カテゴリ:エレファントカシマシ( 111 )

それでも心おだやかに聴いたつもりの、でもさすがにいささか支離滅裂な第一印象から少し時が経って、ニューアルバムから受ける感覚ももっと広がり始めている。

PVも見た。
その曲を収録したアルバムに付いてくるくらいだから、もはやプロモーションというより、作品と同時に発表するMVということなんだろうけど。
CSを見る環境にない私にとっては、今回のPVはほとんどどれも初見。シングル曲のうち2つは、店頭のちっちゃい画面じゃなくてやっと大きな画面でみられた、という具合。

「ワインディングロード」の映像はたしかに過去のPVから見れば斬新なんだろうけど、これはこれで私はかなり好きなのだ。かすかな「演技」風味を必要とされる種類の作り方も、けしてエレカシに合っていないとは私は思わない。
冒頭の犬を見ているうちに、一度彼らのPVに狼を使ってみたらいいのに・・なんて思わせた。

「東京からまんまで宇宙」は、たぶんみんなにはドンピシャなモノクロ画面の、バンド演奏シーン。これはもちろん文句無しにシックリくるし、狭間狭間で一瞬だけ見える宮本さんの視線のバラエティさが面白い。なんだかその眼光だけで、いろんなことを語っちゃってるみたいだ。

「ただ街を歩くだけでいいんじゃないか」という宮本さんの意向もあったという「大地のシンフォニー」は、ドキュメンタリー「扉の向こう」を思い出させるような「街をゆく宮本」をただひたすら追う。じつはとても早足で歩く方なのかもしれないけど、けしてそうは見えない足どりで丸の内のビルと人々の間を縫うように歩く。時々映る空が、主人公の視線と一致して見る人を同化させる。人がたくさん映っているのが何よりもいい。独りよがりに突き進むのじゃなく、自分を取り囲む街、空、人間を漏らさず取り込んで歩く。
しかし相変わらず、これほど「ただ街を歩くだけ」が似合う人も居ないだろう。
このPVを見ていると、ああ、街でこうして歩いている宮本さんを見かけても、金輪際声はかけるまい、と何故か思えてくるような、そんな、壊したくない空気が漂っている。
そして時折挟まれるメンバー4人での録音風景からは、人間の呼吸がきこえてくるような温かさが伝わる。
「歩いている」のと「歌っている」のが一番似合うという証明には、「約束」の説得力に満ちた映像も十分多くを語っている。

「穴があったら入いりたい」・・これは毎晩寝る前に必ず1回見たい(笑)。
4人のを撮るなら、こういうのがいいよね。コンサートのシーンも浮かぶし。でも、同じテイストかと思われがちな「孤独な旅人」とは、たぶん似て非なる味わいがあるような気がする。
しかし・・・これ見ているうちにあらためて思った「これ、すっごい名曲だ」。

毎回、リリースされたばかりの音源を聴く楽しみは刻々と変わってくるけれど、ボーカリストの声や詞に少し慣れてきて興奮も落ち着き、その周りで働いてるいろんな楽器がそれぞれどこで何をしているのか、そしてそれがどんなふうに絡み合っているのかが聴こえてくるのは本当に楽しくて面白い。驚きや感心や、目から鱗みたいな喜びがいっぱい。
すべての楽器を宮本さんが担当している「我が祈り」のカッコいいギターの吹っ切れ具合。アルバム冒頭にあることで5倍くらいガツン度がアップする効果は、チェンバリストがコンサートの最初にロッシのトッカータを弾くその爽快さと似ている。
富永さんのドラム、私は特に大好きでコンサートでも毎回楽しみにしているのだけど、宮本さんが演奏するドラムやピアノには、本当に独特の味わいがある。ちょっと耳にしただけで「あれ?」ってわかるような。鋭い切れ味と深いビートの富永さんと違う、まっすぐすぎる堅さがない、均整感が絶妙に丸まっているドラム。それは「Darling」や「ココロをノックしてくれ」で聴ける愛らしいピアノのタッチからも感じるね・・・驚くことに、「飛べない俺」の動きの少ないコードだけからもそれがわかる。

いま、このアルバムで一番心に強く刻まれた曲をものすごく無理して挙げるとしたら、それは「飛べない俺」。(ただこの曲、好きだからってこれだけポツンと聴くと輝きが減ってしまう、やはり。最初に「マスター馬鹿」から通して聴いてしまったせいも大きいけれど。)
・・・なのだが、今日になって、冒頭の「我が祈り」が実は、もしかしたらとても大きな大事な役割を与えられているのではないかと思えてきて仕方がない。
宮本さんご自身の話によれば、このアルバムの出発点であり核を成すのは「約束」だそうなのだが、その影で「我が祈り」もそれと全く同量の重さを持つ主役なんじゃないのかな〜、なんて。
「我が祈り」に出てくる♪おおマイライフ!♪の一声がとてつもなくリアルに響いて、それがそのまま「飛べない俺」の♪そうさ俺は今生きている♪、いやもしかしたら詞の全部にそっくり繋がっている。
「我が祈り」のたったの2行しかないCメロが、信じられない。
どこにでも転がっていて、誰にでもすぐに見つかる音なのに。

あ〜あ。
また余計なこといっぱい書いちゃった・・・。
こんなこと、ど〜でもいいことなのに。
聴いてるときはたしかに心は真っ白なんだけど、聴き終わると快くズッシリしちゃってて。
それをリセットするために、仮の姿で文字にしてみている、のかも。
じゃないと、積もり積もって沈んじゃいそうだから。
[PR]
by saskia1217 | 2012-06-01 23:30 | エレファントカシマシ | Comments(2)

e0081334_562879.jpg

ビックリしたよ。
裏切られないとは、どこかで当然のように思っていたけれど。
エレカシを聴きはじめてからたったの5年、でもここにくるまでずいぶんいろんなことがあった。
フラゲしようとクタクタの身体をひきずって夜遅くレコード屋に行ったり、ラジオのインタビュー聞き逃したといっては翌日まで自分を呪ったり、いつそんなことから卒業できるんだろう、と思っていたけど、大丈夫、いつだって私はちゃんと真ん中に戻れるんだってことは知ってる(笑)。
何年もかかるけどね。

今日発売になったアルバム「MASTERPIECE」は、夕方仕事から帰ったらポストに届いていた。
すぐに開けなかった。他にやることがあったから。
ご飯を食べて、デスクワークを片付けて、親に用事のメールして・・・ちっとも焦らない自分(笑)。
そんな自分が、今やっとこの作品に相応しくなったのだと思わせてくれたのが、この21枚目のアルバム、そんな気がした。
彷徨って迷走して「ストン」と、ある場所にやっと「墜ちた」・・・納得と安心と快感。

通して聴いた。
ヘッドフォンで、正座して。
今日はマジで足がしびれて、漫画みたいに立てなくなった自分に声を出して笑った。
そして思ったんだ。
そうだ、こうやって笑う日常から生まれ、その日常でいつもそこにあってくれる音と言葉なんだな、って。
壮大な絶賛とか、過度な涙とか、そんなものは最初から無い。
私がいつもエレカシの音楽を聴いてあれこれ書くこと、それはたぶん全てすごくバカらしいんだと本当に思う。書くこと自体無意味だし、ただの自己満足だ。必要ないことだ。
私はいったい誰に向かって書いてるんだろ(笑)。

でも書いちゃう。
今回はでも、本当に違うんだ、何かが。

あったかいアルバム。
愛だな〜〜。
甘い、甘いよ、ミヤジ!
曲調とか歌詞じゃない、全部が。
つくった人、演奏する人の個人的状況とかでもない。
「ラブソング」も、もしかしたらそうじゃないかもしれない曲も。
ただ「しあわせな」「しあわせを歌っている」アルバム。
「可愛い」アルバム。バカにしてる「可愛い」じゃなくて、その素直さに思わずホロッとなる。
聴いた人はみな、気づかないうちに口角が上がってる、微笑んでいる。
私はそうだった。
開かれる気がした。
身体中の緊張がほどけていく。こっちの心の扉が自然に開く。
「今回は全てをさらけ出した」という宮本さんのインタビューの言葉を思い出した。
だからなのか、聴いた人が「さらけ出せる」気になってしまうのは。
両手を広げて皆を、全てを受け止めてくれそうな、そんなイメージ。

アルバムの曲順に聴くとホントにいいよなああ、やっぱり。
とにかく今日は時間がなくて(!)聴いてない新曲だけとりあえず聴こうかなどと不謹慎なことをチラッと思ったが、シングルで聴き込んでた4曲はやっぱりどうしてもとばせなかった。
シングル曲はアルバムに入ると、もちろん感じることが少し変わってくる。強まる部分、見えなかったものが見えてくる、その前後の曲との溶け合い具合・・・。

第一印象。
「我が祈り」
一度きいて「好きだな〜」と思う。イントロのユニゾンがそれはそれはかっこいい。ドラムが特に。音源聴くとドラムにいたく胸うたれるのはなぜだろう。
長調と短調の間を行き交う宮本さんお得意のゆらゆらは、でもいつものともちょっと違う。
なるほど、声が、歌い方が今まで聴いたことないことはたしかだ。Cメロからは聴き慣れたいつもの歌声に戻る。
「俺の道」がもっともっと大人になったサウンド。
そうだね、宮本さんはやっぱり「犬」じゃあない、「猫」だよなぁ。

「Darling」
イントロ聴いた時、もうえらく懐かしい気がした。ほわ〜っと、オレンジや黄色や黄緑色と、いい匂いと、薄甘い味が自分の目の前に立ちのぼる。
とんでもないしあわせ感の中にそれでも、どうしても拭えない一縷の悲しみがあるのは、それは人生の午後にいる人にはたぶんよくわかる。
宮本さんの「ヤ行」がホントに好きなんだなあ(笑)。そしてAメロ終わりのメロディーラインが好きすぎる。なんなんだ、この懐かしさは。
最後のピアノを聴いたとき「これ宮本さん自身の演奏かな?」と思ったら、楽器全部担当されてた。
個人的には、拍と拍の隙間に空気をいっぱい含んでる宮本さんのドラムがとても好きなので、今後もアルバム中1曲はこういうのをやってくれたら嬉しい。
初夏の新緑が一番好きだという宮本さんらしい、光る緑が見える曲。

「大地のシンフォニー」
前の「Darling」が終わってすぐ、同じ調で鳴り始めるこの聞き慣れた曲。それが、聴く人を広く受け止める誘いになっている。素直に心に入ってくる。
あらためて耳を澄まして聴いていると、ベースの魅力的なことを再確認。甘さがある。
「Darling」で歌ったことが、ここで力強い足どりを得て、歩みのマーチとともに確実なものになってゆくのがわかる。

「東京からまんまで宇宙」
「大地」を受けて、ますます心がノってくる。
バンドがよりしっかりと支え、歌ともっともっと強く結ばれる。愉悦感がプラスされる。
でも何度聴いても、相変わらず「謎の合いの手」の言葉はわからないままだ(笑)。
どーでもいいことだけど。

「約束」
ここで少し心がシットリする。ドラムのミディアムな重いリズムがこちらを全開にさせる。
5月の青空の下でもいいけど、秋の空の下で聴きたい気もする。

「ココロをノックしてくれ」
イントロのリズムがいいねえ。すでにラジオで何曲か聴いていた新曲のうち、何故か一番耳に残った曲、特にサビが!
多重コーラスが美しい。アコギも美しい。
「丘」が出てくる詞に、思いを馳せる。
「時間がないんだ」、私にも無いんだ。
なぜか、どうしてもこのサビでコンドルズが踊る姿が浮かんで離れない・・・。
この曲・・・ツボなのかもしれない、実は。

「穴があったら入いりたい」
イントロからの想像を跳ね返すメロディーのあたま。声が弾んでるね。
声が自然なお芝居をしている・・・ドキュメンタリーなんだけど。
これも今までにあんまり無かった歌い方のような。
しかし。
よくもまあ、このフレーズ「穴があったら入いりたい」を「歌おう」と思ったなとあらためて思う。
♪神様、もっと光りを♪が最高。
ライブですっごく聴きたい曲だな。

「七色の虹の橋」
「穴があったら・・」と同じ調でなだれ込む。
♪きっと世界で一番♪からのサビ(?)が、世界で一番美しいメロディーと歌だ。
「赤き空よ!」で味わったのに近い、この締め付けられ感。
神保町で録ってきたという2番冒頭の街の音に、一気にワープさせられる。ほんの数秒だけなのに。
デュエットのオブリガートが常人には思いつかないうねりで、やっぱり天才だと確信する。
ラディゲでもなく、ましてやヴェルレーヌじゃなく(笑)、そうか、ボードレールなんだ・・・と勝手にちょっと頷く。

「ワインディングロード」
なんだかんだ言ってやっぱり大好きなんだ、この曲。
「七色の虹・・」での思い出の続きに目の前に広がった「振り返る時」を迎えた人の視界。後ろに出来た道、そしてまだ目の前に続く道。

「世界伝統のマスター馬鹿」
こないだラジオのバックに流れてた激しいのは、これだったんですね。
ギターがいい。時々挟まるドラムの三連符がぐっと来る。
まさにまさに「宮本さんしか歌えない曲」の最たるものかも。
これはまた別の意味で・・むき出しに「剥がれる」曲。でも激しいけど、言ってることはとっても優しい。愛を感じる。

「飛べない俺」

ここにきて・・・・ヤラレタ。

涙・・いや、そういうんじゃないんだ、なんか、上手く言えない。
「シグナル」や「通りを越え行く」や、何よりもあの「風」で経験した、内容もシチュエーションも全く違うんだけど、なんだろう、「心の持っていかれ方」が似ている。
私の葬式にはこれを流してほしい。
この美しさは異常。なんて透きとおっているんだ。
絵本みたいな、すごくカラフルな色が見える。明るくて少し深い、青と緑のグラデーション。
でも、クレーみたいにちょっと滲んでる。
宮本さんの加工された声と生の声の対比が、世界を立体的にしていて、何ともいえない生身の言葉が伝わる。
♪俺の魂がしみ込む街♪・・・「魂」という言葉が最高に相応しい場所を見つけたようだ。
個人的には、今の私そのものを歌ってくれているから・・・
ライブで聴いたら・・・ちょっとマズイ気もする。

バンド名そのものがタイトルになっていた、23年前のファーストアルバム。
「マスターピース(傑作)」というタイトルの、この21枚目のアルバム。
だけど、これが最高点でも終着点でもない。
これは「マスターピース」という名の中間点。
進化し続けるエレカシ。
日常という道端に咲く花を教えてくれるエレカシ。
すっ飛ばしてきた時をたぐり寄せて、また積み直し、重ねてゆこう。
私が真ん中に戻ってきても、そのドキドキはいつまでも変わらない。

※「追記」を付け足しました(2012.6.1)↑

e0081334_573880.jpg

[PR]
by saskia1217 | 2012-05-31 05:07 | エレファントカシマシ | Comments(0)

ココロをノックしてくれ

e0081334_1834123.jpg

「ココロをノックしてくれ」を聴いた。
今月30日にリリースされるエレカシのニューアルバム「MASTERPIECE」の中の1曲。

宮本さんは、先日でたばかりのシングル曲「約束」のあの声で、ちょうど「甘い夢さえ」や「東京の空」の抜け感を思い出させるような爽快なメロディーラインを歌っていた。
イントロから底に流れるドラムがかっこいい。ちょっと懐かしい入り方のコーラスも斬新。
Cメロで、まだいくか?と思わせる高音、相変わらず高いなあ〜!
その裏で微かに響くオルガンと、アコギが爽やか〜。
♪ココロをノックしてくれ♪のサビを聴いたとき、それに合わせてコンドルズがばっちり踊っている映像が浮かんだ。中央で踊る良平さんの振り付けの細部までもがリアルにイメージされて、自分で笑った。
このミドルなちょうどいいテンポのせいか?

最新のラジオのインタビューで宮本さんはまた「初めて買ったレコードはカラヤン&BPOのベートーヴェンの5番」の話をされてて、その流れで「クラシック、好きなんですよ、うん、好き好き!」って言ってらしたのがなんかちょっと・・・やっぱりなんかこう・・・なんというか・・・嬉しかったです、はい(笑)。
(シューベルトの「鱒」が好き、ってのは初めて聞いたなあ)
音楽体験の原点みたいな話で過去にもこの話は何度もされてたんだけど、そういう場面で宮本さんはいつもなんとな〜く恥ずかしげに言葉を濁したりしてることも多くて、う〜んあんまりそういうふうに思われたくないのかなあ、なんて感じることもあったので、こうやってストレートな発言をきくと正直とても・・・嬉しいや。

クラシックの音楽家のなかにも、たま〜に「エレカシ、好きですね〜」って人がいたりする・・まあ、ごくごく稀なんだけど(笑)。
そういう人に出会うと、やっぱりね、すっごく嬉しくなっちゃうのだ。

そして同じインタビューで話題になってた、シューベルトがベートーヴェンを本当に尊敬し憧れていて「自分が死んだらベートーヴェンの隣りに埋めてほしい」と願っていた話は、私も子どもの頃読んだ伝記のなかで特に心に深く残っていた逸話だったな。
留学で生まれて初めてヨーロッパに行ったとき、初めてのお休みを利用してフライブルクからはるばる出かけたウィーンでどうしても訪ねたかったのは、2人が眠る中央墓地。
墓地の入り口でお花を買い、その場所を訪ね当てて2つのお墓の前に立ったとき、自分でもおかしなくらい涙がポロポロ溢れてきちゃったことを今でも思い出す。
史実はどうであれ、子どもの頃植え付けられたイメージやその時感じた気持ちって、長いこと自分のなかで大事なものになっているんだなと思う。

「ココロをノックしてくれ」・・・。
大人になった自分のなかにまだ残っている力を、たぶんまだ掘り起こして揺り動かせる、ってそんな元気が出るような1曲。
自分で自分のココロをノックするのって、ホントはちょっぴり大変だけど。
それでも、なお!
[PR]
by saskia1217 | 2012-05-14 19:19 | エレファントカシマシ | Comments(0)

e0081334_15195091.jpg

何年も前の、ある春の日に撮ったこの一枚。
一度このブログに載せたこともあった。
素晴らしい音楽を全身に浴びたら、目の前にこの画が光った。

今朝、待ちわびていたエレカシのシングルが届いた、一日早く。
やりかけていたことを終えてからにしようという強い力はあっという間にあっけなく崩れ、いつものごとく「ヘッドフォン&正座」地獄に・・・。
気づけば飲まず喰わずで2時間経っていた。
バカか。
こりゃほんとに、リリース日には意図的に仕事を入れたほうがいいな(苦笑)。

CDは明日発売なのでやはり今日はまだ控えようと思ったのだが、すでに2曲ともフルでPV放送があったそうだから・・・ということで多分大丈夫かと、我慢しないで書く。
音の印象はこないだ書いたから、今日はフルな第二印象。

当たり前のことだが、やはりCD音源を聴くと、切れ端にすがるように聴き続けていたラジオ音源とのあまりに違いに打ちのめされる。声もリズムも深い。
何よりも、放送されなかった箇所から先へ曲が進んでゆくところのドキドキはすごい。
嬉しくてそこから急に動悸が速くなるのが自分でわかる。
ブックレットで言葉を追いながら聴くと、やっとセリフの主がわかったりするから情景がぐっと具体的になるね。

「大地のシンフォニー」にはCメロがなかったけど、好きすぎるAメロとそれに重なるように続くBメロが良すぎて泣ける。その二つの音楽がただただシンプルに繰り返されるところに、歌詞そのままのまっすぐさがマッチしていていい。
ラストのサビの入りが間奏から重なっているのが、ちょっとドッキリな魅力。
エンディングがシンプルなritで出来ているのも珍しくて。
宮本さんの歌は、声が途切れるその瞬間が本当にいいんだ。言葉の終わりのしぼり方が。
それから・・・
Aメロ直前の間奏でかすかに聴こえる「to you」が素敵すぎてズルい。
(私のソラミミかも)

「約束」は、イントロから歌に入るところでまず唐突なコードの入り方にやられちゃう。
こんなことを思いつくなんてさあ。
こういうテンポで歌う曲は宮本さんの声が一番生かされる気がする。
「うたをうたっている」という感じ、それがここ最近どんどん強くなっているように思う。
マイナーなCメロを過ぎて、この曲もサッパリとラストを迎えるのだけど、もともとピッチの高いところへもってきてラストサビでコード上げるか!って・・・すごいな。

ちょっと聴くと性格がまったく違うように思える2曲だけれど、「歳を重ねても結局のところ変わらねえんだなあ」という人間というしょうがない存在が、淡々とただただ一生懸命歩いているんだよ・・・そんな共通のテーマでひとつに繋がっている。
それも、孤独でありながらも、自分だけの独りよがりの世界ではもうなくて、前を行く人、後ろを行く人、一緒に歩く人、そんな周りの人の命やまわりの景色がちゃんと視界に入っている、そんな温かさがある。
今まではそんなところが、これほどわかりやすいかたちであからさまに表に出たことって、あんまり無かったんじゃないかと思ったりする。

初回盤特典の、今年の新春の渋公の数曲も見事。
ホーンセクションが入った「おかみさん」「旅」が絶品。
そして今、春になって聴くと一層心が躍り震える、ホーン&ストリングスに彩られた「桜の花、舞い上がる道を」。この曲でこんなにスゴかったのか、と音源で驚くトミのドラム。
あの日の記憶を辿りながら、噛み締めて聴く。

ご本人のインタビューやライターさんたちの言葉にもあったように、これが「新境地」であることはたしかに感じる。
ただそれは、唐突にいま何か新しいものが顔を出したのではなく、いま柔らかく切り開いた「新世界」「新境地」のなかにある「変わりゃしないよ」なのだと思う。
彼らがずっとずっと持ち続けてきたものは、たぶんずっと変わらない。

うたをうたっている。
うたが、もっともっとどんどんうたになっていく。
この人は今でも太く強く歌い続けていて、これからもそうなんだろうなあ。
そうやって生きていくのだろうなあ。

素晴らしい人たちの背中を追いかけて私も生きてゆきながら、思うだろう、
「勇敢なおろかもの」(大地のシンフォニー)
の1人でありたいと。
e0081334_16103850.jpg

[PR]
by saskia1217 | 2012-04-24 16:10 | エレファントカシマシ | Comments(0)

あと2つ寝たら

聴ける・・・やっと!

エレカシ、43枚目のニューシングル「大地のシンフォニー/約束」、25日発売。
ラジオでオンエアされた途中までしか聴いてないけど、どちらも「その先」の音と言葉の展開が気になる。
エレカシの曲って、ほんとに最後まで聴かないとどうなるかわからないんだもん。
日本語文法みたい(笑)。



丸の内をただただ歩くPVがシンプルでいいな。
何故だか彼らは、作り込まれた凝った画面や衣装が似合わない(と思う)。
それはきっと彼らの曲が、喜びや苦しみを伴いながら膨大な時間と作業を経て、完成した姿になったときにはもう全ての無駄な飾りが削ぎ落とされて・・そんなものがくっ付いてこれないものになっているからだろう。



ご本人がこの曲の冒頭を「アイリッシュ」と形容していたけれど、30年のエレカシ史上(途中からのいちファンである私にもわかるくらい)一度も聴いたことがない音、詞、声なんじゃないかな。
だからこれからも、今からまた30年、聴いていたいと願う。
[PR]
by saskia1217 | 2012-04-23 13:23 | エレファントカシマシ | Comments(0)

「約束」をちょっとだけ

e0081334_1225212.jpg

今日また、新曲の初OAをラジオで聴いた。
「大地のシンフォニー」の両A面のもう1曲。
「約束」。

「約束」という言葉は素敵な響きがするけど、たぶんあんまり軽々しく使える言葉ではないね。
今までのエレカシの曲の中には、実はあんまり出てこなかったなあ、なんてちょっと意外に思う。

宮本さんは、訥々と呟くようなのにその声は太く強く、全力で全霊で歌っていた、叫んでた。
その歌い方は今までのどの曲でも聴いたことがないものかもしれない。
「大地」が下ってゆくベースラインの上に築かれてるとしたら、「約束」は動かないベースの上に流れる最上部のラインが下降線を辿ってゆく、そのまた上に宮本さんの声が重しのように乗っかっている、そんな姿をしている。
途切れ途切れの吐息のように一言ずつ歌われる冒頭はどこか洋楽を思わせる「ソウル」な感じがあって、身体から振り絞られてくるような息の混じった歌声が、それが「本当」なんだということを伝えている。
途中から伸びやかに高いところへ広がってゆくメロディーライン。
この人がとびきりのメロディーメーカーだということを、今更ながらしみじみ思う。

フルコーラスは流れなかったのでホントのところは全然わからないけど、空気感は「それを愛と呼ぶとしよう」に近いような。ただ、もっと太い。そして、あれほど綺麗に整えない、もっと「本当」な、自然で思うままなイメージ・・かな。

フルで聴ける日を楽しみに。
[PR]
by saskia1217 | 2012-03-27 02:12 | エレファントカシマシ | Comments(0)

e0081334_1772820.jpg
楽しみにしてたよ!
4月25日発売になるエレカシの43枚目のシングル「大地のシンフォニー」。
そのタイトル曲の初OA、つい先ほどTFMで。
1時間ほどの仕事に出かける寸前、支度途中の恰好でラジオの前でしばし凝固(笑)。

タイトルからあれこれと楽しみに想像していたイメージは裏切られなかったな。
イントロのないソロで始まるそののっけから、4度にひっかかりまくりのメロディーライン(いわゆるsus4)。
時代やジャンルを問わず、私が例外なく最もイチコロになってしまう4→3の、緊張/繋留→解決。たぶんこれ、人類の90%は同じだと思うんだ。人のココロにものすごく訴えかける不思議な魔法の力を持つライン。
それが、in Gの持つキャラクターである明るさと前進感と爽やかさの中で、何度も何度も重ねられてゆく。4だけじゃない、7も9もその上へ上へと積み重なってゆく。重ねられてゆくに相応しい言葉とともに。
宮本さんご本人が、好きと言ってたそういうAメロ。歌う人はその重なりの螺旋の中心にいて、たぶん一番気持ち良く、高みへと昇れそうだ。

春、この季節にやはり寄り添う空気は、ドラムのマーチングにもあるね、きっと。
進んでゆこう、生きて行こうという前進感。派手じゃないけどいつも根っこに絶えること無く続くそのリズム。
なんか・・・こういうこと言っていいのかどうかわからないけど・・・NHK特集「ヒューマン」みたいな番組のエンディングにも合いそう。
今回はプロデュースにYANAGIMANが入っているけど、やっぱり好きなんだよなあ、私、この方の創る音。「絆」も「To you」も、どれにもやっぱり、冒頭に書いたような何か胸の底からえぐられるものが必ずあるんだ。多すぎもせず、少なすぎもせず。

「旅」「光」「空」「風」などのキーワードにいつもの宮本さんを感じながらも、歌詞には、今までとはちょっと、ちょっとだけ違う色も感じた。
印象的だったのは「ページェント」という言葉。
「ドラマ」じゃなくて「ページェント」。
もともとが「宗教劇」という意味のせいか、この言葉にはやっぱり少し厳粛なものや、襟を正すような厳しさとか、甘ったるい「ドラマ」じゃない文字通りの真剣さ(「両刃の剣」的な)を私は感じてしまうのだ。
生きていくこと、進んでいく人生は素晴らしいことが繰り広げられる舞台だけど、でも二度とやりなおせない一本勝負なんだという真摯な空気。
「鐘」という言葉をエレカシの曲で聴くのも、珍しい感動。この言葉に「ページェント」との神聖な繋がりもちょっと感じたりして。
♪演じてきたんだろう 似合わない役割を♪というフレーズがとても胸に響く。
いつものように終わるようで終わらないBメロと、その昇り詰めた最後の一滴で何度も、これでもかこれでもかと重ねて歌われるHの音が心を突き刺す。

しっかし、「恙無く」という言葉を違和感なく歌えるミュージシャンはそんなにいないだろうな。「新しい季節へキミと」が出た時「彩るぜ、明日のグラデーション」という言葉を聴いてドキッとしたあの印象とちょっと似てる。
(「恙無く」を歌っちゃえるのは、ほかにさだまさしくらいしか思い浮かばない・・笑)

残念ながらワンコーラスだけのOAだったけど。
(2コーラス目、感動を語りまくる荘口さんの声の向こうに、歌詞を必死に聞き取ろうとしたリスナーは私だけじゃなかったはず・・)
あの後にCメロがくるんだろうか?!エレカシのCメロフェチである私としては、非常に気になるところ。
そして、もうひとつの新曲「約束」はいったいどんな曲なんだろうか?
言葉から受けるイメージとしてバラードを思い浮かべる人は多いのだろうけど、じつはものすごいバリバリロックなのか?
(前回シングルの「ワインディングロード」と「東京からまんまで宇宙」みたいに、正反対とまではいかなくても、やっぱりテイストが違うものをカップリングすることが多い気はするけど)
もちろんゴツゴツなのも好きだけど、やっぱり私は宮本さんの歌うバラード、好きだ。
「バラードの王様」って呼びたいくらいだよ・・いや「バラードの命」っていうべきか?(笑)

とか・・・とか・・・。
聴かせてもらったのに、余計ぐるぐるするね。
4月25日まで、まだまだいっぱい想像して楽しもう。

「うた(歌)」という日本語は、「うつ(打つ)」という言葉と深く関係するといわれていることを、最近、日本神話の本を読んでいて知った。
言葉の力(言霊)によって相手の感情を「打つ」「ゆさぶる」、それが「うた(歌)」。
そういえば宮本さんも言ってたね。
「様々な感情の渦を瞬間的にまたは永続的に開放させ、揺さぶるのが音楽」
自分がまず揺さぶられることがなければ、いくらいい音を出したって、人のココロを揺さぶることはできない。

春。
ココロはいつも柔らかく。
自然のままに、素直に、揺さぶられることができるように。
[PR]
by saskia1217 | 2012-03-24 17:07 | エレファントカシマシ | Comments(2)

e0081334_2413281.jpg

雨があがった。初めて幕張に行った。
春のロックフェス「GO! FES」。
昨年は震災直後の停電などの影響で中止になったこのイベント、1年経ってその時のことを思い出しつつの開催となった。

2日間開催の2日目。
開演は12時。
e0081334_216730.jpg

エレカシが聴きたくてチケットを買ったけど、もちろんそれだけ聴いたんじゃつまんない。
せっかくの楽しい一日、いろいろ聴いてみようって。
特に好きなアーティストがいたわけじゃないけど、1〜2曲は知ってるとか、名前知ってるとか(笑)そんな感じでゆる〜く。
結果、図らずもものすごい充実した一日になったなあ。
音の胃袋が満腹って感じ。

トップバッターの高橋優さんが始まったときには、会場はまだそんなに人が多くなく、とてもリラックスした空気で今日がオープン。
実は屋内フェスって初めてだったのだけど、これだけ広いと(特に横幅)前方も激しく混まないし、ステージが高く設営されてたから後ろからバッチリいい眺めで見ることもできる。
フェスに行くっていうとどうしても、ちゃんと見えて音もいい場所にいけるかな〜とか、でもあんまり前々から場所確保するのもマナーに反するし、でもどのアーティストも真剣に聴くんだからいいよねとか(笑)、でもモッシュにあって死ぬ思いしたくないなとか、そういう些細なことが結構ストレスになるのだ。
その点、このフェスは食事スペースも余裕ありすぎるくらい十分で、おまけにステージ部分ときっかり区切られてるから混乱が無い。手荷物預かりも外で大きいし、トイレの数も十分。
小さめのフェスだから動員数の点で有利なのかもしれないけど、これだったら本当にど〜でもいいストレス無しにゆったり楽しめてすごくいい。
e0081334_3324820.jpg

高橋優さん、最近テレビで見ることも多かったし、今日やった中でもさすがに私も「卒業」と「福笑い」だけは知ってた。
とにかく「一生懸命」な印象。
歌詞の内容、方向がちょっとさだまさしを彷彿とさせる。平成のさだまさしか・・・?!
使う言葉や「言葉をいっぱい詰め込みたい感」が似てる気がした。
声そのものは少しザラつきのある質感なんだけど、安定して歌えるから安心して聴ける。若くて元気がよくて、いい声。昨夜、広島でライブだったそうだが、この元気に若さを感じる(笑)。
歌ってる声とMCで話してる時の声の色やトーンがあまり変わらないから、その「メッセージ性」がいつも前面に押し出される感じ。
聴く人によってはそれが「多すぎる」って場合もあるだろうけど、今日ライブで聴いていたら、テレビで歌ってる時と比べてそれがプラスになってる気がした。嫌味にならないというか。

DOESは、その声をききながら隣りでお昼ごはん食べてました、スミマセン。そんなに若くない感じのバンドだったんですね。
塩豚丼とビール。色がヘンなのは、食事スペースの照明もピンクと白が交互に点灯してたから(笑)。
e0081334_2404483.jpg

チャットモンチーは、2人で頑張ってた。
女性シンガーに好きなアーティストが何故かほとんど居ない私、その理由のひとつはたぶん声質なんだと思うが、彼女も個人的にはあまり長時間きいていられないタイプの声。もちろんすごくよく歌ってるのだけど。ただ初めて聴いた人には歌詞がよく伝わらなかったのはちょっと残念かな。
キーボード連弾から始まって、ボーカルのみが歌へ移動。連弾するとき、低音部を担当するキーボーディスト(?)に比べてボーカルの彼女のタッチが一定して強かったのが、かえってトイピアノみたいでよかったかも。
イントロを録音しながら重ねてゆく方法を何度も使っていたね。
たった2人でそれぞれが複数の楽器を操りながら工夫して音をつくっていたのはすごいと思ったけど、でもプラグドの音楽はマシンをうまくつかって多重に音が作れるからその強みはあるよね。
アンプラグドだとなかなかそれは無理だから。たとえばピアノトリオから誰か一人脱退しちゃったらもうそのグループはメンバー補充しないかぎりまったく機能しない。
メンバー紹介はいかにも女の子らしい一幕で、そういうステージに慣れてない私には、見ているこっちのほうがちょっと恥ずかしくなっちゃうくらいの可愛さ(笑)。

SHAKALABBITSは、これもスミマセン、おやつ休憩で聴きながらいちごフロート食べてた。
でもボーカルの女性は何を歌ってるのか(ステージみないで音楽だけきいてると)やっぱりよくわからなかったなあ。
抹茶フロートといちごミルクフロート。いずれも白玉入りの濃厚フロート。いちごの方は果肉がいっぱい!甘過ぎなくて美味しかった。
e0081334_2471441.jpg


次のステージは吉井和哉さん。この辺りから少しお客さんが多くなってくる。
吉井さんは特にお目当てでもなく期待もしていなかったので、音が始まってからのんびり後ろのほうからノコノコ覗きにいったのだが。
歌、うまい・・・・。
で、見せ方もさすがにうまい。
昨年夏にアラバキできいたときは、歌もステージそのものもそれほど印象に残らなかったんだけど(すっごい前方で吉井ファンにもみくちゃにされながらきいたのに)、今日のはちょっと心に残ったな。ものすごい安定感、ブレのないステージ。
何より、バンド全体のサウンドがものすごく充実してて重厚。音楽を、歌をきいているという実感がある。
歌詞もよく聞こえてきて、その結構面白い感じに吃驚。こんな曲作ってたんだ・・・。
曲そのものの出来方、スピードのある曲でもビートの取り方、歌詞の乗せ方がせわしなくないので(そこがたぶん昭和なのかな)私にはとてもすんなり入ってくる。
心地よいって言っていいかな。

POLYSICSは、たぶん普段きいてる音楽とはかなりジャンルが違うんだろうなと思いつつ、少し前方の端辺り、スペースがあるところで最初お客さん気分で聴いていたのだけど、音をきくとやっぱり身体が動いてきて、だんだんノリノリになってきて、結局ずっと踊ってたね(笑)。
かけ声とか振りとか言われるままにやってたらけっこう楽しくてね。
でもたぶん、あのサウンドは2時間きくのは私には無理だな(苦笑)。
あのピコピコはいわゆるテクノの流れなんだろうけど、私世代が想像するイエローマジックとかのオシャレ感とは違って、もっとはっちゃけてる。ダンスミュージックといってもいいのか?
例えばだけど、the telefonesなんかで感じるのと同じような楽しさなんだろうね。踊ってる人いっぱい。
ドラムがうまかった。

そしてエレカシ。
ここまでで結構楽しんでしまったから(前のPOLYSICSでノリすぎて気づいたら汗だく)、却って邪念もなく(笑)落ち着いてエレカシの時間を迎えることができてよかったかも。
全9(実質8)曲、40分のステージ。
SCの時に結構曲目がバレバレだったりして(苦笑)。
今日はヒラマさんを加えた5人で。
メンバーが登場してきたとき、宮本さんがものすごくゆっくり歩いてきて、おまけにちょっと顔色が冴えないみたいに見えたので「な〜んか具合でも悪いのかな」なんてちょっぴり思ったのだったが。ステージなのにものすごい厚着してたし・・・。
「sky is blue」で始まる。この時声は出てたんだけど、なんとなく空気がまとまらない感じだったのか、歌詞が少しウロウロしていて。
「悲しみの果て」くらいからちょっと声が擦れ気味かな〜と思ったけど、歌いあげるところは気持ち良さそう。この曲やるとやっぱりお客さんがすごく喜んで、みんなの気持ちの流れが一斉にステージに向かうのがわかる。思えば昨年からずっと、この曲をいろんな思いで聴いてきたなあ。
「新曲、といっても古い新曲」とMCで「ワインディングロード」「東京からまんまで宇宙」を。「ワインディングロード」やっぱり好きだなあ。イントロでミッキーがアコギ弾いてるとき、宮本さんが歌う言葉がちょっと途切れそうになって「続けて続けて」みたいにジェスチャーがあってちょっとドキッとしましたが。このあたりからかなり声が辛そうにきこえてきた。
「俺たちの明日」もなんか久しぶりな気が。フェスの定番曲。やっぱりみんな盛り上がる。高音ちょっと残念だったなあ。
「朝」に突入、雀ちゃんのチュンチュンがいつもより長かった気がしたのだけど、その間ずっといろんなうなり声が続いてて「まだか?まだなのか?」と思ってました。いつものとおり赤と緑の照明に彩られた「悪魔メフィスト」はこういう大きいステージでやるとやっぱりいいね。聴けてよかったけど、これはやっぱりコーラスが無いと残念。あの重なり具合(言葉も)の量感がいいのになあ。
「ガストロンジャー」、いつものように上手下手ギリギリまで来て歌ってくれた。私は上手にいたのだけど、お客さんの男性陣かな、とある方向をかなり具体的にガンとばして迫力あった。
今日は『キリスト教の聖書』の前に『近所のおばさん』が登場したのが、初聴きパターンでした。
そして「今宵の月のように」これも久々。爽やかに、みんなに支えられてアクト終了。

新曲はおあずけ(苦笑)。フェスの定番曲に前回の新曲、というところかな。
そうそう、今日は全ての曲で(メフィストのリズムパターンも)テンポがいつもよりだいぶ遅めで、たっぷり演奏しようという空気を感じた。大きな会場にはそのほうが響きが届く感じがしていい。
う〜ん。
宮本さんも努めて元気に張り切ってるみたいだったし、プログラムも楽しかったんだけど、今日は特に高音が・・・かなり辛そうで、今まで聴いた中で一番苦しそうだったかも。
それが残念・・・というか、残念を通り越してちょっと心配なレベル。素人のおせっかいで恐縮ですが。まあ、あくまでも私個人の感想なので、全体的にどう聴こえてたのかわからないのだけど。私がいたのはホール中程の上手寄りだったのだが、中央や前方だと聴こえ方も違ったのかもしれない。
もしかしたら体調崩してらしたのかもしれないし。
新曲披露もふくめ、ツァーに期待します!
頼むぜ〜!
e0081334_3255431.jpg

やっぱりここまで気が張ってたせいか、一気に空腹を感じ夕食&ビールタイム。
ラスト、大トリはKREVA。
大好きなラーメンズの小林賢太郎さん繋がりでKREVAはもともと嫌いじゃなかったけど、曲もよく知らないしライブも初めてだったから期待せずに後ろで聴くことに。
以前から、テレビなんかで知った彼の創作方法にはとても感銘を受けていたので、「ラッパー」として私が個人的に認める(笑・・全てきちんと韻踏んでないのはラップと思えません)唯一のアーティストとしてすごいなあとは思ってたのだけど。
いや~。
やっぱりライブで聴くとすごい。
立て続けに長時間あの緻密に構築された言葉の洪水を完璧に歌い、話し、しかも噛まない。あたりまえなんだろうけど、あらためてすごいと思う。
完成度がすごい。演出も含め、ひとつのステージとしての楽しさが完璧。
ちゃんと歌うといい声だしなあ(笑)。
「国民的行事」が始まって何故これを知ってたのかなとよ〜く考えたら、賢太郎さんがPVに出てたからだった・・・は〜、遠い記憶。「Have a nice day!」はたまたまシングルを持っていて聞き覚えがあったからちょっと嬉しかった。ここ3〜4年は殆ど全くといっていいくらいエレカシ以外の音楽、聴いてなかったからな(笑)。
ものすごくハッピーなステージ。これもずっと踊ってた。
あの全員が手を上下に振り下ろす仕草って、じつは気持ち悪いってずっと思ってたんだけど(笑)、結局自分もやってたもんね。
鳴り止まぬ拍手に、アンコールに女性ボーカリストが出てきて一緒に1曲。
「震災に対してのメッセージ」の歌だったそうだけど、言葉が全てリズムにのってるせいか、すんなりした飾らない歌詞のせいなのか、彼らの歌い方やステージングのせいなのか、その「メッセージ性」が押し付けがましさや嫌味がまったくなくてとても爽やかだったな。こっちが反論しようもないほど。
じつに気持ちのいいラストアクトだった。

そんなわけで、ほぼエレカシを聴きにいって、吉井さんとKREVAに感銘を受けて帰ってきた。
すごく楽しく、いろんなアーティストにいろんなことを教えてもらった一日。
「いい/わるい」じゃなくって、結局は「すき/きらい」なんだよね。
でもそれでいいと思ってる。
それが音楽とか、例えばときに「芸術」とかって呼ばれてるものなんだよね、たぶん。

吉井さんは上手いと思ったしとても魅力的だったけど「好き」っていうのとはちょっと違う。
エレカシは「好き」なんだ、どうしたって。
e0081334_3321798.jpg

[PR]
by saskia1217 | 2012-03-19 03:32 | エレファントカシマシ | Comments(0)

e0081334_182141.jpg

♪多分幾世代にも亘る長い人の歴史の
そのまた果てに佇むぼくら
・・・
もうぼくらは扉を叩いてしまった
鋭き真冬の風感じながら
生と死の間を行き交うココロ
ふさわしい傷だらけの夜明けに♪

原宿駅から代々木競技場を過ぎて渋公とNHKのとこの交差点まで歩く道は、いつ行ってもだだっ広く飄々とした風が吹いて、少し殺風景でササクレだった景色。
でも、それがいい。
冷たい風が刺すこの冬のまっ只中は格別にいい。
駅前の歩道橋の上にのぼると、空にのぼりたての白い月と薄紫の空。
ああ、本当にいいなあ、この冬の空気。
否が応にも「生きていることと死んでゆくこと」を考えさせられる冷たい空気。
「あ〜、今日が終わってしまうんだ」とぼんやり思いながら、シャッフル設定のiPodからは「寒き夜」が流れていた。

エレカシ新春コンサート、幸運な巡り合わせに恵まれて再び足を運ぶ。
昨夜28曲歌い続けたようには、ステージ上では到底見えない宮本さんは、ピカピカピチピチしながら1曲目の「今はここが真ん中さ」を歌い始めたけれど、ほんとにすこ〜しだけ、ほんの少しだけ声が疲れてるかなあ・・っと思わせた・・のも一瞬だけで、あとはもうズンズンといつもの迫力で歌い進めていった。
前日のステージと差し替えられた曲は全部で8曲。私が経験したかぎりでは、2日公演でこんなにプログラムを替えてきたのは始めてだ。
「おかみさん」「精神暗黒街」(これはライブ初聴き)「寒き夜」「季節はずれの男」「sky is blue」「ハナウタ」「桜の花、舞い上がる道を」「so many people」が差し替え曲。
アンコール、ダブルとトリプルアンコールも含めて、全29曲。3時間近かった。
サポメン10人を含めてのタイトなスケジュールの中で、いったいどれだけリハしたんだろう、なんて余計な感嘆までしてしまう。

「もうずっと長いこと使ってるから、この椅子・・こんなになっちゃって・・」と宮本さんが苦笑いしながら示した例の「男椅子」は本当に完全に斜めっていて、弾き語りでがっつり座ると1階席では宮本さんの姿がすっかり見えなくなる(笑)。その低〜い姿勢で身体じゅうが口になったみたいに歌ってくれた「寒き夜」。この曲を初めて聴いた動画サイトの映像は泣きながら声を振り絞ってた演奏だったけど、今日の「寒き夜」はもっともっと深いところに居ながら、どこか他から自分を見ているような落ち着いたものが付け加えられていた気がする。
同じく弾き語りで始まる「風」のギターイントロのコードが、この曲の調から随分遠いところから流れ出してちょっとビックリ。それがブロックごとにひとつずつ歌いだしに近く近く導かれてゆくのが素敵だった。
「寒き夜」と「風」という弾き語り2大金字塔が一晩で聴けるなんて、あまりにも贅沢すぎて目玉が溶けてしまいそうだ。
ラップみたいな語りの部分が「月、火、水、木・・」と一週間がぐるぐるめぐっていく言葉になっていた「明日への記憶」。PVのその場面の、宮本さんを中心に渦巻くカメラワークを彷彿とさせた。
「笑顔の未来へ」は今日は一段と高い盛り上がり。この曲の持つ絶大な幸福感は、この世の中のありとあらゆる(言ってみれば)「ラブソング」の頂点に立つ。それも「空虚な愛の言葉」がひとつも使われていないラブソングだ。
「みんな、生まれたときから不器用なんだよ」というMCで始まった「俺たちの明日」では、♪いつかどでかい、どでかい虹をかけようよ♪で、今日はその虹を右手を伸ばして客席に向かってかけてくれた。
そのラストのサビ、♪オマエがいつかくれた優しさが今でも宝物♪を受けて、「第1部」(笑)ラストの「あなたのやさしさをオレは何にたとえよう」へと、「やさしさ」のリレー。
音楽も、言葉も、歓声も、拍手も、熱い空気も、汗も、そしてステージと客席、そこにいる人間全員の笑顔も、これ以上の高揚は経験したことがないといっていいくらい、息が止まるんじゃないかと思ったくらい高く高く幸福に包まれた「あなたのやさしさをオレは何にたとえよう」。

なのに、ここからがなんと「第2部」開始なのだ。
もはや以前のような「本プロ」と「アンコール」みたいなウエイトじゃない。
そこから一気に8曲が続いた。
「sky in blue」で久々の宮本さんの「スライドブリージャー」が聴けた。気持ち良さそうだなあ。
昨日「絆」で披露してくれた、のびのびと広がってゆく声と言葉の魔法は、今日は「ハナウタ」に委ねられた。「笑顔の未来」同様に、この曲が始まると客席の空気がパッと花が咲いたようになる。宮本さんはよほど気分が良かったのか、やおら成ちゃんの帽子を取って、何故かそれをかぶるでもなく石くんにかぶせるわけでもなく、コロンと置いてた(笑)。
「お正月らしい歌を」と「桜の花、舞い上がる道を」が続く。まさか聴けると思っていなかったから本当に嬉しかったな。
「パワー・イン・ザ・ワールド」と「so many people」を一晩で両方聴けるなんて、もうこっちの許容量がパンパンて感じ。後者は「これ実はやるの忘れてて・・・(会場爆笑)。(saxの)山本さんが『今日これやらないの?』って言ってて気がつきました。」って・・・思い出してくれてよかったあ。
「あなたのやさしさ」で、そしていつもの「ガストロンジャー」「ファイティングマン」のセットであれだけ全開だったのに、最後の最後でまた「so many」はあり得ない熱量。

なのに。
トリプルアンコール。
「待つ男」
富士と太陽、これはやっぱり正月にはかかせないや。
まったく、このアンコールに至っては宮本さんが身体ごと溶けてなくなっちゃうかと思いました。
いやいや〜。
この人は本当に人間なのか、と思ったですね、初めて。

7日はお客さんのテンションは最初からかなり高く、妙なヤジも多かったけど、宮本さんは大人の対応でうまくいなしてくれて、こちらはちょっとホッとしたりする場面も。
なので、MCはずっとずっと上機嫌で嬉しそうな印象だったですね。
「漂う人の性」の前に「みんなは『夢から醒めし人』なんだろ?オレはいつも夢の中なんだけどさ」って言っていたのがなんだか心に残ったな。
「みんな、あけましておめでとう〜〜〜!!」と始まり、終わろうとする度に何度もアンコールに出、その度に「サンキュー、渋公!サンキュー、エヴリバディ!!」と投げキッス、そして最後に「今年もよろしく〜〜〜っ!!」
年賀状を書かないという宮本さんですが、これがまさに「年賀状」。
私たちには一番嬉しい年賀状。

華やかで濃厚で豊かで明るい、幸福感に満ちあふれた2日間のステージ。
影も悲しみも涙もたしかにそこにはあったけれど、暗い瞬間はひとつもなく。
「未来の生命体」「今をかきならせ」「風」「漂う人の性」「傷だらけの夜明け」「普通の日々」「旅」「笑顔の未来へ」「俺たちの明日」「あなたのやさしさをオレは何にたとえよう」「ワインディングロード」「新しい季節へキミと」「絆」「悲しみの果て」「ハナウタ」「パワー・イン・ザ・ワールド」「so many people」・・・このメッセージ。
ただ、「生きること」と「死ぬこと」についてずっとずっと歌い続けられてた。
いまここに「命」があって、連綿と続いてきた歴史の上に時が流れ続けていて、今この瞬間から前へ前へと零れ落ち崩れ落ち、一時も止まることなく押し流され、でもちゃんとそこには存在と意味があって・・・
だから、それでいいんだ、と。
大丈夫なんだ、と。

まったく、こちらこそ「今年もよろしく〜!」だ。
まっさらに身体じゅうでその幸福と力を受け止めさせてもらったと同時に、自分が音楽を職業としていることをあらためて誇りに思った、今年の新春コンサート。
今年もきっと、直接そして間接に、私はまたいろんな人に助けてもらいながら、たくさんの人に出会い、そして音楽を続けてゆくのだろう。

命を大切に。
そして、少しでもたくさんの音楽を。
ありがとう、エレカシ。

♪もう二度と泣かなくていいように・・・♪


♪あと五分しか生きられぬのなら♪


♪死んじゃダメだ〜〜〜っ!♪

[PR]
by saskia1217 | 2012-01-08 20:05 | エレファントカシマシ | Comments(2)

e0081334_1416391.jpg

エレファントカシマシ、2012年の新春コンサートの1日目。
レモンが取り払われてスッキリした(笑)「渋公」にて。
武道館の新春を聴いてから、もう1年も経つんだなあ、なんて黄昏れながら。

「完璧な本番」て何だろう?
今まで、この歳まで音楽をやってきて、どんな分野のどんな音楽家も、とにかく「本番で技術的ミスをする」ということにおいては、なんであろう、その人それぞれの中でギリギリまで厳しくなければいけないものだと信じてきた。もちろん、そんなこと言ったってミスはするし、人間だから当たり前なんだってことは重々わかってる。コンサートの本質はそんなとこにはないよ、ってこともわかってる。
問題は「ミスすること」そのものじゃなくて「ミスしてはいけないという前提でいる」ってこと。
今までいろんなジャンルのアーティストと一緒に仕事をしてきて、概してクラシックの世界のほうがそういう「ミス」について厳しいような傾向があるけど(悪い伝統ではあるけどね、特に教育上)、無論どの分野のミュージシャンだって同じ気持ちでステージに立っているんだと思う。
でも「ミスも個性のうち」とか「ミスを忘れさせてくれるくらい素晴らしかった」という言葉をもうしょっちゅう聞くわけで、特にプロの音楽家が平気で口にするのはどうなんだ?!、とずっと腹立たしく思ってきた。そんなのがまかり通るなんておかしい。

でもさ。
違った。
ようやく認める。

昨日のコンサート終わって、ズ〜ンとその重みがきた。
もちろん、昨日のコンサートでミスが多かったというわけじゃない。それに宮本さんもよく、間違えたりやり直したりするときに「スミマセン、プロとしてあるまじきことで・・・」と言うこともあるし、自分を厳しく律して仕事に向かってらっしゃることはみんな知っている。
なんて言ったらいいのかなあ、昨日はギターのコードがいくつか違ったり、やり直したりしてたのに、何だろう、「なんだ、今日は完璧なコンサートだ」って思ったんだ。
今まで生きてきて、今の今まで、私にそう思わせてくれるミュージシャン、アーティストは誰ひとりとしていなかった。

私にとって27回目のエレカシのライブ。今までずっと毎回いろんな色合いの「嬉しさ」や「感動」や「楽しみ」や「涙」を味わったけど、昨日みたいなのは初めて。
濃厚、密度が濃いのに、スッキリと消化がよくて、爽快感と充足感、幸せが残る。
ステージに立っている側の人たちがきっとそうなのだろう。それがそのままこっちにきた。
その、不動の岩みたいな堂々ぶりに、「この人怖い!」とさえ思った。
すごいなあ。

一番嬉しかった曲。
一昨日の記事にも書いた「あなたのやさしさをオレは何にたとえよう」が、本プロラストに歌われたこと。
開演したときにホーンセクションが並んでいるのをみて、じつはちょっと期待してドキドキしちゃったんだけど、本当にやってくれて何ともいえなく嬉しかったな。
大好きなのにライブで聴いたことなかったから。
ライブで聴くのが初めてだったのは「soul rescue」「ふたりの冬」「漂う人の性」そして新曲の2曲。
前半は特に「冬」がテーマの曲が集められていて、その世界にリアルにぎゅ〜っと溶け込まされていって。
選曲もだけど、プログラムの並びかたが絶妙だった。
しかし「アーティスト側がやりたい曲」と「今自分が聴きたい曲」が現場で一致する嬉しさってのも、クラシックじゃまず滅多に味わえない喜びですよね。

個人的にすごく印象的だった曲もいくつか。
今回もフルな声とギターで響かせてくれた「風」。今このとき、この曲は必要だ。しかも昨日は声がすごく伸びやかで大きくて、最後まで枯れることなくてインパクトがいつもより大きかった。
私の冬にはもう欠かせないナンバーワン名曲「傷だらけの夜明け」。ラストだけ♪もう二度と泣かなくていいように/夜空の星を『ぜんぶ』君にあげよう♪と歌っていたのが何故かズシッと来た。
今、この時に聴かなきゃいつ聴くのか、ってくらいドンピシャな「普通の日々」。ステージにのる宮本さん、そしてエレカシが歌うからこそのリアリティの重さがある。間奏のアドリブで声を振り絞るようなメロディーが生み出されていた。
「笑顔の未来へ」はいつもより飛び跳ねてるお客さんが少なかったけど(笑)すごい名演だったなあ。とにかくこれもとってもリアルだった。
「あなたのやさしさを・・」はホーンとストリングスでとってもお正月っぽいし豪華なんだけど、なんといっても歌詞がいいから、ウキウキだけではない何かがちゃんと残る。
途中でメンバー紹介が入った後、またサビに戻るのがとにかくかっこいい。
これが聴けて本当によかった。

アンコールで新曲「ワインディングロード」と「東京からまんまで宇宙」が続けて歌われた。
特にそういうMCもなく、す〜っと始まったのだけど、やっぱり音源とは違う魅力がある。「ワインディング・・」のCメロ♪遠い空の青さに鳥が泣いて♪は本当にホレボレしちゃう。
♪わかるかい?わからない?立ち止まり見てみろよ♪では、最初ささやくような優しい音色で歌い始めるのに「立ち止まり」から急激に男性的な太さのある声に変わるのが魔法のようだった。
「新しい季節へ君と」はやっぱりいつ聴いてもワクワクする。エレカシを集中して聴くようになった頃のリリース曲だったから、思い出がいっぱいある。
そして今まで何度も聴いた中で最高だった「絆」。「バラードをやります」とぽつんとMCして淡々と歌い始めた宮本さんは、イナバウアー張りに全身で「声」に変身していた。なんだか全てが「詰まって」いたなあ。会場中がその余韻に浸っていたとき、宮本さんは突然「そういえば、新党『絆』ってのができましたねえ、知ってますか?あの、民主党でさ・・・しかも『つ』に点々でさ・・・オレ時流にのってるか?」って・・・いやいや、あなたが先でしたから(笑)。

照明がとても綺麗だったのも印象に残ってる。
言葉や音符の細かいタイミングで変化していたのが素敵だった。
けして色をたくさん使っているわけではなかったのだけど、角度とか工夫が凝っていた。
ただ、今回は「いつも以上に」宮本さん以外のメンバーがちょっと暗すぎてあんまり見えなかったのが残念だったけど、効果としては綺麗でした。
MCもいろいろ面白かったけど、最後の最後で「素敵な・・・真剣勝負のお客さん!・・みんな、ありがとう〜〜!」と叫んでくれたのが、なんかちょっと嬉しかったな。

アンコール8曲とダブルアンコール2曲を含め全28曲。
「完璧なコンサート」をありがとう。
[PR]
by saskia1217 | 2012-01-07 15:13 | エレファントカシマシ | Comments(0)