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ネタバレしています!

コンドルズ夏公演「Never Ending Story〜まちがいのコンドルズ」@世田谷パブリックシアター。

行くまでは何故か気分が沈んでいてめちゃめちゃテンション低く、やっとのことで会場に着いたのだけど、席に埋もれて子供達のアクトを観ていても、あ〜一生懸命やっていていいなあと思いつつも全然楽しい気分になれなくて。
隣りの席の人たちが大声でゲラゲラ笑っているのも、なんだか怖くて。
短い休憩のあと、夏を思わせるオープニングの爽やかな色のステージにメンバーがワ〜ッと飛び出し、中央からあの海軍みたいな真っ白い学ランの近藤さんがグイグイと前に現れた瞬間、ものすごい幸せが押し寄せてきて、数分前までそんな最悪な気持ちでいたことが恥ずかしくて申し訳なくて。
メンバーの皆も生き生きとして、嬉しそうで。
「生きてる」ってコトバが脳裏をよぎる、そうだった、これがコンドルズだった。
いつもそうだった、おんなじだ。

いろんな素敵なダンスがいっぱいあって
居ないのに居るみたいな顕作さんのコントも顕作さんの「正統派」で
人形劇もいつもどおりにヘンなのに道具の出来とか映像の移り具合とか人形使いの繊細さとかがなんだかバージョンアプしていてとっても上手くて
コントの大道具小道具もなんだか出来がよくてクオリティ高くて
群舞もなんか揃っていて・・・

なんだろう、あの充実感は。
これだけ長くやってきて、何も変わらないようなのにちゃんと変わっていて。
しかも密度が濃くなっていて。

ぎたろーさんのお芝居が良かったなあ、当たり前なんだけど全然手を抜いてないところが。
真剣の度合いがハンパないから、怖いし泣けてくる。
終演後の楽屋でいつもの溶けちゃうような笑顔に出会えて、ちょっとホッとしたな(笑)
そういえば、撮影担当だったという最後の街の映像もセンスがよくて感動しました。
新国立競技場、豊洲、青山こどもの城の前、いろいろな工事現場が移される、せつなさと希望。
街に映り込む、ウクレレを持った近藤さん。
グッとくる映像でした。

古賀さんの「天国への階段」が夏バージョンでパワーアップしてて、お腹よじれるほど笑いました。
「お付き」が増えてて(笑)
その黒子役がまた皆存在感消してて見事だったな。

新人ジントクさんが暗がりで踊っていると顕作さんとシルエットがそっくりで、しかももっと暗いと有吾さんとも一瞬ちょっとだけ似てなくもなかった(でも今回髪型が違うので識別可能・・・笑)のもツボ。

私はみんなと違って、見終わるとひとつひとつを殆ど覚えてないのだけど、あの風船クビに付けた全員のダンスが、音楽もフリもとても好きだった(たぶん曲はすごく有名な曲)

近藤さんのソロも、いつもとちょっと違う気がした。
いつもより寂しくない。
あ、というのはたぶん、いつもよりシーン数が多くて作品そのものが長めだったから、近藤さんソロあたりから襲って来る「ああ、もう終わっちゃうよ〜」という寂しさが少なかった気がする。
たっぷり観て、たっぷり楽しむ時間があったから、満足感が大きい。

まあ、なによりも。
最愛のエレカシの曲が、カテコではなくダンスに使われていたことは、もちろんトピックには間違いないのでした😍
(お友達もメンバーも、みんなワタシに感想を求めないでよ〜笑)
しかも「あなたのやさしさを僕は何に例えよう」、あれ使いますかっっ!!
「Never Ending Story」は暗すぎてコンドルズには合わないから、使わないだろーなー、とは思っていましたが。
「あなたの〜」は自動的に涙腺に来るから、も〜。

終わらない物語。
愛する力を求め続ける勇気を。
たとえられないあなたのやさしさ。
終わらない歌を歌おう。

人生はまだまだ続く。
人生にマチガイなんて無い。
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by saskia1217 | 2017-09-07 03:24 | コンドルズ | Comments(0)
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コンドルズ埼玉公演「17's Map」@彩の国さいたま芸術劇場を観にいく。
これが…
図らずも冒険な1日となった。

朝ちょっと用事で神楽坂へ寄ったら、まー早い時間からかなりの人出に吃驚。
晴天の日曜、お祭りみたいに屋台なども出て賑わってる。
時々伺う素敵な雑貨屋さん「神楽坂プリュス」も開店と同時にお客さんがいっぱいなだれ込んでいた。
有吾さんの暖簾も素敵。
紺の色がいいね。
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ガラス張りが好きじゃあないけど(苦笑)前まで来てさすがに素通りはできないので、赤城さまへちょいとご挨拶。
境内には大勢の礼服の人々、結婚式日和!

千駄木で友人と待ち合わせて絶品イタリアン「NOBI」でランチ。
小さなお店だけど、いつ行ってもどれも美味しい。
ランチの小さいサラダにかかっていた大葉のドレッシングがいいお味、あつあつラザニアも昇天もの。
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ダンス鑑賞に向けて体力気力をつけ、さい芸に向かうべく埼京線乗ってたら、浮間舟渡駅でものすごい急ブレーキ!
なにー、停車位置失敗?
いやいや停まらない駅だよ?
えー、人身事故‼︎

こういう場合、まずドアは開けてもらえないから車内に缶詰めになってしまう。長時間の停車が予想されるとのアナウンス。今から救助作業開始だという。
開演1時間前。これは間に合わない。
いやーお願いだから、どこでもいいからドアあけてほしい…
事故が先頭だからおそらく開くとしたら後ろかと目論みながらインフォメーションを待つ。
はたして10分後くらいに最後尾のドアを1つ開ける、と。
先頭車両に近いところから10号車まで一目散に歩く。駅前に出ると消防車、パトカーがサイレン鳴らして到着したところ。
タクシー乗り場にタクシー無し。
少し離れたところに一台近づいてきたタクシーを捕まえ、駅に向かう救急車とすれ違い、30分ほどかけてなんとかさい芸へ。

ヤレヤレ…
20分ほど押しで開演を待つ間、勝山Pのつなぎトーク「オレと尾崎」お疲れさまでした!
作品は85分、あっさりした印象。
ステージ下手に設けられた「壁」が印象的。
それを使ったいろいろ。
大勢の「尾崎」や「豊」がゾロゾロ出現したシーンは爆笑。まぁ…コンドルズメンバーには白T&ブルージーンズがまっったく似合わない、ということだけはよくわかった(笑)。

バッハのメヌエット、トリッチトラッチポルカ(の石渕さん!)、楽しい。
ゴンザレスもちょこっと顔を出したり。

小さなオモシロイものがたくさん散りばめられてて楽しかったけれど、ちょっぴり物足りなさと既視感、行き先の迷子感もあり。
さいたまだからという期待感だけのせいだったのだろうか…それはわからない。
無意識に意味付けを求めてしまう客側のクセも良くないけれど、印象に残る深さや重さもやっぱりひとつは欲しいと、私なんかは思っちゃうタイプ。
昔、ラーメンズを死ぬほど見すぎて前者の権化になりそうになって、周りをみたらそんな人たちがとっても怖くなって…引き戻されたことを思い出した。

でもひとつだけ、変わらずに再確認させられたこと。
客席の自分がその時どんな状況、どんな心境、精神状態でも、どんなショックや悲しみや辛さや不快や自己嫌悪に包まれていても、そのすべてをまるっとぜーんぶ帳消しにしてくれる…
それが近藤良平さん、その笑顔とダンスだってこと。

だからたまには…
近藤さんのソロをもっと明るいところで観たいな…
ごくたまに、でいいので(笑)

皆さんの熱演に感謝。
夏の作品をまた心待ちに。

終演後、またまた人身事故による遅延に巻き込まれながら、
尾崎的!な夕陽を浴びながら、
いろんな思いを噛み締めながら帰途。
やっぱり「さいコン」では必ず「何か」が起こるんだよね…少なくとも私にとっては。
長い一日だった。
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by saskia1217 | 2017-05-24 16:48 | コンドルズ | Comments(0)
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CONDORS 20th Century Toy@芸劇シアターイースト

21年目のコンドルズを12年目の私が観る
全てが懐かしいシーンばかり
コンパクトでみっちり
昨年秋の華々しかったNHKホールよりよかった…
よかったというより好きだった
やってる人たちのテンションが落ち着いていて、じんわりみっちりバランスがよい
全員の出番がおんなじくらいだったのもいい

コンドルズはせまいとこのほうが感じ取れるものが多い気がする
コンドルズ観た後のキモチって独特でコトバになかなかできないんだけど
そのキモチって11年ずっとおんなじなのです
それは、コンドルズを観たときしか感じないキモチ
「切なさ」なんて言っちゃうと薄っぺらいし、それひとつでもない
キュン、涙、切なさ、生きてる、人っていいな、過ぎてゆくものへの愛、消えてゆく儚さ・・・
観たときの自分の状況が、幸せな時も辛い時もおんなじ
それがすばらしくてありがたい

シンタローさんがステージきわきわでライト浴びて踊るのもいいし
最近拓郎さんのダンスがどんどんブラッシュアップされててかっこよかったり
たつろうさんの扱いがやっぱり(苦笑)だったり(でも重要なポイントだったり)
青田さんのドイツ語のキレの良さだったり
懐かしいフィラデルフィアダンサーズは昔見たのと違う新メンバーが見慣れてきたり
青山の時と違って人形遣いの有吾さんと光二郎さんの微妙な綱使いが細かに見えたり

近藤さんが群舞にスゥ〜っと入っていくときの一歩手前の瞬間とか
昔はなかったスタイリッシュ!なダンスとか
昔はなかった息があがったダンサーとか
懐かしいラジオのエンディングテーマとか
よくもあんなに真剣にバカバカしいことやるよなーしかも仲良し、とか…

いろんな思いはあるけど
まぁとにかく今回も
楽日まで全員が怪我なく走り遂げられたことに感謝

カーテンコールで「ファイティングマン」
ダメだよ、拳上げて一緒に歌っちゃうよ(笑)
♪おまえの力必要さ
俺を、俺を、力づけろよ♪
そうか、21年目、ここからまた再び闘ってゆくんだな…
力づけてほしい
力づけるから!

オマケの写真は
年末に掃除していたら出てきた
懐かしいラジオ番組での「父の日川柳」の懸賞でシアターアプルのチケットプレゼント頂いたときのパネル(これ持って山手線乗って帰ってきたんだった…)

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by saskia1217 | 2017-01-17 00:20 | コンドルズ | Comments(0)
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公演内容がネタバレしています


痛み、悲しみ、寂しさ、悔しさ、裏切り、意地悪…
そんなものにはわりと強い(と思っている)
たいていはなんとか我慢できる
やっつけられる

厄介なのは
好き


好きは我慢ができない
好きは止められない
好きには勝てない
好きには全てを容易く手離してしまう

好きは私の手や意識を離れ
制御出来なくなった宇宙船のように
高い高いところでずうっと浮かび続ける
厄介だ
そして愛おしい

コンドルズというダンスカンパニーの
20周年記念公演「20th Century Boy」の1日目、2日目を
NHKホールで観た
ここにお客として正面玄関から入ったのは20年ぶりくらいかもしれない
ちょっとノスタルジーを感じながら、初日金曜夜、ホールのロビーに足を踏み入れた
あちこちから送られたたくさんの花、過去20年間の公演ポスターや写真が飾られた壁、物販の列
それらにカメラを向ける全国から集まったお客さんたち・・・
華やかなお祭り気分はすでに出来上がっていた

暗いホールに入るや否やステージと3階席に渡されたキラキラのリボンたち
「ああ、これだ!『20th Centry Boy』のOPはやっぱりこれでなくっちゃ!」
急にワクワクが盛り上がってくる
もともと観る予定のなかった1日目は、珍しく1階下手前方
ギリギリ、ステージを見上げないで済むくらい、つまりギリギリこっぱずかしくないくらいの近さ
「本公演は0歳児より入場可です。お子さんが声を出したり泣いたりしてもどうかムッとしたり(!)しないでくださいね!(←この「ね」がポイント笑)…中略…将来の日本の舞台作品を支える人間を作るためにご理解ご協力を」
という開演前アナウンスに大きな拍手が起こる

20分押しで爆音が鳴る
左スピーカー前のわたしの足の裏には
そのギターの音と
暗いステージの下で、奥で、照明室で、PAブースで
これから飛び出して来るコンドルズの18人と、これから戦闘シーンに入るスタッフさんたちの
そのカラダに満タンになってしまっている熱や、息を呑む空気や、高揚感もが
ぜんぶ一緒になって伝わってくる

近藤ボスが奈落から、あの学帽の下に不敵な笑みを浮かべてあがってくる
ああ、これがあの時の、あの「Jupiter」のオープニングだ
VHSテープがすり切れてしまった、あの作品
わたしが初めて観たコンドルズ

今回の記念作品は、過去20年間の演目からのシーンで出来ていた
懐かしく、大好きで忘れられない、またはあ〜そうかこんなこともあったっけ、という走馬灯のような
コンドルズの十八番である「脈絡のない短いシーンを次々繋げる」コーナーを観ていて
その順番までも脳裏に焼き付いていたことに気づいて何だか可笑しかった
次に来る音楽、セリフ、動き、配役・・が元の作品と変わっている箇所で感じる違和感と期待感

2005年にその存在を知り、2006年に初めて生で観たわたしは
彼らの20年間のうちちょうど半分を、一緒に歩かせてもらったことになる
それ以前の作品は、ずっとあとになってから映像で観たりしただけだし、知らない作品もたくさんある
メンバーの人数も変化してきたから、今日あのホールに18人(メンバー17人+ゲスト長塚圭史さん)が所狭しと暴れ
カーテンコールでズラッと並んだ光景はちょっと感無量ともいえた

その17人を一人一人思い浮かべるとき
「○○さんといえばコレ」と浮かんでくるシーン、役どころがそれぞれにいくつかずつあるのだけど
今回プログラミングされたシーンのかなりのものがそれと一致していたのが
なんだかちょっと嬉しかった
つまりそれって、ご本人たちがコレと思うもの、お客さんが持った印象が同じってこと
それもスゴイな
そしてわたしも結講多数派なんだということ(笑)

人形劇「柏田」で涙が出るほど笑い
人間ボウリングで先頭の勝山さんのおののく表情が当時と全くおんなじだったり
光二郎さんのアメリカンジョークに付き合わされる長塚さんが微笑ましかったり
リノリウム床だけで完璧にエーカパーダシルシアサナをやっちゃう青田さん
今日だけはお目出度い紅白の「天国への階段」でいつもの狂気で踊り切る古賀さん
鎌倉さんと石渕さんのセクシーダンス
ペットボトルまわしや真田十勇士やトイレットペーパー縄跳びで(稽古場か!笑)、そしてコントで大活躍の若手メンバー
オクダさんのメンバー紹介映像で「あーこのヒトだったの」と初めてわかる(笑)チラシ掲載の似顔絵と
鮮明な赤で書かれた有吾さんの筆文字横文字のメンバー名
「継続は力」と(有吾さんじゃない筆で!ココ大事)書かれた垂れ幕を、ボス近藤と勝山Pが開くという光景
OPダンス、ラスト大団円・・・「最近は年齢のこともあるのであんまりキツくないのを作ってるんです」ではない
29歳から52歳の全員がフルで、全開で、手足が宙を切る音が聞こえてくるくらい
そのくらいの熱量と迫力、そしてその源にある思い
伝わる伝わる

ラスト手前の映像で
「Time is on my side」で使われてたデジタル表示で、この20年間のカウントアップが表示され
そこにその間のすべてのフライヤーが重なってゆく
ここでみんなは涙する
「わたしはこの時どこにいたっけ?なにをしていたっけ?」
「ああこの年、わたしはこの人たちの存在を知った」
「そうそうこの公演、ここから観たんだ、わたし」
一番最後に、今日の日付で画面が止まる

2日目楽日は、ステージ床に当たる綿密に計算された美しい照明がバッチリ見える2階ライト席で
群舞全体の迫力や、後列の人たちの飛び具合や(笑)
オクダさんが夜なべ(だったのか?)して作った1日目とは違う映像や
何よりもホール満杯のお客さんたちの反応や、ステージとのコールアンドレスポンスを楽しめた

そして今日の近藤さんソロの時
あの静寂のなかに何人ものお子さんの泣き声やお喋りがかなり響き渡っていたのだが
不思議なことに、時間がたつにつれてそれがだんだん雑音に聞こえなくなり、あたかもそのダンスを助ける音、効果のように溶け入っていったのが不思議だった
舞台上で起こっていることやパフォーマンス自体に力がありさえすれば
不可能なことなど何もないのかもしれない
大きなマントでその場の全てを包み込んでしまうような近藤さんが
やはり怖いくらい素晴らしかった

昨日と今日の
自分とそしてお客さんを見ながらおもった

好きってすごい
好きにさせるってすごい
好きで居続けるってすごい
好きにならせてけっして離さないってひどい
そしてすごくてすばらしい

このブログにある「コンドルズ」のカテゴリーには今
49の記事が残っている
奇しくもこれが50本目
久しぶりに昔書いたことを読み直していて見つけたものを2つだけ
今このときに引用しておきたい

「終演後に初めてリーフレットを買って読んだら、10年やってきたことについて良平さんが
『そして僕たちは何処かへ行くのではなく、このままここにいるのです』
って書いてらして、その思いに一層確信を持った。
10年、20年創り続け、送り続けるのはホントにスゴイ。
そして、受け取る側がずっとそれを受け取り続けるってのも、凄く素敵でかっこいい。」
(2010年9月18日「スカイ・ウィズ・ダイヤモンド」鑑賞)

「黄金に包まれたカーテンコール、一杯のお客さんの中に埋もれながら、やっぱりコンドルズはいいな〜、と、
ただそれだけを思った。
そして、20周年、30周年を、もしコンドルズが迎えられたなら、その時もやっぱりこんな嬉しい気持ちで、彼らの舞台を観に行きたいと思った。
その時はきっと、ステージ上の彼らも私も、おんなじように歳を重ねているだろうな・・・
と、そんなことを想像するのさえ、今はこのうえなく楽しい。」
(2006年8月31日「エルドラド」@シアターアプル)

ああ2005年のあの日に
疲れきって仕事から帰宅したわたしが
つけたテレビで放映中だったのが
TBS「情熱大陸」でなかったとしたら…

…の続きは
たぶん過去のブログの何処かの記事につながるんだな、またこれが(笑)
ループは永遠に

暗い画面のなか漆黒の学ランで踊る近藤さんのソロに重なるポールの歌
Blackbird fly・・・

ありがとう
そして
これからもよろしく

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by saskia1217 | 2016-09-11 02:45 | コンドルズ | Comments(2)

梅雨明け前の真夏帝国

豊島区主催、コンドルズによる「にゅ〜盆踊り2016」終了!

9年目にして2daysになり、5000人が来た昨年に比べてバラけるどころか、両日で8000人という大盛況。
今年もまた♪きみとーぼくとはすっ飛んだ♪で、すれ違いざまに帯が解ける危険大!
昨日は熊本から、今日は福島からゲストを迎えて、手ぬぐい募金と共に復興支援の踊りを。
それぞれ「肥後手毬唄」「会津磐梯山」いずれも近藤さんが振り付けた踊りを皆で!
いいコーナーだったなぁ。

ニコ動生中継があった昨日は近くで遊説中のY.K女史が浴衣で乱入したり(怒)
今日は恒例の豊島区長来場で開会宣言があったり。

たっぷり3時間強、9曲を踊りまくった。
「にゅ〜盆踊り」「東京音頭」「炭坑節」「どうにもとまらない(山本リンダ〜プロジェクト大山)」「東京五輪音頭(三波春夫〜コンドルズ)」「お祭マンボ」「崎陽軒シューマイ音頭」「シャバラ」「会津磐梯山」
いやいや〜〜!

後から気づいたが一度も座ることなく踊りっぱなしだったな
あっと言う間の3時間。
幸い雨は降らなかったけど湿気がすごく開始前からすでに汗ダク!
オリジナルの「にゅ〜盆踊り」は3回?
大人気の「どうにもとまらない」もアンコールがかかって3回リピート!
相変わらずオモシロすぎる、近藤さん&散歩の会代表のおばさまの掛け合い(笑)
2日間もエネルギー全開でリードしてくれたコンドルズは、相変わらずみんなカッコいい

今年もまた
誰もが笑顔
誰もが楽しそう
みんながエネルギー全開!
あんなにたくさんの笑顔に会える場所はないね

今年は行くのを止めようと思っていたけど
やっぱり、やっぱり行って良かった
踊れて良かった!
コンドルズ、プロジェクト大山、和服散歩の会、あうるすぽっと、太鼓の皆様、スタッフの皆様に、
心からのありがとうを!

にゅ〜盆で毎年おもうこと。
人の愛らしさ、性善説。
人の底力。
踊りって、音楽って、コンドルズって、人間てスゴイ!
自分にもまだ力が残ってる、それを使い尽くさねば。

来年もこられたらいいな
もうそれさえも、叶えられるかどうかなんて誰にも確証はないけれど
だからこそ、すべてが大切な瞬間
だからすべてが、ありがたい☺️
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by saskia1217 | 2016-07-20 22:59 | コンドルズ | Comments(0)
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LOVE ME TenDER
ラブ・ミー・テンダー
優しく愛して

ラスト前の「群舞」・・・いや、「舞」じゃないな
幕が開いてから何度か目にしてきたその動き
無音、ブラックの空間のなか、いくつものペアになって向き合ったメンバーたちの手と手が上下に触れ合う、それだけの動き
結講難しいはずなのに、どのペアも当然のように滑らかに、優しく、確実に手が手を捉えていた
それだけで、彼らのなかに流れているものが、わかったような気がした
相手があること、自分がいること、信頼すること、委ねること、返すこと

そこに「Love me tender」が流れてくる
そのままだったら、たぶんみんな泣く
泣くだろうよ〜、と思った瞬間にメンバーの誰かが人名を叫ぶ
ジャニス・ジョプリン、フレディ・マーキュリー、マイケル・ジャクソン、デヴィッド・ボウイ、エルビス・プレスリー・・・
気づくと、それは全てこの世には居ない人ばかり
その生声が曲にかぶるのが、なんだかコンドルズらしい「照れかくし」のようにも思えて
ただの「感傷」にならない、という現象がわざとなのか偶然なのかわからないのも、コンドルズらしい
だけど
プレスリーの甘い声が響いていた時間そのものは、たぶんそんなに短くはなかったのに、電車に乗り食事をし町を歩き家に帰った何時間後の今も、その声が耳から離れない
あの優しい動きと共に

彩の国さいたま芸術劇場でのコンドルズ公演が、10回目になった
仕事で海外に居た一昨年の「ひまわり」を映像で観た以外は、全て舞台を観てきた
本公演でもそうなのだろうけれど、コンドルズが10年というスパンでどういう姿に・・・じわじわと、にじにじと、むにゅむにゅと変わってきたのか、が一番よく感じられたのが、今年の作品だった気がする

今日は、あまり笑わなかったような気がしている
コントや人形劇でクスッと面白かったシーンはいっぱいあったのに、ぜんぶを観終えたとき、微笑むというよりも目を閉じていたかった
激しいダンスもあったのに、観ている私の身体は、最初から最後までずっと弛んだままで、リラックスしていたのも不思議だった

冒頭のダンスで流れた音楽が、コンドルズのずっとずっと昔の作品に使われていた曲で、オープニングはなんかもうノスタルジーに包まれていたのだけど、一番好きだったのはそのすぐ後の群舞
曲はプリンスだったそうだけど、今までのコンドルズにはあんまり無かったような動き?
そう、ゆっくりだし・・・というか「速くない」
うまく言えないけど、よく見るようなどこかで見たような、ありふれたような
…でも繋げて見てるとキテレツで、一人で踊ると普通にスタイリッシュみたいなのを16人が同時にやるのがなんかスゴくて
よかったなあ、あのダンスは

相変わらず美しく、素晴らしく練り抜かれた照明の見事さ
虹色の光は、冒頭に合わさったときは強烈だったけど、ラストにいくほどものすごく柔らかくなっていったような印象
近藤さんソロの上手からのシマシマも、クッキリしているのに柔らかい

この作品の全てが、速・力・強というよりも、温・大・柔・・・
包容力、と言ってしまうとそれはちょっとガサガサしすぎ

「ひ・と・り・は・い・や・だ…」
近藤さんがソロの踊り出しで声にしたもの
笑いは起きたけれど
私は不思議と笑えなかった
いまここに、じゃなくて
大きな、大きな世界のなかでのこと

もう、
LOVE ME TENDER
という言葉さえも必要なく
後ろから優しく、そっと、でもしっかりと支えられて
安心して目を閉じた
そして、背中を支えてくれたと同時に
少しだけ前に押しやってくれたような

いろいろあるけど
もうダメかと思ったけど
よくわかんないんだけど
なんか大丈夫な気が
まだやっていけそうな気がした

タイトルが、こんなにも作品ぜんぶの世界にピッタリ重なっていたのも
ちょっと無かった気がしている
結局ちょっぴりキュンとしてフラフラした足どりで劇場を出たワタシを
今度はシトシトした雨が
あたたかく包み込んでくれた

箱入り主婦…
よかったなぁ〜😑
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by saskia1217 | 2016-06-20 01:51 | コンドルズ | Comments(0)
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コンドルズ「ギガント」@新宿文化、観てきた。
2年前と同じくして同じものにあらず。
単に出演メンバー、シーン、会場の違いではなく。
「安定」や「風格」はけして、アートやエンターテインメントの汚点ではありえない。
楽屋事情やプロセスなぞ、仁王立ちした巨人のように笑い飛ばすかのような。
ただ裏切りなくそこにあるのは、愉悦と軽妙、生きる幸福。

巨人に抱きしめられた。
20周年の包容力。
おめでとうありがとうこれからもよろしくね(^^)

PS
風船のシーンが好きすぎて眠れそうにないです
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by saskia1217 | 2016-02-07 00:57 | コンドルズ | Comments(0)
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ダンスカンパニー「コンドルズ」の今年の夏の全国ツァーは、東京からスタートした。
その、まさに大初日と、それから東京千穐楽を観た。

1つの演目を2度みるのは久しぶり。
「初日に来るんじゃないよー!」と、こわいメンバーさん(笑)に冗談ぽく怒られることもあるコンドルズだけど、別に初日だからといって何ら欠けがあるわけでもない、もちろん。
ただ、毎日毎日、手直しやら改良が施されるので、結講な様変わりをしたりする。
それを味わうのも、時にはやっぱり面白い。

通常運転の安定感と、ちょいちょい混ざってくる、音、言葉、動きの実験。
流れるように進むひとつひとつの演目の、どの場面からも漂う心地よい温度。
懐かしいもの、まだみたことのなかったもの、そうだったのかーと唸っちゃうもの・・・
すべて、これまたいつものように、この楽しい時間の終焉へとまっしぐら。
面白くて楽しくて吃驚して、そして1人残らずカッコイイ。
もうそれを、その同じことを、毎回確認しに来ているようなもんだと思う。

今回は1人欠けた残りの総勢16人で、あのグローブ座のこじんまりしたステージをキッチキチに占領した彼ら、幕が開いたとき、全員がとても大きく見えた。
はち切れそうな画面、飛び出しそうなチカラ、輝く表情。
愉しさ、弾け、生命力、僅かのゴリ押しの後ろにある経験という自信。
今年の南アフリカ遠征で、全ての大陸での公演を経験したコンドルズ。
20年前、このグローブ座という劇場から出発した彼らが今日立っているこの同じステージは、今の彼らにはもう、とてもとても狭すぎる。
その最初からコンドルズをみてきた人たち、ずっと支えてきた人たちには、きっと胸に迫るもの、格別な思いがあったことだろうな。
そのうちわずか半分の10年を共に歩かせてもらった私は、今日幕があがって初めのいつもながらの群舞シーンで、なんだか知らないけど鼻の奥が突然ジンとして。
よくもまあこの人たちに、この私が出会えたものだ、と。

舞台から溢れ出していたもの。
まったく同じことを思ったんだ、昨年のエレカシのさいアリライブで感じたことと。
愛、愛なんだよなー。
始まった瞬間からもう、舞台いっぱいに溢れる何か。
舞台上にいるメンバーの中に流れる愛、一緒に作っているスタッフとの間に行き来する愛、演者からお客さんに向かう愛、それぞれのダンスへの愛・・・
人間が好き、楽しいことをしたい、前を向きたい、そしてそのための力を惜しまない。

いま、終演後に残るのは、興奮というよりももっとずっと地に足のついた熱感。
10年前は、きっとこちらの熱量も違っていたのだろう、手が付けられないくらいぶっ飛び、浮いたままだった。
いまは、ちゃんと噛み締めることができる。
落ち着いて、反芻して、味わって。
分析なんかしない。できない。
考えることもあまりしない。

「明日は明日の風が吹く」 ・・・思おう、と思わないと思えないけど、時には無理して思ってみる。
「明日やればいいことも今やってしまわないと気が済まない」小心者の私でも、明日が来るのが当たり前だとどこかでまだ思ってる。
モーツァルトの手紙のなかに「僕は、明日の朝目が覚めるかどうか考えると不安でならない」みたいな記述がたしかあって、ときどきそれを思い出すのだけれど、明日があるって、明日が来るって、そしてそれが確信できるって、素晴らしいことだよ。
スゴいことだよ。
「明日になってみないとわかんないよ」なんて思えるのも月に1度くらいの諦めの悪さも持ち合わせてるけど、それでもきっと、明日は来る。
明日の明日も来る。
たぶんね。

全力で、流されよう。
全力で、抗おう。
全身全霊で、味わおう。
使い尽くそう。

扇風機さえ要らない今夜。
虫の声が聞こえる。
コンドルズの全国行脚はまだまだ続くけど、
これがそう、いつもの、いつも通りの、
夏の終わり。
ああ、なんていい夜だろう。
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by saskia1217 | 2015-08-24 04:14 | コンドルズ | Comments(0)
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春のひまわり、初夏のいちご。
白や黒、緑・・・さいたまで、コンドルズはいろんな色を演じてきた。
そして、黄色から赤へ。
さいたま芸術劇場って、理由は無いのだけど、なんだかモノトーン、無色のようなイメージがある。
劇場という空っぽさ、色の無さ。
そこに、コンドルズはいっつも、強烈な色をぶち込んできた感じがする。

さいたま公演はこれで9回目だそう。
2006年、その1回目の「勝利への脱出/SHUFFLE」を観た頃、私はちょうどコンドルズに取り憑かれまくっていて(笑)、もう何が何だかわからない感じだったことが懐かしい。

今日の千穐楽。
いつものような開演前SEが無い。
幕があがる少し前からやっと音が聴こえてくる。
ふーん、なんかいつもと違うんだ、と思ってたら、幕があいて、ものすっっっごくとお〜〜くのほう(さい芸のあの「ステージ後ろ半分」)の、しかもかなりの暗闇の中から、靴のすべる音がする。
誰かが踊ってる・・・けど、誰なのか、薄明かりになってもよくわからない。
天には星。アフリカ公演で彼らが体験した、満点の星のオマージュ?
そのうち、さらにもっと奥に、机に向かって座り、雑音をたてる人。
鉛筆削り?
いや、あれはジューサーだ。
ずいぶん長い時間をかけて「その人」は観客のすぐ近くに姿を現し、ピンクの学ランを着てジュース(イチゴだったのか?)を飲み干す。
そこから、奈落からせり上がってくるのはメンバーたち・・・と思わせて、それは学ランを着た案山子たち。
幾重にも続く、フレッシュな場面。
何回かのビックリの後で、ようやく、コミカルで明るく軽快な曲と群舞ダンスにすべり込んで行く。
そこからはもう、いつものコンドルズのご馳走たちがクルクルと進んでゆく。

ひとりのアーティスト、1つの団体が、長い間パフォーマンスしていくなかで、「変わる」ってことは自然でもあり、意図的でもあり、求められるものでもあり、しかもそれに流されないチカラも同時に求められる。
ときにそれはすごく難しいことだと思うけど、コンドルズは何度かそんな天晴れをやってのけてきた。
でも、そのなかでも今日観たこの新作は、本当に本当に、すばらしく宙返りしていた。
もっとスゴイと思ったのは、オープニングのそのビックリの正反対ともいえるような、それこそ数年前には見慣れていた「これぞコンドルズ」という、ガンガンロックの激しくて男性的な全員群舞が、今年ついに完全復活したようにいくつか混ざっていたこと。
これも、ああ16人いる、という感無量。

懐かしさ。
私は映像でしか知らない作品だけれど、勝山さんの学ランにコート姿。
帰国された石渕さんの、ほぼ2年ぶりに見る、ほんの一瞬だけ他の人と違うタイミングで踊るダンス。
オクダさん制作の、とてもうつくしくて色も文字もステキなメンバー紹介の映像、ロシア語や原色を使った、絵本みたいなのも。
もっと小さな、微かな一瞬にも、何かしら懐かしいもの、よくわからないけど多分良く知ってたこと、のようなものが散りばめられていて。
砂糖も、炭酸も、ミルクも、なんにも入れない、いちごのジュース。
青臭い香り、果肉のつぶつぶ、でもちっとも酸っぱくない。
そんな懐かしさ。

どこかしら「ひまわり」の続編のようなコントは、作者の小林さん不在でもいつも通りの空気感とスパイス。
今日の公演で何が一番印象的だったかって、それはたぶん、ぎたろーさんのブタ。
立ち上がってしゃべってるところよりも、四つん這いで這いつくばって、たつろうさんにすり寄るところ。
すごい。
それだけでもう、胸が痛い。
ブタのギタは、きっと、いちごを食べて育ったんだろうと思った。

そして一番鮮烈だったのは、オープニングで学ランを着ていた案山子たちが、後半それをはぎ取られて出現したときに「十字架」と化していた、あの一瞬。
十字架が並んでるって、墓場。
その、オブジェとしてのチカラって、もう強烈。
ラスト近く、近藤さんのソロもその中で踊られるのだけど、いつものように完全に無音なのではなく、途中からかすかに音がしてくる。
銃声・・・戦場の音、みたいに、私には聴こえた。
だから、ものすごく痛かった。
ソロが終わるころ、その十字架たちはひとつひとつ光ったまま、天高くつり上げられ・・・
星になるんだな、と思った瞬間、ステージ後方の「本当の夜空」にオープニングと同じ満点の星。

わたしはコンドルズの公演を、何回観たのだろうか・・
どんなに怒ってても、捻くれてても、ささくれてても、哀しくても、この世のどこにも自分の味方なんていやしないんだと思っても、もう誰にも笑いかけたりなんてするもんか、と思ったって。
コンドルズの舞台を、作品を観ると、引き戻されちゃうんだ。
ああ、ちゃんとまっすぐやっていこう。
くだらないこと考えてないで、この人たちなら信じられるじゃん、信じられる人はいっぱいいるじゃん、いい人もいっぱいいるじゃん・・・て思えてくる。

昔、初めてコンドルズを見たころ、勝山さんが当時おっしゃってたように「もう明日会社辞めてもいいや、って思わせるような舞台にしたい」、たしかにそんなエネルギーをもらっていた。
でも、今は違う。
違うって、今日思った。
慰めてもらってる。
コンドルズは、やさしい、やさしいんだよ。

それはきっと、作っている人、それをカタチにして見せてくれている人のなかに、血が流れてるってことなんだろうな。
いちごみたいな、真っ赤なね。

危険も、血も、赤いってことを、観ながら何度も目にした。
いちごの赤も、やさしいだけじゃない。
でもやっぱり、いちごは甘いんだよ。
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by saskia1217 | 2015-05-31 22:52 | コンドルズ | Comments(0)
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2004年春にコンドルズが上演した「沈黙の春」。
その頃私はまだコンドルズなんて知らなかった。
2007年の公演「沈黙の夏」、その時はもう夢中で観た。
そしてその大人っぽい世界に、大好きな大好きなコンドルズの意外な一面を見た気がした。
背筋がゾクゾクしてめちゃくちゃ感動したのを覚えている。

今日、そのコンドルズの「沈黙の春」を観てきた。
池袋の東京芸劇・シアターイースト。
小さくて落ち着いた、ステージの高さが可動式な、そしてブラックボックスという素晴らしい劇場。
ここは改修以来はじめて来た。

観終わって、コンパクトでスッキリした印象。
感動、はしなかった、正直なところ。
「感動」とはちょっと違う、不思議な心地よさ。
こちらのテンションも、もう高揚しまくって劇場に向かうことはなくなっていることもあって、いい意味でクールに観られるということもあるのかな。
もちろん、楽しかったし、面白かったし!
でも爆笑はしない。今日のお客さんも爆笑はなかった。ずっと、くすくす笑いが続いていた。
そういう作品だったんだなあ、と。

観終わったときに、すでにもう、何が起こっていたかなんて全て忘れちゃってた。
何一つ、覚えていない。
帰宅して、ぼーっとしていたら、いろんなシーンがばらばらに蘇ってきてはいるけど。

副題の「6.66」の意味は最後までわからなかったダメ観客ですが。
ネタバレするので詳細はかけませんが、ラストあたりの一連のシーンで、ちょっとラーメンズの「CHERRY BLOSSAM FRONT345」を彷彿とさせたり。
「こんどうさ〜ん」

初めてコンドルズを観る友人ご夫妻とご一緒したのだけど、ほんとはもっとダンスがあるのよ〜、ほんとはもっとコントとかでめっちゃ喋るのよ〜、ほんとはもっと・・・なんて思いつつも、まあ、こんな初体験もあっていいのかなあ、と。
「コンドルズ」を観るのは久しぶりだったので、個人的にはもっとダンスが観たかった気もしたけど、これはまあ、そういう作品だから仕方ない。

感動、じゃなかっったらなんだったんだろうね。
それとは全然ちがう面白さ。
終演間際になって、この一連の動きと音(あれば、だけど)が、90分かけて言いたかったこと、がわかったような気がした。

7年前に見た「沈黙の夏」、それは13年前の「沈黙の春」のリアレンジだったものだけど、それはそれまでに知っていたコンドルズのイメージをひっくり返すような驚愕があったけれど、その再演であった今年の「沈黙の春」は、「夏」で受けたイメージよりももっと、子供というか、天真爛漫というか・・・
「夏」ではその「沈黙」の持つシリアスさが、ある種の恐怖をもたらすほどであったけど、今年の「春」はちょっぴり存在するシリアスさはそこまで「恐怖」ではなく、ちょっとした「警告」のような、ほんのちょっとだけ、チクっとする痛さだけだ。

淡々と演り、淡々と観てゆくなかでの、ずっと満たされているやさしさ。
やさしいんだ、とにかく、すべてが。
気がついたら、ずっと側にいてくれた友達に気づいた、みたいな感じかな。

そうか、春ってこうやってやってくるんだっけ。
コンドルズは夏に元気、っていうイメージだけど、
コンドルズはちゃあんと、春も持って来てくれる。
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by saskia1217 | 2015-03-08 01:29 | コンドルズ | Comments(2)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217