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総合司会、大活躍。
本プロ16曲にアンコールが5曲、約2時間のタイトな音楽の時。
MCも殆どなく、簡単なメンバー紹介が1回と、「仙台〜!」コールが数回。
ずうっと「音楽だけ」がグイグイ進んでいった一夜。

今月いっぱいで営業を終えるZepp仙台の最後を飾るコンサートでもあった。
エレカシのニューアルバム・ツァー第3夜の昨日。
私はここでエレカシしか聴いたことがないけれど、この会場そして仙台の街、駅、新幹線とひっくるめて大事な思い出がたくさんある場所なので、よそ者ながらもちょっと感傷的になる。
夕刻から、半袖では寒いくらい涼しくなってきた仙台駅前は、開場を待つ多くの人の「気」でそこだけちょっと気温が高かった気がしたくらい。
ソールドアウトしていたらしく、通りかかりの人が「チケット売ります、って立ってる人いないかなあ」と言いながら通り過ぎてゆく。

東京で初日を迎えるはずだった今回の全国ツァーがメンバーの体調不良で日程がずれたので、私にとってはお初の「MASTERPIECE」ライブ。
楽しみにしてでかけた。
仙台のお客さんはとても真摯で、真面目で、中身は熱いなあといつも感じるのだが、昨日はやはりフロアで開演を待っている時間の緊張感と集中力の高まりがあって、ただコンサートのかなり後半になってからようやく柔らかくなってきたというか、熱し方がとてもゆっくりだったように思った。
当然ニューアルバムからの曲が中心で、それをライブでは初めて聴くということになるから、どちらかというと聴き入っちゃってすぐには入り込めないのも仕方ないのかもしれない。
本プロラスト5〜6曲あたりから宮本さんもかなり客席を煽っていたみたいに感じた。そうなるとみんなすぐに温度が上がるのだけど。

メンバーが登場するや否や、アルバムの代表曲でもある「大地のシンフォニー」がいきなり始まる。
宮本さんの声がちょっと疲れているようにも感じる。ベテランのプロでもやっぱり移動付きの連チャン本番て体力消耗が非常に著しいと思うなあ。
♪ページェント♪の歌い方がクリアで美しかった。
ギターサポートの、現在The Birthdayの藤井謙二さんの音を初めて聴く。私はギターのことってからっきしわからないのだけど、とっても太くてがっしりした印象だった。藤井さんの音なのか、PAのせいなのか、最初から全体的(特に2本のギターの音)なサウンドがちょっと固めで乾いていて、音量は結構大きいんだけど全体の響きがまとまりにくいというか、割と空洞感があるというか、それぞれがひとつに溶け込まない感じがした。あるいはそういう意図での設定だったのかもしれないし、自分が居た位置のせいかもしれない(前後左右ほぼ中央にいたのだけど)。
よく言えばコンサート終了までずっと「骨太」で荒削りな音のイメージだった。キーボードがなかったことも大きかったのかな。
それにしても、藤井さんの緊張感がヒシヒシと伝わってきたステージでもあった。

長めのイントロがだんだん整っていくうちに、リズムやハーモニーの目鼻立ちがジワジワ出来てきて、聞き覚えのある大好きなあの曲になだれ込んでいった2曲目「moonlight magic」。
嬉しかった。
たしかに、キーボードがなく藤井さんのガッツリした音が入ったこの日の「moonlight magic」は、この曲にずっと抱いてきた透明なイメージが消えて、もっと現実感のある生身の曲に変身していた。
それでも好きな名曲。
・・・と、その流れで「おはよう こんにちは」に行くとは!
このあたりだったかなあ、早くも宮本さんが成ちゃんの帽子をガバッと取っちゃってたのは。
「東京からまんまで宇宙」はフェスでも聴いてたけど、昨日はそんなにアップテンポではなくしっかりめな演奏。

そうそう、昨日はずうっと「しっかりめ」だった。最初から最後までずうっと、どの曲もどの曲も、バラードも弾き語りもガリガリロックも、宮本さんすごく丁寧に、自分にもお客さんにも噛んで含めるように大事に大事に歌ってた。
気を緩めることもなく、緊張感がずうっとあって、まっすぐ投げかけられる音楽。真剣、真面目が1本貫いてた。具体的な「どこか」とか「自分」に向かってというより、空(くう)のどこか一点に向かって捧げられていたような。

骨太な「まんま」が終わると、美しい「約束」が続く。
今回のアルバムは重ね録りのコーラスが結構多いから、ライブでどうやるのかな〜って興味津々だったのだけど、これもところどころコーラスを抜いて歌われてて、こちらはどうしても心の中で自動的にコーラスを重ねながら聴いてしまう。
クッキリと丁寧な♪ベイビー♪の連呼。

「ココロをノックしてくれ」のイントロはほぼ音源に近く、底にあるリズムのワクワク感が嬉しい。サビでお客さんが突き上げる拳が、本当にノックしているように見えて楽しかった。
そして、ライブでどうなるんだろう、と楽しみにしていた「Darling」。
ストリングスもピアノもなく、そしてトミがドラムを叩く「Darling」はどんなだろう、って。
甘いのか、甘くなくなるのか?
そうだなあ、けっして「甘く」はなってなかったなあ。でも、しっかりしたビートの落ち着いたテンポの上で、あたたかい「弾き語り風」な、ほんとに語りかけてる歌になってた。CDで聴くより大人っぽい感じ。甘いヴァージョンもすごく好きなんだけどね。

ものすごく速かった「穴があったら入りたい」。速い、速いよ〜!(笑)
長いイントロから、ようやく歌が入ってきて、そしてラストまでがひとつの大きなアッチェレランド。ハモリがなくてちょっと寂しいとこもあったけど、サビの「曜日」を連呼してくところでお客さんの腕がまるで練習したみたいに揃ってたのが、なんかすでに完成された「振り」みたいで面白かった。こういう「振り」的なものが平然と実行されてるのが、最近のエレカシの特徴かもしれない(笑)。
♪御同輩♪も、いつのまにか宮本さん&お客さんのコールアンドレスポンスになっちゃってて、楽しすぎた。

そして、元気になったトミのドラムが冴える「眠れない夜」。
「good morning」の曲って、こうやって挟まるだけで、コンサートの流れがグッと引き締まるのがかっこいい。
♪俺は時々戦う前から勝負を避けて/奴等に勝利をもたらす/チクショウ〜♪のシャウトを2回もやってくれて、興奮したぜ。
考えたらこれ、ライブで聴くの初めてだった。

この日最高!って思った曲のひとつ「ゴクロウサン」。
やっぱりこれもすっごく速かったんだけど、歌も動きも!
でもなんだろう・・・ノリノリでアイロニックなのに上滑りしない諧謔。楽しすぎる。
脈拍数あがってくるのが自分でわかる。
つづく「珍奇男」ではとうとうあの年代物の「男イス」が新調された模様で、宮本さんは「ん・・・イス、たけぇな。」とつぶやき、ちょっと腰掛けにくそうだった。「珍奇男」ですら(!)テンポ遅めで丁寧な印象。
成ちゃんやトミが次々と、スポットを浴びながら順にソロをやっていく。
(ところで当ブログ、時々「検索ワード」のランキングを見るのだけど、先週だったかエレカシの札幌コンサートの直後、「机さん」という検索をかけてここにいらした方が結構な数あったみたいで・・不覚ながらかなり笑っちゃいました。初めて聴いたらタイトル知らないこともありますもんね)

音源にはない素敵なイントロがついてた「ワインディングロード」。
これはちょっとワイルドな響きがしたですね、歌い方もサウンドも。
そして、この日特にスゴくいいと思った「七色の虹の橋」。♪誰の人生だってMasterpieceさ♪の「マスターピース」の声と発音がとっても印象的。透明で、優しい響き。まるで「今夜の一言」みたいな特別感があって吃驚。

「世界伝統のマスター馬鹿」をあらためてじっくり聴きながら「あ〜、これ『おかみさん』に出てくるオジサンがこの曲では主人公になってるんだ」と再認識。「おかみさん」男ヴァージョン。
この曲の次はもう絶対に他の曲は持って来られない、というちっぽけな私の思いが叶った「飛べない俺」への流れ。
宮本さんは淡々とキーボードの前に歩み寄り「弾き語りです」とマイクを引き寄せて座る。
しばしいろんなハーモニーを鳴らしながら、イントロへ。
和音をしっかり掴みつつ力強く歌いながら、Bメロでなぜか中腰・・・座っていられなくなったのかな。
個人的には宮本さんがギター以外の楽器を弾いているのがとっても好きなので、キーボードを初めて聴かせてもらえて(キーボード弾きとしては・・笑)すごく嬉しかった。
なんかね、何を弾いてもそこに「歌」があって、そしてこういう音楽をしたいっていう意志がバ〜ンって出るんですよね。スゴイ。
そして、アルバムラストのこの曲からの流れで、アルバムオープニングの「我が祈り」へという、秀逸のラインナップ。冒頭の♪心のポケットにしまった秘密シークレット♪の声の色が、ライブ独特の語り方でゾワッとしたですね。「悪魔のささやき」ツァーで初めて「悪魔メフィスト」を聴いたときのショックをちょっと思い出していたのだけど、そのかなりの絶叫度は気迫とかインパクトはもちろんすごくて、でも贅沢をいえばもうちょっぴりだけ「歌」がきこえたらもっとよかったのにな〜と。

昨日は、細かく効果的だった照明使いも印象的。
アンコールでまず「俺たちの明日」。フロアも一瞬で(実際の明りのみならず)明るくなる。
本プロの間、コンサートあたまや最後の激しい曲で、ん〜、宮本さんちょっと高音苦しそうだ、というか音が無くなってる・・とちょっと残念に思ってたのが、アンコールに突入したら一掃されててすっごいいい声。喉が馴染んでる感じがして、気持ちよかった。
「悲しみの果て」でお客さんが一斉に沸き立つ。みんなホントに好きなんだ、この曲。

そして「桜の花、舞い上がる道を」。
その日仙台までの車窓のお供のi-Podのシャッフルで、はからずも2時間足らずのうちにこの「桜」の3ヴァージョンを全て聴いてきた私は、ちょっとしたビンゴ気分も手伝って嬉しく味わう。
両手を広げて歌うスタイルも、ちょっと懐かしい。
そこからの「ガストロンジャー」も格別。尋常じゃない超速の踊りが昨日もすごくて、それでソロを振られた藤井さん、ビックリしてなかったかなあ、なんて。
宮本さんの指示がいろいろ飛んでて、藤井さんと石くんのデュオとか、成ちゃんに「チョッパー、チョッパー」って言ってたり・・・・
私詳しくないのでよくわかんないんですが、チョッパーってスラッピングのことだよね?
成ちゃんがスラッピングで弾いてるのってあんまり見たことなかったような気がする。宮本さんはだいぶ長い間これでもかこれでもかって、成ちゃんにそれを強くリクエストし続けてた。
で、ご自分もキーボードでインプロのソロ挟んでて、それがすっごく良かったなあ。
宮本さん、ライブでもっとキーボード弾いて下さい!

ラスト、お決まりといっちゃあお決まりの「ファイティングマン」への流れ。
最初ちょっとおとなしかったお客さんたちも、さすがにこの頃は盛り上がってた。いつものように前後左右走り回ってた宮本さん、最後に近いサビで銅鑼のとこに駆け寄り、一発。

とにかくずっと歌いっぱなし弾きっぱなし、与え続けっ放しの2時間。
密度が濃くて充足感でグッタリ。
私たちも、そして出演者もたぶん抜け殻になっていただろうな、いつものごとく。
初めて生で聴いたアルバム曲たちが、そして藤井さんのギターinエレカシが、これから先のコンサートでどんな姿になっていくのかが、とても楽しみでならない。
Zepp仙台の最後の勇姿を目に焼き付けつつ、新幹線に乗り込む。
たくさんの思い出を作ってくれた仙台は、この最後の時までまた新たな忘れがたいシーンをプレゼントしてくれた。
ありがとう、仙台。
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by saskia1217 | 2012-06-25 19:31 | エレファントカシマシ | Comments(0)

ふくらみすぎる妄想

さだファンとエレカシファンに。

楽しみにしていたフジテレビ「MUSIC FAIR(ミュージックフェア)」をみた。
こないだ大々的に還暦記念のコンサートをしたさだまさしさんの、そのオマケのお祭りみたいな企画で、その時とはまた違うアーティストが次々とさださんとコラボしていた。

以前書いたように、私は妹の影響で10代の頃さださんの歌を毎日毎日膨大に聴き続けたおかげで、その頃の曲は(あの長大な)最終コーラスまで全て歌えるようになってしまっていた。もちろん、聴いてるうちに大好きになっていたからなのだけど。
何よりも歌詞が好きだった。やっぱり私は「歌詞」に弱い。そしてもちろん、メロディーも好きだった。さださんの「声」よりも、そっちのほうが好きな要素として強かったかなあ。
コンサートにも何回か足を運び、たまたま知人の紹介で楽屋のさださんをお訪ねしてお話できたこともあった。高校か大学の時だったかなあ。今考えたらとんでもないことだったのだけど。
何年間もラジオに毎週ハガキを送り、コンサートのステージでその逸話を紹介してもらったおかげで本にも収録されたと狂喜していた妹は、その後20年近く経ってから幸運なことに何度か仕事で共演、さださんと目出度く昔話も出来たらしい。

その後私はさださんの歌を聴くことはなくなってしまったので、「身体に染み込んでいる」のはアルバムで言えばせいぜい「風のおもかげ」「Glass Age」くらいまで。その辺だともう薄々かなあ。
「ADVANTAGE」となると殆ど記憶が無い。
今となっては、結構好きな、あのトーク番組でそのお姿を見るだけになってしまっていた。

なので今日、エレカシ宮本さんとの「共演」をドキドキして待った。
普通なら私は宮本さんに、誰かのカバーをやって欲しいと思うことは殆どない。
好きなミュージシャンだからこそ、たとえそれが宮本さんが尊敬するミュージシャンの曲であっても、それはそれで素晴らしいことはわかるんだけど、それほど興味が湧かないのだ。
けれどやっぱり、あれだけ好きだったさださんの曲、それも「主人公」。
期待が膨らんだ。

よかった。
素敵だった。
緊張感はあっても、まるで自分の歌のようにしっかり歌い上げていた宮本さん、1番のラストで伸ばした声がまるでベルカントのようで驚いた。あんなの聴いたことなかったから。
のっけから「ガイドブック」の太い子音が分厚くって、「生きる」が力強くって!
さださんファンからしたら「あの〜、これもっと軽く歌ってくださいよ」だったかもしれないけど(苦笑)、サビの素晴らしさは圧巻で、特に一番最後に3度上をはもっていた宮本さんの声が素晴らしかった。
おそらく日本の音楽界で圧倒的な「高音域」を得意とされるお二人、その歌い上げ感はハンパない。
いいものを聴かせてもらえてホントによかった。

あんまりよかったので、見終わってから数十年ぶりにさださんの歌を次々と聴きまくりながら、「あ〜これも宮本さんが歌ったらかっこいいかも」という妄想がとまらない。
そういう思いは、たとえ妄想といえども双方のアーティストに対して結構失礼なことだと個人的には思っている。
なのに、今日ばかりは妄想をとめられなかった。
許してください〜。

結果。
歌い上げる壮大なバラードは、歌詞さえ違和感なければいい感じになりそう。そして文語調の詞の曲だともっといいかも。
でもちょっと春告鳥は無理だな(苦笑)。
さださんの曲は歌詞も音楽も振れ幅が大きすぎて(笑)、こっぱずかしいくらい甘酸っぱいものや、コミカルすぎるものはやっぱり無理。
なのだが、数年前までの宮本さんなら考えられなかった、生や人や愛について「ストレートに」語るものも、ここ最近の新曲の流れから違和感なくいけそうな気がするんだな、これが。
私個人のなかでしっくりくる上位いくつか。

「防人の歌」は完全なる怒りの歌になるだろうなあ。
太く歌ってもらえたらかっこいい。


「道化師のソネット」
これも最近の宮本さんが歌ったら違和感ない。特にサビを歌い上げる曲はいいかも。歌詞もしっくりする。宮本さんに「ピエロ」のイメージはちょっと無理だけど。
発売から30年も前かあ。映画は泣いたなあ・・・キグレサーカスの実在したピエロを演じていた方のお話で、さださん主演だったっけ。


そして「胡桃の日」。
これは間違いなく3本指に入る。
すっっごいロックにしてくれそう。


「まほろば」は、詞も音楽も想定内だ。
これもすごくロックになりそうだけど。
歌詞のあちこちに思い当たるフレーズや、言い切ったような厳しさにエレカシの感性がちょっとよぎる。
なによりも、ラストが♪満月〜〜!♪なのがドンピシャ。


「天までとどけ」は、ちょっと前までの宮本さんなら恥ずかしくって想像できなかったタイプの歌詞だけど(笑)、今歌ってくれたら、まるで「to you」ばりの爽やかさで打ちのめされそうだ。
ラストのハイDも難なく出してくれるだろうし!


意外にすっっごくいいかもしれないのは「加速度」。
これ、本当に本当に好きだったなあ。
この歌詞を宮本さんが歌った時の違和感がそんなに大きくない。
あっちこっち、音楽的にちょっと椎名林檎さんが歌ってるイメージも浮かんじゃう曲なんだけど。
サビのコード進行とメロディーライン、あと最後の♪あ〜う〜♪が宮本さんが歌ったらワイルドでよさそうだよなあ。


弾き語りなら「最終案内」あたりもいいかな。


「ひき潮」は歌としては素晴らしくなりそうだけど、歌詞がちょっと違うね。
そこが、東京出身の宮本さんと、若くして東京にやってきて遠くに故郷を持つさださんを決定的に分かつところだな。
たとえフィクションとして聴く場合を想定しても、やっぱりあり得ないほど宮本さんと東京の絆は深すぎる。

ホントにひさしぶりにさださんの歌をあれこれ聴いて、やっぱりちゃんとみんな覚えてるもんだな〜と。
やっぱりなんだかんだ言って、さださんの歌は私の青春の大きな部分を占めていたのかもしれないと、今にして思う。
こんな楽しい曲もあったなあ。早口でよく歌ったなあ。
これはもう、どう考えても、宮本さん云々以前に、さださんしか歌えない(笑)。

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by saskia1217 | 2012-06-23 22:32 | エレファントカシマシ | Comments(0)

夢すぎる共演

朝からビックリの嬉しいニュース。
23日(土)18時から放送のフジテレビ「MUSIC FAIR(ミュージックフェア)」。

さだまさしさんとエレカシ宮本浩次さんが共演。
http://otogumi.fujitv.co.jp/lovekp/index.html

す、すごすぎる!
今回のニューアルバム「MASTERPIECE」を貫くメッセージ♪誰の人生だってマスターピースさ♪を聴いたとき、真っ先に思い出したのが、♪自分の人生の中では 誰もがみな主人公♪と歌われる、さだまさしさんの「主人公」という歌だった。
今回の曲は、そのドンピシャな「主人公」だ、っていうからもうこれは、絶句ものだ。
しかも山崎まさよしさんも一緒らしい。
ゴージャス!
中学生の時、ハンパない「さだまさし狂」だった妹の影響で(妹と同じ部屋だった私、毎日毎日彼の曲を聴くことになってたので・・)大抵の曲はフルコーラスで歌えるくらいに染み込んでたさださんの歌。もちろん私も大好きで、妹に付き合ってよくコンサートにも行ってた。
妹はさださんのラジオに毎週ハガキを出してた所謂「常連」だったのだが、その後、仕事柄何度も共演させていただいて懐かしい昔話に花が咲いたらしい。
が、彼女は残念ながら(苦笑)現在のところエレカシにはさほど興味がないらしい。
・・・ので、これを機会に宮本さんの歌を聴いて欲しいな〜、とメールしたら、どうやら今日、山崎さんとお仕事一緒らしい。
なんだ、それ(笑)。

「歌」を前面に、その心からの「声」で、人を、命を歌い続けるお二人。
魂のこもった美しい「言葉」「日本語」も、さださんと宮本さんの大きな大きな持ち味。
日本の古典文学がお好きなことも、日本語への愛情がにじみ出る共通点だろうなあ。
そしてアーティストとしての長いキャリアのなかで、ブレることなく1本通った独自の道を歩み続けている。
ちょっと見のテイストは違うように映るかもしれないけど、その音楽と言葉に詰まった力と生きることへのメッセージ、根っこのところで皆の心に届く何かは本当に同じだ。
楽しみでなりませぬ。

♪私の人生の中では 私が主人公だと♪
(↓ニューバージョンですね・・個人的にはオリジナルのほうが好きだけど)

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by saskia1217 | 2012-06-13 10:06 | エレファントカシマシ | Comments(2)
それでも心おだやかに聴いたつもりの、でもさすがにいささか支離滅裂な第一印象から少し時が経って、ニューアルバムから受ける感覚ももっと広がり始めている。

PVも見た。
その曲を収録したアルバムに付いてくるくらいだから、もはやプロモーションというより、作品と同時に発表するMVということなんだろうけど。
CSを見る環境にない私にとっては、今回のPVはほとんどどれも初見。シングル曲のうち2つは、店頭のちっちゃい画面じゃなくてやっと大きな画面でみられた、という具合。

「ワインディングロード」の映像はたしかに過去のPVから見れば斬新なんだろうけど、これはこれで私はかなり好きなのだ。かすかな「演技」風味を必要とされる種類の作り方も、けしてエレカシに合っていないとは私は思わない。
冒頭の犬を見ているうちに、一度彼らのPVに狼を使ってみたらいいのに・・なんて思わせた。

「東京からまんまで宇宙」は、たぶんみんなにはドンピシャなモノクロ画面の、バンド演奏シーン。これはもちろん文句無しにシックリくるし、狭間狭間で一瞬だけ見える宮本さんの視線のバラエティさが面白い。なんだかその眼光だけで、いろんなことを語っちゃってるみたいだ。

「ただ街を歩くだけでいいんじゃないか」という宮本さんの意向もあったという「大地のシンフォニー」は、ドキュメンタリー「扉の向こう」を思い出させるような「街をゆく宮本」をただひたすら追う。じつはとても早足で歩く方なのかもしれないけど、けしてそうは見えない足どりで丸の内のビルと人々の間を縫うように歩く。時々映る空が、主人公の視線と一致して見る人を同化させる。人がたくさん映っているのが何よりもいい。独りよがりに突き進むのじゃなく、自分を取り囲む街、空、人間を漏らさず取り込んで歩く。
しかし相変わらず、これほど「ただ街を歩くだけ」が似合う人も居ないだろう。
このPVを見ていると、ああ、街でこうして歩いている宮本さんを見かけても、金輪際声はかけるまい、と何故か思えてくるような、そんな、壊したくない空気が漂っている。
そして時折挟まれるメンバー4人での録音風景からは、人間の呼吸がきこえてくるような温かさが伝わる。
「歩いている」のと「歌っている」のが一番似合うという証明には、「約束」の説得力に満ちた映像も十分多くを語っている。

「穴があったら入いりたい」・・これは毎晩寝る前に必ず1回見たい(笑)。
4人のを撮るなら、こういうのがいいよね。コンサートのシーンも浮かぶし。でも、同じテイストかと思われがちな「孤独な旅人」とは、たぶん似て非なる味わいがあるような気がする。
しかし・・・これ見ているうちにあらためて思った「これ、すっごい名曲だ」。

毎回、リリースされたばかりの音源を聴く楽しみは刻々と変わってくるけれど、ボーカリストの声や詞に少し慣れてきて興奮も落ち着き、その周りで働いてるいろんな楽器がそれぞれどこで何をしているのか、そしてそれがどんなふうに絡み合っているのかが聴こえてくるのは本当に楽しくて面白い。驚きや感心や、目から鱗みたいな喜びがいっぱい。
すべての楽器を宮本さんが担当している「我が祈り」のカッコいいギターの吹っ切れ具合。アルバム冒頭にあることで5倍くらいガツン度がアップする効果は、チェンバリストがコンサートの最初にロッシのトッカータを弾くその爽快さと似ている。
富永さんのドラム、私は特に大好きでコンサートでも毎回楽しみにしているのだけど、宮本さんが演奏するドラムやピアノには、本当に独特の味わいがある。ちょっと耳にしただけで「あれ?」ってわかるような。鋭い切れ味と深いビートの富永さんと違う、まっすぐすぎる堅さがない、均整感が絶妙に丸まっているドラム。それは「Darling」や「ココロをノックしてくれ」で聴ける愛らしいピアノのタッチからも感じるね・・・驚くことに、「飛べない俺」の動きの少ないコードだけからもそれがわかる。

いま、このアルバムで一番心に強く刻まれた曲をものすごく無理して挙げるとしたら、それは「飛べない俺」。(ただこの曲、好きだからってこれだけポツンと聴くと輝きが減ってしまう、やはり。最初に「マスター馬鹿」から通して聴いてしまったせいも大きいけれど。)
・・・なのだが、今日になって、冒頭の「我が祈り」が実は、もしかしたらとても大きな大事な役割を与えられているのではないかと思えてきて仕方がない。
宮本さんご自身の話によれば、このアルバムの出発点であり核を成すのは「約束」だそうなのだが、その影で「我が祈り」もそれと全く同量の重さを持つ主役なんじゃないのかな〜、なんて。
「我が祈り」に出てくる♪おおマイライフ!♪の一声がとてつもなくリアルに響いて、それがそのまま「飛べない俺」の♪そうさ俺は今生きている♪、いやもしかしたら詞の全部にそっくり繋がっている。
「我が祈り」のたったの2行しかないCメロが、信じられない。
どこにでも転がっていて、誰にでもすぐに見つかる音なのに。

あ〜あ。
また余計なこといっぱい書いちゃった・・・。
こんなこと、ど〜でもいいことなのに。
聴いてるときはたしかに心は真っ白なんだけど、聴き終わると快くズッシリしちゃってて。
それをリセットするために、仮の姿で文字にしてみている、のかも。
じゃないと、積もり積もって沈んじゃいそうだから。
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by saskia1217 | 2012-06-01 23:30 | エレファントカシマシ | Comments(2)
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ビックリしたよ。
裏切られないとは、どこかで当然のように思っていたけれど。
エレカシを聴きはじめてからたったの5年、でもここにくるまでずいぶんいろんなことがあった。
フラゲしようとクタクタの身体をひきずって夜遅くレコード屋に行ったり、ラジオのインタビュー聞き逃したといっては翌日まで自分を呪ったり、いつそんなことから卒業できるんだろう、と思っていたけど、大丈夫、いつだって私はちゃんと真ん中に戻れるんだってことは知ってる(笑)。
何年もかかるけどね。

今日発売になったアルバム「MASTERPIECE」は、夕方仕事から帰ったらポストに届いていた。
すぐに開けなかった。他にやることがあったから。
ご飯を食べて、デスクワークを片付けて、親に用事のメールして・・・ちっとも焦らない自分(笑)。
そんな自分が、今やっとこの作品に相応しくなったのだと思わせてくれたのが、この21枚目のアルバム、そんな気がした。
彷徨って迷走して「ストン」と、ある場所にやっと「墜ちた」・・・納得と安心と快感。

通して聴いた。
ヘッドフォンで、正座して。
今日はマジで足がしびれて、漫画みたいに立てなくなった自分に声を出して笑った。
そして思ったんだ。
そうだ、こうやって笑う日常から生まれ、その日常でいつもそこにあってくれる音と言葉なんだな、って。
壮大な絶賛とか、過度な涙とか、そんなものは最初から無い。
私がいつもエレカシの音楽を聴いてあれこれ書くこと、それはたぶん全てすごくバカらしいんだと本当に思う。書くこと自体無意味だし、ただの自己満足だ。必要ないことだ。
私はいったい誰に向かって書いてるんだろ(笑)。

でも書いちゃう。
今回はでも、本当に違うんだ、何かが。

あったかいアルバム。
愛だな〜〜。
甘い、甘いよ、ミヤジ!
曲調とか歌詞じゃない、全部が。
つくった人、演奏する人の個人的状況とかでもない。
「ラブソング」も、もしかしたらそうじゃないかもしれない曲も。
ただ「しあわせな」「しあわせを歌っている」アルバム。
「可愛い」アルバム。バカにしてる「可愛い」じゃなくて、その素直さに思わずホロッとなる。
聴いた人はみな、気づかないうちに口角が上がってる、微笑んでいる。
私はそうだった。
開かれる気がした。
身体中の緊張がほどけていく。こっちの心の扉が自然に開く。
「今回は全てをさらけ出した」という宮本さんのインタビューの言葉を思い出した。
だからなのか、聴いた人が「さらけ出せる」気になってしまうのは。
両手を広げて皆を、全てを受け止めてくれそうな、そんなイメージ。

アルバムの曲順に聴くとホントにいいよなああ、やっぱり。
とにかく今日は時間がなくて(!)聴いてない新曲だけとりあえず聴こうかなどと不謹慎なことをチラッと思ったが、シングルで聴き込んでた4曲はやっぱりどうしてもとばせなかった。
シングル曲はアルバムに入ると、もちろん感じることが少し変わってくる。強まる部分、見えなかったものが見えてくる、その前後の曲との溶け合い具合・・・。

第一印象。
「我が祈り」
一度きいて「好きだな〜」と思う。イントロのユニゾンがそれはそれはかっこいい。ドラムが特に。音源聴くとドラムにいたく胸うたれるのはなぜだろう。
長調と短調の間を行き交う宮本さんお得意のゆらゆらは、でもいつものともちょっと違う。
なるほど、声が、歌い方が今まで聴いたことないことはたしかだ。Cメロからは聴き慣れたいつもの歌声に戻る。
「俺の道」がもっともっと大人になったサウンド。
そうだね、宮本さんはやっぱり「犬」じゃあない、「猫」だよなぁ。

「Darling」
イントロ聴いた時、もうえらく懐かしい気がした。ほわ〜っと、オレンジや黄色や黄緑色と、いい匂いと、薄甘い味が自分の目の前に立ちのぼる。
とんでもないしあわせ感の中にそれでも、どうしても拭えない一縷の悲しみがあるのは、それは人生の午後にいる人にはたぶんよくわかる。
宮本さんの「ヤ行」がホントに好きなんだなあ(笑)。そしてAメロ終わりのメロディーラインが好きすぎる。なんなんだ、この懐かしさは。
最後のピアノを聴いたとき「これ宮本さん自身の演奏かな?」と思ったら、楽器全部担当されてた。
個人的には、拍と拍の隙間に空気をいっぱい含んでる宮本さんのドラムがとても好きなので、今後もアルバム中1曲はこういうのをやってくれたら嬉しい。
初夏の新緑が一番好きだという宮本さんらしい、光る緑が見える曲。

「大地のシンフォニー」
前の「Darling」が終わってすぐ、同じ調で鳴り始めるこの聞き慣れた曲。それが、聴く人を広く受け止める誘いになっている。素直に心に入ってくる。
あらためて耳を澄まして聴いていると、ベースの魅力的なことを再確認。甘さがある。
「Darling」で歌ったことが、ここで力強い足どりを得て、歩みのマーチとともに確実なものになってゆくのがわかる。

「東京からまんまで宇宙」
「大地」を受けて、ますます心がノってくる。
バンドがよりしっかりと支え、歌ともっともっと強く結ばれる。愉悦感がプラスされる。
でも何度聴いても、相変わらず「謎の合いの手」の言葉はわからないままだ(笑)。
どーでもいいことだけど。

「約束」
ここで少し心がシットリする。ドラムのミディアムな重いリズムがこちらを全開にさせる。
5月の青空の下でもいいけど、秋の空の下で聴きたい気もする。

「ココロをノックしてくれ」
イントロのリズムがいいねえ。すでにラジオで何曲か聴いていた新曲のうち、何故か一番耳に残った曲、特にサビが!
多重コーラスが美しい。アコギも美しい。
「丘」が出てくる詞に、思いを馳せる。
「時間がないんだ」、私にも無いんだ。
なぜか、どうしてもこのサビでコンドルズが踊る姿が浮かんで離れない・・・。
この曲・・・ツボなのかもしれない、実は。

「穴があったら入いりたい」
イントロからの想像を跳ね返すメロディーのあたま。声が弾んでるね。
声が自然なお芝居をしている・・・ドキュメンタリーなんだけど。
これも今までにあんまり無かった歌い方のような。
しかし。
よくもまあ、このフレーズ「穴があったら入いりたい」を「歌おう」と思ったなとあらためて思う。
♪神様、もっと光りを♪が最高。
ライブですっごく聴きたい曲だな。

「七色の虹の橋」
「穴があったら・・」と同じ調でなだれ込む。
♪きっと世界で一番♪からのサビ(?)が、世界で一番美しいメロディーと歌だ。
「赤き空よ!」で味わったのに近い、この締め付けられ感。
神保町で録ってきたという2番冒頭の街の音に、一気にワープさせられる。ほんの数秒だけなのに。
デュエットのオブリガートが常人には思いつかないうねりで、やっぱり天才だと確信する。
ラディゲでもなく、ましてやヴェルレーヌじゃなく(笑)、そうか、ボードレールなんだ・・・と勝手にちょっと頷く。

「ワインディングロード」
なんだかんだ言ってやっぱり大好きなんだ、この曲。
「七色の虹・・」での思い出の続きに目の前に広がった「振り返る時」を迎えた人の視界。後ろに出来た道、そしてまだ目の前に続く道。

「世界伝統のマスター馬鹿」
こないだラジオのバックに流れてた激しいのは、これだったんですね。
ギターがいい。時々挟まるドラムの三連符がぐっと来る。
まさにまさに「宮本さんしか歌えない曲」の最たるものかも。
これはまた別の意味で・・むき出しに「剥がれる」曲。でも激しいけど、言ってることはとっても優しい。愛を感じる。

「飛べない俺」

ここにきて・・・・ヤラレタ。

涙・・いや、そういうんじゃないんだ、なんか、上手く言えない。
「シグナル」や「通りを越え行く」や、何よりもあの「風」で経験した、内容もシチュエーションも全く違うんだけど、なんだろう、「心の持っていかれ方」が似ている。
私の葬式にはこれを流してほしい。
この美しさは異常。なんて透きとおっているんだ。
絵本みたいな、すごくカラフルな色が見える。明るくて少し深い、青と緑のグラデーション。
でも、クレーみたいにちょっと滲んでる。
宮本さんの加工された声と生の声の対比が、世界を立体的にしていて、何ともいえない生身の言葉が伝わる。
♪俺の魂がしみ込む街♪・・・「魂」という言葉が最高に相応しい場所を見つけたようだ。
個人的には、今の私そのものを歌ってくれているから・・・
ライブで聴いたら・・・ちょっとマズイ気もする。

バンド名そのものがタイトルになっていた、23年前のファーストアルバム。
「マスターピース(傑作)」というタイトルの、この21枚目のアルバム。
だけど、これが最高点でも終着点でもない。
これは「マスターピース」という名の中間点。
進化し続けるエレカシ。
日常という道端に咲く花を教えてくれるエレカシ。
すっ飛ばしてきた時をたぐり寄せて、また積み直し、重ねてゆこう。
私が真ん中に戻ってきても、そのドキドキはいつまでも変わらない。

※「追記」を付け足しました(2012.6.1)↑

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by saskia1217 | 2012-05-31 05:07 | エレファントカシマシ | Comments(0)

ココロをノックしてくれ

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「ココロをノックしてくれ」を聴いた。
今月30日にリリースされるエレカシのニューアルバム「MASTERPIECE」の中の1曲。

宮本さんは、先日でたばかりのシングル曲「約束」のあの声で、ちょうど「甘い夢さえ」や「東京の空」の抜け感を思い出させるような爽快なメロディーラインを歌っていた。
イントロから底に流れるドラムがかっこいい。ちょっと懐かしい入り方のコーラスも斬新。
Cメロで、まだいくか?と思わせる高音、相変わらず高いなあ〜!
その裏で微かに響くオルガンと、アコギが爽やか〜。
♪ココロをノックしてくれ♪のサビを聴いたとき、それに合わせてコンドルズがばっちり踊っている映像が浮かんだ。中央で踊る良平さんの振り付けの細部までもがリアルにイメージされて、自分で笑った。
このミドルなちょうどいいテンポのせいか?

最新のラジオのインタビューで宮本さんはまた「初めて買ったレコードはカラヤン&BPOのベートーヴェンの5番」の話をされてて、その流れで「クラシック、好きなんですよ、うん、好き好き!」って言ってらしたのがなんかちょっと・・・やっぱりなんかこう・・・なんというか・・・嬉しかったです、はい(笑)。
(シューベルトの「鱒」が好き、ってのは初めて聞いたなあ)
音楽体験の原点みたいな話で過去にもこの話は何度もされてたんだけど、そういう場面で宮本さんはいつもなんとな〜く恥ずかしげに言葉を濁したりしてることも多くて、う〜んあんまりそういうふうに思われたくないのかなあ、なんて感じることもあったので、こうやってストレートな発言をきくと正直とても・・・嬉しいや。

クラシックの音楽家のなかにも、たま〜に「エレカシ、好きですね〜」って人がいたりする・・まあ、ごくごく稀なんだけど(笑)。
そういう人に出会うと、やっぱりね、すっごく嬉しくなっちゃうのだ。

そして同じインタビューで話題になってた、シューベルトがベートーヴェンを本当に尊敬し憧れていて「自分が死んだらベートーヴェンの隣りに埋めてほしい」と願っていた話は、私も子どもの頃読んだ伝記のなかで特に心に深く残っていた逸話だったな。
留学で生まれて初めてヨーロッパに行ったとき、初めてのお休みを利用してフライブルクからはるばる出かけたウィーンでどうしても訪ねたかったのは、2人が眠る中央墓地。
墓地の入り口でお花を買い、その場所を訪ね当てて2つのお墓の前に立ったとき、自分でもおかしなくらい涙がポロポロ溢れてきちゃったことを今でも思い出す。
史実はどうであれ、子どもの頃植え付けられたイメージやその時感じた気持ちって、長いこと自分のなかで大事なものになっているんだなと思う。

「ココロをノックしてくれ」・・・。
大人になった自分のなかにまだ残っている力を、たぶんまだ掘り起こして揺り動かせる、ってそんな元気が出るような1曲。
自分で自分のココロをノックするのって、ホントはちょっぴり大変だけど。
それでも、なお!
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by saskia1217 | 2012-05-14 19:19 | エレファントカシマシ | Comments(0)
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何年も前の、ある春の日に撮ったこの一枚。
一度このブログに載せたこともあった。
素晴らしい音楽を全身に浴びたら、目の前にこの画が光った。

今朝、待ちわびていたエレカシのシングルが届いた、一日早く。
やりかけていたことを終えてからにしようという強い力はあっという間にあっけなく崩れ、いつものごとく「ヘッドフォン&正座」地獄に・・・。
気づけば飲まず喰わずで2時間経っていた。
バカか。
こりゃほんとに、リリース日には意図的に仕事を入れたほうがいいな(苦笑)。

CDは明日発売なのでやはり今日はまだ控えようと思ったのだが、すでに2曲ともフルでPV放送があったそうだから・・・ということで多分大丈夫かと、我慢しないで書く。
音の印象はこないだ書いたから、今日はフルな第二印象。

当たり前のことだが、やはりCD音源を聴くと、切れ端にすがるように聴き続けていたラジオ音源とのあまりに違いに打ちのめされる。声もリズムも深い。
何よりも、放送されなかった箇所から先へ曲が進んでゆくところのドキドキはすごい。
嬉しくてそこから急に動悸が速くなるのが自分でわかる。
ブックレットで言葉を追いながら聴くと、やっとセリフの主がわかったりするから情景がぐっと具体的になるね。

「大地のシンフォニー」にはCメロがなかったけど、好きすぎるAメロとそれに重なるように続くBメロが良すぎて泣ける。その二つの音楽がただただシンプルに繰り返されるところに、歌詞そのままのまっすぐさがマッチしていていい。
ラストのサビの入りが間奏から重なっているのが、ちょっとドッキリな魅力。
エンディングがシンプルなritで出来ているのも珍しくて。
宮本さんの歌は、声が途切れるその瞬間が本当にいいんだ。言葉の終わりのしぼり方が。
それから・・・
Aメロ直前の間奏でかすかに聴こえる「to you」が素敵すぎてズルい。
(私のソラミミかも)

「約束」は、イントロから歌に入るところでまず唐突なコードの入り方にやられちゃう。
こんなことを思いつくなんてさあ。
こういうテンポで歌う曲は宮本さんの声が一番生かされる気がする。
「うたをうたっている」という感じ、それがここ最近どんどん強くなっているように思う。
マイナーなCメロを過ぎて、この曲もサッパリとラストを迎えるのだけど、もともとピッチの高いところへもってきてラストサビでコード上げるか!って・・・すごいな。

ちょっと聴くと性格がまったく違うように思える2曲だけれど、「歳を重ねても結局のところ変わらねえんだなあ」という人間というしょうがない存在が、淡々とただただ一生懸命歩いているんだよ・・・そんな共通のテーマでひとつに繋がっている。
それも、孤独でありながらも、自分だけの独りよがりの世界ではもうなくて、前を行く人、後ろを行く人、一緒に歩く人、そんな周りの人の命やまわりの景色がちゃんと視界に入っている、そんな温かさがある。
今まではそんなところが、これほどわかりやすいかたちであからさまに表に出たことって、あんまり無かったんじゃないかと思ったりする。

初回盤特典の、今年の新春の渋公の数曲も見事。
ホーンセクションが入った「おかみさん」「旅」が絶品。
そして今、春になって聴くと一層心が躍り震える、ホーン&ストリングスに彩られた「桜の花、舞い上がる道を」。この曲でこんなにスゴかったのか、と音源で驚くトミのドラム。
あの日の記憶を辿りながら、噛み締めて聴く。

ご本人のインタビューやライターさんたちの言葉にもあったように、これが「新境地」であることはたしかに感じる。
ただそれは、唐突にいま何か新しいものが顔を出したのではなく、いま柔らかく切り開いた「新世界」「新境地」のなかにある「変わりゃしないよ」なのだと思う。
彼らがずっとずっと持ち続けてきたものは、たぶんずっと変わらない。

うたをうたっている。
うたが、もっともっとどんどんうたになっていく。
この人は今でも太く強く歌い続けていて、これからもそうなんだろうなあ。
そうやって生きていくのだろうなあ。

素晴らしい人たちの背中を追いかけて私も生きてゆきながら、思うだろう、
「勇敢なおろかもの」(大地のシンフォニー)
の1人でありたいと。
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by saskia1217 | 2012-04-24 16:10 | エレファントカシマシ | Comments(0)

あと2つ寝たら

聴ける・・・やっと!

エレカシ、43枚目のニューシングル「大地のシンフォニー/約束」、25日発売。
ラジオでオンエアされた途中までしか聴いてないけど、どちらも「その先」の音と言葉の展開が気になる。
エレカシの曲って、ほんとに最後まで聴かないとどうなるかわからないんだもん。
日本語文法みたい(笑)。



丸の内をただただ歩くPVがシンプルでいいな。
何故だか彼らは、作り込まれた凝った画面や衣装が似合わない(と思う)。
それはきっと彼らの曲が、喜びや苦しみを伴いながら膨大な時間と作業を経て、完成した姿になったときにはもう全ての無駄な飾りが削ぎ落とされて・・そんなものがくっ付いてこれないものになっているからだろう。



ご本人がこの曲の冒頭を「アイリッシュ」と形容していたけれど、30年のエレカシ史上(途中からのいちファンである私にもわかるくらい)一度も聴いたことがない音、詞、声なんじゃないかな。
だからこれからも、今からまた30年、聴いていたいと願う。
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by saskia1217 | 2012-04-23 13:23 | エレファントカシマシ | Comments(0)

「約束」をちょっとだけ

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今日また、新曲の初OAをラジオで聴いた。
「大地のシンフォニー」の両A面のもう1曲。
「約束」。

「約束」という言葉は素敵な響きがするけど、たぶんあんまり軽々しく使える言葉ではないね。
今までのエレカシの曲の中には、実はあんまり出てこなかったなあ、なんてちょっと意外に思う。

宮本さんは、訥々と呟くようなのにその声は太く強く、全力で全霊で歌っていた、叫んでた。
その歌い方は今までのどの曲でも聴いたことがないものかもしれない。
「大地」が下ってゆくベースラインの上に築かれてるとしたら、「約束」は動かないベースの上に流れる最上部のラインが下降線を辿ってゆく、そのまた上に宮本さんの声が重しのように乗っかっている、そんな姿をしている。
途切れ途切れの吐息のように一言ずつ歌われる冒頭はどこか洋楽を思わせる「ソウル」な感じがあって、身体から振り絞られてくるような息の混じった歌声が、それが「本当」なんだということを伝えている。
途中から伸びやかに高いところへ広がってゆくメロディーライン。
この人がとびきりのメロディーメーカーだということを、今更ながらしみじみ思う。

フルコーラスは流れなかったのでホントのところは全然わからないけど、空気感は「それを愛と呼ぶとしよう」に近いような。ただ、もっと太い。そして、あれほど綺麗に整えない、もっと「本当」な、自然で思うままなイメージ・・かな。

フルで聴ける日を楽しみに。
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by saskia1217 | 2012-03-27 02:12 | エレファントカシマシ | Comments(0)
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楽しみにしてたよ!
4月25日発売になるエレカシの43枚目のシングル「大地のシンフォニー」。
そのタイトル曲の初OA、つい先ほどTFMで。
1時間ほどの仕事に出かける寸前、支度途中の恰好でラジオの前でしばし凝固(笑)。

タイトルからあれこれと楽しみに想像していたイメージは裏切られなかったな。
イントロのないソロで始まるそののっけから、4度にひっかかりまくりのメロディーライン(いわゆるsus4)。
時代やジャンルを問わず、私が例外なく最もイチコロになってしまう4→3の、緊張/繋留→解決。たぶんこれ、人類の90%は同じだと思うんだ。人のココロにものすごく訴えかける不思議な魔法の力を持つライン。
それが、in Gの持つキャラクターである明るさと前進感と爽やかさの中で、何度も何度も重ねられてゆく。4だけじゃない、7も9もその上へ上へと積み重なってゆく。重ねられてゆくに相応しい言葉とともに。
宮本さんご本人が、好きと言ってたそういうAメロ。歌う人はその重なりの螺旋の中心にいて、たぶん一番気持ち良く、高みへと昇れそうだ。

春、この季節にやはり寄り添う空気は、ドラムのマーチングにもあるね、きっと。
進んでゆこう、生きて行こうという前進感。派手じゃないけどいつも根っこに絶えること無く続くそのリズム。
なんか・・・こういうこと言っていいのかどうかわからないけど・・・NHK特集「ヒューマン」みたいな番組のエンディングにも合いそう。
今回はプロデュースにYANAGIMANが入っているけど、やっぱり好きなんだよなあ、私、この方の創る音。「絆」も「To you」も、どれにもやっぱり、冒頭に書いたような何か胸の底からえぐられるものが必ずあるんだ。多すぎもせず、少なすぎもせず。

「旅」「光」「空」「風」などのキーワードにいつもの宮本さんを感じながらも、歌詞には、今までとはちょっと、ちょっとだけ違う色も感じた。
印象的だったのは「ページェント」という言葉。
「ドラマ」じゃなくて「ページェント」。
もともとが「宗教劇」という意味のせいか、この言葉にはやっぱり少し厳粛なものや、襟を正すような厳しさとか、甘ったるい「ドラマ」じゃない文字通りの真剣さ(「両刃の剣」的な)を私は感じてしまうのだ。
生きていくこと、進んでいく人生は素晴らしいことが繰り広げられる舞台だけど、でも二度とやりなおせない一本勝負なんだという真摯な空気。
「鐘」という言葉をエレカシの曲で聴くのも、珍しい感動。この言葉に「ページェント」との神聖な繋がりもちょっと感じたりして。
♪演じてきたんだろう 似合わない役割を♪というフレーズがとても胸に響く。
いつものように終わるようで終わらないBメロと、その昇り詰めた最後の一滴で何度も、これでもかこれでもかと重ねて歌われるHの音が心を突き刺す。

しっかし、「恙無く」という言葉を違和感なく歌えるミュージシャンはそんなにいないだろうな。「新しい季節へキミと」が出た時「彩るぜ、明日のグラデーション」という言葉を聴いてドキッとしたあの印象とちょっと似てる。
(「恙無く」を歌っちゃえるのは、ほかにさだまさしくらいしか思い浮かばない・・笑)

残念ながらワンコーラスだけのOAだったけど。
(2コーラス目、感動を語りまくる荘口さんの声の向こうに、歌詞を必死に聞き取ろうとしたリスナーは私だけじゃなかったはず・・)
あの後にCメロがくるんだろうか?!エレカシのCメロフェチである私としては、非常に気になるところ。
そして、もうひとつの新曲「約束」はいったいどんな曲なんだろうか?
言葉から受けるイメージとしてバラードを思い浮かべる人は多いのだろうけど、じつはものすごいバリバリロックなのか?
(前回シングルの「ワインディングロード」と「東京からまんまで宇宙」みたいに、正反対とまではいかなくても、やっぱりテイストが違うものをカップリングすることが多い気はするけど)
もちろんゴツゴツなのも好きだけど、やっぱり私は宮本さんの歌うバラード、好きだ。
「バラードの王様」って呼びたいくらいだよ・・いや「バラードの命」っていうべきか?(笑)

とか・・・とか・・・。
聴かせてもらったのに、余計ぐるぐるするね。
4月25日まで、まだまだいっぱい想像して楽しもう。

「うた(歌)」という日本語は、「うつ(打つ)」という言葉と深く関係するといわれていることを、最近、日本神話の本を読んでいて知った。
言葉の力(言霊)によって相手の感情を「打つ」「ゆさぶる」、それが「うた(歌)」。
そういえば宮本さんも言ってたね。
「様々な感情の渦を瞬間的にまたは永続的に開放させ、揺さぶるのが音楽」
自分がまず揺さぶられることがなければ、いくらいい音を出したって、人のココロを揺さぶることはできない。

春。
ココロはいつも柔らかく。
自然のままに、素直に、揺さぶられることができるように。
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by saskia1217 | 2012-03-24 17:07 | エレファントカシマシ | Comments(2)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217