カテゴリ:コンドルズ( 51 )

コンドルズ夏の全国ツァー「GIGANT」について、作品内容に触れていますので、これからご鑑賞の方はお読みにならないでください!





コンドルズの夏公演を観た。
長い夏の全国ツアー日程の、真ん中よりちょい前くらいの東京公演。
文字通り、ライブは生き物。
どんな舞台でも、1ヶ月におよぶツァー初日と大千秋楽とではいろんなことが違ってくるから、その時々の楽しみってある。
特にコンドルズはね(笑)。

彼らの生の舞台を観るのは、じつに昨年夏以来1年ぶり。
さいたまの芸劇とはまた別の意味で、世田谷パブリックシアターはとってもコンドルズに合ってるハコだと思う。
客席も観やすいしなあ。

今回の「GIGANT」のモティーフは「ガリバー旅行記」だそうだけど、多くの大人と同じように私も正直この作品の全てを通読したことはない。子供の頃絵本で読んだ部分的なヴァージョンの「おとぎ話」的なイメージだけしかない。
なになに〜、ホントはこの作品、当時のイギリス政治の批判やら皮肉みたいな、ブラックな部分もあるとかないとか。
へぇ〜。

幕が開いて、まず目に飛び込んでくるのは近藤さんのソロ。
ここから始まるのは昨今珍しいかも。
音楽はまだ使わない。自然の音。そして次々と出て来るメンバーたちのゆっくりした動き。
そのうちに「ガリバー」を思わせる動きや形が示されて、コミカルだったり、ビックリしたり。
客席の小さな子供達の反応もいい。誰にでもわかる面白い動きって、コンドルズは逃さないね。
メンバー紹介映像で「近藤さん=GIGANT」っていうのも、なるほど〜。

そのうち、かっこいいダンスから、する〜っとコントが始まり、私なんかにはポカーンな(笑)「進撃の巨人」ネタや、時事ネタもふんだんに、客席も取り込んで、映像や人形劇なんかが息も付かせずに続いてゆく。
昔「JUPITER」で観て斬新だった「小さなシーン」をたくさん連ねてゆくコーナーでは、初日観たときはあちこち「?」だったり、笑うとこだったのかな?みたいな感じもあったのが、楽日では素直に面白く観られた。まあ・・・初日はヒドイ精神状態だったから、観る側のコンディションの問題だったのかも。
人形劇や影絵コーナーでも、音や動き、セリフなどがちょいちょい分かり易くなってて、作品が育ってる感があったな。
「分かり易くする」というベクトルが、私がコンドルズに思っていたよりも多く感じられて、ちょっと面白かった。

最後まで見終えたときに残っていたのは「ファンタジー」。
夢、非現実、もわんもわん、前後不覚・・・そして、なんかどっかかわいいとこもある。
冒頭のガリバーっぽいシーンの数々、そして私が一番好きだった「エーデルワイス」の風船ダンス(なにあの「悪夢」感・・・ホントに夢に出るよ。風船を付ける箇所で、あんなに限りなくマヌケになるなんて)、同じく悪夢感満載の「人形劇」コーナー、そう考えてみると古賀さんの「天国への階段」もやっぱり悪夢といえば悪夢、そしてコントのストーリーの夢オチ感・・・
でもね。
「ガリバー旅行記」がそうだからワザとそうなのか、そうじゃないのか、その中にほのか〜に漂うブラック感。光二郎さんと顕作さんのオベッカ合戦とかも。
それがコンドルズなのかな、わかんないけど。

影絵がたくさん使われてたことも印象に残ったし、相変わらず光、灯りが美しくて感動。
ラスト近くの近藤さんソロで、光、影と遊んでいるようなシーンはシンプルでとても素敵。
やっぱり、ステージ床や群舞後列もちゃんと見える後方や2階が理想だね。
楽しみが半減してしまう。

いつものカッコいいダンスもありながら、特に前半の持って行き方がちょい春公演のように実験的な印象もあって、久しぶりに観たコンドルズはまたどんどん変化、進化、変容、開拓しているんだな〜と。
彼らの舞台を観ると、本当に無性に自分で何かしたくなる、弾きたくなる、何か面白いことをやりたくなる、のは変わってないな。
カーテンコールで拍手しながら、ものすごくムラムラするんだよね(笑)。

この1週間は、宇宙一会いたい人に会ってしまったり、愛犬が死んでしまったり、本当にいろんなことがあって自分のすべてが全然追いつかない日々で、そのただ中に何とかコンドルズを観る時間が与えられて。
やっぱり、何にも替えられない力、舞台の持ってる力の存在を確信した。
それを支える人たちの思い、そしてそこに乗る人たちの生きてる感。
踊っている彼らの輝く笑顔を見た時、ブワって何かがこみ上げてきて困った。
生きてるってことをもっと示さなきゃいけない、それが人間のやるべき仕事なんだなって、思ったよ。

だから、また今年も・・・ありがとう。


追記
本プロ前の子供たちのアクトも素晴らしかったな。
ほんとに子供ってスゴイな。
ワタシ・・・ダンスの振りってほんとーに覚えられないのよ(苦笑)。
なかで以前近藤さんとご一緒した、さい芸のプロムナードコンサートで弾いた中世の曲が使われてて、ちょっと嬉しかったな。
すっごいヘンな曲でピッタリだった!

美味しいオムライス!@キャロットタワーのカフェ
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by saskia1217 | 2014-08-02 21:18 | コンドルズ | Comments(0)

いまさら・・・UFO

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バロックオペラの海外公演のため日本を留守にしてる真っ最中に、コンドルズの公演「UFO」がバッチリあった。
しかも、もう閉鎖されてしまうという青山円形劇場で。

今回の「UFO」は再演だったのだけど、初演をなぜか観にいかなかった私。
行こうと思えば行けたのに何故行かなかったんだろ。
そうだ、あれだ、「もうず〜っといっぱい観に行ってるから、そろそろ1回くらいお休みするか」みたいなアレだ。

ガッツリ後悔。

で、今回はNHKが全公演撮ってた、と聞いて放送を楽しみにしていた。
たまたま数日間SNS近辺を放置していて、なんと放映を知ったのが当日朝。
あっぶねあっぶね。

もちろん、テレビを通すと力も色も何もかも小さくはなっちゃうけど、それでもあんな円形ステージを、よくもあんなに巧みに撮影してくれたもんだね、NHKさん。
きけばカメラの台数もかなり多かったとか。

この丸い劇場のいいところはいっぱいあったけれど、この映像をみていてやっぱり思ったのは。
お客さんの顔が見えるのがいい!
ステージを捉えるとき、その向こう側で観ているお客さんの笑顔やら、のけぞる姿やらが視界に入る。
カメラで撮ってもそう。
この映像にも、たくさんのお客さんのニタニタ、ニマニマ、ゲラゲラ、キャッキャ、コソコソ・・・がのぞいていた。
それもいろ〜んな世代のいろ〜んな感じの人たち。
終演して出演者が深々と頭を下げて挨拶しているときも、手がちぎれるくらい猛烈に拍手してるおじさん、微動だにせず苦〜い顔をして手も叩かないでいる女性・・・
(さすがに「なにこの人、どーしたの?」って思っちゃうけど・・・べつに全てが拍手喝采じゃなくていいんだけど、挨拶している時に腕組みしてる、ってどーなの・・・)

音楽が、そのチョイスがよかったなあ。
知ってる曲も、知らない曲も。
開演前のD・ボウイ「Starman」好きだから、画面通しててもなんかワクワクした。
コンドルズの公演は特に、開演前〜開演の瞬間、そしてラストの大団円からの暗転〜明転した瞬間の全員のお辞儀、がな〜んだかワクワクドキドキウルウルするんだよね。

UFO、まる、円、サーカス(circus)〜サークル、座、宇宙、林檎、星・・・
全てが「まるくおさまる」シーンで円形ダンスのマイムマイムの音楽。
(ん、最後のバンドのシーンだけがよくわかんなかった。電源?)
前半で3人が林檎をめぐって踊るナンバーでのゆっくりした曲には、一瞬「未知との遭遇」の交信音と同じメロディが、意図的なのか偶然なのかわからないけど(これなんの曲か知らないので)急に現れてドッキリしたり。
サーカスからの「道化師のギャロップ」(このダンスだけは初演のものをDVDで観ていたのだけど、ほ、ん、と、好き、これ。マネして踊っちゃいたい)。
ほんとによく考えられていて。
それがわざとらしくなくて。
そして、いつものように、ラスト近くの「しんみり」もあって。
「仲間」もチラっと最後に確認できて。

よかったなあ。

今年のさいたま公演「ひまわり」も、地方での本番と重なって観られなかったから、コンドルズの公演は去年の夏公演以来、ほぼ1年観ていない。
あ〜、欠落欠落。
エレカシもお正月以来「ナマ」が欠乏しているけど、質のいい栄養はやっぱり定期的に補給せねば。

ところで。

「UFO」と「りゅうほう」って似てない?

あ〜あ、まだ冷やし中華、食べてないや・・・。
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by saskia1217 | 2014-06-14 00:48 | コンドルズ | Comments(0)

さあ、顔を上げて

清々しくて、晴れ晴れしい。
素敵なMVです。

燻ってなんかいちゃダメだ・・・


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by saskia1217 | 2014-05-22 17:25 | コンドルズ | Comments(0)

夏の終わり



こんなにテンポゆっくりだったっけ?
ヴァージョン違いかと思うくらい、印象が違う。
(でも他のはどうしても探せないから、これがオリジナルの正解だろう)
ステージを見ているときってたぶん心拍数が普段より速くなってるから、そのせいかな。

ダンスの舞台で使われてた音楽をあとで聴くと、一瞬しか見てないのにその「フリ」だけは何故か脳裏に焼き付いてることがある。
だからあとでオリジナルのPVを見てものすごい違和感があったりする(笑)。

この曲もだから、パブロフの犬みたいに、聴くと自動的に、あの独特なさびし〜い気持ちになる。
さよなら、夏。
でも大丈夫さ。
いま、ここからまた、新しい季節へ!
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by saskia1217 | 2013-09-08 16:39 | コンドルズ | Comments(0)

一夜明けて

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今朝まで死ぬほど聴き続けていた2曲。

FUNは最近も来日して、テレビであの「We Are Young」をスタジオ生演奏したりしていたのを見たりしてはいたんだけど、「Some Nights」は初めて聴いた。
繰り返し聴いてるうちに、その歌詞がなかなか凄いことに気がついてまた吃驚。
具体的にそれがどういう情景なのかについてはいろんな解釈があるらしいけど、まあ、そんなことはどうだっていい。
きっとどっちも正解なんだ。
スゴいのは、作って、歌ってる人の嘘のない等身大の声が、ちゃんと伝わってくるってことなんだ。
この曲で打ちのめされる、ずっと底で鳴り続ける殆どマーチングのようなリズムの真実味は、大きな舞台のスケールの大きい音響で聴いたあとに、音源をヘッドフォンで大大大音響にして聴いてみても、同じようには戻ってはこないのだけれど。

英語をあんまりちゃんと理解できないので、どうも洋楽をあまり積極的に聴くことがない。
だけど、まっすぐに共感できるものって、たくさんあるんだね。

そして、Fall out Boyの「Thriller」の歌詞が、この「Some Nights」と強烈にリンクしていることにも気づいて、また驚く。

I can take your problems away with a nod and a wave
Of my hand, 'cause that's just the kind of boy that I am
The only thing I haven't done yet is die
......
Crowds are won and lost and won again
But our hearts beat for the diehards

「俺は君がかかえてる問題をこの手で瞬時に解決することができる
俺はそういう男だから
唯一まだやってないことといえば、それは死ぬこと
(中略)
大衆は熱狂しては醒め、そしてまた熱狂する
だけど俺たちのハートは、強く不動の心を持った奴らのために動いていくのさ」

(きっとさまざまな)ステージという場所に立つ人の心の叫び。
過去の時間に押されてここに流れ着き、今という時間と戦い、未来にふたたび戦いを挑む。
詞のなかに出てくる「45歳」という年齢、世間という魔物と対峙する姿・・・
それは完全に、今この目の前のステージで踊っている彼らの姿に重なっていたのかもしれないね。
そんなふうに思うのは、たかが一観客の余計な邪推でしかないかもしれないけど。
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by saskia1217 | 2013-09-02 15:25 | コンドルズ | Comments(0)

罪だ、罪だよ



心をえぐり、美しく楽しく愛すべきものは、尊い。
けど、かぎりなく罪深くもある。
目にしたものが、耳にしたものが、自分のモノであって自分のモノではない。
せっかくこんなに近くまできたのに、次の瞬間にはもう、ここから煙のように消え去ってしまうんじゃないかという不安。
その不安が「感動」という名前の涙になって出現するのかもしれない。
それが「儚い」ってことなのか。

このまま、部屋のドアを開けて、夜の街をどこまでも歩いていってしまいたい。
夜どおし歩いて、陽が昇って明るくなる頃になれば、きっと大丈夫な気がする。

こういう気持ちを、うまく処理する術を得ないまま大人になってしまったな。
だめだなあ、大人失格。
もう「生きる屍」を通り越してる。

テレビもラジオも、読書も違う。
なにかをなにかにぶつけないと、きっと立ち直れない。
こんなに何度も壊れるなんて、じつに不覚だ。

夏がそんな爪痕を残したまま、いつの間にか暦だけが秋。


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by saskia1217 | 2013-09-02 01:37 | コンドルズ | Comments(0)

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コンドルズ夏の全国ツァー「Time is on My Side」東京公演初日を観る。
リニューアルした芸劇中劇場の木と真紅の空間のなか、16人が動き、叫び、踊り、歌う。

舞台に立つ人って、ほんとに、なんて、なんて素敵なんだろう!
それが、冒頭の全員でのダンスの幕があいた瞬間に脳のなかいっぱいに響いた言葉。
今日一番じ〜んときた一瞬。

最後まで見終わって、濃厚な美味しいビールを呑みながら思うこと。
コンドルズのすべての要素、エッセンスが、同じ分量、ウェイトで集められてたなぁ。
行く先がわからないようにみえてたコント・ミュージカルも、ちょうどいい時間にちゃんとストンと落ちて。

数人で細かい曲線を作り続けるしなやかなダンス。
内なる力が、弾けることなくそこに留まることで、たぶん男性にしか表現できない存在感があったラストの群舞。
どの人のどの動きも、指の先まで釘付けになってしまう魅力。

いつでも、いつまでも素敵って、すごい。
この素晴らしい人たちと同じ時代に、同じ国に、同じ空間に居られる奇跡と幸せをおもう。
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by saskia1217 | 2013-08-31 01:58 | コンドルズ | Comments(0)

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だいっきらいだったのに。
なければいいと思っていたのに。
夏が。

今年で5回目をむかえた豊島区主催の「池袋西口公園・にゅー盆踊り」。
ダンスカンパニー「コンドルズ」の近藤良平さんがプロデュース、その柱となるオリジナル盆踊りには当日も何人かのコンドルズメンバーが出演するのに加え、地元豊島区の連の方々による「正調盆踊り」もちゃあんとあったりするごちゃごちゃ感が楽しいこのイベント。
毎年お友達から「楽しいよ〜」と誘われていたのだけど「え〜、踊るの〜?」・・・この私が踊るのか?という理由のない恥ずかしさがあって、かといってさすがに見てるだけじゃあ盆踊りに行く意味がない、って妙な信念もあって、今まで一度も行ったことがなかった。

で、今年はお友達と呑んでたとき、話の弾みでつい「浴衣で参加」って盛り上がって決まっちゃって(笑)。
ゆ、浴衣だって30年ぶりだ。大丈夫なのか?
しかも踊るんだよ。大丈夫なのか?
・・・慣れてる人にはなんてことない気軽なイベントなのに、なんか自分のなかでは結構なおおごとで、でも「おおごと」にしちゃったほうがもう後に引けないからいいんだな、こういうのは。

で、行ってきた!
15日の海の日。
暑いのが本当に苦手な私は夏がだいっっっきらい。汗なんて一滴もかきたくない(これはヨガ始めてから少し解消したのだけど)。
3時間踊りまくった後、ビールを呑みながら思ったんだ。
「あ〜〜、好きになっちゃいそうだ、夏が。あのにっくき夏が。」

「人を楽しませる」天才の近藤さんとコンドルズにかかると、否応無しにそんな魔法にかかっちゃうんだな。
しかもこの日は、これ以上望めない「適度な晴天、夕刻からの適度な風、美しい三日月」という盆踊り日和。前日までの猛暑や雷雨が嘘のよう。いったい何人の晴れ男がいたんだろ。

夕方、着付けと髪結いを終えて、慣れない下駄で慣れない歩幅で(笑)西口公園に着くと、公園の周りにもう結構人が集まっていた。老若男女ほんとに様々。男女ともに浴衣率が高い。(着付けのお店の方によれば、最近は男性のレンタルや着付けが断然増えているのだが、その大半は同伴の女性の強い希望によって渋々「着させられる」パターンが多いのだそう。自分が浴衣を着るとき、男性には甚平よりもキチンとした装いを求める女性が増えてるとか。)
ちなみに、こんな感じになりました。
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髪と帯はこんなん。(お店の方が撮ってくださいました)
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17時になったらなんかフワ〜ッと近藤さんのアナウンスがきこえてきて「あ〜、はじまるんだ〜」。
この頃にはもう公園いっぱいの人。ステージ近くに集まるともう結構な密集度。
ひととおり振りを教えてもらったけど、毎年来てる人が多いのか、しゃ〜隊(事前にワークショップでレクチャーを受けたリーダー)だったのか、私の周りではマゴマゴしてる人は殆どいなかった。
あうるすぽっとの「自習動画」で大体は見ていったけど、この「にゅー盆踊り」は相手あってのダンスなので、くるっと回って入れ替わるとかいうところは実際やってみないとなかなか実感できなかったから、ここでようやく全てがスッキリ。
この時間けっこう本気で踊ってそれなりに汗をかく。
でも楽しいから気にならない。
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和装だとお手洗いが気になってなかなか水分とりづらいんだけど、そんなこと言ってたら命にかかわるってくらいカラカラだったので、その休憩時間にコンビニで水分調達。人混みを離れると涼しい風に当たれて気持ちいい。

コンビニから戻ると別の曲がかかっていて、巣鴨の連の方たちがステージや櫓にあがって、「炭坑節」や「東京音頭」のレクチャーをしていた。近藤さんも一緒にMC。
ミラーボールの下がった櫓(笑)で「東京音頭」、いいな〜。
この2つは小さい頃よく踊ったんだけど、すっかり忘れてたな。
つづけて、美空ひばりさんの「お祭りマンボ」も。これはフリが簡単なので余計な事考えなくて済むからより楽しい。
・・・って結局ずうっと踊ってるじゃん(笑)。
「踊らにゃソン、ソン」の意味がほんとうにわかった気がする。
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少しずつ暗くなってきて、空には白い三日月。
ビルのあかりと薄青い空と三日月。そしてちょうちんに灯が入る。光の具合がちょうどよく素敵になってくる時刻。
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途中、ゲストのダンスカンパニー「プロジェクト大山」のお姉さんたちが超ミニ浴衣で「どうにもとまらない」を披露。そのキレのある高速なフリに見とれていたら、なんとレクチャーされて我々も踊るという流れだった・・・。なんだかよくわかんないけど、巻き込まれて踊った結果、これも楽しかった。
この曲、いつだったか夏フェスでキューミリがカバーしてるのを見て、しかも若者がこれでノリノリになってるのを見てすごく感動したんだけど、この日もやっぱり歌が口をついて出ちゃって、そして老若男女皆がノリノリになってるのを見て、やっぱり永遠の名曲だよな〜と感慨深く。

さっき覚えた「にゅー盆踊り」の本番は、6〜7重の輪が出来てたくらいの大勢の人で、公園はもうビッシリ。フリにある「すれ違う」ことさえ出来ないくらいギュウギュウで、帯に刺した団扇がぶつかりまくったり、かなりの密着度。
この「フォークダンスのようにどんどん相手が変わっていく」スタイルは、今一緒に踊り終えた人、今一緒に踊っている人、次に一緒に踊る人、踊っている最中にそのどの人とも目が合う瞬間があって、そうするとニコッと笑い合ったりして、なんだかとってもいいんだわあ。
ひとしきり踊り終えたあとは、MCの指示で(笑)前後左右、お互い団扇であおぎあったり。それでまたいろんな人とニッコリ。
こんな盆踊り、近藤さんにしか作れないだろうなあ。

合間には太鼓の乱れ打ちもあって、久しぶりに登場したコンドルズの石渕さんはじめ、元気そうな若者たち数人が櫓の上で太鼓を披露。
勇壮でしたね。
あれ、年々もっともっと大きな太鼓に進化していかないかな〜、な〜んて思っちゃう太鼓好きの私。
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「にゅー盆踊り」と殆ど同じフリで踊れるザコンいやストライクの「シャバラ」、横浜で開催された時に踊られた、これもコンドルズオリジナルの「崎陽軒のシューマイ音頭」(?)など違うナンバーもじゃんじゃん踊って、汗だく。
でも、疲れないんだよね。「あ〜今年はフェスがない替わりに、コレだ!」と確信。あの爽快さと快い疲労感と一緒。
最後の最後にもう1クール「にゅー盆踊り」を踊ってお開き。
達成感と愉悦感と、何だかちょっとふわふわの気持ちと、それから一瞬の虚しさと。
来て良かったよ。
来年も絶対来よう、また浴衣着て。

豊島区長も、せっかく来たのだから踊ればよかったのに(笑)。
このイベントを支えたたくさんの方たちに感謝。
いい夏の一日、来年からは胸を張って言おう。
「夏?うん、かなり好き!」

オマケ
書のワークショップでお世話になってるコンドルズの安田有吾先生、それからおそらく近いうちにまたライブを計画する石渕聡さんと、記念に一緒に撮っていただいた写真。
団扇は「書楽家時間」で一生懸命書いて作ったもので、先生曰く「遠くから見れば大丈夫」という代物。もっと修行します!
そうそう、終了後にコンドルズプロデューサーの勝山さんともお会いして、何故か盆踊りの話は一切でないうちに、思わず「お、エレカシ復活っっっ!!よかったっっ!」と固い握手を交わしてしまい、野音とかさいたまアリーナの話で盛り上がってしまったのでした(笑)。
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by saskia1217 | 2013-07-16 19:54 | コンドルズ | Comments(0)

コンテンポラリーダンス

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ダンスのことはとんとわからない。
しかも、コンテンポラリーダンスのソロを観たのはたぶん2回目。
なので、いろいろ語ることは出来ないのだけど、不思議な時間と空間を過ごしました。
平原慎太郎さんのソロ公演@あうるすぽっと。

肉体という物質の細分化された蠢きによって「生きてる」ことが伝わる。
生身ってすごいな。
楽器という二次的物体なくしては成り立たない自分の、不自由さともどかしさを微かに思い出す。

ステージ上でライブで発せられた、様々な「音」のコレクションと、ミニマルミュージックに似たテイストの音楽の静かな波。
ダンサーの身体を侵食してゆく緑が印象的だったオクダさんの映像。
観客の無意識のうちに入り込んで翻弄する坂本さんの明かり、ラストの光の帯の淵にダンサーの身体が触れるときに見えた微かな赤が、血の様に痛かった。

余談。
ロビーに小林賢太郎さんからお花が来ていて、そういえば平原さんはあの「ロールシャッハ」に関わってらしたんだよな〜、あれ観に行った頃にはそんなこと露知らず・・・な〜んて、ちょっと感慨。
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by saskia1217 | 2013-06-29 20:56 | コンドルズ | Comments(0)

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コンドルズのさいたま公演は、毎年本当にワクワクする。
劇場の特性から、夏の本公演なんかに比べて実験的だってこともあるけど、それだけじゃない何か不思議な「さいたま力」という効力がかかっているような気がする。
そんな呪縛の魔力だったのか、ここ2、3週間で3度、コンドルズさいたま公演がらみの夢をみる始末。オマエが緊張してどうする!(笑)

このところ1月終わりとか冬の寒い時期の彩の国公演が多かったけど、今年はこの薔薇の季節。お馴染み与野本町駅前の薔薇の路は「薔薇まつり」のまっさいちゅう。
埼京線降りたホームからもう、ものすごい人だったので、薔薇のせいかと思ったらどうやらコンドルズ公演に向かう人たちだったらしい(笑)。
とはいえ、みんなここで立ち止まってシャッターを押していたけど。
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彩の国芸術劇場に着くと、入り口には制服姿の高校生の団体。それも引率の先生が熱心に「観劇のマナー」について厳しくアナウンスしているところ。
「携帯は切る」「前の座席に足などあげない(しないでしょ〜!)」「途中で勝手に席を立たない」「おしゃべりをしない」「お行儀よくする」
ほうほう。
しかし、コンドルズをみせようという実に素晴らしい、先進的な(!)学校にしては、こういうとこはキッチリなんですね。まあ、観劇マナーは当然大切なのだけど、あまり「お行儀よく」していたらコンドルズは楽しめないかも・・・なんて心の中で思いながら、彼らの横を通り過ぎた。
でもいいなあ、10代の頃からコンドルズなんて観られて、なんて幸せな子たちだろう。

顕作さんのCMでも、爆音ロックでもなく、黒い宇宙空間と柔らかく静かな音で始まった冒頭。
「ダンス」とはみえないゆっくりした「動き」が、コンドルズにしては珍しく思える。
「新人」5人によるコントシーンが繰り広げられ、テンポのいいセリフにどんどん惹き付けられる。今回はコントもダンスも、この5人の大活躍が際立った作りで楽しかったな。(水泳帽が妙に似合ってた人がいたり、とか!)
始まって数個目くらいのシーンでもう、なんかいつのまにか目に涙がたまってて、それはコントがめちゃ可笑しすぎて爆笑の連続だったからなのか、そうじゃない何か得体の知れないものが胸にせまってきたからだったのか、もはや自分でもよくわからなかった。

こうしてメンバー全員がステージにのった光景は、あの広い彩芸のスペースをもってしても「充実」の一言で、しかも「宇宙」をイメージした暗めの照明の下、真っ黒い学ランをまとっていても、相変わらずどれが誰なのかがちゃんとわかる。それがコンドルズなんだな。
体型とか動き方、立ち方だけじゃなくて、それぞれが醸し出してる空気の色がぜんぶ違う。

コントシーンはやがてミュージカルに発展し、いつだったかの作品でバタバタグチャグチャだったあのミュージカルとは到底同じ人が書いて同じ人たちがやってると思えないくらい、なんだか動きも歌も「それっぽすぎ」て、とにかく涙が出るほど笑ってすっかりノリノリになっていたが、ハタと、これは感動していいのやら、いやいやそう作られたことに笑うべきなのか、妙な気分もちょっと生まれたり(笑)。
コントシーンはやっぱり顕作さんがいると充実度が違う。言ってしまえば「くっだらないコント」なのに、いつのまにか真剣に観ちゃって最後には巻き込まれちゃう凄さは相変わらずで、おまけに顕作さんが怒った演技をすると、本当に超コワイ。舞台上でどなりつけられてた新人5人も、正直その迫力にマジで恐怖を感じていたんじゃないかな。

お馴染みのどーでもよさそうな人形劇もじつは細かいところまで面白かったし、ロープを使ったシーンではそのアイデアに素直に感心するとともに、ロープ係のメンバーの一生懸命な真剣さがものすごく伝わってきたり。

ダンスシーンが特に多かったわけでもないと思うけれど、なんだかものすごく「ダンス」を見た気がする。ひとつひとつが充実した作品だったんだなあ。
実際、その「動き」そのものは、以前に比べればずっと少ないのに。
人数がいっぱいいるからではなくて、動いてない人、動かないシーンも含めて「魅せる」上手さというか。
もちろん、大音量のロックでの激しいダンスもある。そのかっこよさは変わらないし、そのドキドキもいつものように素敵。
でもそれはきっと「そうでないダンス」があったからこその、激しいシーンのかっこよさ。

音楽が良かったなあ、どれも。
勉強不足の私にはカテコのエレカシ以外なにひとつ何の曲なのかわからなかったけど、全部全部どの曲もよかった。
最近よくドイツ語のキャバレーソングみたいの、使うのね。コンドルズに合うんだ、またこれが。
カテコはやっぱり(笑)「星の降るような夜に」&「日曜日よりの使者」。
何度も思うけど「星の降るような・・」は、見事にコンドルズに当て書きされたような曲だと思う。彼らが肩を組んで歩いている図が浮かぶもんね。

そして、いつもながら光の美しさと、音響の繊細な完璧さはゾクゾクもの。坂本さんと原嶋さんにブラボー。
今回は座席が12列目だったので、幸い、そのうつくしい床の色と形も堪能できた。
良平さんの無音ソロのスポットの、赤がだんだん入っていって完全な赤になる、みたいな細かい照明は絶妙。見ていて気がつかないうちに変わっている。

一言でいえば。
今までのコンドルズと同じだと思ってたら大間違いだ。
コンドルズの舞台つくりはこうだ、こういうシーンがきたら次にはこういうのがきて、最後はこうなってカテコでこうなって終わる・・という、ひな形が出来ているように思えて、実はそうではない。
(でも良平さんソロがくると「あ~もうすぐおわっちゃう」という寂寥感におそわれたのも事実・・笑)
こんなに長い間続けているのに、ずっと見続けるお客さん、そして初めて観てグイッと惹き付けられる新しいお客さん・・・その両方に慕われ続けるってすごい。
うわべの人気じゃあない、この人たちの持っている、そして良平さんが持っている、人間の持ちうる最大の魅力と才能。一人一人の良さが、本当に伝わってくる。それも人間としてのオーラというか、その人の持ってる空気みたいなものが。
世間がその「マンネリ」を心配していることすらバカバカしい。
今日のコントミュージカルじゃないが、文字通り「生まれ変わった」コンドルズという言葉が、観ている間、頭をよぎった。
確かに新しいメンバーが投入されて「生まれ変わった」こともひとつだけれど、長くいるメンバーも含めて、何かが「生まれ変わった」。
と同時に同じところにとどまらず、面白い方へ楽しい方へ素敵な方へ、それも誰もが予想できない方向へ、予測できない方法で、前に進み続けるコンドルズ。

人を幸せにする。
それが出来る人は幸せだ。
生まれ変わって新しいチャンスを手にしたコンドルズ。
コンドルズは不死身だってことが今はっきりと証明された。

ありがとう。
そして、これからもよろしく!
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by saskia1217 | 2013-05-23 23:03 | コンドルズ | Comments(0)