楽隊(メフテルハーネ)は、その音楽が基本的に記譜されず口述伝承のみだったため、現在演奏されているレパートリーは殆どが20世紀以降に作られたものだという。
今日演奏されたうち数曲は「その中でも最も古い」ものだそう。
本プロ最後から2番目に、私を含めたおそらく殆どのお客さんが期待してきた「ジェッディン・デデン(祖父も父も)」が演奏された。
やった〜、「阿修羅のごとく」!(笑)。
しかし今でも「トルコ軍楽隊」といえばこの曲、って、テレビの力ってスゴいよね。
この日演奏された「ゲンチ・オスマン(若きオスマン)」も、ポピュラーなナンバーらしい。

ダウル(大太鼓、左と右のバチが違う。右はごく普通の太いバチ、左はもともと枝のようなものだったのが現代では殆どプラスチックになった・・・らしい。なので左はバチンバチンとすごい破裂音)とズィル(シンバル)のコンビネーションが叩くリズム、その音量のインパクトがとにかくすごい。
そして一番有名なズルナ(オーボエみたいなリード楽器)の、何ものにも負けない音。軍楽隊が野外で演奏することや、敵を威嚇するため、味方を鼓舞するため、という目的はわかってるけど、いやいやそんなことだけじゃあないだろう、なにこの快感、というレベルの音。
たしかに何かを威圧できる音だから、壁の向こうでこれをきかされたウィーンの人はけっこう怖かっただろう。スルタンの持っていた最大級のメフテルハーネは総勢80名くらいだったらしいから、割合からいえばズルナが10人くらい居たことになるんだけど(笑)。何デシベルなんだよ〜っっ!!
しかし現代の東京で鳴り響くトルコ軍楽隊の音は、もはや素晴らしい興奮、爽快感でしかない。
「軍楽隊」なのになんできいてて楽しいんだろ。
そして、この音楽に生理的にどこかしら惹き付けられてしまう日本人はやっぱり、「旋法」と「2、4拍子」がつくづくすきなんだと思う。
だけど、彼らが戦時や軍の儀式だけでなく、イスラム教の礼拝でも演奏していたという話は意外だったなあ。イスラム教の礼拝を見た事はないけれど、どのタイミングでどんな曲を、そしてどの「音量」で弾いたのかな。
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一旦客席を通ってハケたメンバーは、今度は早稲田大学吹奏楽部の学生さんたちと一緒に整列して再び入場。「ジェッディン・デデン」をふくむ2曲を共演。
黒いスーツを着た華奢なお嬢さんたちが、ひげをたくわえて民族衣装をどっぷり着たオジサンたちに混じって吹くのはおもしろい。
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スーザフォンを持ってしても太刀打ちできない軍楽隊の音量、2本のズルナのパートにはトランペットが2本加わったけれど、トランペットの音は残念ながら全く聴こえてこなかった(苦笑)。
けれど、西洋楽器にはない微分音の音程や、変拍子のものを果敢に共演した学生さんたちは素敵だったし、とても微笑ましかった。
「ジェッディン・デデン」を2回も聴いて、帰りの都電の中で頭のなかはすっかり「阿修羅のごとく」・・・いや、トルコから抜け出せない感じにグルグルしていた。

やっぱりいろんな音楽きくと、面白いな。
ものすごく楽しい夜だった。
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by saskia1217 | 2013-05-18 00:48 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)
活躍した美しい楽器たち。
(すべての楽器を撮れなかったので一部のみ)
私はお仕事のため、ほとんど弾けなかったのが残念。
でもどれも素晴らしい楽器だった。
いつかコンサートで使いたいなああ。

安達さんのミートケは柿右衛門風のシノワズリ。
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イングリッシュ(スミス)もいい音。特に8フィート1本だけの高音域がもうウットリ。
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柴田さんのイタリアン。ショートオクターブ。
ショートオクターブがコンクールに出ると、究極の選択に悩むんだよね(笑)。演奏の確実さをとるか、スタイルにどんぴしゃの音をとるか。普段ショートオクターブで練習できたらなあ。
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同じく柴田さんのイタリアン・ヴァージナル。五角形をしています。
も〜こんな楽器で一日中フレスコバルディとかピッキとか弾いていたい。
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横田さんの初期フレミッシュ。素晴らしい音だし弾き易い。
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久保田さんのクリストフォリ・ピアノ。チェンバロに見えるけど音はちゃんとピアノ。
アクションを作るのが本当に大変で、チェンバロのそれの3〜4倍の時間がかかったそうです。
「ピアノ」ときくとこれに向かってモーツァルトを弾いちゃう人が多かったですが、時期的にはスカルラッティとかパスキーニとか、しかも「チェンバロのタッチで」弾くのがのぞましいそう。そうだよね「フォルテとピアノが出る『チェンバロ』」だからさ、あくまでも。
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同じく久保田ブースの「原始チェンバロ」(←なんか剛毛が生えてそうでコワイ・・・笑)。
本の挿絵でしか見たことのない、あの、あの「アンリ・アルノー」。
それがなんと3次元、しかも演奏可能な姿で目の前に!
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1440年頃の写本に出ている、あれですよ。
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弦をはじくのではなく金属の突起で叩くので、ちょうどダルシマーみたいな、響きの残り方が非常に幻想的。弾いてみると、和音よりも2声で弾く方がずうっといいのだ。
夢みたいな音がする。風が吹き渡るような。そうそう、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンとか弾いたらピッタリだろう。ハープのかわりにこれ使ったらいいと思うな。
昔の画で天使が持ってる、あのプサルテリウムも。これの起源は東洋。これを横にしてバチで叩く楽器は世界中にありますね。
「チェンバロやってる」っていうと「あ〜、知ってる知ってる!あの、こういう棒でバシバシ叩くやつでしょ?」って、ひと頃(特にドイツで)よく言われたあの「ツィンバロン」もそれです(苦笑)。
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楽器のしくみがわかる模型もいっぱい。
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この「巨大ジャック」は安達さんの作。50センチ以上ある。巨大すぎてこれを「ジャック」だと気づく人はまずいない(笑)。こわいよ〜。
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久保田さんのミニチュアシリーズ。これ、鍵盤こそ音は出ないけど、各パーツの形とかものすごく細かく正確に作ってあるんです。モノを作る人の徹底ぶりや集中力ってホントにすごい。
ちなみに解説のプレートの大きさが大体10センチくらいでしょうか。
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今回も会場を貸してくださった松本記念音楽迎賓館は、パイオニア創業者で音楽鑑賞教育振興会設立者の松本望氏の邸宅だった館。現在はご夫妻の遺志により、一般の人も使用できる施設として解放されている。音楽会、展覧会、落語会、パーティー・・・庭園のお茶室「時雨庵」でのお茶会も。
パイプオルガンとチェンバロがあるのも魅力。
また来年も、ここでイベントが出来るといいなあ・・・。
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by saskia1217 | 2013-05-05 22:56 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

チェンバロの日いろいろ

5月3日〜4日、行楽日和となった連休ど真中に、世田谷の松本記念音楽迎賓館にて開催された「チェンバロの日〜いろいろなチェンバロ〜」。
主催は日本チェンバロ協会。
「チェンバリスト」という正直それほどメジャーな職業でもないから絶対数も少なく、かつ個体個体の個性が豊かすぎる人材ばかりが集まって一緒に何かする、という若干の「だいじょうぶなのか」的なハテナも残しつつ発足したのが2011年10月。
昨年、桜の頃、やはり同じ会場で「チェンバロの日」というイベントが開かれたが、今回はより規模を大きくしての企画。

はなはだ職業意識に欠ける私がぼ〜っと外野から遠目にみていた団体とその活動に、今年はちゃあんと入会もし、しかも運営委員という名のもとちょっぴりお手伝いもしたのは、結構画期的なことだったのかもしれない(笑)。
開催当日2日間は当然、朝早くから夜までたしかに忙しく、担当だったブースではコンサートと楽器紹介&試奏、調律がひっきりなしに行われていたので、他の部屋の楽器はおろか、ずっと居た部屋の楽器さえ殆ど触れなかったのがちょっと残念。
でもって、なんちゃってカメラマンも仰せつかっていたので、一瞬持ち場を離れて各会場を数分ずつ撮影・・結局2日間ずっと立ちっぱなしだった印象。つくづく、ここ数年フェスやライブで8〜9時間立ちっぱなしという荒行をやってのけてきたことも無駄ではなかったと思った次第。
とはいえ、誰かから言われたことをこなすだけの立場だったから、長い準備段階や企画発案やスケジュール作成、キャスティングなどをやってこられた実行委員の会員に比べれば随分楽だったのではないかと思う。彼らの働きなしには今回のイベントの成功はなかっただろう。

そう、イベントは大成功だったと思う(個人的な印象)。
連休中の極上の晴天、しかもアクセスが若干良くない会場・・・とにかく大勢のお客様がご来場くださったのが何より素晴らしいことだった。
会場には文字通りの「老若男女」が詰めかけた。
プロのチェンバリストや音楽家、チェンバロ愛好家、楽器マニア、バロック音楽好き、ピアノのおけいこ中の子供たち・・・
今回のイベントでやはり魅力的だったのは、誰でも展示楽器に触れて、弾けることだったのではないかと思う。加えて、傍らにはその楽器を作った製作家ご本人が、いつでもどんな質問にも答えてくださるという態勢。
「フリーコンサート」では、もっと本格的に「人前で演奏」したいという方たちの舞台をご用意。ご家族やお友達も聴衆として動員、また奏者どおしの楽しい交流もあったかと思う。
そしてもちろん、様々な世代のチェンバリストによる、各楽器の特色を生かしたプログラミングでの演奏会の数々。
楽器のエキスパートによるガイドツァー、そして業界では誰もが存じ上げている製作家の方々による座談会。
いやいや、本当にこれだけの「充実」は望めなかったのではないかなあ・・・と手前味噌。

もちろん色々な改善点はあると思うし、今回やらなかったこと、出来なかったこと、もっと新しい切り口でチェンバロに迫る方法など、また皆で話し合う機会があると思う。
そして、せっかく出来た「日本チェンバロ協会」が今後やっていくべきことも、さらに見えてくるのではと思う。

だめだめチェンバリストの私にとっては、時々こういう環境に自分を置き、たくさんの同業者にお会いして、チェンバロのことだけを考える、そんな、まず自発的にはやらない「いいこと」が出来たことが、たぶんものすごく貴重で、ちょっとは成長できたのかな、という思いがしている。

写真をたくさん撮ったので、会場の様子を思い出に。

ちいさなチェンバリストたち。
子供はひるまずに鍵盤に向かう。躊躇するのは大人だけ。
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どの会場のどの楽器の前も、興味津々なお客さんたちでぎっしり。
説明して下さる製作家の方たちもずっと質問攻め。
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解説とデモ演奏タイム。
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たくさんの楽器の状態をチェックしつつ、こまめに整えてくださった製作家&技術スタッフは常に大忙し。
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演奏会も大盛況。椅子が足りずに階上、階下とずいぶん肉体労働しました(笑)。
各演奏者は弾くだけでなく楽器にまつわるトークも。これはお客さんには楽しいはず。
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庭でさえずる鳥の声と一緒に静かにリハ。
本当に理想的な会場。本来「音楽をしたくなる」「音楽を聴きたくなる」「音楽があるべき」環境。
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ランドフスカの思い出と、プレイエルチェンバロにまつわる部屋。
彼女の自筆の手紙も。
ゆったりとソファに身体をうずめながら、彼女に思いを馳せるお客さんたち。
プレイエルの前にはこれまた熱気を帯びた愛好家の方々。
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最終日最後の催し物、座談会。
貴重な思い出話、また忌憚の無い発言もきかれ、時間も超過するほど白熱。
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(つづく)
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by saskia1217 | 2013-05-05 22:17 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)