e0081334_2132920.jpg

ネタバレしています
昨日届いた新しいDVD。
エレファントカシマシのエピック所属時代、1988〜94年の映像を集めたもの。
彼らをデビューした頃から聴いていたファンは、今でもよくエピック時代を懐かしむ。
懐かしむのみならず、そこへの回帰を執拗に叫ぶ人も相変わらず多い。
私たちにしてみれば、何をそこまでエピックエピックっていうんだろう、という思いも否めないのだけど。もっともそんな古株のファンには、リアルな体験と、彼らとともに積み重ねてきた時間という財産があり、それは勲章のようなものなのかもしれないから、そういう思いも仕方ないのかもしれない。
たとえ私のようなここ数年のファンであっても、手に入る限りの音源や映像をあっちこっちから細々とかき集めては、大事に大事に何度となく見聞きする。
そしてその頃の曲も本当に本当に大好きなのだ。

そんな新米ファンの私が、この映像集を見た。
その殆どはネット上の動画サイトですでに知っていたものが多かったけれど、大きな画面でちゃんとした音で、そして完全な形で見られるのは本当に嬉しかった。
思うところは本当にいろいろあった。

まず、宮本さんがたくさん踊ってる(笑)。
あと、太って(かつ動いて)いる石森さんが見られる(爆)。

88年の渋谷公園通りの交差点の映像・・・街をゆく人たちの髪型や服装に、ああ、この頃自分もあんなふうだったな、と胸が詰まる思い。思えばあのへんをしょっちゅう歩いていたなあ。
この頃私は何をしていたんだろう・・・そうか、大学生でバッハのカンタータに夢中だった。
そしてエレカシは活動していたんだ・・・。
88年渋公の「ファイティングマン」・・ここで宮本さんが言葉にならない叫びやものすごい踊りをしている間奏で、今やお客さんが全員でノリノリ手拍子をしているなんてね。感慨無量。
だけど、普通は年齢に比例して演奏するテンポって遅くなっていくことが多いのに(心拍数の関係で)、ことエレカシに限っては逆なんだよね。特にエピック期の曲はそれが顕著だから面白い。
88年「ふわふわ」・・・ステージの彼らの足下に並ぶ缶入り飲料。そうだね、この頃はペットボトルなんてなかった。飲み物は缶なのよ。
89年の通称「ミヤジが立った」の「珍奇男」を大きな画面で見られて嬉しかった。

しかし。
ブックレットには当時のスタッフによるエピソードが綴られているのだが、それを読むまでもなく、映像を見ているとスタッフ側の強い思いと愛とこだわりを感じるのがスゴイ。
「どんだけエレカシが好きなんですか」という人が撮った映像を「どんだけエレカシが好きなんですか」というファンが見ているから、濃くないわけはないけど(笑)。

エレカシそのもの、そしてその音楽の歴史だけではなくて、ホールやライブハウスでの演出や照明技術、そして映像スタイルや機材の推移なんかも同時に感じられるのが興味深い。

89年「太陽ギラギラ」・・・力の限りのパフォーマンスを見ていると思う。たしかに今はこの頃ほど「怒鳴ったり」しないけれど、歌い方(声の出し方とかじゃなく)というか「音楽の出し方」が本当に今もまっっったく変わってないのだなあ、と。
89年「見果てぬ夢」・・・懐かしい根津神社境内。ちょうどこの頃も、大学から近かったこの神社にはよくふらっと散歩に行ってたなあ。
91年新春の武道館3000席ライブの映像は、どれも圧巻。演奏がスゴイ。これもちいちゃなファイルでしか見たことがなかったから感激した。「夢のちまた」の声が素晴らしいね。ご本人はじつは「こんなとこでやっちゃって大丈夫なのか」と思っていたそうだが、もうそういう企画が出来上がっていて、そしてこの状況。白いシャツがちょっと心細げに見える気がした。ハモンドが美しい「月の夜」も名演。MCの内容や言葉遣いや、ギターが上手くなったとか、ステージングは変わったかもしれない。でもここでも、歌い方も弾き方も「全身全霊で歌って弾く宮本さん」は、今現在私たちが目にする姿と圧倒的に何一つ変わっていない。「男は行く」冒頭の歌の入りと共に映る、ステージ後ろにガラ〜ンとした客席がショッキング。今だって北はお客を入れないが、ステージの作り方などもあってあんな空虚感はない。

91年、その年私は留学した。
エレカシのエの字も知らずに。

92年「曙光」「シャララ」も名演。「曙光」のギターのみのリハ。宮本さんのギターは歌だな。それはきっと、宮本さん自身の全てが声を中心に出来ているからだ。「楽器のような声」は宮本さんには存在しない。ただ「声」があるだけ。
94年の野音。すでにもうここには「今の宮本さん」がある。違うのは客席だけ。微動だにせず座っているお客。
あの大好きな大好きな「東京の空」。トランぺッター近藤さんとのライブヴァージョンの「もうひとつ」がやっと見られた。超愛聴している2004年野音の「東京の空」も圧巻なのだが、途中で錯綜するちょっとした残念がつきまとう。

とてもいいものを見せてもらったことに感謝。
いつか「扉の向こう」を初めて見た時のように、背筋がピンとした。

オマケ
今日のテレビのクイズ番組(タイムショックだったか)の「広辞苑にのっている○○餅の○○に入る言葉をできるだけ言え」に、とっさに「カネモチ、トリモチ、チカラモチ」とつぶやいてしまったのは、私だけでしたかね?
笑。

モチ違い、だけどさ。
[PR]
by saskia1217 | 2010-12-30 03:03 | エレファントカシマシ | Comments(0)

一輪の花

e0081334_192526.jpg

「音楽は生活のなかの一輪の花でいい」

エレカシ宮本さんがそう思った時の話を、つい最近、古い音楽雑誌のインタビューで読んだ。
ちょうどアルバム「ココロに花を」がものすごく売れたときだ。
そんなことを思った(思えた)ことを、スゴイことだと思った。

音楽が職業だったり、音楽が好きだったりすると、友人知人自分のまわりに居るのもやっぱり音楽が好きということがやっぱり多いと思う。
大学が終わる頃、自分のアドレスブックに載っている全員が音楽家だったことに気づいて愕然としたことがある。留学し、そして仕事をし始めてから、その後帰国してからも、何十年もの間、その環境は変わらなかった。
あんまり普通じゃないなとは思いつつ、別段問題だとも思っていなかったけれど。
友人知人に音楽家以外、または音楽関係でない人が少しだけ混じってきたのは、ほんの数年前からのことだ。
とはいえそれだって、大体コンドルズとかそのファンとか、エレカシ大好きな人とか・・・なので、つまりほぼ全員は「音楽が好き」なわけで(笑)。
ただ「音楽家じゃない」人がかなり増えてきた、それだけで私の世界はたしかにかなり面白いものになってきた気はしている。

自分が音楽好きだと、それを特別意識することがないから、ついつい世の中の人も自分と同じスタンスで音楽と付き合ってるのだと思っているところがある。
いや、思っている、というより、そんなことを疑ったこともないから「思い」にも及ばない。

音楽は生活のなかのほんの一部。
きっと、世の中の殆どの人はそうなんだ。
壁にかかっている絵とか、気持ちいいなあと思ってやってるヨガとか(笑)、時々行く映画とか、ちょっとお気に入りの洋服だとか・・・とおんなじなんだろうな。
「音楽は生活の全て、自分の生命の全て」というスタンスの、もはやそうとしか感じられない類いのミュージシャンにしてみれば、こう思って(みる)ことって結構酷なことだと思うのだ。そして、そう思ってみた時の、その新鮮さと驚愕。
奏でたり歌ったり書いたりは言わずもがな、例えそれが「聴くだけ」であっても、音楽がなかったら生命が脅かされると本気で思っている人にとっても同じだろう。

そう思っただけで自分の音楽がより多く受け入れられるか、売れるか、というとそれはきっとまた別の話だろうが、でもいつもどこかでそう思ってることって大事だよな〜と思う。
自分のやりたいことと、人から求められていることを供給することのバランスをとることの難しさはいつの時代でもどんなジャンルにでもあって、そのスケールの違いこそあれ、みんなきっといつもそれで悩んでいるはずだ。

先日の「僕らの音楽」でDragon AshのKjが宮本さんに「聴いてくれる人がいるからやってるんじゃなくて、聴いて欲しいからやってる」感を、長期間活動してきたエレカシにまだ痛烈に感じて感動した、って言ってたけど。
もちろん聴いてくれる人がいなきゃ成立しない世界なんだけど、でもどんなコンサートでも「聴いて欲しい」どころか、(誤解を恐れずに言えば)「聴かせてやってる」くらいの強烈な何かがないと、やっぱりそれは一方的な100%サービスの言いなり商売になっちゃうと思うのだ。

や〜、なんて当たり前のこと書いてるんでしょうね、今更。
しかもこの年の瀬に。
[PR]
by saskia1217 | 2010-12-29 16:40 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

あと少し働く

e0081334_22463248.jpg

川崎は意外と近い。
そうだよね、川を渡ったらすぐだもの。

10時からのリハなのに9時すぎに着いてしまった。
でも青空だったから気分がいい。

東響のメンバーによるニューイヤーコンサート。
本番はお正月の3日の午後。
お近くの方は是非。
詳細はコンサート情報↑へ。

帰りの東海道線の中で3人の猛者を見た。
私の目の前に座った3人の若き女子。
20代くらい。それぞれ1人で乗っていて、お互いは知り合いではない。
ひとりは、二重まぶたを作っていた(瞼にノリを塗ってたよ・・なんじゃあれは!)
そのお隣は鞄から菓子パンを出して袋ごとむしゃむしゃ。
そのまたお隣は携帯電話でしゃべりまくり。

・・・とか書いてるとさ。
「ったく、何しようが勝手だろ〜が」とか言われそうだ(苦笑)。
でも3人並ぶと、ものすごいものがあったんだ。
だから書いてみた(笑)。
[PR]
by saskia1217 | 2010-12-28 22:49 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

クリスマスの灯り

e0081334_18434640.jpg

クリスマス、おめでとう。

来年また、みんなが元気でクリスマスを迎えられますように。
[PR]
by saskia1217 | 2010-12-25 18:46 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

クリスマスのご馳走

e0081334_2226811.jpg

よく行く近所のスーパーにも、さすがに今日は骨付き鶏モモを売っていた。
ローストしたもの、普通の小さな唐揚げ、真空パックから生まで、そりゃもうチキンの洪水(笑)。
普段から売ってほしいよ〜。

仕事の帰りにその骨付きモモを買ってきた。
ドイツでは普段よく作っていた鶏のコンソメ煮。
フライパンにバターを熱し、塩こしょうし切れ目を入れた鶏モモを皮目から入れてコンガリ焼き色を付ける。
白ワインを少しいれて焦げないように焼き続け、人参、タマネギ(ホントはピコリーノがいいんだけど)を入れて、ワインか水を少し足し、コンソメキューブを入れて蓋をする。
鶏の中まで火が通るように確認しながら、弱火で加熱し続ける。
人参に火が通った頃、冷凍または缶詰のグリーンピースを入れる。

付け合わせは茹でたジャガイモや温野菜。
今日はブロッコリー。
赤かロゼのワインでいただきま〜す!
e0081334_22325621.jpg

[PR]
by saskia1217 | 2010-12-24 22:32 | くいしんぼうメニュー | Comments(0)

美意識

e0081334_215920100.jpg

NHKに行くとき、まず渋谷から歩くことはない。
渋谷の街を歩くのがなんとなく嫌なのだ。
おまけに今日は12月24日。
午前中とはいえ、人の波にもまれるのはうんざりだから。
快晴のすっきりした日の光に、久しぶりに見た鳥居は美しかった。
e0081334_2211930.jpg

今日のお仕事はオケなかのチェレスタとチェンバロ。
弾いたのは池辺晋一郎さんの「独眼竜政宗」と芥川也寸志さんの「赤穂浪士」。

チェレスタはご存知のとおり、打楽器奏者が弾くこともあるオケなかの代表的な鍵盤打楽器。
見た目はオルガンだが中身は鉄琴。
打鍵がものすごく重い。久しぶりだったので早めにいって指慣らししたが、日頃豊洲のパイプオルガンで超重量の打鍵に慣れていたせいか(?)比較的すぐ馴染んで一安心。

降り番の1曲を挟んで「赤穂浪士」。
以前も書いたけど、私はこの曲にチェンバロが使われていることを全く知らなかった。
今日の指揮者は下野竜也さんで、数年前の読響のシュニトケ以来お会いしたのだったが、収録後にそんなお話をしていたら「この曲、チェンバロが入っていることで有名なんですよ」とおっしゃっていた。
そうだったのか〜。

弾きながら、つい先日散策に訪れた泉岳寺やその近辺の風景が思い出されて、なんだかじ〜んとしていた。
忠臣蔵の話は今でこそ「後日美談にされすぎた」とか「生き残りがいた」とか「真実ははっきりしない」など色々な話が渦巻いている。
それでも忠臣蔵の話を知らない日本人は殆どいないと思うし、海外でさえかなり昔からこの話は有名になっていた。
毎年毎年暮れになると、何らかのお芝居や映画、ドラマが必ず上演、放映される。
どんな時代になってもやっぱり、日本人はこの話が好きなのだ。
その「好き」の根っこには「忠誠」に「美しさ」を感じる日本人のフシギがある。
それはきっと、いつまでも日本人にしかわからない心のフシギ。

たった1分30秒あまりの音楽に、その全ての感情を盛り込んだ芥川さんはスゴイ。
ムチの音が特徴的なその曲には、チェンバロのほかハープやギターも細やかに使われている。
その何ともいえない世界に、自分の中にも「絶対的日本人」があることを再認識した一日。
「NHK大河ドラマ・テーマ音楽集」はNHK・BS-hiで、来年1月2日に放映らしい。
[PR]
by saskia1217 | 2010-12-24 22:25 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

収録

e0081334_1316221.jpg

いい天気で気持ちいい!

今日はお昼からテレビ収録。
チェレスタとチェンバロ弾きます。
(鍵盤の重さのギャップありすぎ!)
[PR]
by saskia1217 | 2010-12-24 13:16 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

渋い響き

e0081334_141261.jpg

夜から日吉の慶應にてリハ。
本番は来年1月12日。

シュッツ、モンテヴェルディなどの多声声楽曲。
オルガンで通奏低音を弾いて最も気持ちのいいジャンルのひとつ。
いぶした感じで、渋くて、あったかくて、壮大。
バス楽器がガンバだと一段とふくよかだし。

楽器の響きは素晴らしいけど、やっぱり声にはかなわない。
気持ちよく弾きながらも、その宿命に必ずちょっぴり嫉妬している(笑)いつもの光景。
[PR]
by saskia1217 | 2010-12-23 01:45 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

e0081334_2344363.jpg

今年1年間、めっぽうお世話になりっぱなしだったお友達邸におよばれ。
嬉しいのと緊張(!)で朝7時半に目が覚めた、この私が(笑)。
遠足の日の小学生かっ!

お昼前からお邪魔して、早速お昼。
すべて手作りの和食。
土鍋で炊いたおこげ付きの美味しいご飯、具沢山のせんべい汁(初体験!)、ブロッコリー、そして写真は手作り出来立てのがんもどき。
お豆腐、人参、昆布、海老などがたっくさん入っていて、揚げたてで超美味。
せんべい汁は南部煎餅が入った青森の郷土料理。以前話題になった時に私が「食べたことない〜」と言ってたので、彼女はそれを覚えていてくれたのだろう。感謝。
ピンぼけしちゃってごめんなさい。
e0081334_23515127.jpg


今日はまあ、あれだ、目的といったら主に「映像と音楽鑑賞」だったのだが、気がついたら日が暮れていて(驚)なんとお友達はこれまたササッと美味しいパスタを作ってくれた。
ゆで卵とプチトマト付きのパスタ、まあ、あれだ、なんというか、こう、知る人ぞ知るメニューである。
e0081334_23533032.jpg

これまたものすごく美味しかった・・・。

9時間ちかく休み無しで「映像と音楽鑑賞」を続けていた我々。
まあ6時間のカラオケがあっという間だったことを考えれば、フシギはないのかもしれないが。
やっぱりどっかオカシイ。

飽きないんだから仕方ないよね(笑)。
それどころか帰路iPodでまた「音楽鑑賞」しながら帰宅し、寝る前にまたきっとDVDを見る(呆)。

彼女のおかげも大きかった今年の音楽体験。
忘れられないことがたくさんあった。
「忘年会」なんて絶対に名付けたくない今日の「謝年会」そして「覚年会」。
ありがたくてうれしくて、自分の身体の中だけでは収まらないくらいの幸せだった今年。
ほんとうにほんとうに、ありがとう。
[PR]
by saskia1217 | 2010-12-20 23:59 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

激動の2010年

e0081334_19444094.jpg

今年2010年は、今までの人生で

一番辛かったこと
一番悔しかったこと
一番悲しかったこと
一番興奮したこと
そして
一番嬉しかったこと

が全て起こった一年だったかもしれない。

・・・というのも多分おかしな話で、本当は毎年そうだったのかもしれない。
でもそんなことを暮れにあらためて思ったのは今年が初めてだ。
歳をとった分、1つ1つの出来事がより濃く刻まれるのだろうか。
[PR]
by saskia1217 | 2010-12-19 19:46 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)