懐かしすぎる味

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ド〜〜〜ン!!
ユリウス・エヒターの白!

たぶん私が世の中で一番好きなビール。
7年を過ごした、ドイツ、ヴュルツブルクのご当地ビールだ。
「ご当地」といってもドイツにはほぼ「ご当地」しか存在しない。
ビール、ワイン、それからお菓子に至るまで、その土地のものはそこにしかないことが多い。
例えば白いアスパラなどの生鮮食料品やビール、ワインなどは特に、地元で全部消費してしまう。

だから。
当然このビール、日本じゃあまず拝めない。
・・・と思っていたら、DAAD関係の知人に以前からもうずうっと「一緒に行こう」とお誘いいただいていた、赤坂のドイツ料理屋さんにあった。
お店は「Bitte(ビッテ)」、メトロの国会議事堂前駅から1〜2分、または溜池山王からも近い。日枝神社のすぐ裏だ。

その知人がなぜ誘ってくれていたかといえば、ここのオーナーシェフが以前ヴュルツブルクで修行をしていた方だったから。
しかも私も同じ時に住んでいた・・ということで、まあ、覚えていらっしゃらないだろうなと思いつつも、当時日本人の若い学生たちで集まったときの写真を持ってお店を訪ねた。
はからずもあちらも覚えて下さっていて、超ローカルな街の話題、昔話に花が咲いた。
当時、ヴュルツブルクに来ていた若い日本人は、MHS(音大)の学生か、Uni(大学)の学生、あるいはお料理の修行か、のどれかだったと思う。
同じバイエルンでもミュンヘンなんかだと音大だけでも何十人と日本人学生がいたけれど、小さなヴュルツブルクには私が行った時点で音大には7人、大学のほうにはたぶんもっと少なかったと思う。そしてお料理を学ぶ人が1〜2人。
なんだかんだ言っても、この人数だと、専門を越えてどっかで必ず接点ができる。クリスマス、お正月、誰かの誕生日、または何にもなくても誰かのうちで一緒にごはん作って皆で食べる、・・・そんな時には各所に声がかかっていろんな人が集まる。
だから、日本にいただけではゼッタイに出会わないような専門を異にする人と接する機会があったのだ。料理修行中の人にはよく、包丁を磨いてもらったり、レシピを教わったりしたなあ。ただ、大抵の料理修行生はみんな大人で寡黙だったのに比べ、私たち音楽学生はとんでもなく子供でうるさかったと記憶しているが(苦笑)。やっぱり社会人とアマアマ学生とは違うんだよね・・。

ヴュルツブルクには南ドイツのメリットとして(笑)「美味しいドイツ料理のレストラン」がいくつかあった。(いわゆる「ドイツ料理」は概して北より南のほうが美味しいと言われている。学食しかり。しかもミュンヘンなどと違って、小さい街であるヴュルツブルクでは「安くて美味しいもの」が食べられた。)
とはいっても、どこも歴史のある老舗で大抵はホテルを兼業していた。当時有名だったのは「Lebstock」と「Stadtmainz」の2軒。前者は街一番の高級ホテルで、その小さな街に要人や有名人が来るときは必ずといってここに泊まる。後者はもうすこし家庭的な、レストランは完全に家庭料理という雰囲気。
我々学生はやはりそうしょっちゅう外食が出来たわけではないが、試験が終わった時とか、コンクールから帰ってきた時とか、日本から家族や友人が来た時とか・・・時々は美味しいものを食べに、美味しいビールを呑みに皆でレストランに行ったものだった。

ビールはゼッタイ、Hefeweizen !
酵母のビールが一番美味しい。
嬉しくって、とりあえずエヒターを呑んだあと、調子に乗ってまたまた500mlの、今度は「エディンガー」を呑む。結局1リットル(笑)。ま、ドイツ時代の日常の半分だけど。
嬉しすぎて写真がボケボケ。
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美しい前菜の盛り合わせ。
数種類のハム、チーズは今どき日本でも簡単に手に入るようになった。ドイツではいつも、お肉屋さんかスーパーのお肉売り場に行き「いろいろ取り混ぜて(gemischt)200グラムください」という買い方をして楽しんでいた。すると店員さんは大抵「赤いのも混ぜていいですか?」・・・つまり、血液系のも食べられますか、大丈夫ですか?と訊いてくる。あれが嫌いな人も意外と多いのでね。
このプレートの小さなガラスの器に入っていたのは、スイカとトマトと胡瓜のサラダ。さっぱりして美味。
そしてこの、何気ない「ニンジン」がドイツっぽくて嬉しい。酢漬けというかマリネというか、ちょっとだけクタッとするくらいドレッシングくらいの味のついたお酢に漬かってるんだよね。これが美味しいのだ。
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そして、毎日お店で手作りするというニュルンベルガー。
言わずと知れたニュルンベルク名物の、小指サイズのソーセージ。これは必ず炭火で焼いて食べる。
美味しかったな〜、ニュルンベルクで食べるのと変わらない味と食感。
これも、興奮しすぎてピンぼけすぎてる。
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この日一緒に食事をした人たち、皆ドイツに居た街が違っていた。ベルリンやハンブルクなど北に居た人たちにとっては、また「懐かしい味」は別にあるのだと思う。北には北の良さはもちろんあるし、北にしか無いものも多い。魚、ウナギ、北独特のビール(酵母系よりピルスナーが多いイメージがあるけど)・・・。
そんなわけでこの日一番テンションがあがっていたのは、完璧南仕込みの私だったろう。

今でも時々、同じ時にヴュルツブルクに住んでいた友人たちと集まることがある。
次回はぜひこのお店に行こう。
おそらく人数分のテンションで、スゴイことになるだろうけど(笑)。

美しい赤坂の空。
赤坂日枝神社の裏手、静謐さに満ちた界隈。
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by saskia1217 | 2012-08-31 02:56 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

ネタバレしています。
コンドルズ「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」をこれから鑑賞される方はご注意ください。












コンドルズを、空気のように楽しめるようになったのはいつからだったろう?
前回か、前々回か・・・。
開演時間の少し前に劇場に着いて、一息おいて自分の席につき、上でも下でも右でも左でもない、真ん真ん中の白い点となって開演を待つ。
自分が自分であるままに、余計な熱量も過度な期待もなく。
ちょうどいい安らぎと期待の狭間で、こうやって静かに、そしてまっすぐに開演を待つのはいいものだ。

そうして、扉(ドアー)は開けられた。
コンドルズの2012年日本縦断ツァー「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」東京公演千秋楽。

今回ステージにのる出演者は15名。
特に2階席から奥まで見下ろすと、「あ〜なんだか圧巻だなあ」とその人数の充実ぶりを感じさせられる。
オープニングからたくさんの白いドアが使われるが、そのドアが良く出来ていていろんな使い方が繰り広げられてゆく。結局のところあそこまでに辿り着くには、きっといろんな試行錯誤もあったんだろうなあと思いつつ、テープでガシガシ固定されていた重しや、移動できる小さな車輪や、ちょっと乱暴に扱うと微妙な角度で立て付けが狂ってしまいそうな、そんなたくさんのドアをくるくると目で追っていた。
しかし8枚、時には9枚が横にズラ〜ッと並べられた光景、「野外フェスのトイレ」を思い出してしまったのは私だけじゃあないはず(すいません、正直な印象なんで・・苦笑)。

いつものように、群舞からアンサンブルへ、そしてデュエットへ、ソロへ・・・そしてコントや映像へ、とすべるように時間が移動してゆく。
映像部分もとっても良く出来ていて、とくに印象的だったのはメンバー紹介の凝った造り。すでに「天国」の「ドア」の向こうにいってしまった偉人たちに扮したメンバーが、そのコスプレで映し出される。セピア色した太宰の青田さんや、ビン底メガネが意外と似合う棟方志功のオクダさんなんかがドンピシャだったですね。背景にゆかりの作品やキーワードが何気なく仕込まれていたり。めまぐるしく変わっていってしまうのだけど、ひとつひとつをじっくり見たくなる面白さがあった。
そういえば、イスラエルの死海の映像の最初に出る「No.4126」というナンバリングなんて、ちっちゃくて見逃しちゃいそうなところまで手を抜かない徹底ぶりに、ついクスクス笑い・・・あれ、「ヨイフロ(良い風呂)」ですよね?(笑)

音楽もどれも楽しめて、曲名とかは私にはわからないものも多かったけど、ホントに全て心地よかったな。
コレッリのコンチェルトグロッソや、ショパンのノクターン、オルフのカルミナブラーナなどみんなに馴染みあるクラシックもたくさん使われてて、それが白いドアとそこに寄り添うちょっと無機的なダンスによく似合っていた。キリコの絵みたいに。
途中、ドイツ語のキャバレーソング的なのもあったりしてとっても好きだったんだけど、あれは誰の曲だったんだろ。
Radioheadも聞けて嬉しくて、その場面のダンスもとても好きだった。
音楽といえば、良平さんと石渕さんのリコーダーデュオの超絶技巧にも拍手!
なんなの、あのヴィルティオーソは。

「天国のドアを開けようとして開けられなかった4人」によるコントは、東京千秋楽だったせいもあったのか、同じテンションと内容がすこ〜し長く続きすぎるような、こちらの集中力がついて行きにくいところもあったのだけど、橋爪さんとオクダさんがもうすっかりコント部分の定番「名優」になっていて、お二人のお芝居が以前よりずっと「深く」なってて関心してました。
今回は小林顕作さんが映像のみのご出演で、過去何回かそういう公演もあったのだけど、やはりあの存在感ある顕作さんが居ないと大抵かなりの「寂しさ」(というか「居ない感」)があったのだ。
が、今回はその「欠けてる感じ」が全く無く、いかにも顕作さんにしか書きえないテイストとメッセージのコント台本だけでもう、そこに十分その存在感があって、じつはそれで十分といっていいくらいの安心感があったですね。ぎたろーさんを含めた4人が「俳優さん」然としてた。
いつもながらの余韻を残したストーリーもよかったし。
さんざんじ〜んとしたセリフを橋爪さんに語らせた後、ラストの一言「天国なんてそんなにいいもんじゃないよ」を勝山さんが担当したのが、これまたドンピシャだなと思った次第。

ダンスでは古賀さんが大活躍。
もはや定番になりつつある「スギちゃん」風の衣装で踊り狂う古賀さん・・・レベルの高いダンスからは「踊りたい!」というエネルギーが光線のように出まくってて、すごいパワーだった。
笑いすぎた・・・。
平原さんの美しい動きが今回も堪能できたのも嬉しかった。しかもコントであそこまではじけた役を割り振られたのは今回が初めてだったんじゃ?
いいよ〜、もっとやって欲しいです。

今回も照明が綺麗で見事。
床に使われた青色や、その上に照明で重ねられたいくつもの小さい長方形のシルエットが美しかった。

そしてこれも定番であり、こちらの心と身体もそこに向かってすんなり流れてゆく「コント終わり〜群舞になだれ込む〜良平さんのソロ〜全員による大団円」というラストで、やはり全体を眺められて一人一人もしっかり見える席から見ていたせいか、メンバーの姿に順繰りに目を運びながら、なぜだか感無量な気分になってしまって困った。
コンドルズ見て涙が出た、って実は今まであんまり無かったので。(一昨年の与野のラスト「moonlight magic」で泣けたのは、まあ音楽のせいもあったからあれは例外・・笑)
そして最後、「これぞコンドルズ」的な振りを満足感いっぱいで見ながら、「あ〜きっとこれからもずっと、この人たちの舞台を見てゆくんだろうなあ」という幸せが、自分の中いっぱいに広がってゆくのを感じていた。

メンバーの山本光二郎さんが、今発売中の雑誌で「(一緒に踊る時)メンバーひとりひとり、それぞれ握った手の感触、感覚が違う。」と話していたそのエピソードを、アンコールの拍手をしながら思い出していた。
引っ張る手、受け入れる手、柔らかい手、温かい手、冷静な手・・・
その「16人の手」がにぎるコンドルズのドアノブは、きっと全部、木で出来ている。
静電気を起こして、相手が思わず飛び退いてしまうような金属製じゃなくって、彼ら一人一人のそれぞれ全てがドアノブを通して、そしてドアを越えて伝わってしまうような。
押し売りでもなく、後ずさりでもない、ちゃんと「相対する命」に正面から向かってくれる、年月を経た包み込む力に満ちた、そんな手。

日常も、舞台も、にじみ出るものの責任がどうしても付いてくる今日このごろ。
「もう僕らは、扉を叩いてしまった」以上、後戻りはできない。
いつでも「ココロをノック」していいよ・・・そんなあたたかい覚悟を、また教えてもらった作品とパフォーマンス。
ありがとう、コンドルズ。
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by saskia1217 | 2012-08-29 01:50 | コンドルズ | Comments(0)

勝てますように

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JR新大久保駅からすぐの、皆中稲荷神社。
前から気になっていたのに、いつも通り過ぎるだけだった。

天文2年(1533年)、鉄砲組与力の夢にあらわれた稲荷大明神が射撃を伝授し、その霊験が評判になったという由緒をもつ。
「当たる」ということから、賭け事、勝負事に特にご利益があるとされている。
このあたりの「百人町」という地名は、江戸時代にすごい腕前を持っていたという伊賀組百人鉄砲隊を率いる内藤清成の屋敷があったことからきているが、この神社とも深いつながりを持つ。

・・・と、以前「ブラタモリ」とか「もやさま」でもやってたな。

ちょうどお祭りの準備中で、ただでさえ狭い境内は金魚すくいや盆踊りの用意でごった返していた。屋台の設置を手伝う人たちの言語もさまざま、そして鳥居の外から不思議そうに覗く金髪の観光客・・・ザ・インターナショナル。

ふる〜いお狐様、そして狛犬も共存。
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本殿は小さいながらも堂々としていて、ちゃあんと奇数(3)本の鰹木と外削ぎの千木で、倉稲之魂之大神が男神であることを示している。

異文化ひしめき合う喧噪と雑踏の中にたたずむ江戸。
ギャンブルにはとりあえず無縁なので(笑)、ヒット祈願でおねがいごと。
おみくじ吉・・・そう、多くを望まないそこそこの幸せが吉、そして夢だけは大きく。
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by saskia1217 | 2012-08-27 01:04 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

まだ生きている

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遅く寝たのに早く目が覚めてしまうのは、暑さのせいなのか、歳をとったせいなのか?
西の赤き空も素敵だが、東の紅にはもっとワクワクした生命力がある。
朝が来て、自分がまだ生きていて、この空の色を見られるってスゴいことだ。
ありがたいことだ。

そういえば、ゆうべはオリオンが見えなかった。
シリウスがひとりでがんばっていた。
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by saskia1217 | 2012-08-25 17:23 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

夏の終わり

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ちょっと前の、ものすっごく痛そうな月。

ここ1週間くらい、毎日必ずオリオンを見てから寝ることにしている。
ベテルギウスが随分赤い。
外側の4つの星も、ベルトの3つの星も、毎日クッキリ見えて素晴らしい。
それどころかそのベルトの下の小三ツ星のどれか(θ、大星雲 M42 、ι・・のどれなのかはわかんないけど)まで見えるって凄い。この「中にある星」が見えるか見えないかによって空気がきれいかどうかがわかるんだよ、って子供の時に教わった記憶がある。
ってことは、この東京でこれだけ見えるって、やっぱりいいことなのかな。

そして、シリウスの明るさがハンパない(笑)。
おまえはサーチライトかっ!
カ〜ッと光って瞬きもしないよ。

星の位置がすこしずつ、すこ〜しずつ動いてきてる。
今日、初めてツクツクホーシが鳴くのを聞いた。
夏は、確実に終わろうとしている・・・・

のだと思いたい。
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by saskia1217 | 2012-08-23 00:00 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

ポップ

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昨夜のコンサート「テレマンのリコーダー音楽」が無事終了。
暑い中、会場に足を運んでくださったお客様、ありがとうございました。

オペラシティの近江楽堂はものすごく久しぶり。
帰国してすぐのリサイタルはここでやったのだけど、あの時はお客様が120人くらいぎゅうぎゅうに入ってしまって、本番では響きが完全に乾いてちょっと大変だった。聴いてたお客様のほうも、座る場所によって響きや音量の差が激しくて・・・。壁際の席に座ると、音が壁伝いに降りて来てものすごくよく聞こえるとか、聞こえすぎる、とか云々・・・。
昨日も、リハではお風呂場みたいな残響で共演者の音の把握が難しかったところから始まって、客席のイスを並べただけでそれがだいぶ解消し、本番ではちょうどよくお客さんも響きを吸ってくれて、想定内でうまくいってよかったのだけど。
そういえばここはそうだったな〜、と昔を懐かしく思った次第。

しかし、長いこと日本に居てその環境に慣れてしまうと、長い響きのところで弾くのがハンパ無く不安になってくるのはやっぱり本当だな。こわいこわい。
帰国したての頃は「なんでまあ、どこもかしこも息が詰まるほど乾いてるんだ!」ってプンプンしてたのにな(笑)。

それはそうと、テレマンの作品ばかりこんなに集中して一度にやることはリコーダーの演奏会以外ではあまりないもので、お陰でこの音楽家の徹底した「人に好まれる術」を再認識できたいい機会だった。
いつの世でも、どこの国でも、ポップってすごい!
昨日のMCで「チェンバロのソロ曲を選ぶときに、テレマンのチェンバロ作品を弾こうと思ったらあまりに面白くなくて、結局ヘンデルにしました」みたいなことを言っちゃって、後で「あ〜あれはテレマン(&テレマン好き)に失礼だったな〜」とちょっぴり後悔したんだけど(苦笑)、真意はこうだったのでした・・
つまり、テレマンはやっぱり旋律の人、なんだ。彼のチェンバロ曲の殆ど全ては(私が知る限り)右手、左手2声のみで書かれている。和音やそれをあらわす数字などは付いていない。おそらく「適宜付けてね」的なことだと思うのだけど、それにしてもこれはないだろ〜というくらい和声に関してはな〜んの情報もない=作曲者にとってはさして言うほどのことでもない、という感じ。
ちなみに昨日のプログラムで弾いたリコーダーとオブリガートチェンバロの、そのソロパートも全て2声のみ、そして鍵盤的には非常に弾きにくい音型が結構たくさんあるのだ。もしヴァイオリン2本とかリコーダー2本なら難なく、美しく演奏できるのに・・・なにこの3度重複のしかも3度飛びの16分音符のパレードは、って(苦笑)。
それにひきかえ、音がたくさん書いてあって一見ごちゃっと見えるヘンデルやバッハのほうが、鍵盤では楽に弾ける。手の形や手の動きに自然に沿っている。
ま、それって普通によくあることなんだけどね。ショパンのオーケストレーションとかさ(苦笑)、逆の意味で・・・。
特にある楽器の名手だったり、同僚や友人に名手がいたりって作曲家はその楽器の書法にはたしかに長けてる。
テレマンが鍵盤が下手だったとは思わないけどね。
テレマンとヘンデルのハンパないポップさを実感するにつけ、やっぱりバッハって・・・ん〜、本人も周りも大変だったろうな〜、って(苦笑)。
いろんなことを考えたコンサート。

そうそう、ここに設置されて以来初めて弾いた久保田工房の楽器もとても響く楽器で、非常に弾き易くて気持ちよかった。

この演奏会を企画された田中せい子さんとダニエレ・ブラジェッティさん、お手伝いいただいた全ての方、そしてお客様に感謝。
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by saskia1217 | 2012-08-22 15:55 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

空のリズム

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夏は雲がおもしろい。

きれいっ!

と思って急に撮ってみた。
この並び具合、絶妙な間隔・・・
もはや、付点リズムの連続にしか見えない(笑)。
なんなんだろう、この跳ねてる感じ、ウキウキ感。

で、こっちはドラクロワの雲・・・
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・・・って私が勝手に呼んでるカテゴリーの雲。
きっとわかってもらえる、と思うんだけど。
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by saskia1217 | 2012-08-19 23:30 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

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笛です、笛。
リコーダー。

何故だかわかりませんが、もはやそこそこ長い音楽人生、リコーダーと共演したことは数えるほどしかありません。
で、来週21日「テレマンのリコーダー音楽」ですよ。
今回のコンサートはミラノ在住のリコーダー奏者田中せい子さん(写真)がお声をかけてくださってご一緒することに。同じくミラノのダニエル・ブラジェッティさんも一緒です。
田中さんとは面識は無かったのだけれど、お互いに名前くらいは知っていて、共通の知人とかマネージャーさんとかお話は聞いていて・・・というところから、このブログを見て下さって繋がりました。
ネットの素晴らしいメリットのひとつです。

2本のリコーダーとチェンバロ。
今回は通奏低音の楽器はナシなので、誰にも頼れず私の左手ひとつで縁の下を支えます。
今日、3回目のリハを無事終了。
大量のテレマンの音楽を弾き続けると、耳にも手にも心地よいものだから、なんというかこう、いい意味で意識が無くなってくるんですね・・・。売れっ子作曲家って、こうなんだなあ、やっぱり。
圧倒的多数に支持される、共感されるって、ポップっていうことって、すごく難しいんだけど、この人にはその素質があったんだなあ。
リコーダーのほうはどうなのかわからないけど、鍵盤弾きにとってそれほど困るパッセージは無いし、ハーモニー進行も人間の生理に反する不快さは微塵も出てこなくて全てが「こうあってほしい」ように進む。なのに、退屈じゃない。

西洋音楽史で、当時ポップだったスーパースターみたいな音楽家は大抵今じゃもう誰も、その作品はおろか名前さえ知らないような存在になってることが多いなかで、テレマンは特別な人。
とはいえ・・・
今回、リコーダー曲の合間に挟むチェンバロのソロ曲を探していて、せっかくだからテレマンのものを選んで「オール・テレマン」で行こうと目論んでいたら、で、昔ヨーロッパで買いためたテレマンのチェンバロ曲の楽譜をシラミつぶしに弾いてみたんだけど・・・

つまらない。

笑。
なんか・・・ダメだった。
ので、結局同じくポップな巨匠ヘンデル先生の曲を弾くことに。

リコーダーもチェンバロも、木でできた楽器。
猛暑の夜、木と風で出来た音楽を聴きにいらっしゃいませんか?
21日火曜日、19時から、初台の東京オペラシティ3階の近江楽堂です。
初台駅から直結なので、新宿からものの10分で着きます。
思い立ったらふらっとお出かけください。

詳細は「コンサート情報」↑を。
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by saskia1217 | 2012-08-18 01:19 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

祈りの鐘

8月9日、長崎、原爆記念日。
本当は行きたかった浦上、そこが中心となって記念の催しが行われていたので、長崎の町の中心に泊まっていた私には、その3日前に広島で経験したような強烈にアクティヴな音や風景は飛び込んでこなかった。
それでも午後のGPまで時間があったので、街を歩いてみたいと朝ホテルを出た。
ベタではあるが、眼鏡橋のほうまで行ってみようと思ったのだ。地図でみたら骨董品のお店がその辺りに多いことも理由のひとつだったのだが。
見慣れぬ街を地図を片手に区画を突っ切っていく。坂が多い。そして市電の様子も広島とはまた違う。
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途中、もう中島川に近いところで小さいお社にぶつかる。
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恵美須神社(賑町の事代主神社)。少なくとも1666年前の鎮座らしい。小さいけど歴史がある。
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川まで来た。
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この辺りは川岸に古いお店がいっぱい。金物屋さん。そして骨董品(古道具)屋さんもいっぱいあるんだけど、午前中だとまだどこも開いてる雰囲気がしない・・・。
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眼鏡橋がすぐ見えてきた。想像したよりずっとこじんまりして小さい。さぞや観光客でいっぱいかと思いきや、殆どだ〜れもいない。
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前夜に仕入れた情報で、このたもとにあるカステラ屋さん「匠寛堂」でお土産を買おうと思ってたので、さっそくお店へ。店員さんに色々話をききながらカステラと冷たいお茶の試食サービスで一息。長崎を訪ねた理由をきかれて演奏会の話題になり、「もうすぐあと数分で11時2分ですね」と店員さん。
カステラを買って外に出、いくつもある橋を渡りながら両岸をかわりばんこに歩く。
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眼鏡橋に戻ってきたらいくつかのテレビカメラが、あらかじめ依頼したとおぼしき観光客のカップルの姿にしきりに焦点を合わせている最中だった。
その時、街頭スピーカーからアナウンスが始まった。原爆投下時間の11時2分が近いので、皆さんどうぞ黙祷をお願いします、と。ほどなくしてサイレンが町中に鳴り渡る。寺町のほうからお寺の鐘が、港のほうからは船の汽笛がいっせいに鳴り渡る。犬の散歩をする地元の人たち、観光客、カステラ屋さんの店員さんたち、皆ひとり残らずその場に足を留めて祈る。橋のたもとの柳の木の下で、私も目をつむった。
ちょうど数分前にそこにあった案内板を読んで、初めて知ったことがいくつかあった。当初小倉に投下される予定だった原爆が悪天候のため第二候補地であった「長崎市街地」に変更されたこと、それがちょうどこの眼鏡橋の辺りだったこと、しかし目視だったため雲の切れ間から見えた軍の施設らしきものを標的とされ、結局は浦上に落されたこと・・・
想いを巡らせつつ、1分間は過ぎ去り、すぐにまた皆が流れるように動き出した。
恥ずかしながら長崎の投下時間を意識せずに散歩に出ていたので、まさにその時間にこの場所に「連れてこられた」ことがありがたかった。
まだ少し時間があったので、川の東側の山の方、お寺がたくさん並んでいる「寺町通り」のほうに歩いていってみた。
立派な山門を持つ様々な宗派のお寺がズラッとたち並ぶ。
日蓮宗の長照寺。
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階段をあがって行くと鳥居が。う〜ん、ここでも見事な神仏習合か。護国殿。
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そして小さなお堂。
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本堂。
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庫裏。
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お隣の、曹洞宗・晧臺寺(こうたいじ)。
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サルスベリがよく映える構え。
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階段を昇りきったところにある大仏殿(華厳閣)にある昆慮舎那仏坐像。高さ3.4m。結構なインパクト。
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山門(仁王門)。1680年創建。ん〜、バッハが生まれる頃だ。
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この辺りはとにかくお寺がいっぱい。順番に全部見てまわりたかったが、時間切れでホテルに帰ることに。
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風情ある町名が多い。市内には他にも、麹屋町、魚の町、鍛冶屋町、桶屋町、出来大工町、新大工町、八百屋町、夫婦川町、銅座町、銭座町・・・キリが無い。
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途中こんな素敵な坂を通りかかる。
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幣振坂。
昔、諏訪神社の一の鳥居のための石材を切りおろしてきた時、宰領が御幣を振って人夫たちを鼓舞したというのが由来。さだまさしさんの映画「解夏」のロケにも使われたそうだ。
ああ、ここをのぼって行ってみたかった!

さて、その日夜の演奏会は浦上にほど近い長崎ブリックホール。
広島の半分の人数、約80名の合唱団が素晴らしい。
この日の語りは女優の白石加代子さん。リハの時からその印象的な声と抑揚、言葉の扱いはさすが。感銘した。特に、言葉と言葉の間合いが絶妙で・・・投下当日の長崎大学医学部の情景をよんだ詩だったのだが、何事もなかった日常に突然原爆が落されたその瞬間の、普通なら間を置いてしまいそうな擬音を、間髪入れずに読まれたのがとても印象的だった。それがどれだけ何の揺るぎもなかった日常に突然予期せず襲って来たのかを彷彿とさせた。
今回広島と長崎で演奏したモーツァルトの「レクイエム」は、指揮者カンブルラン氏の意向で最後の部分がカットされ、そのまま「アヴェ・ヴェルム・コルプス」へ流れ込むというスタイルを取っていた。希望の光、願い、望みがあるという明るさへ繋ぎたかった、という。
長崎では特に、そのアヴェ・ヴェルムの最後の和音と同時に、鐘の音(ベル)が3回鳴らされた。
リハでそれを聴いたときの、なんともいえない祈りの波。四方八方に広がってゆく鐘の音。
本番、会場中がその波に唱和してそのまま虚空に吸い込まれるような一体感に、私たちも包み込まれていた。
これで今回の「祈りの使命」は果たせたかな、と。
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少しグッタリしながら、終演後は思案橋のお寿司やさんへ。
時間が遅かったのであるものを出してもらったが、珍しい食材もあったりで楽しかった。
クジラのいろいろ。
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お刺身。
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東京では見当たらない、このいろんなものが混じった、不思議なニオイのする一角をしばらく歩き回ってからそのまま徒歩でホテルへ戻る。
猥雑で、開放的だけど秘密の匂いもして、美味しくて、お酒に溢れてて、人の渦で、蒸し暑くて、そしてちょこんとおさまっている一角。興味深い。
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最後に、思い出に老舗カステラ屋さん本店をパチリ。
文明堂。
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福砂屋。
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帰途は長崎空港から。大村の素晴らしい晴天の下。
空港でだめ押しのチャンポン&皿うどん2種。
皿うどん、やわらか麺バージョン。(具が同じなので麺を持ち上げないと差がわからないのだ・・・笑。撮影協力/首席オーボイスト)
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皿うどん、カタ麺バージョン。(撮影協力/首席コントラバシスト)
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しっかし、どれも美味しかったな〜。だめ押ししてよかった。
帰りの飛行機は、見事なお天気のおかげで雲の祭典を楽しんでたら、すぐ羽田に着いてしまった。
数々の空のドラマを振り返りつつ、今回の貴重な旅に感謝。
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by saskia1217 | 2012-08-16 03:02 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

港の街へ

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広島から新幹線で博多まで、そこから特急「かもめ」に乗って長崎へ。
な〜んとなく海が右側に見えるだろうと漠然と思っていたら、左側だった・・・。
列車の路線て面白い。
今回は九州新幹線に乗る機会はなかったが、「かもめ」の室内は木目調で床もこんな感じ。座席もレザーでふかふか。なかなかいいね。
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広島で買っておいた「瀬戸内」がテーマで清盛の名前が付いた(笑)お弁当を食べる。
アナゴ、タコ、アジの南蛮漬けなど広島名物が入ってる。
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とちゅう諫早駅に停車中、こんな横断幕を発見。ちょうどこの前日に内村選手が金メダルをとったばかりだったのでタイムリー!祈りは届いたね。

長崎に15時過ぎに到着。
初めてみる港の街は、駅前から見えた壮大にそびえる傾斜地に建物が建ち並ぶ景色に吃驚。
ホテルに着き身支度を整えて、すぐに街へ出かける。
長崎ではそれほどフリーな時間は無かったが、ここだけはどうしてもどうしても訪ねたいと思っていた。
大浦天主堂。
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ついにやって来たよ!
夕刻だったこともあって観光客も少なく、ひっそりとしている。
この日の長崎は立っているだけでジットリと汗が吹き出してくるほど、湿気の多い暑い日だった。市電を降りて、お土産物屋が立ち並ぶ坂をゆっくりと昇る。くねった坂をぐるりとまわると、眼前に見慣れた有名なお堂の姿が突然あらわれる。それだけで胸があつくなる。
入場券とパンフレットを買って辺りを見回す。階段途中にある売店に「16時閉店」の文字を見たので迷わず入る。あと10分。教会の友人にお土産を探そうと見て回る。シスターが静かにすわってお店番、安らいだ空気が小さいお店にみなぎる。一筆箋や絵はがきを求め、聖堂に向かう。
聖堂公開は18時まで。間に合ってよかった。
途中には「信徒発見」のレリーフ。
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聖堂正面には「日本の聖母」。いつまでも見ていたいような不思議な静謐さがある。
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木造の聖堂内はかなりの暑さ、まばらな訪問客たちは信徒席脇にいくつも置かれた扇風機の近くに思い思いに陣取って、正面の祭壇を見上げながらスピーカーから流れる解説に聴き入っている。
ステンドグラスがはめ込まれた窓はすべていっぱいに開け放たれているが、あまり風が通らない。ものすごい蝉の声、吹き出す汗。
しばらく解説をきいたあと、お堂の中をぐるっと歩いてマリア像や十字架の道行きなどをみる。舟底の形をした天井のシルエットもすばらしい。
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隣接する旧大司教館。南ヨーロッパの夏のヴィラのようだが、瓦葺きの屋根が見えるといかにも東洋風だ。
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その上にあるのは旧羅典神学校。ちょうど色々な展示をしていて中をゆっくり見る。踏み絵やマリア観音、司祭のガウンなど。そしてコルベ神父の特別展。
神学校の裏手、聖堂との間の空間は格別に美しい。ここからなだらかに昇る道を辿ると、隣りのグラバー園に行くことができる。
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グラバー園に行く前に下の教会を見に行きたかったので、引き返して聖堂前の階段を一度降りる。
すぐ前のカトリック大浦教会、もちろん入り口は開いているので中に入ってみる。
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2階が聖堂になっていて、ひっそりと誰もいない三角屋根のお堂。正面の美しいステンドグラスが印象的。こうしてふらりと入って静かに見ることができるカトリックの教会はいいな。
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あらためて下からグラバー園に入る。階段に並行してエスカレータもあることが画期的。
暑い・・・とにかく暑い。
陽射しの強さとともに、街全体がものすごい湿気に包まれている。数m歩くだけで息切れするくらいだ。「動く歩道」の両側からはミストが吹き出しているが、実際あまり涼しい効果は期待できないようだった。
とにかくまず一番てっぺんまで行ってみる。そこからいろんな建物を順番に見ながら降りて来よう。
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旧三菱第2ドックハウス。
この2階テラスからの景色が最高らしいので行ってみる。
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おお〜、たしかに。思わず手を振りたくなるね(笑)。
階段を降りてくる途中、暑さにバテているニャンコを発見。暑いよね〜。
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旧長崎高商表門衛所。
このあたりからの眺めも素晴らしい。
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旧ウォーカー住宅。
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旧長崎地方裁判所長官舎。
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中腹にある、カフェのある広場のようなところに出る。池には、亀on亀の見事なコラボ(笑)。
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この日はもう閉店していたけど、喫茶室のある旧自由亭。
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そして、あの有名な像、ここにあったのか。
プッチーニ、そして少し右に、意外に小さい三浦環の蝶々夫人像。
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随分降りて来た。外のカフェで冷たいビールでも飲みたかったがグッと我慢。
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そして、長崎には数えきれないくらいある「○○発祥の地」シリーズ。
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これは「アスファルト」。
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ついでにこちらは天主堂に行く手前の坂にあった「ボーリング」。
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ほかにもいっぱいあるんだよね。さすが開かれた港町。
そしてフリーメイソン・ロッジの門。マークが刻まれている。
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とても印象的な佇まいだった旧リンガー住宅。
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イタリアでよく訪ねた古い建物を思い出す。赤がかった壁の色、日よけ付きの窓、玄関前の丸い噴水。ソファを出して読書したくなる。
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その向かいには打って変わって「イギリス」をイメージさせる旧スチイル記念学校。
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どの建物も中を見ることができるので面白い。置かれている家具などは後から持って来たものも多くあれど、そしてヨーロッパのあちこちで見た記念的建築物ほどの緻密さはないにしても、それがここ日本の長崎という歴史上とても大切な特別な街にあるということに、格別の意味を感じる。

そして、最も有名なグラバー邸。
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クローバー型の形はやっぱり何処から見ても美しいね。専門的なことはよくわからないけど、瓦屋根、建物の形や色、部屋の仕様などすべてひっくるめて見ると、西洋、そして中国、日本、いろんなものが全て入って融合しているみたいで面白い。
キリンビールのラベルのもとになったと言われる麒麟たち。
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天井にある隠し部屋など、ほかにも面白いものがいっぱい。
グラバー邸前にあった美しいイングリッシュオークの樹。
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そして、グラバーさん。
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帰路途中、出口には長崎伝統芸能館。おくんちの傘鉾が豪華、龍もいたよ。
銅鑼の音が聞こえてきそうだ。
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駆け足で名所を見たあと、夕食は新地中華街の「老李」にて。
冷たいビールがぬるくならないアルミ(?)のジョッキ。二重構造になっているので底まで冷たいまま。
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そしてこのお店名物の、生カラスミののったちゃんぽん。カラスミを溶かすとスープにコクが出てとても美味。
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どれもこれも美味しかったのだが、とにかくこの日は・・・・食べ過ぎた(笑)。
そして翌日「レクイエム」本番の日を迎えた。
(つづく)
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by saskia1217 | 2012-08-16 00:10 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)