カウントダウン

このところドラッグストアやスーパーでは、いかにもといった風情で掃除用品がガンガン特売されている。
テレビの天気予報ではアナウンサーのお姉さんがしきりと「今週の週末は、大掃除にはうってつけの晴天です」なんてニコニコと呼びかけている。

しないですよん、大掃除なんて(笑)。

そう、私は毎年、大掃除というものをしない。
一日かけて家全体をすべて掃除するなんてめんどくさいことはまっぴらなのだ。
大掃除のひとつの大きな目的(意味)は、一年の締めくくりにあたって身の回りを綺麗サッパリとさせ、一年の汚れを落すと同時に心もスッキリ、美しい心身で新年を迎える、ことなんだろう。それはよ〜くわかるし、実家に住んでいたときはやっぱり家族総出で大掃除をしていた。

なんだ、じゃあお前は普段完璧に家中をピカピカにしているのか、と問われれば、そうでもないと答えざるを得ない(笑)。が、困らない程度にいつもちょこちょこと掃除はしている。一旦気がついてしまうとその時にやってしまわないと嫌なタイプなので、気がつくと夜中にシンクを磨いていたりする。たぶん大抵の人が年末にしかやらないような「カーテンの洗濯」とか「冷蔵庫の掃除」とか「ガス台や換気扇の油汚れ掃除」なんかもそれに含まれる。だから、意外と家のなかは汚れないのだ。はっはっは。

ここ数年、特に時期的(暦的)なものに「キッチリとしたけじめ」をつけることにそんなに重要性を感じなくなった。それがいいのか悪いのかはわからないが。
そういう「区切り」は人それぞれ違うと思うし、自分の中にはそれなりに折々で「区切り」を感じてはいるから、いいのかもしれない。私の場合、それが必ずしも「大晦日〜元旦」や「始業式」や「誕生日」ではないというだけの話である。

今年は不況のせいで年末年始に外出する人が減っているらしい。
もともと子供の頃からそういう習慣のなかった私は、いわゆるその時期のイベントに参加したことも殆どない。だから「年越しカウントダウン」に参加したこともない。(一度だけあったが、それは主催者の都合上時間を繰り上げたものだったので、リアルタイムではなく結局深夜前には帰宅した。)
そんな私も、じつは今年は出かけていきたい場所がいくつかあったのだ。

本日29日の下北沢、30日の幕張、31日の大阪と新宿。
ううううう。
あんな人たち、こんな人たちの出るカウントダウン、行きたかった・・・・。
でも、年末年始は親孝行とペット溺愛コースを選択。
大晦日、妹はオケの仕事でそれこそカウントダウンしているし、私は犬を撫でながら紅白でも見ることにしよう。今年はおそらく、出演歌手と曲目をほぼ全部知っているはずである(笑)。
いやいや、それにしてもよく遊んだ1年だった。

皆様、よいお年を。
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by saskia1217 | 2008-12-29 18:53 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

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世間のクリスマスはもう昨日で終わっていますが、私のなかではまだ1月6日(公現日)まではクリスマスなので、頑固にこの壁紙でおおくりしています(笑)。
(今日コンビニでは「春の海」が流れていて、気持ちのバランスがうっかり崩れそうになった。)
我が家のオーナメントももちろんかけっぱなし。
近隣のお宅には門松、しめ飾りなのに、うちのドアだけクリスマスリース・・・
ほんと、秩序を乱してスミマセン(苦笑)!

そんな今日、ドイツからいつものクリスマスクッキーが届いた。
送り主のご夫妻はおそらくすでに80歳前後のはず。私が帰国してもう10年間、毎年毎年、イースターとクリスマスには手作りのお菓子とプレゼントがぎっしり詰まった箱を送ってくださる。たしか昨年もここにアップした覚えがあるが。
今年のクッキーは全9種、昨年よりさらに多い(実際箱に入っていたクッキーは上の写真の約3倍)。日本でのおせち料理のような習慣とはいえ、これだけのお菓子を手間をかけて作り、ひとつひとつをパッキングして箱に詰め、長いお手紙を添えて航空便で送る。窓の外はかなりの雪かもしれない。冬景色を見ながらその作業をしてくださるお二人の姿が目に見えるようだ。
本当にありがたい。

ご参考までにその9種は以下のとおり。
クリスマスクッキーは地方によってちょっとずつ違うのだが、これはどれも林檎、シナモン、アーモンドなどナッツ類、マジパン、チョコレートなどが使われている典型的なものばかり。

Nuerunberger Lebkuchen
Mandelspitzkuchen
Marzipan-Konfett
Florentiner
Vanille Kipfel
Marzipan-Orangenlikoer-Gebaeck
Mandelsplitzer
Spitzkuchen
Zimtsterne

きっと大きな大きなクリスマスツリーには、いつものように本物のロウソクが灯っているんだろうなあ・・・。
クリスマスは、ドイツが最高です。
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by saskia1217 | 2008-12-26 22:13 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

業界用語

ロックの雑誌やCD解説なんかを読んでいると、わからない言葉が結構出てくる。
知らない用語。聞いたことあるけど、意味を知らなかった言葉。
「リフ」とかね、例えば(笑)。
↑でもこれも、結局明解な定義がない言葉なんですね・・・。すっごくよく耳にするのに。

ネットは辞書以上に「また引き」が止まらないから、結局寝られなくなってしまう。
子供の頃からのクセだ。昔から辞書をひくときいつも「また引き」ばっかりしていて、勉強がまったく捗らなかった。で、最後には、自分が最初に何を調べていたのかわかんなくなっちゃうのだ。
(「また引き」っていいますかね?つまり、1つの言葉をひいて、その解説を読むうちにそこに出てきた事柄をまたひいていく・・・ってことデス)

この前は「レディオヘッド」を調べてた途中で、ロックでしか使わない言葉とか、いろんな楽器や器械の名前が出てきて、調べものが延々と終わらなかった(笑)。
「メロトロン」っていう楽器(ん〜、器械?)が出てきて、ほ〜なるほど、と見ているうちに「モーグ」とか「ハモンド」とかどんどん出てきて、例によって収拾がつかなくなっていた(苦笑)。

で、それを読みながら、例えば18〜19世紀ヨーロッパで数え切れないくらい不思議な弦楽器が考案されては姿を消していったり、その後近代になって同じく不思議な管楽器や鍵盤楽器が出ては消えていったことを思い出していた。いつの時代でも、いろんなこと考える人がいるもんだなあ。

ハモンドオルガンといえば、何年か前にオケの仕事で弾いたことがある。
リゲティの「室内協奏曲」という、1969〜70年に書かれた作品。
チェンバロとハモンドオルガンの持ち替えという滅多にありえないお役目で、曲はまだしも楽器の扱いが難しかった。指揮は大野和士さんで、非常に明晰なそのお仕事ぶりに感動したのだったが。
あの時は、ハモンドオルガンという楽器そのものを調達するのがまず大変だったらしい。日本に数台しかないということで、来てみたらかなり図体が大きく(特にスピーカーがデカイ)、見た目はエレクトーンに極似しているものの、もちろん全く別物。スイッチを入れるとモーターが回転し、しばらくしてから音が出る。それはいいとしても、ズラッと並んだストップ(音栓)の名称が、私にも知識があったパイプオルガンとあまり変わらないのをいいことに(そりゃそうだ、もともとハモンドオルガンはアメリカで、パイプオルガンが高価すぎて調達できない教会などに普及していった歴史がある)、全て勘、想像、思い込み・・・?で操作して音作りをしたのだった。
今考えると勿体ないことをした。あんなに珍しい楽器にせっかくたっぷり触れたのに、もっといろいろ調べて理解していたら、もっといろいろと音を出して楽しめたのに・・・。

もうひとつ、ロックのCDのブックレットを見て、すごく驚いたことがある。
それは「曲目解説」がないこと。
大抵の場合、美しいアートワークのカラフルなブックレットには文字があまり(または全く)書いていない。歌詞は載っている(ことが多い)。
外国のバンドのものは、そこに対訳が別に挟み込まれる。その挟み込み資料には日本の「評論家」が書いた文章が載っていることも多く、もちろんそのバンドのちょっとした経歴や、曲が出来るプロセスなんかをチラッと書いてあることもなくはないが、大抵はのっけから「評論家」の思い入れたっぷりの「評論」になっている。そのバンドが「どこの国のどういうバンドでいつ結成されて、メンバーそれぞれの経歴はこうで、今はこういう活動をしていて・・」というニュートラルな「解説」がなく、いきなり「評論」なので、私のようにそのバンドに関して全く予備知識がない人間がそこから何か情報を求めようとすると、かなり裏切られる。

「音楽」を聴くんだから、それでいいのかも。
ついついそこに「情報」を求めてしまうクセがついている自分に、ちょっと幻滅。
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by saskia1217 | 2008-12-24 02:13 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(1)

サンタが街に・・・

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オルガン練習に行く途中。
阿佐ケ谷駅で電車を降りたら、目の前に・・・!
ホームの反対側でサンタクロースが快速東京行きを待っていた(爆)。
びっくりした〜。
お願いして写真撮らせてもらっちゃった。

ホ〜ホ〜ホ〜
メリー・クリスマス!

とは言ってなかったけど、身繕いしてポーズとってくれました。
持っていたのは小さい手提げだったけど、お仕事にいくとこだったのか?

あ、そうそう。
24日の夜7時から、日本基督教団阿佐ケ谷教会(JR阿佐ケ谷駅から徒歩7分)クリスマスイブの礼拝でオルガン弾きます。
お近くのかた、イブの予定は未定って方、ぜひフラッとお寄りください。
300人くらい集まるので、どうぞお気軽に!
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by saskia1217 | 2008-12-23 01:32 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

ショック

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昨日、今日とブックオフで「アルバム全品20%オフ」だったから、一応立ち寄ってまんべんなく棚を見回し尽くした。
椎名林檎、ツェッペリン、ドアーズ、ベント・ファブリック・・・欲しいとなると際限なくなってくるので「どうしても」というものだけ、2枚ゲット。
ザ・ブルーハーツの「DUG OUT」と、レディオヘッドの「OK Computer」。
捜していたトム・ウェイツのは、欲しいアルバムが見当たらずに諦める。

前者はアルバム冒頭の「手紙」がこよなく好きなので購入。他のアルバムで愛聴してた「夕暮れ」や「パーティー」なども違うヴァージョンで入ってて嬉しい。
ほんとにブルーハーツは、詞、音楽どれもが「ブルーハーツ」なんだよね(というか、ヒロトさんが書いたのか真島さんが書いたのか、すぐわかるよね)。
私は真島さんの詞がかなり好きなので。

「手紙」(いい曲すぎる・・・・涙)


レディオヘッドは、まっっったく聴いたことがなかったので買ってみた。普段は試聴したりどこかで聴いたりしてから「買う」のが普通なのだが、これは自分にサプライズ。
知ってる人には「いまさら」のこの一番有名なアルバム。
とりあえず、いつものように「好きなアーティストが好きだと話していたもの」を聴き、読み、見る、という基本姿勢が崩れてないので(笑)、エレカシ宮本さんが話されてたこのアルバムをとりあえず。
わ〜、どんな音がするんだろう、とプレイヤーにかけてドキドキ。
1曲目の滑り出しを30秒ほど聴いて「ふうん、なるほど。宮本さんがお好きな感じかも」などと軽薄な感想を抱いていたが・・・・ほどなく唖然。

なんだ〜っ、これは〜〜っ!

かなりの衝撃。
かなり好き。かなりツボ。
外国語の、特にロックって、どうしても詞にダイレクトに共感できなくて、だからといってサウンドに感激することも今までなかったから敬遠気味だったのだが。
音、というか全体がこうも魅力的なものはなかったなあ。
ん〜、あの長調でもなく短調でもない、その間で揺れてる独特な調性感かな、絶対的な個性は。そしてちょっと不思議なメロディーライン。声もいいしなあ。楽器もいいし、アイデアも面白いし。

衝撃の冒頭曲「Airbag」


同じアルバムから、美しい「No Surprises」(BUCK-TICKにもちょっぴり通じるとこもある?)


あんまり好きだったから、この「OK Computer」を3回リピートしてガン聴きした後、はたして自分はこの人たちの音楽がホントに好きなのか、ほかのアルバムのテイストはどんなんなのか、確かめたくて、You Tubeで代表的なアルバム4つの殆ど全て、30数曲をそのまま聴き続けること数時間(・・・さすがにちょっと気持ち悪くなった・・・)。そうしたら、やっぱり特にピッタリきちゃうアルバムってあるんですね。
なかでも「Amnesiac」はかなりドンピシャ。
例えばコレとか・・・・↓

「Knives Out」


アルバム「The Bends」からは「Street Spirit」がオススメ。


いろ〜んなジャンルがミックスされているから、ひとつのアルバムの中でも毛色の違うものが混在してて面白い。まるっきりジャズ、みたいのがあったり、ミニマルミュージックそのものだったり・・・。
有名な話なんだろうが、メンバーのジョニー・グリーンウッドは子供の頃クラシックから音楽を始めたそうで、メシアンとかペンデレツキが好きらしい。

今日生まれて初めて聴いたのでまだな〜んにもわかっちゃあいないんだが、聴いてたら林檎さんの歌を思い出したりもして。で、レディオヘッド聴いたあとにクリムゾン聴いたら、なんかちょっとおんなじものを感じたりもして。1週間前に初めてクリムゾン聴いたときは「何か」を掴み難かったのだが。「OK Computer」ほどショックじゃなかったもんなあ。

ん〜。
もうちょっと先まで行ってみないとなあ。
ということで、しばらくはレディオヘッド、のようだ、どうやら(笑)。
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by saskia1217 | 2008-12-22 04:16 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

諸人こぞりて

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4本目のろうそくに火が灯った。
クリスマス礼拝で、礼拝堂はぎっしりの人で詰め詰め。
10月の陽気。人いきれ。
暑い。クリスマスなのに。

大好きな「ああベツレヘムよ」が、超速であっという間に終わってしまったのがちょっと涙目。
しかし私が弾くと、どうやらいつも「遅すぎる」らしい。
自覚&納得。
今日は「諸人こぞりて」もあった。

子供のころ、あれは
♪「シュワ〜、湧きませり」♪
だと思っていた(笑)。
しかも、その後が
「シュワ〜、シュワ〜、来ませり」って、どんだけ発泡なのかと思ってた。
そう、子供のころ私は「サイダー」が死ぬほど好きで、毎晩お風呂上がりにサイダーをねだっていたほどだったから・・・・(爆)。

まあ、「湧く」にしても威勢がよくて、いいわな。
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by saskia1217 | 2008-12-22 02:29 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

ハレルヤ!

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夜から、かなり久々にマンドリン&チェンバロナイトの打ち合わせ。
ここ2ヶ月くらい本番&仕事が詰まっていたのでアルコールを殆ど全く摂取していなかったが(打ち上げにも出られなかった有様・・・)、今日は本当に久しぶりに美味しいワインを飲みながら。モチベーションも上がります。

7回目を迎えるこのコンサート、次回は「二月のハレルヤ」と題しておおくりすることに決定。
そう、まさにあの「ハレルヤコーラス」のように打ち上がる感じなのです(笑)。
しかも、2月という中途半端な季節に、です。
でもそこが「らしさ」でもあると自負してます。

詳細は↑の「コンサート情報」にアップしましたのでご覧くださいまし。
新曲あり、ゲストミュージシャンあり・・・そして「ロックの名曲コーナー」、今回はキング・クリムゾンをお届けします。(ん〜、イギリスばっかりだな)
これからアレンジに取りかかります。
は〜、どんなになるんだろ。

写真は聖母病院のクリスマスツリー。
まさに「ハレルヤ!」
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by saskia1217 | 2008-12-20 02:24 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

ゴタゴタのなかで

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いただいた花束。
昨日、1/7の慶應での演奏会に向けての、初めての通しリハ。
ソリスト、合唱、オケ+エキストラが揃っての緊張の一瞬。
終了後、その皆から「ハッピーバースデー」の演奏のサプライズ、そしてこのお花。
本当にありがたいことです。皆さんの大切な時間を割いてくださって。

歳をとること自体に「嬉しさ」ではない「何か」・・・そのことがけして嫌ではないんだけれど、もっと自戒の念というのかなあ・・・を感じることが増々わかってくると、「おめでとう」という言葉に対しても「あ〜、もっとガンバリマス」のようなリアクションが先に立ってしまう。
もっと時間を大切に使おうとか、もっとみんなの役にたてたらいいのにとか、もっと自分の中にあるものを出し尽くさねば、とか全然フルに使ってないじゃないかとか、もう際限なく不満と反省ばかり出てくる。

そんなことをゆっくり反芻する余裕もなく、この1週間というものゴタゴタと動きっぱなし。
今日は横須賀芸術劇場でメサイアを弾いてきた。横須賀学院の「メサイア」演奏会。
朝行ってソリストとの打ち合わせをし、そのままゲネプロに突入してさらっと通し、そして本番。
ご一緒したオケは殆ど芸大カンタータクラブの先輩&後輩で年期の入ったメンバーばかりだったから、そんなスケジュールでも心強く弾けた。
オラトリオや宗教曲の類いでは、きっと今までに一番多く弾いている曲だと思うが、4〜5年ぶりだったかも。弾く事自体は慣れているけれど、細部に気を配るところも沢山あってそれなりに神経を使う。
でもやっぱり名曲。そう、特に「ハレルヤコーラス」は。
リハではあんまり感じないが、本番でお客さんが立ち上がるのを見ると、初演の時に王様が思わず立ち上がったという伝説の光景が(もちろん想像だけど・・)脳裏に浮かんできて、自分が今弾いているこの音楽が人をそういう行動に駆り立てた力というのを感じる事ができるのだ。

明日は2月のライブの打ち合わせ。
やっととれた貴重な時間。
詳細を詰める予定。決定次第「コンサート情報」にアップしますので、ご覧下さいまし。
お楽しみに!!
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by saskia1217 | 2008-12-19 02:40 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

無言歌

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立教大学の講義にゲスト出演。
かなり久しぶりに人前でピアノを弾いた。

ヘンデル「アリアと変奏」、ハイドン「アンダンテと変奏」、メンデルスゾーン「浮き雲」「葬送行進曲」をソロで。
あとはソプラノと一緒に、ヘンデル「メサイア」から、ハイドンのオラトリオ「四季」より、そしてメンデルズソーン「エリア」からアリア。

ハイドンの「アンダンテと変奏」ヘ短調は、ドイツ時代によくフォルテピアノのレパートリーとして弾いていた。ダイナミックレンジが夢のように大きいフォルテピアノでは、あの幻想的にして陰影に富んだハイドン晩年の名作が水を得た魚のように響く。モダンピアノではその効果を出すのがなかなか難しい。

そしてメンデルスゾーンの無言歌。
これを弾いたのは小学生の時以来だったろうか。今回メンデルスゾーンのレパートリーから選曲するにあたって、この曲集を最初から最後までくまなく弾いてみた。
当たり前のことだが、大人になってから弾いてみると、同じ曲がまったく違う様相をみせるものだ。様々な顔を持つその1曲1曲には、本当にその時々の作曲家の素直な心が描かれていて、どれもこれも素晴しく美しい。そして短いけれど、どれもよく出来ている。

ピアノもいいし、ロマン派もやっぱりいい。
メンデルスゾーン、素敵な作曲家だ。

帰りにHMVに寄り、2月のマンドリン&チェンバロナイトでやる予定の、とあるバンドのアルバムを買う。ツェッペリン、クイーンとやってきたが、今度はまた全然違います。
ヒントは「60年代」。
ふっふっふ。
ん〜、年内にはアレンジ完成しなくては・・・。
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by saskia1217 | 2008-12-12 22:03 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(3)

本当に好きなのは

昨夜、雨の上野。
藤井一興先生のピアノリサイタルを聴く。

ピアノの演奏会も、東京文化会館も、何年ぶりだろう?
やっぱりいいな、文化会館。響きも、佇まいも、立地も。

藤井先生には学生時代ソルフェージュを習った。
月、木ともに1限のソルフェの「初見」のクラスは、ピュイグ=ロジェ先生と藤井先生という、まさに「ゴールデンコンビ」の担当。言うまでもなく、お二方とも飛び抜けたソルフェージュのテクニック(初見、スコアリーディング、即興・・・)と、抜群の音楽的センスをお持ちの、正に「真の音楽家」。
毎週毎週、こちらは弾くのに四苦八苦しながら、それをさらっと、そして例えようもない美しい音と絶妙なバランスで弾かれるお二人のピアノに、いつもウットリと聴きほれてしまっていたものだ。

その藤井先生のピアノを久しぶりに拝聴したくて伺った。
プログラムはフォーレ、デュカ、武満、そしてメシアン。
デュカの作品はラモーの曲がテーマになっていて、初めて聴いたけれどとても面白い曲だった。
やっぱり、ダイナミックレンジの幅をどれだけ広く奏でられるか、ということをここまでやってのける音楽家は少ないと思う。自然体で弾き、それでいて楽器を最大限に鳴らす、というのはなかなか出来る事ではないな〜とあらためて思った次第。
武満も、メシアンも、だからもちろん、ものすごく素敵だった。

アンコール2曲のうち、最後はドビュッシーの「月の光」。
ここにきて、なんだかストンとはまったような心地よさというか、全身を委ねられるような安心感というか、有名な曲だからという以上に、その「調性がある感じ」が突然際立ってポジティブなものとして会場を包み込んだように思えた。
私ひとりだけかもしれない。
でも、あの気持ち良さ、やっぱり調性のある音楽、好きだなあと思った一瞬。

無調の音楽、その他いろんな現代音楽にも感動したし、かなりハマったりもした。大好きな曲もたくさんある。
でも私は、結局、そうでない方に帰るんだなあ。
なんか、不思議。
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by saskia1217 | 2008-12-11 00:44 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!