<   2012年 07月 ( 9 )   > この月の画像一覧

越えて、飛んで

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花火は下から見るのがいい。
そして本当は近くで大きな音を楽しみたい。

生まれてこのかた、隅田川の花火には一度も行ったことがない。
それどころか「花火大会」というものに行った記憶がない。
両親が人混みが嫌いだったからなのか、おまけに夕方以降に友人と外出なんてこともなかったから、「浴衣を着て友達と花火大会」なんて絵に描いたような青春とはまるっきり縁遠かった(苦笑)。

そんなわけで今年もまた、かなり遠隔の地より夜空を眺めやる。
高いところにいれば、東京の夜空はまだまだ広い。
かといって、今夜の入場券抽選予約がとんでもない競争率だったスカイツリーのような「花火より高いところ」から見るのは、私にはとても無粋に思える。
こんなに遠いちっぽけなベランダから、今年初めて成立した「スカイツリーと花火」の画を見られるのは、しかし贅沢なものだ。
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東京は広い。
けれど東京じゅうに届くこの爆音の轟は、一瞬だけその東京をひとつにする。

204の小さい灯火が大きなひとつの聖火となって燃え上がった今朝のオリンピック開会式も、相変わらず涙腺を弛ませるその瞬間だった。
音と光、すべての距離と時を越えて、それは人と人を繋ぐ。
本当にひとかけらの邪心もない時と所にしか起こらないことだろうけど、
きっと本当にあるんだろう、あらゆる意味の「赤い糸」。
生きててよかった、ってそういうことなんだろう。
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by saskia1217 | 2012-07-29 01:46 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

そんな日もあるぜ

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墓場に向日葵。
「墓地の桜」よりももっと胸に突き刺さる。

ずっと忙しくて散歩に出られなかった。
ものすごく久しぶりにいつもの散歩道を歩いたら、ついつい一生懸命「歩いて」しまって、せっかくの涼しさなのに汗だく。
40分ほど歩いて目的地に着いてから気づいた。
「お財布忘れた」
この種の失態は生まれて初めてだ。
ここ数日のアクセクでよほどボ〜ッとしていたんだろうな。

そこから直接大学へ行くつもりでいたのに、これじゃ電車にも乗れず、訪ね先の友人はその時点で既に私より先に外出した後だったので借金する訳にもいかず。
また40分歩いて帰宅・・・orz。
幸い後回しにしてもいい用事を間に入れていたので少し時間に余裕があり、大学には無事電車で向かう。
その頃にはもう結構な土砂降り。
そんなこんなでクタクタだった昨日。
こんな日はことごとく全てがうまくいかないのだ。
仕方ない。

せっかくの散歩道も記憶から薄れてしまったな。
また、お天気のいい日に出直そう。
そのときにはきっと向日葵も、もっと輝いた顔を見せてくれるだろう。
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by saskia1217 | 2012-07-22 21:40 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

重なる思い

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二度と戻らないかわりに、何倍にもふくらんでゆく宝物。
重なってきたそれぞれの時。
そのひとつひとつに、かけがえのない幸せと、限りない思いが宿る。

引き出しを整頓していると、ドリンクホルダーの山をみつけた。
どれがいつのだったかなんてもはやわかるはずもないが、色とりどりのストラップを手に取るだけで、あの時の、その空間の、熱、音、息苦しさ、涙、高揚、心地よい汗とちょっぴりの悲しみが蘇る。
淡々と包み込まれたあのライブ、世界がひっくり返るかと思えた一幕、小説より奇なるドラマ・・・どれもこれも全てが懐かしい。

何でもどんどん捨てる性分だけど、この宝物だけはおそらく増殖し続けるんだろうな。
七色をとっくに越えた、たいせつな音の絆たち。
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by saskia1217 | 2012-07-20 23:12 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

福島の歌の橋

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福島から本日帰京。
今朝の福島もかんかん照りだったけど、東京のこの熱帯地獄はなんだ。
最近の新幹線はブルブル震えるほど寒くない温度設定なのはナイスなんだけど、今日はさすがに汗拭かなきゃいけないくらい暑かったぜ。

福島市音楽堂「合唱団まい」の演奏会は昨日午後。
一昨日福島入りしてリハを夜まで。
タイルに覆われた内壁と教会堂のような形のこのホール、響きはすこぶるいい。というか残響が長いのがいい。オルガンにはいいだろうなあ。
この日モンテヴェルディとフレスコバルディのためにお借りした木村雅雄さん作のイタリアンは、このひろ〜いステージにちょこんとのって、精一杯胸を張って待ってくれていた。
吸われることはないので、慣れてくれさえすれば弾き心地はいい。客席後方まで、かなりよく聴こえていたらしく一安心。
もしかしたら初めてチェンバロを聴く方にとっては特に、それほど派手な見せ場もない「ロマネスカ」の魅力を上手く伝えることができたかな〜と思ったが、広い客席に散らばったたくさんのお客様が非常に集中して聴いてくださっているのがヒシヒシとわかり、その温かい拍手が嬉しかった。

いつものように、新旧東西織り交ぜたバラエティに富んだプログラミングで、意欲的な演奏会に臨んだ「まい」は、地元のお客様をはじめ全国からかけつけたファンと合唱仲間のあたたかい、いや熱烈な喝采に包まれて、ラストまでそのステージを駆け抜けた。
いろいろな合唱団とご一緒するときの楽しみのひとつに、全く知らなかった素敵な曲にたくさん出会えるということがある。今回特に印象に残ったのは、平田あゆみさんの「きんもくせいのみち」と寺嶋陸也さんの「11月」だった。すばらしい名曲。

福島は言わずと知れた「合唱王国」。会場のお客さんの目と耳もきっと厳しいものだったと思うけれど、その分反応も誠実、ひいてはその評価も信じられるものだなと思った。
アンケートを拝見していたら「通りすがりの老女」との自称で、本当にふらっと入って聴いてくださったらしき方の感動のコメントがあり、ああ、そんな音楽の居場所っていいなあと胸があつくなった。
日本全国の声と歌がこの福島で繋がってひとつの橋となったような、そんな日だった。

聴いてくださったお客様、そしてまた声をかけてくださった合唱団の皆様、ご一緒できた先生方、楽器を整えてくださった関係者の皆様、ありがとうございました!

今回が震災後初めての福島だった私は、いつもテレビでしか見ていなかった防護服や放射能検知器や、街のあちこちに貼られた「がんばろう」メッセージやスローガン、音楽堂入り口に飾ってある子供達の寄せ書きなど、遅まきながらやっと実際に目の当たりにできたものがいくつもあった。
使い捨ての防護服は手触りも弱々しく、これで本当に効果があるのだろうかと思ってしまうような軽さだったが、人の形をしたその不思議な服が日常生活にあることが普通になっているという環境に、今さらながら考えるものが多くあった。
夜になれば駅前の居酒屋やカフェは若者で賑わい、人々は当たり前の生活を送っているように見えるけれど、見えない何かとその何かにまとわりつく重苦しいものがずっとそこにあり続けるという感覚は、たった数日通りすがった者にも伝わってくるような気がした。
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オマケ
(福島到着後、乗ってきた「MAXやまびこ」と「つばさ」の切り離しにちょうど遭遇したので、小学生の男の子たちにひとり混じってカメラを構えて待機。鉄子でもないのに、こんなところでしばし油を売ってしまうハメに・・苦笑。
でも今は全て自動なんだね〜・・・ちょっとつまんない。ちょっと前までは、黄色やオレンジの服を着たオジサンたちが「ゴリゴリガッシャン」てやってたのにな)

とうちゃ〜く!
ぷしゅ〜っ。
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ガッチャン!
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さよ〜なら〜〜〜!
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by saskia1217 | 2012-07-16 19:19 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(4)

大事な音が終わってゆく〜エレカシ「MASTERPIECE」ツァー in Zepp Namba 大阪〜

エレファントカシマシ「MASTERPIECE」ツァー、大阪の2日間を聴く。
昔からのZepp大阪がなくなって、新しく出来たZepp Nambaで。
行ってみたら、回りは倉庫だったり大きな道路だったりであんまり街中感はない。
ちょっと不思議な雰囲気の場所に、アートスペースかギャラリーみたいなデザイナーチックな建物。
これからロックバンドのライブだ、っていうより、室内楽聴きにきたよ、みたいなエントランス。
素敵なんだけどね。

1日目。
宮本さんもお客さんも最初からものすごくノッてて楽しいコンサートだった。
アルバム曲以外は「悲しみの果て」「おはようこんにちは」。なかでも中盤での「浮雲男」「デーデ」「珍奇男」の流れは最高だったなあ。
「浮雲男」大好きなのにライブで聴いたのは初めてだったから、すごく嬉しかった。この日は他の曲もそうだったんだけど「タメ」がものすごくって、拍とか小節線なんてもう完全にとっぱらっちゃって(それが出来るのがホントのミュージシャンなんだけど)、それでもちゃんと肝心のところでバシッと合うからかっこいいのだ。宮本さん自身は自分が作った曲だからとはいえ、そしてそんなことにはもはや動じないバンドメンバーであっても、まあよく(ある意味)歌を聴かずにあとの3(4)人がきちんと舵取りをしているものだなあ、ってあらためてまた感じ入りながら気持ちよく聴いていた。

この日は「宮本さんとピアノ」の仲良し度が高く(笑)しきりにキーボードに駆け寄っては色々弾きまくってくれてた。
その弾き語り「飛べない俺」はこの日が最高に素晴らしかった。背後から客席に向かって突き刺さる真っ白な照明とシルエットが美しい。
アンコールで本当はすぐ次の曲に行きたかったところで藤井さんの楽器待ちっていうシーンがあったのだけど、その間を埋めるのに宮本さんはすかさずキーボードに歩み寄って、さっきやったばかりの「飛べない俺」の最初をメロディーを右手にして弾いた後「昔ね、これもピアノで作ったんだよ」と「遁生」の出だしを弾き語ってくれた。つくづく、あの最初のハーモニー進行はありえないよな〜、ヴァーグナーみたいだもん、と思う。席を立ちながら「オレ、またピアノ習おっかな〜・・・・ヤマハで」と嬉しそうに言ってた。
メンバー紹介で「ベース、高緑〜!」の次に「ピアノ、宮本〜!」ってのがあって、今回の宮本さんのピアノ愛が伝わってくるねえ。
あ〜、宮本さんのピアノすごく好きだから、これからもステージで弾いてほしいなあ。

ギターの弾き語りの時と同じく、ピアノのときも最初にポロポロって音出してから始まる、その何気なく弾いてるフレーズがとっても好きだ。指先から自然に流れてくるその数秒のメロディーとハーモニーに、この人のなかにある宇宙ほどの音楽の宝庫を感じることが出来るから。
そしてこの日も「七色の虹の橋」がやっぱりとっても印象に残った。
「約束」も濃い感じでとても素晴らしかった。この日は♪北風吹きすさぶ真冬の街♪の冬ヴァージョン。音源に入りきらなかった、好きな言葉だったのかなあ。

「穴があったら」での突然のターザン吠え(?)や、「ココロをノック」イントロで「もう少しなんだよ〜〜〜!」と叫んだり、「大阪からまんまで宇宙」とか、タメとか頭の文字繰り返し唱法とか、とにかくプラスのベクトルが最初から最後まで途切れなかった。
「ガストロンジャー」での新しいフレーズ♪みんな大好き落しどころ♪が何回も繰り返され、脳裏には何故か民主党が思い浮かび(笑)。

初日アンコールは「今宵の月のように」「風に吹かれて」「ガストロンジャー」「ファイティングマン」。
(「風に吹かれて」のサビでお客さんが手を振るのがすっかり定着したみたいだけど、みんな私と逆の「右→左」に振るのは大阪だからなのか?!・・・エスカレーターと関係あるのか?!・・・笑)

2日目。
東京でもそして前日も思ったのだけど、しょっぱなの「大地のシンフォニー」で声がスパーンていきにくい印象があって、そこでいつもちょこっと不安になっちゃうのだけど、そんなのバカバカしい杞憂で、コンサートが進むにつれて俄然いい声になってきて、はたまたアンコールに至っては150%くらいになるんだよね。出の直前じつは結構無言だったりして・・・。

この日は、歌詞とかタイミングとか、いろんな曲でいろんなハプニングがあったのだけど、それもまた面白くってお得に楽しんでしまった。

「ココロをノックしてくれ」はイントロでもうメンバーもお客さんも嬉しそうなのがいい。
ピンクの照明にようやく少し慣れてきた(笑)「Darling」は、そんな柔い光の中でも骨太の音づくりと力強い歌い方。音源と一番違うこの曲、このライブヴァージョンこれからも聴きたくなるに違いない。
「定め」も嬉しかったなあ。
最近なのに「脱コミュニケーション」がものすごく懐かしく感じる。イントロのギターソロのタメもかっこよかったですね。
ブルーの照明が鮮烈だった「眠れない夜」ラストで、宮本さんの命でトミが銅鑼を5発派手にぶちかましてくれたのもゴージャスでよかった。
そこからの「金でもないかと」では、ハンドマイク片手にものすっごいタメながらいつものように上下に動き回る。フェスの映像を見慣れてると、ライブハウスですんなり拍どおりセンターに戻れてしまう宮本さんを見て「狭い!」と感じてしまう(笑)。
続けて次の曲に入るところで、「彼女は買い物の帰り道」のコードらしきものをギターで鳴らしてから、急にそれを嘲笑うかのように「ぶ〜〜〜っ!」っと打ち消しながら始まった「珍奇男」。なるほどなあ。
この日の「七色の虹の橋」は今まで聴いた中で一番好きだった。少し距離のあるセンターで聴いたこともあって、全てがバランス良く直線で届いた中でもこの曲は突出してまっすぐだった気がした。♪ボ〜ド〜レ〜ルの〜・・・しま〜い〜こ〜んで〜♪の上声のコーラスを自動的に脳内で鳴らしながら、完全にこの曲に取り込まれてしまう自分。
音なんて多くなくても、人は動かせるんだ。

今回はツァー日程がズレたために、図らずもタイトな間隔で数回のコンサートを聴くことになってしまったけれど、それもまた別の感じ方ができていい思い出になった。
しかし。
この贅沢を当たり前だと思ってはいけない。
こんなことに慣れてしまってはいけない。
アンコールの「ガストロンジャー」が終わって最後の1曲「ファイティングマン」のイントロギターが始まるあの瞬間に全身を襲ってくる途方も無い寂寥感。
「行けるときがご縁」・・・ちょうどいいバランスで、自分の中でいい「落しどころ」を作るのは、結構大事だと思ったりしている。
好きすぎて感覚が麻痺してしまう前に。

それでもやっぱり、好きすぎる、んだけどね。
それもまた、受け入れるべき運命。

唯一無二、今このときに全てが相応しい音楽を、ありがとうエレカシ。
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by saskia1217 | 2012-07-13 03:34 | エレファントカシマシ | Comments(0)

古墳、古墳、ときどき神社

晴れた空の下、歩いて歩いて歩いた。

大阪3日目の午後になってようやく晴れた日曜、堺の百舌鳥古墳群へ。
南海線に乗って、まず堺東にある「堺市役所」の22階展望台を目指す。
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そう、わかってるんだ。
古墳て、傍からみてもよ~くわかんないんだよね(苦笑)。
ただただ緑のこんもりした丘みたいなのがデーンと横たわってて、時々お堀があったりするけど、中には入れないからただ周りをぐるっと歩いて終わりじゃん、て。
で、このあたりの古墳群を一望できるこの役所の最上階へ。
360度全面ガラス張りで、まあよく見えること。
観光用パンフレットもたくさん置いてあるし、ボランティアの方が声をかけてきてくれて堺の歴史なんかの話をしてくれる。係のおばちゃんは堺港の歴史から明治時代の様子などをガンガン喋ってくれた。すごい迫力(苦笑)。堺への愛を感じた。
でもまあ、今回は観光目的で来たわけじゃないので、街の歴史とかよりも古墳の歴史や出土品なんかが訊きたかったんだ・・・けどね。

見える見える。よ~く見える。
旧・仁徳天皇陵(大仙陵古墳)。
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私はこれを空から見たことはないのだけど、飛行機から見ると綺麗らしい。
これは市役所から一番近い反正天皇陵古墳。
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旧堺港、海の方角。
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古墳巡りの地図もゲット、再び地上に降りていよいよ歩き出す。
線路を渡り、鈴山古墳の横を通って。
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この時はまだ、こんもりした丘や緑の茂みを見つけるたびに「古墳、古墳!」と感動していちいち写真を撮りまくっていたのだが・・・(笑)。

反正天皇陵へ辿り着く。
閑静な住宅地の中にひっそりと姿をあらわす古墳。こんなところに住んでいたらどんな気分だろう?
ここで生まれた人にとっては、ちっとも珍しくないには違いないけど。
鳥の鳴く声くらいしか聴こえない、炎天下の街。
人が立ち入れないので鬱蒼とした緑が積もった古墳をじっと見つめていると、その奥の奥に心だけが分け入っていく。吸い込まれそうになる。
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ここから、隣接する方違神社を目指す。
文字通り立派なけやきが青々と続く「けやき通り」に出ると、歩道に張り出した1本の大木が見えてきた。
「方違神社のくろがねもちの木」とある。そうか、ここも境内だったんだな。
支えられながらも元気に生きている歴史の樹。
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家と家のあいだを縫って歩いてゆくと、突然鳥居が見えてきた。
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方違神社は、河内、和泉、摂津三国の境にあることで「方位のない清い地」とされ、方位よけ、転居や旅行の安全祈願に訪れる人が多い。この日も週末だったせいかマイカーでお参りするたくさんの家族連れで、それほど大きくない境内はかなり賑わっていた。
裏に回ると、おそらく近年塗り替えられたばかりであろう美しい本殿の姿が見える。
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けやき通りに戻りさらに歩き続けていると、見るからに美味しそうに高く盛られたジェラートを手にしている女性に出会う。あまりに気になってキョロキョロすると、果たしてそのお店はそのすぐ先にあった。
イタリアン・ジェラート「チャオ」 
「リコッタチーズのブルーベリー」と「有機栽培黒糖バナナ、ラズベリー入り」のダブルコーンを食べる。美味しすぎた。今まで食べたことのないジェラート。
堺に行った際には是非。オススメ。
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子どもの頃実家の庭によく咲いてたな〜、なんて久しぶりのネムノキの花なんか眺めながら歩いてると、永山古墳が見えてきた。
小さい古墳だけど緑が綺麗。鷺とか鴨がのんびり遊んでる。
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永山古墳脇にあるちょっと厳めしい神社(お塚っぽい)。大きな鏡に吃驚。夜見たらなんか怖そうだ。
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ここまで来るともう左手はずうっと旧・仁徳天皇陵の鬱蒼とした緑が延々と続く。ここはお堀の外側がずっと遊歩道になっていて、皆のんびりと日曜日を楽しんでいる。子供連れの散歩、ジョギングやウォーキングをする人、ゲートボール場で楽しむお年寄りたち、万葉碑の前でオカリナを練習する人(!)・・・
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途中、丸保山古墳、樋の谷古墳、銅亀山古墳など小さい古墳を通り過ぎながら通りへ出ると、角に古いお寺。
日蓮宗・朝日寺。
ひっそりと人影もない。車がびゅんびゅん往きかう大きな道に面しているとは思えない。
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角を左折して大通りをしばらくゆくと、やっとのことで仁徳陵の正面遥拝所が見えてくる。
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さすがにここは数人(苦笑)の観光客が・・・。
ボランティアのおじさん2人が近寄ってきていろいろ説明してくれる。
「2重になってるお堀の内側のほうでは水が湧いてる」とか「御陵の中は気温が少し低い」とか。
世界遺産に認定されるには視察団を中に入れなきゃなるまいが、宮内庁は今まで通りここを完全に立ち入り禁止にしているから・・・などなど難しい問題もあるようだね。
おじさん、うんうん、ここを世界遺産にしたいっていう熱い気持ちは伝わった・・・けど、歴史とか出土品とかのことも知りたい(苦笑)。
・・・・
ってことで涼みがてら、すぐ前に広がる大仙公園内にある「堺市博物館」へ。
ワンフロアで展示数はそれほど多くなく、疲れないで見られる量。古墳の頃から秀吉、自由な貿易で栄えてきたこの港町の希有な歴史が展示されていた。「堺」といえば「商人」、わたしにとっては今まで見たNHK大河ドラマの中で一番印象的で、感動した思い出のある「黄金の日日」のイメージが強い。そんなことを思い出しながら、数々の展示品をひとつひとつ見ていった。
大きな石棺や埴輪のレプリカ、縄文弥生あたりの土器、鉄器、そしてこのあたりの神社のお祭りで仕様する山車や用具の実物。修学旅行で見た飛鳥大仏にどこか似ている日本最古・最大の白檀仏「観音菩薩立像」も恭しくガラスケースの中にスクッと立っていた。
堺の名品「包丁」はもともと堺へ入ってきて大ヒットしてた「タバコ」の葉を刻む必要から、発達発展して名産になったらしい。
博物館売店で古墳の絵はがきを買い、再び灼熱のなかへ。
思わず爆笑。
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つまりごはんの形でしょ?(笑)
これなら家でできるやん。

いたすけ古墳を通りかかる。この辺になってくるともう「あ、古墳ね」とかる〜く受け流す(苦笑)。ちょっとこんもり緑は古墳以外の何ものでもない。とにかく多すぎるわ。
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民家の庭先か駐車場的なスペースに小さな小さな堪輿神社。
そしてその塀の向こう側には、信じられないくらい素晴らしい光景が。
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御廟山古墳は、この日まわったなかで一番好きだった古墳。
すこし大きめのこの古墳、お堀の水も綺麗で、何よりも樹木の奥のほうから流れてくる不思議な空気にすっかりヤラレてしまった。
古墳を取り囲む遊歩道をてくてく歩く。
周りはごく普通の住宅が立ち並ぶ。目の前にこの古墳があるなんて・・・。
周りに住んでいる人たちに大事にお祀りされている永尾大神。
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惹き付けられる古墳に後ろ髪を引かれつつ先へ歩みを進める。
すぐ近くにある「高林家住宅」は江戸時代の近畿地方の典型的な庄屋屋敷。中には母屋、土蔵、不動堂やお稲荷さんもあるらしい。
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左折すると真っ正面に鳥居が見えてきた。
やっと着いた、百舌鳥八幡宮。
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有名な楠の大木。見上げると後ろに倒れそうになる。今ちょうど薄い緑が美しい季節。
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ご本殿は桧皮ぶき。鰹木も千木も美しい。
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鳥居をくぐって下へ行ってみると、池がある。
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水神様と弁天様。
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どこのお社も、どんなに小さな摂社末社でも、ひとつひとつ回りながら丁寧に手を合わせている地元の方を目にすることが多い。ここでもそうだった。
何百年も、こうやって周りに住む人たちの力になってきたのだなあ、ってまたあらためて思う。

駅へ向かう道を、信号待ちしていたおじさんに訊く。
丁寧に丁寧に教えてくれる。
地下鉄御堂筋線の中百舌鳥駅を目指す途中、またもや小高い丘つまり古墳を発見。
定の山古墳。
ここは登ってもいい感じだったので、嬉しくなっててっぺんまで行ってみた。
向こうに見えるのはニサンザイ古墳。古墳から古墳を見下ろす快感!
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無事駅に辿り着き、ヘトヘトドロドロになって、なんばへ戻ろうと切符の値段を書いた案内板をボーッと見ていたら、地元の方らしき赤ちゃん連れの女性が「あの・・・これよかったらどうぞ」と差し出してきたのは地下鉄+トラム+バスの一日パス。
なんて親切なんだろ。けっこう日常茶飯事なんだろうなあ。東京だったらきっと、自分が使い終わったらそのままにしておいて、わざわざ人に声をかけたりしないだろうな。

都会なのにやっぱり全然違う。
メンタリティーが違うのはわかってたつもりだったけど、あんまり細かいことでイライラしない感じがする。おおらかというか。そしてお金にはたしかにキッチリしてるけど、その分自分以外の人にも心遣い、気遣いがある。
そんな・・・3日じゃわかんないけど(苦笑)。

大阪から帰ってしばらくなおらないもの。
ほのかなエセ関西弁(イントネーション)、そしてボーッとエスカレーターの右側に立ってる自分。
着いた日は左側に立ってて怒られそうだったのに。
(でも新大阪駅の新幹線ホームから降りるエスカレーターは左に立つという関東式だったのが何とも不思議。なんだ、下りホームはまだ関東圏に入るのか・・・笑)。
たった3日間でこれだけ染まっちゃう自分、1ヶ月もいたら少なくとも見た目や動きなんか、大阪人に変身してしまいそうな気がする。

大阪、まだまだ見たいところはあった。
(道頓堀のグリコとか行かなきゃ)
ま、今回は観光目当てではなかったから、このくらいでもう既に十分だったかな。
次の機会が、きっと絶対にまたやってくるような気がしている・・・。
待ってろ、大阪!
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by saskia1217 | 2012-07-12 02:56 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

憧れの場所

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行ってみたい場所、がずいぶんとたくさんある。
「ずっと行ってみたかったところ」の近く、しかも滅多に行かない街に出かけたので「タダでは起きない」理論で、週末はちょっと観光。

大阪。
滅多に行かない。仕事でもなかなか行かない。
なので、路線、駅などの地理にも暗い。
おんなじ名前の駅がいくつもあるのに何で繋がってないの〜、「なんば」・・・とか(笑)。

お天気悪かった金曜、深夜近くになって、結構な豪雨のなか、泊まっていたなんばから千日前の「福太郎」までテクテク。
でもどんなに疲れてても、ずぶぬれになっても、行ってよかった。
美味しかったから!
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お店の人が焼いてくれる間、ビールとタコポン酢で待つ。
じっとりと蒸し暑いのに、開け放された入り口から風が入ってきて、疲れとアルコールで濁った脳みそにちょっとしたノスタルジーを運んでくれる。横文字が似合わない街なのに、ちょっとセンチメンタル(笑)。
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看板メニューの「ねぎ焼き」そして「すじ玉」。
どっちも美味しい。
ねぎ焼きにはマヨやソースがかからないのがいい。ねぎの味がちゃんとわかる。

ついでに印象深いグルメをもうひとつ。
二見の豚まん。
豚まんといえば551の蓬莱が有名らしいけど、地元の人は二見というケースも多いらしい。
東京で食べる肉まんと何が違うのかは不明だが、何かが確かに違う。
美味しかった、うん、冷めても美味しかった。

雷は少しおさまったが小雨じとじと時折豪雨という翌土曜日、住吉大社を訪ねる。
神社検定以来、やっぱりこういうメジャーなところは一度は行ってみたいと思うようになった。
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さすが、入り口もド〜ンとしてる。
天気のせいか、午前中だからなのか、人が少ない。観光客もまばら。
神社は静かなのが一番だ。
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灯籠や狛犬が大きくて立派なのだ。
なんかスケールが違う。
絵馬を見ていても、住吉三神が航海の護り神ということが伝わってくる。
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反橋のたもとの狛犬さんのところに、何やら可愛いやつを発見。
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飼い主のおじさんがずっとナデナデして可愛がっている様子、毛並みも綺麗で大事にされているネコちゃん。たぶんここの名物ネコなんだろうな。
「タロウ!」と呼ぶとこっちを向いてじっとしている。
朝から和むぜ。
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反橋を渡る。
池もうつくしい。
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橋を渡りきると右側に大きなご神木、左に手水舎。
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浦和の調神社以来のウサギ手水舎だ。
ここのは、御鎮座が神功皇后(ここの第4柱)摂政11年辛卯年、卯月、卯の日だったご縁らしい。
ちなみに境内には新しくできたこんな「なでうさぎ」も。
うさぎには縁が深いので、ものすごく丁寧に撫でてきた(笑)。
(しかし、境内あらゆるところに「パワースポット」の張り紙。目下、神社はどこもこのブームにどうしたって肖りたいとお見受けする)
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いよいよ、第二鳥居をくぐる。珍しい角鳥居の「住吉鳥居」、古いスタイルだ。
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のぼりきると、神社検定のテキストの写真で見たとおりのこの縦並びの4つのお社が眼に迫ってくる。
その静謐さに感動。
この並び具合が、なにかとても不思議な気持ちに誘う。
ご本殿はいずれも国宝。
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まずは仲良く横に並ぶ第三本宮(表筒男命)と第四本宮(神功皇后=息長足姫命)。
「住吉造り」の本物をやっと見られた!
現在のは1810年に造られたもの。(ショパンとシューマンの生まれた年じゃん)
桧皮葺きが美しい。
角度の鋭い千木、西日本独特の妻入りの造りが、シュッとして凛としている。
このなんともいえない鋭利感が気持ちいい。
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第二本宮(中筒男命)。
沁み入るような深い木の色に、大幣と玉串が映える。
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そして、第一本宮(底筒男命)。
ふ〜ん、「底」が第一なのか・・・
一番奥にあるこのお宮が一番大きい。
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神楽殿付近には御神輿がまだ出ていた。
この前日が初辰だったので、お祭りに出たのだろうな。
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「パワースポット」である五所御前。
神功皇后が住吉大神をお祀りする場所を探していたとき、この杉の木に3羽の白鷺がきて止まったのでここに決めたと伝わる聖地。別名を「高天原 (たかまがはら) 」。所謂ミアレ所でもある。
専用の袋を買って、この玉垣のなかにある砂利の中から「五・大・力」と書かれた小石を集めてお守りにすると心願成就にきくらしい。御礼参りの方法も複雑で、結構大変そうだった。
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慶長年間に豊臣秀頼が奉納した「石舞台」と呼ばれる舞楽用の場所。日本三舞台(住吉大社・厳島神社・四天王寺)のひとつで重要文化財。
そういえば住吉の巫女さんは頭の上に結構大きな冠を載せているが、あれは「神楽女」の証であるらしい(ここでは「巫女」とは呼ばない)。
ここで実際に舞われるのを見たいものだ。
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奥に進むと、まだまだ多くの境内摂社、末社が並んでいる。
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摂社からの遥拝とはいえ、お伊勢さんにはやはり四度拝八平手でお参りすべきなのだろうか・・・ここへきて悩むところだった(苦笑)。
こういう肝心なこと、講習会で訊けば良かった・・・。
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御文庫。
享保8年(1723)に京都、大阪、江戸の書店主二十名の発起で奉納建てられた蔵書館で、大阪最古の図書館だ。
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そしてこの大きな楠を祀った祠(楠高社)まで来たときのことだ。
お参りをしていた年配の女性の方が「こっちこっち、こっちに来てご覧なさい!」と手招きする。
指さされた、この樹の高いところを見ると・・・
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蛇!
うっすら緑がかった白い蛇が、この楠の大木のウロの中にとぐろを巻いて、しかも頭をこちらに向けてじっと動かないでいる。
すごい!
蛇は神様のおつかい。
別の女性が「もう20年くらいずっと、月に3度くらいお参りに来ているけど、こんなのを見たのは初めて」と話してくれた。
お掃除をしていた神社の方に訊くと、このあたりには数匹の蛇が住んでいて時々姿を見せるのだそうだ。「大雨の後だからひょっこり出てきたんでしょう」と。
こんなことに出会うと、なにかいいことがあるのかもしれない、って思ってしまうよね。
ドキドキしながら、しばらくの間、このありがたい感じの蛇様を眺めていた。
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楠珺社というお稲荷さん。フランス人観光客のグループが、熱心に「招き猫」の説明に聴き入っていた。このあたりの楠はどれも樹齢1000年を越えてるそうだ。
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境外摂社へも行ってみる。
まずは浅沢社。住吉の境内を出て少し歩くと、住宅地のなかにひょっこり美しいお堀に囲まれたお社がある。名物カキツバタはちょうど終わってしまっていたが。
ここは弁天様である市杵島姫命を祀るので、つまりは芸能と美容の神様。
住吉にきた女性は必ずここをお参りするそうだ。
知らないで訪ねたけど、ラッキーだった(笑)。
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そしてそのすぐ先にある大歳社。
収穫の神だが、大阪商人にとっては「集金の神」だそう。
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そして、もともと境内にあったが今はこの大歳社のなかにある「おいとしぼし社」。
なんとここには・・・・
おもかる石!
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見よ、この3つのつるつる石を。
どれを使ってもいいらしい。
王子稲荷、京都伏見稲荷とどれも軽々と持ち上げてこられた自分だが、果たしてここではどうだろう?ドキドキだ。
結果。
「重さ変わらず」(爆)。
願い事は可でも凶でもない、ってことでまあ、良しとしよう。
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ここを出て住宅地をぶらぶらしていると、赤い幟が見える。
何だろうと行ってみると「松野山地蔵寺・五大力」とある。
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五大力とは5人の菩薩様のこと。それぞれ3つの眼を持ち、不動明王のような恐い顔の仏様が5人。迫力がある。
なるほど、ここは住吉の神宮寺だったのね。

境内に戻ろうと引き返す途中にも、こんな小さな祠が。
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アパートと公園に挟まれた小さなお稲荷さん。「丸山親王」「お清大明神」などの文字が見て取れる。アパートの開け放たれた窓からはラジオの音。路地に並べられたトマトやナスの鉢。
静かな時が流れる。

境内に戻るころに強いにわか雨に合い、そのまま電車でなんばへ引き返す。
ホテルの部屋に帰ると、大阪の広い空はすっかり晴れていた。
つづく・・・
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by saskia1217 | 2012-07-10 22:07 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

真夏日

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う〜ん、たしかに今日は暑かった。
出勤途中、いつものところにいつものやつ。
おいおい、今からこんなんじゃ、8月が思いやられるぞ・・・。
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by saskia1217 | 2012-07-04 23:23 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

空の樹にのぼった!

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世間一般的なことに関してはけっしてミーハーではない(と自分では思っている)ので、まさかこんなに早い時期に自分の足で出向くことになろうとは・・・。
運良く、たまたま思いがけずに入場券が手に入り、昨日、天空のかなたまで行ってきた。
こんな・・・トホホな天気だったけど(苦笑)。
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エレベータに乗り込む階の受付エントランス近くのロビーにあるオブジェ「スーパークラフトツリー」。
組子、竹細工、江戸切子など日本を代表する何種類もの伝統工芸で、スカイツリーの建築美である「そり」「むくり」「心柱」などを表現しているそう。
今はまだ入場が予約制なので自分の受付時間が来るまでこのロビーで並んで待っていなくてはならないのだが、このオブジェのおかげでその待ち時間も飽きることなく過ごすことができる。

ホテルのフロントを思わせるシックなチケットカウンターの後ろの壁にも、江戸の美が。
鳥は都鳥か?
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カウンターテーブルには各窓口に大きめの江戸切子がはめ込まれていて、チケットの受け渡しもそのキラキラの上で(!)
チケットを受け取りエレベーターに向かう通路の天井も美しい。
ブルーがシンボルカラーなのかな。至る所でブルーに出会う。
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いよいよ超高速エレベーターへ乗り込む。
4機あるエレベーターは「春夏秋冬」の4種で、内装もそれぞれテーマによって違っている。
行きは「秋」だった。
40人乗り、分速600m、第一展望台(展望デッキ)まで50秒。エレベーター内では現在位置が表示されるが、目がそのスピードには到底おっつかない。
速いっ、速いよ!
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お天気悪いのはわかってたけど、いざエレベーターのドアがバ〜ンと開いて、暗い箱から展望台の明るい窓のほうへ駆け寄ったときのあのガックリ感(苦笑)。
せめてタワーの真下くらいは見えるんじゃないかと想像してたんだけど、もう、見事にまっっっっしろで本当に何一つ見えないのだ。
「悪天候のため、スクリーン上映をしています」の表示と、その下でぽかーんと画面を見つめる満員のお客さん。
手すりにもたれて目の前の真っ白な窓を見ながら泣きそうになったが、仕方ない、荒天ということでもないし回復してくる予報だったから、少し待てばちょっとは見えるかも・・・とカフェで時間をつぶすことに。
スカイツリーソフト。
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まるい展望台をぐるっと回りながら時折窓に近寄ってみる。
お、お、お。
風が吹いたのか?
何かが、何かが、見えてきたよ!
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フロアに居た大勢の人たちが一斉に「お〜っ」とどよめくのが面白い。
皆思うことは一緒なのだ(笑)。その切実さ、必死さに我ながら苦笑い。

少しずつ、少しずつ、見える範囲が大きくなっていく。
ここよりもっと高い第二展望台(展望回廊)にのぼるためのチケット売り場とエレベーターが急に混んでくる。
焦るな、自分!(笑)
このフロアの中にも立派な骨組みが突き抜けているのがよく見える。
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今、東武電車で自分が通ってきた線路のあたり、足元がクリアになってくる。
アサヒビールと隅田川など浅草近辺。
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浅草寺、花やしき、浅草ビューホテルもクッキリ。
こないだ浅草寺の境内から見たスカイツリーの姿を逆に思い出しつつ見下ろす。
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大江戸博物館と両国国技館。
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隅田川と荒川。
千住、尾久のあたりか。
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30分もすると、足元はいっそうクッキリと視界がひらけてきた。
隅田公園と牛島神社も見える。
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ようし、この辺りで一丁上まで行ってくるか。
追加料金1000円を払って、今度は分速240mのエレベーターでさらに100mのぼって450m地点へ。
このエレベーターは上部奥だけがシースルー。見上げるとみるみる自分のほうにてっぺんが近づいてくる。あっという間だが。
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おお〜、ナイスタイミング。
100m違うと景色もグンと飛行機みたいになってくる。
ガラス窓越し、自分と同じ高さにヘリコプターが飛んでいる。
スゴイ。
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小名木川、北十間川、横十間川などのまっすぐの水路、太い荒川を跨いで蛇行する中川など、ブラタモリで見覚えのある多くの川や、たくさんの神社がよく見える。
ぐっと窓に近寄ってみると、さっきまで居た第一展望台が真下に見える。
ワクワクするねえ。
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遠く豊洲、お台場方面。
観覧車やレインボーブリッジは残念ながら確認できなかったけど。
(ゲートブリッジはかすかに見えました)
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丸の内、東京駅、かすかに東京タワー。
ここから東京タワーを見るというベタな夢も叶えられた。
子どもの頃、両親に連れられて東京タワーにのぼったことを思いながら(覚えてないのだが)、若い両親に連れられたたくさんの小さな子供たちを見やる。
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ぐるりと回っていると、人がたまっている場所に。
とうとう、最高到達点「ソラカラポイント」にやってきたらしい。
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神保町、御茶の水から後楽園あたり。
東京ドームは見つけやすい。医科歯科大の大きな建物もみえる。
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もっともっと向こう、目を荒川の先にのばしてゆくと、よく散歩にいった豊島、赤羽、川口のあたりが見えてくる。
川口のエルザタワー、首都高やたくさんの橋が見える。
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空を飛んでいるようだ・・・。
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帰りのエレベーターは「夏」。
内装は江戸切子を埋め込んだ美しい壁で、よ〜くみると「634」が読んでとれる。
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そして。
楽しみにしていた「ガラス張りの床」。
多くの人で混み合ってはいたものの(笑)なんとかその端っこに乗ってパチリ。
スリル的にはいまひとつだったので・・どうせならもっとグワ〜〜〜ンとおっきなガラス一枚にしてくれればいいのに・・・なんて思ったりして。
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幸運にも少しお天気は回復して、まあまあ景色が見られたからありがたかった。
快晴だったら本当に富士山やら自分の家やら見えたと思うと残念だけど、まあ良しとしよう。
一度下まで降りて、隣りのイーストタワーの最上階までお昼を食べに。
1階から見えるこの見事な骨組み。ひとつとして同じ角度で交わっていないという話をきいた。
私には計り知れない領域だけど、技術ってすごいなあ。
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イーストタワー31階の和食屋さんのテーブルから見た見事な風景。
ふつうだったらこれだけでウットリする高さと美しさ、贅沢さなのに、450mからくると大した感じがしないのがオカシイ(笑)。
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「国見」で頂いた「献上」という名の茶壺弁当。
江戸にちなんだものもたくさん入っている。天麩羅とお造りも美味しかった。
宮城・石巻のお酒「日高見」も最高に美味。
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目もお腹も満足して外に出ると、外はすっかり晴れてきている。
くぅ〜〜〜っ!
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「とうきょうスカイツリー」駅の屋根から、ツリーの名残を覗き見しつつお別れ。
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家に辿り着いてから、この日は「粋」のブルーカラーに点灯されたツリーを遠くに見ながら「さっきまであそこに居た不思議感」も満喫。

きっと、たぶん、もうタワーにのぼることはないような気がするけど・・・。
水族館、プラネタリウム、江戸趣味のお店なんかはまたみにきてもいいかな。
そういえば「ソラカラちゃん」も見かけなかったしな。
やっぱりまた来るかな(笑)。
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by saskia1217 | 2012-07-03 19:10 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)


今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217

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