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真偽のほどは・・・

2007年もまた終わってゆく。
テレビも雑誌も新聞も、どれもこれも「今年1年を振り返る」企画で埋め尽くされてます。
そして、「偽」・・・これが今年のシンボルとのこと。

「20年に一度の当たり年。ここ数年くすぶっていたことが、一転して全て開け、新しい世界や素晴しい出来事にめぐり遇うでしょう。」

占いは信じないが、どこを見てもそんな言葉が目に入ってきた2007年1月。
そう言われれば、「そう?そうなのか?」とちょっぴりワクワクしちゃうのが人情。
それも自己暗示が強い人間にとっては格別に効果満点、内向きで行き場のなかったベクトルが、とたんに外側に方向転換、時には自分の意志やコントロールを越えて制御不能に陥ったことも・・・(皆様、ご迷惑をおかけしました)

でも。
本当だった。
びっくりですよ。

たくさんたくさんた〜くさんの出来事、そして新しく知り合えたものすご〜くたくさんの人たち。
数えきれない中から、特に印象に残っているものを。

★「こんな本番あんな本番、楽しかったな〜」の部
読響定期でのシュニトケ(1月)
チェンバロとオルガンを使ったソロライブ「あいたい」(2月)
石渕さんとのマンドリン&チェンバロユニット(5、7、10月)
霧島国際音楽祭・チェンバロとオルガン(7月)
合唱団「カントゥス・アニメ」「MIWO」「宗研」
ららぽーと豊洲のオルガン

★「ショック満載、目から鱗、ハートに矢」のエンターテイメントの部
W.ツェラー先生来日演奏会&WS通訳(3月)
コンドルズ公演(3月、5月、9月)
ラーメンズに心底魅了されはじめる(4月、出会ったのは2006年)
サードステージ(第三舞台)WS参加(7月)
板垣恭一さん演出「棄憶」観劇(10月)
「ザ・コンドルズ」ライブ(11月)
小林賢太郎プロデュース(KKP)「TAKE OFF」観劇(11月)
芸大千住キャンパスイベント体験(12月)
「風琴工房」による不条理劇観劇(12月)

★「こんな人がいたなんて!出会えてよかった、ありがとう」の部(敬称略/直接+間接)
ラーメンズそして小林賢太郎(コント作家・パフォーマー)
板垣恭一(演出家)
石渕聡(コンドルズ)
宮沢賢治
椎名林檎
KREVA
別役実
I・マルムスティーン
ヤン・シュヴァンクマイエル
(次点ではLOSALIOSとか、爆笑問題とか、イヨネスコとか・・・キリないです)

今年起こった全ての・・・はちゃめちゃ楽しかったこと、大泣きの涙、当たって砕けろ実行編、息もできない大感動、おっちょこちょいの大失敗、ドキドキ、ビクビク・・・。
でも、ただひとつの後悔もありませんでした。

私の2007年を一文字で表すなら「真」。
「偽」なんてとんでもない。
目の前で起こったこと、目の前に現れた人、見たこと聞いたこと、全て「生の本物」「まぎれもない真実」として受け止めてきたつもりです。

「出遇う」ってことが「生きている」ってこと、それを何度も実感した2007年。
直接そして間接に出遇えた全ての人に、おおきなおおきな言い尽くせない感謝を!

皆様、どうぞよい新年をお迎え下さい!
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by saskia1217 | 2007-12-29 04:43 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)
さて、みなさん。こんな時間ですが。
本来ならばわたくし、今頃ちょうど、下北沢のクラブでの楽しいイベントで素晴しかった2007年の終わりを飾っているはずだったところが、運命の女神に見事に見捨てられ、自宅でブログの更新なぞしているわけです。
そんなわけで、1件、大事なお知らせだけアップしておきましょう。

本日28日(金)深夜25時35分〜27時25分
=つまり29日(土)の早朝、午前1時35分〜3時25分
NHK教育テレビ(地上波!)で

ラーメンズ第16回公演「TEXT」

の放映があります!

ラーメンズに関してはもはや今更あれこれ言いません(笑)。
この2007年という年に私が出会えた最高にして最強、そして最上の存在
そしてそれは、この先ずっと、死ぬまで不動だと確信します。

この公演は今年の2〜3月に行われた最新のもの。
現在映像を入手できる全ての公演、100を越えるコント作品のなかで、私が最も好きな公演。
ただただ・・・・見事です。

まだご覧になったことのない方、是非一度お試しあれ。
そしてこの1年、私のラーメンズ道に懲りずにお付き合いくださった方々(そこのあなたっ、あなたですよ!)、心からの感謝を込めて・・・
さあ、みんなでテレビの前に集合!!!
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by saskia1217 | 2007-12-28 04:53 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(4)

不条理

不条理劇・不条理演劇 [ふじょうりげき・ふじょうりえんげき]
人間の生と死の不合理性をテーマにした演劇。1950年代に出現し、主要な作家としてベケット、アダモフ、イヨネスコらがいる。

クリスマスの夜。渋谷のギャラリーにて不条理劇を観る。
演じるのは「風琴工房」という劇団。演出は詩森ろばさん。
11月にKKPを観にいった銀河劇場で、たくさんのチラシを貰った。そのなかにこの劇団のチラシも混ざっていた。いくつかのプロジェクトのなかのcrossing2という企画が、この不条理劇ばかり4作品を集めた公演だった。
その頃ちょうど、別役実さんの「コント教室」を読んで唸っていた私は、その本で語られていた別役氏の「受付」、そしてイヨネスコの「授業」をどうしても一度観てみたいと思っていたのだ。
そこにその演目を両方やる公演のチラシが目に飛び込んできた。すぐにチケットをとった。

プログラムは2種類、それぞれ2演目ずつ。
ひとつは安部公房「鞄」(「棒になった男ー第1景」より)、そして上記の「受付」。
もうひとつが岸田國士「命を弄ぶ男ふたり」、そして上記の「授業」。
つまり、両方観ると3時間10分ほど。でも長くなかったんですね、けっして。
(間に1時間ほど時間があったので近くのファミレスで食事。クリスマスの渋谷はさぞとんでもないことになっているだろうと恐れていたのだが、なるほど、さすがに「渋谷のファミレス」は空いていた・・笑。そしてそのファミレスでは、ローストチキンを勧められることもなく、店内BGMがWAMでもヤマタツでもなく、非常に快い休息を取れたのであった・・・)

役者さんたちの殆どが、たぶん20代くらいの若い方が多く、エネルギーに満ちていてどの作品も楽しかった。
観たかった2作品に関してはあらすじしか知らなかったが、今回はなかば意図的にシナリオを読むことなく、ただ「観に」」行ってみた。オペラでもお能でも、どうしても事前に下調べをしてから行く癖が昔からあった。なんだか不安だったのだ。(絵や彫刻を見にいくときだけはしなかったが)それが最近は、あまりそういうことをしなくなった。そのほうが気持ちも楽だし、素のままでとにかくそのまま観てみるのが一番だ、と思うようになった。

「鞄」は2人の女性の会話のなかに、擬人化された「鞄」が参加するという情景。普通の家庭にころがっている恐ろしい何か、を感じさせる作品。「鞄」を演じる俳優さんが日替わりだったらしいが、それによって見え方も色々違ってくるとのこと。
「受付」もかなり怖い作品。ある雑居ビルの、とある神経科クリニックの受付、という実に日常的な場所とそこで起こる会話が、じつは背筋が凍るくらい「怖い」ことに繋がっていくことが、じわじわと見えてくる。それも実に明るい受付嬢の言動でその恐怖はエスカレートする。受付嬢を演じた女優さんは見事だった。
「命を弄ぶ男ふたり」はあらすじもまったく知らずに観たが、とても面白かった。この作品は怖いというよりも、まさにコントのような感じ。鉄道自殺をしようとしている男が二人、線路の脇で出会ってしまい、そこからそれぞれの「自殺願望の理由、境遇」などが明かされてゆく。人間は極限だと自分で思っているときに、どんな行動をとるのか、という悲しい面白さが終始貫かれる。この二人の俳優さんもよかった。
そして「授業」。これは不条理劇のなかでも最も有名な作品の1つ。ある教授のもとにひとりの女学生が個人授業を受けにやってくる。算術やら言語学やらの話がぐるぐる渦巻かれるなか、最後に女学生は教授に殺される。その家の女中は「またですか、先生」と、教授と一緒にその死体を片付け、また次の生徒が呼び鈴を鳴らす・・・。
演出家によれば「どこの上演でも女生徒が受動態であ」ったので「能動的に殺されていく」演出をしたそうだ。なるほど・・・見方によっては「過激」な演出でしたね。でもすごく笑えた。後半、終盤に向かって女生徒が執拗に繰り返す「先生、わたし歯が痛いんです」という言葉はいったい何をあらわすのか?そして何故彼女は殺されたのか?いや、この場合「何故彼女は殺されようとしてここにやってきたのか?」・・・いろいろ考えると面白い。答えが表現されないところが「不条理劇」のいいところなのか?それをどのあたりまで明解にしてしまうのが「いい演出」なのか?・・・考えることはいっぱいあった。

しか〜し!
どの作品もホントーに「セリフの渦」。
登場人物は多くても3人だものね。そりゃ必然的にセリフの量も多いわけです。
役者さんてホントにスゴイ。いつもながら思うこと。

ということで、プログラムには演出家の考えた「サブテキスト」が少し書いてあったりしたのだが、もちろん、どの作品も色々な演出が可能なわけで、いまややっぱりどうしてもシナリオを読みたくなった。

不条理 [ふじょうり]
[名・形動]
1 筋道が通らないこと。道理に合わないこと。また、そのさま。「―な話」
2 実存主義の用語。人生に何の意義も見いだせない人間存在の絶望的状況。カミュの不条理の哲学によって知られる。

わかったこと。
「不条理劇」は、全然「不条理」じゃない、ってこと。
いや〜、好きだなあ、不条理劇。
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by saskia1217 | 2007-12-26 02:51 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

シェイクスピア

テレビで、蜷川幸雄氏演出「ハムレット」を見る。
2001年にさいたま彩の国芸術劇場で上演されたもの。
篠原涼子と市村正親がこの公演で出会ったことが、後に有名になったが。

じつは蜷川氏演出の舞台を生で観たことがまだない。
おまけにシェイクスピアを舞台で観たこともない。
一度は観たいとずっと思っているのだが、まだ叶っていない。

テレビで観たこの「ハムレット」、印象的だったのは衣装。
「現代的解釈」「斬新な衣装と装置」も面白い。が、「究極どっち?」と聞かれたなら、オペラでも劇でも、私はビジュアル的にその作品の時代に合った古典的なもののほうが好きだ。オペラでいえば例えばポネル演出の「フィガロの結婚」みたいな。
少しばかりバイクが走り回ったりする演出のわりには、衣装のシルエットが古典的で好きだったし、役者の動きの美しさと相まってとても素晴しい画になっていたと思う。

そして舞台装置。
昨年末、NHK「ぴあのピア」の収録で私はこの同じホールを使ったのだが、なるほど〜あのスペースをああ使うのか・・・・というオドロキが楽しかった。

が、セリフが速くて聴き取りづらいところが結構あったのがちょっと残念。
最近ちょっとばかり観劇に出かけたり、収録されたものをテレビやDVDで観たりするのだが、私が観たものがたまたまそういう傾向だっただけなのだろうか、セリフのスピードが速すぎると感じることが意外と多い。それとも舞台を見慣れていないせいなのか?はたまた流行りなのか?よくわからない。それにはもちろん演出家の意見も大きく作用しているのだとは思う。それなりの理由があるのだろう。それにテレビのマイクを通してだったせいもあるだろう。けれど、やっぱりセリフは重要な要、よく聴き取れないのは残念至極。

それから音楽。
演劇は数えるほどしか観ていないし、演劇に関してはまったく無知に近い。が、劇を観ているとき、どんな音楽が使われるのかによって、気持ちが台無しになることもある。
シェイクスピア時代に実際にその劇中で使われていた音楽があるのはよく知られているし、私自身普段その類いの曲を演奏することもよくある。で、その「古典的」な音楽を必ずしも使う必要はないと思うのだが、この「ハムレット」でいえば個人的には少し残念な部分もあった。演劇においては音楽がずっと鳴り続けるわけではなく、ある場面で突然使われることが多い。セリフや動き、ストーリーに入り込めば入り込むほど、音楽が鳴った瞬間にその流れや気持ちがいっぺんに吹き飛んで興ざめしてしまうことがある。
劇中の音楽って、大事なんだな〜としみじみ感じたことでありました。

シェイクスピアも、蜷川作品も、一度生で観てみたい。
来年の課題のひとつ。
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by saskia1217 | 2007-12-25 03:38 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

リラックス

先日、厚木のホテルのチャペルでのクリスマスコンサートでオルガンを弾いてきた。
連日いいお天気が続いていたのに、この日だけ冷たい雨。
お越し下さったお客様、ありがとうございました!

結婚式場チャペルによくあることだが、ここのチャペルもホテルの屋上に独立して建っている。つまり屋上への出口から、チャペルの入り口までは屋根がない。
ほんの数メートルの間をほんの数秒歩いただけなのだが、さすがにオルガンシューズ履きっぱなしはマズかった。オルガンシューズは靴底が皮のままなので(足鍵盤を弾くため、わざとすべりやすくなっている)、ちょっとでも濡れるとなかなか乾かない。足鍵盤を弾くときに引っかかるハメに。わあん。反省。

で、ホテルが用意してくださった控え室が、屋上への出口のすぐ手前にある、独立したお部屋。どうやら新郎か新婦の控え室らしい。部屋のドアをはじめ、洗面所のドアやトイレ内のスペースなどが、ものすごく広く取ってあるのは、ドレスを着ていても動けるようにだろう。おまけに洗面所は床暖房。素晴しい。
そこで支度をしていて、壁にこんなものを発見。
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あ〜、無印とかに売ってる、壁掛けCDプレーヤーね・・・
とりあえず紐を引っ張ってみる。
(モノの本によれば、動物占い「ゾウ」の人は「ボタンがあるととりあえず押してみる」らしいです・・・笑)

おお!
響いてきたのは「G線上のアリア」!
やっぱり(笑)。

でも何でここにこんなものが?
共演者とあ〜だこ〜だと推察。
「式前は何かと緊張するから、リラックスのためなんじゃないか」との意見が。
そうか、そうなのか、そんなに緊張するものなのか・・・・

このプレーヤーの存在とその意味。
なんだかちょっと面白かった。
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by saskia1217 | 2007-12-24 03:40 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

紙に字をかく

JPの年賀状のCMは、かなりいいと思っている。
あれを見ていると、ゆっくりと心を落ち着けて机に向かい、年賀状をさらさらと書きたくなる。
じつに上手い映像だ。

毎年毎年、よりによって本番の多いこの時期に、クリスマスカードを書くのに追われている真っ最中、街中のポストの片方の口にはいつの間にか「年賀状」の赤いシールが貼られているのに気づく。そして「背水の陣」的な何かを感じるのだ。

クリスマスカードは、欧米に早めに出さなければならないものと、国内でクリスマスの1週間前くらいに届くようにするものをあらかじめ分けておく。上司、先生、同僚、知人友人のなかでクリスチャンが占める割合が比較的多いのをいいことに、その人たちにはクリスマスカードで年末年始のお便りを書く。そこに入らなかった人には、その後で年賀状を出すことにしている。

ところで私は万年筆が好きだ。それもちょっと太めの字が書ける、真っ青なインクがいい。
ずっと愛用しているのは、ドイツ時代に友人達が共同で誕生日にプレゼントしてくれた、グリーンのウォーターマン。手紙も日記も書類も、この万年筆の青い文字で書くのが気持ちいい。
万年筆が紙をすべっていく、あのしゃらしゃらいう音と感触が好きなのだ。

でも最近はなかなかこの万年筆の出番がない。
そこで年賀状。
ところが・・・
近年、ネットでテンプレートを探しパソコンに取り込んで印刷することが多いので、「インクジェット紙」の年賀状を買っている。この「インクジェット紙」、プリンターにはもちろん素晴しくいいのだが、裏面(文面を書く方)と万年筆の相性がひどく悪い。インクが妙にスッと入ってしまって擦れないので、文字が微妙により太くなってしまう。宛名を書くほうは、さらさらと書ける。惜しい・・・
表と裏の筆記具を変えるのもあまり美しくないし。
かといって、普通紙に1枚1枚絵を描いている時間は絶対ない。
ここんところ、毎年悩む。

でも結局のところ万年筆は譲れないので、今年もぶっとい字のまま年始の挨拶を書いている。
まあ、年の始めに細いよりは太いほうがいいでしょう・・
ということで。
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by saskia1217 | 2007-12-22 02:39 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

ジンクス

今日のリハは日吉。
久しぶりに行った日吉は、12月も後半だというのに、銀杏並木にまだ黄色い葉っぱがいっぱい。
リハの帰り、その並木道を学生さんたちと歩きながら・・・
「これじゃあ、文学部の人たち、希望が持てるねえ」
と、皆が口々に言う。

この銀杏並木には有名なジンクスがあって(慶應大学日吉校舎の銀杏伝説)、入学して1年生の秋、この銀杏並木の葉が落ちるまでに彼氏(彼女)ができないと、4年間ずっとできないままだというオハナシ。
「文学部限定」とか、それも「女子限定」とかいろんな説があるらしい。
そういえば立教大学の「ツタ」にも同じ伝説があると聞いたことがある。

なるほど〜、それじゃあ今年はみんな、そんなに焦らなくてもいいわけだ。
なんだかいいなあ、学生って(笑)。
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by saskia1217 | 2007-12-20 04:11 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

わ〜い!

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コカコーラのクリスマスのCMが好き。
赤い服を着たサンタ、クリスマス市場でヴァイオリンを弾く少年、橋の上を走って行く真っ赤なコーラ列車・・・最後尾の車両にはコーラを手にこちらに笑いかけるサンタの顔。

ドイツにいた時、だからもう10年以上前だが、クリスマスの頃になると毎年これと同じCMをやっていた。他にもいろんなヴァージョンがあったが、最後はどれも、遠ざかるコーラ列車の一番後ろから笑いかける赤い服のサンタ。
外国で一人暮らしをしていると、何でもないほんのちょっとしたことに涙したり、感動したりすることがあるような気がする。寂しい、悲しい・・・ではない、何かしみじみとしたもの。
このCMはそういう隙間にあったかく入ってきてくれる、非常にシンプルな何かが詰め込まれているのだろう。
基本的にテレビっ子の私にとって(最近はあまり見てないけれど)CMは面白さの宝庫なのでどれも見入ってしまうのだが、本当にいいな〜、やられた〜と思えるCMはそれほど多くない。

TVといえば、気づいたら今週で各局ドラマがなんと最終回を迎えるではないか!
見てなかったからなのか、もう3ヶ月過ぎたのかとビックリ。
ここのところ本当に殆ど全くTVを見なくなったが、年末年始、いい番組にちょっと期待。
あ、目玉はもちろん、ラーメンズ第16回公演「TEXT」の放映ですよ(笑)。
ついに地上波進出。28日(金)25時35分〜27時25分、NHK教育TV。
超、お薦めです!
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by saskia1217 | 2007-12-18 04:11 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(3)

おんかん と せんたん

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午前中奏楽をしてから、急いで芸大千住キャンパスに直行。
昨日今日と行われているオープンプロジェクト「千住 Art Path」へ。

まぁ、どんなイベントなのかということはリンクを見ていただくこととして、そもそも芸大の音楽環境創造学科通称「音環」とは、いったい何をするところなのか?・・・ということが、何よりも先にある。というのも、学外の方からしきりに「おんかん、って何を勉強できるところなんですか?」「おんかん、の人たちは卒業したら何になるんですか?」と聞かれることがとても多くて実際困るのだ(笑)。
2002年に取手キャンパスに誕生した音環は、2年前から千住キャンパスに引っ越したのだが、じつは未だに学生、教員などの学内者でさえも、この科が実際何をやっているのか、その「実態」を知る人はまだまだ少ない。特に普段上野にいる人間にはそれが顕著だ。

舞台のパフォーマンスということについて今年何故かいちいち引っかかってきた私にとっては、少し前からこの科に対する興味はふくらんできたのだが、なかなか訪ねる機会も時間もないままになっていた。そんなところで、先日ふとこのイベントのチラシを見つけ、面白そうなので色々と遅刻覚悟で駆けつけてみたというわけで。

初めて行った千住キャンパスはもともと小学校の建物だったのを利用した、じつにスタイリッシュな建物。まあ、言ってしまえば「いかにも」という佇まいである。実際、なかはいろいろなサイズの音響室、録音スタジオ、ホールなど素晴しい施設ばかりで、ものすご〜く恵まれている感じだ。何よりもお手洗いが綺麗なのが感動・・・(笑。上野が水準以下なのか??・・・とはいえ近年上野も格段に美しくなったが。大事なことです!)。

今日午後から夜までかけて参加したのは3つのイベント。
①一ノ瀬響(作曲)と金沢健一(美術家)によるライブ・パフォーマンス「ピアノと『音のかけら』のあいだに〜即興と作曲の境界線を探る〜」
②手と足のラプソディ(タップダンスとジャンベのコラボレーションパフォーマンス)
タップダンス/後濱龍太 ジャンベ/牧野美沙
③シンポジウム/文化生産者は「格差社会論」をどう考えるか〜「芸術」と「社会」の狭間で
スピーカー/ 鈴木謙介(社会学者)、川崎昌平(美術家)、福住廉(美術評論家)
(敬称略)

①は色々な大きさの鉄板を88枚床に並べ、中心にピアノを置いて、ふたりのパフォーマーがそれぞれピアノと鉄板から音を出してゆくもの。部分的にルールの存在するものと、完全な即興と両方を使っていた。
私は少々遅れて到着したのだが、前半、聴衆の中にいた小さい子どもがその音に反応してしゃべったり叫んだり(呼応したり)し始めた。保護者は特に外に連れ出す様子もなく、パフォーマーもどれだけ問題視しているのかわからなかったので、まわりにいる人もスタッフもはたまた注意を促すべきなのかちょっと戸惑ったように思う。もしあれが「その空間で起こりうる全てのこと(現象、音・・・)を取り込んだ意味での即興であれば、それをも取り込むという考え方もあるだろうから・・・
(しかし実際は「困っていた」ことが、終演後のトークで判明した・・・苦笑。やっぱり早く注意すればよかったなあ・・)
鉄の板の切れ端は思いのほかいい音がしていたけれど、ああいうパフォーマンスって、何故だからわからないが一見「どこかもっともらしい」「やっていることにいちいち理由がありそう」「やっている人は楽しいのか?」なんていう意識が一般の聴衆には湧き出てくる傾向がある。それを打ち破るって、結構大変なことかもしれない。
②は小さい頃からタップを学び早稲田の学生さんでもあるダンサーと、音楽学部の打楽器科の学生さんという、若い世代のコラボ。よかったですよ、これは。冒頭は素足で踏んでいて2つめのセクションからタップシューズを履いて。音楽(ジャンベ)は殆どが楽譜に書いてあるものだったみたいに聴こえた。中間部分では即興的なものもあったかな?ふたつの音(片方は「手」、もう一方は「足」)の絡み合いが切迫感があって楽しかった。15分くらいで終わってしまったのが残念。もっと見たかった。
③はおそらく今回のイベントの最後を飾る大きな企画だったのだろう。聴衆もいっぱい。いずれも20〜30代の若いスピーカーと、司会も大学院生という、日常「シンポジウム」ではあまり見かけない絵。
今回この催しに来てみて「音環」がやっていることが随分具体的にわかったことと、学生さんたちもそれぞれ素晴しく新鮮なものをいっぱい持っているということと、若かったら入学したかったな〜ということと(ま、それはど〜でもいいことだが)・・・まあいろいろあったけれど、このシンポジウムを聞きはじめてびっくりしたのは、彼らが使う言葉の30%くらいが知らない言葉だったこと(笑)。いや、専門用語とも言えるんでしょう、もはや。ネット、サブカル、社会学、そんなところにリンクした横文字や略語をいとも普通にさらさらと使っているので、こちらはいかに自分が「こっち側」の人間なのか、ってことを思い知らされてしまう。まあこのシンポジウムは他の誰でもない音環の学生さんたちのために開かれていたそうなので、それも仕方がなかったのだろう。でも見渡すと近所の方をおぼしき年配の方たちもいらしたので、今年は特に「地域に発信する」「地域との連携をはかる」ことを念頭に置いたというわりには、う〜んこれでいいのかな〜、という思いもあった。ちょっと内輪ウケのノリとか、聴衆置いてきぼり、の感もなきにしもあらず。が、いかにも広告やクリエイティブといった「アート」関係者(見かけじゃわかりませんが・・・でもやっぱりわかるんですよね〜)、オープンキャンパスとして見に来た音環希望の受験生なども結構いたので、まあそれでもよかったのかな?私が一般人すぎた、ってことなのかしらん。

とはいえ、もちろんいろいろ面白いこともあったのだ。同じ芸大といっても「音楽」と「美術」では学生の考え方や気質も大きく違う。プライドの持ち方も違う。職業意識も違う。そこを、ある意味「音楽」でも「美術」でもない「音環」の人たちが語るのは興味深かった。よく「中途半端な」学科と言われるらしいが、それはそれでいい面もあるのではないか。
語られたことを細かく書くスペースはないが、このシンポジウムを含め感じたこと。この多様化している時代に「遅ればせながらやっとできた」音環、そして美術学部の「先端芸術表現科」(これも、ん〜〜、何やってるんですか、とよく聞かれる謎の科)が芸大にできて、今日ちょっとだけ垣間みた音環では、ともかく色々な試みが色々な人たちによってどんどん形にされていって、それをどう使おうとかどう発展させていこうか、というように広がっていっているのはやはり今の世の中でとても大切なことだと思うし、一見はっきり見えにくいんだけれど、やっている、やってみることの意義があるというか・・・う〜、うまく言えません。

世の中の全て、特に文化(娯楽、芸術、食・・・)において「カテゴライズ」が出来にくい、いやむしろ「カテゴライズ」しない、という方向にまだまだ向かっている今、彼らが必要だし、未来はまだあると思う。一流企業に入ったサラリーマンでもいつクビになるかわからないという時代、「どうせ食べていけない」と言われ続けて何百年という「げいじゅつか」「アーティスト」こそ、何事にも動じずに自信を持って進んでゆけるのではないか。

・・・と信じてるから、やっていけてるんですけどね。
たのしい一日だった。
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by saskia1217 | 2007-12-17 02:49 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(3)

ボタン式

朝から所用数件とレッスンを終え、そのままオルガン練習へ。
終了後、昼食を取り損なったことに気づき、駅前マックで5分で栄養補給。すぐに電車に乗る。
そんなボケボケ状態のせいか、今日はいろんな「不具合」が・・・笑。

新宿で「ルミネ2」に行ったつもりが、気がついたら「ルミネ1」にいた。目当ての店が見つからないのにうろうろと探し続ける間抜けぶりで(笑)、15分ほどロス。
(土曜夕刻のヴィレヴァンは満員電車並み。2分で済ますつもりの買い物が・・・涙。とはいえ今日の店内BGMは、手持ちのMDと偶然お揃いの椎名林檎。何から何までドンピシャで気分はいい)

そして、地下鉄大江戸線は嫌だ。
深いからじゃあない。車内が狭いからでもない。
・・・反対側の線に乗ってしまうからだ。
今日もやった。よりによって目的地にギリギリに着くという瀬戸際の移動で、起こった。
「地図が読める」女であり、一度行ったところには次回は必ずたどり着ける、という私なのに、今日も反対方向へ乗り込んだ。おかげで20分ロスし、演奏会開演1分前にホールに滑り込んだ。汗だくである。

前田憲男さんを中心に毎年この時期に企画されているクリスマスコンサートへ。浜離宮朝日ホール。今日のゲストは「ボタン式クロマティックアコーディオン(ベルギー式配列)」の奏者である桑山哲也さん。そしてピアノの黒木千波留さん、ベースのジャンボ小野さん、パーカッションの山田智之さん(今日はカホンとかコンガとかを組み合わせたラテンパーカッションのセットだったが、肝心のツボにスパイスが効いたパフォーマンスが印象的)。
ジャズのコンサート自体、殆ど行ったことがない。あったかもしれないが、所謂「音楽ホール」でジャズを聴いのは今日が初めてかも。客席は圧倒的に年配の方が多く(その多くはおそらく前田さんの長年のファン、という印象)、毎年いらしているお客さんも多いとのこと。

桑山さんの演奏は以前TVで拝聴したことはあったけれど、生はやっぱりいいですね。前田さんと桑山さんでMCをしつつ、正味約1時間半のステージ。ジャズ、クリスマスソング、シャンソンなどのスタンダードナンバーが中心。
楽器がうまい人、素晴しい音楽をする人には、多くはないけれど出会うことがある。そして桑山さんは「自然」に「見事な」音楽をする人だった。一言で言えば「爽快」。
ひとつの楽器を自分の思うまま見事に操る人を見ると、特に自分に縁遠い楽器であればあるほど「あ〜、いいな〜っ」と思う。その音楽を目の当たりにすると、すぐにでも何でもいいから楽器を弾きたくなる。

そんなわけで「不具合」だらけの一日の終わりはハッピーだった。
あ、それから商店街の福引きで、200円が当たったことも!(笑)
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by saskia1217 | 2007-12-16 01:33 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217