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ロビーには大晦日の国民的歌合戦出場を祝う「紅白」の花。
ソールドアウトの入場待ちの行列。
エレカシ全国ツァー@大宮ソニックシティ。

紅白初出場が公式発表されてから初めての週末、昨日は群馬公演、そして今日が大宮。
まだまだその熱は冷めず、会場は今までとどこか違う熱気が漂う。
喜び、期待、祝福、興奮、感慨。

時間キッカリ、ステージには宮本さんを先頭にメンバーとサポートのお二人が姿を現す。
異常な拍手。ずっとずっと止まらない。
宮本さんの耳の病気のための活動休止が明けた、初めての野音「復活の野音」の時のオープニングもそうだった。
あのときの拍手は限りなく温かく穏やかでしっとりしていた。
今日の拍手は熱狂の音。
拍手の音だけで「オメデトウ」が響き渡っていた。
ホントはのっけから「オメデトウ」コールをしたくてしたくてウズウズしていたが、言われたくない時間もあるだろうし、空気読むのが難しい(笑)・・・と、たぶんお客全員が思っていたんだろうな。
数曲済んでからやっと、ご本人の口から「あーこんなこと自分から言うことじゃないんだけど」と報告。
「待て」を解かれた犬みたいに、皆思う存分、祝福。
嬉しくて嬉しくて、「どうすりゃいいんだ」って言いたいのはこっちのほうで。
嬉しいよ、泣きたいほど。
「大晦日は家族で紅白を見て、ゆく年来る年を見て、その日だけは夜更かししてよくて、年が明けてお年玉もらって・・っていう昭和のね、お正月の風景だったんですよ」
まさに。
まさに私の心象風景でもある。

4曲目「ハロー人生」で宮本さんの左耳に直でガナッた石森さんに驚いて即刻叱りつける歌係。
シュンとする石くんは見慣れているけど、この日はかなり後まで文句いってたなあ。
耳、コワイから、本当。
治ったといっても、きっとずうっと気をつけて、怖い思いもしているんでしょうね。
何事もなく、何十年も歌ってほしい。

「初めて来た人にもわかるように」というこのツアーのコンセプトに則ってるレコード解説みたいなMCは、八王子の時よりもっともっと丁寧になってて、学校の先生みたいだったぞ。

カウベルの音がいつもと違ってたから変えたの?の「デーデ」
ギター1本、一節歌い上げてから、が最近のトレンド「今宵の月のように」
すっごい疾走感の「戦う男」
「いつの頃から(サビで手を振るのが)自然発生して、でも俺がやんないから左から右からが錯綜してる」とお客にプレッシャーをかける「風に吹かれて」

遅い曲の「ゆったり度」がまたまた増してて、どれもたっぷり。
限界ギリギリまでテンポ落とした「翳りゆく部屋」はいつもよりずっと一言一言を噛んで含めるような、舞台俳優のセリフのような。
生で聴くのが楽しみで仕方なかった、だいすきなだいすきな「今を歌え」は、ドラムの休符がこれ以上持たないよってくらい際どい遅さで。
♪何度も何度も生まれ変わって♪きた・・・宮本さん、エレカシ、そして私。
泣かせるなよな、ほんと。

やさしく、メロウで、懐かしい空気の前半に、メリメリと激しさが混じって来るプログラミング。
凄みのあるイントロが付いた「3210」は圧巻。あんなの聴いたことなかったよ。
「RAINBOW」「ガストロンジャー」を聴きながら、紅白でこんなん歌ったらどうよ!なんて思ってみたり。
でも、爽やかに温かい「風と共に」で、やっぱり今のエレカシはコレかな、と思ったり。

「また出てくるからね」と何度も何度も言ってから(大丈夫です、帰らないから・・・笑)ハケて、第2部へ。
もうひとつの真骨頂、ゴリンゴリンの音の爆発が始まる。
「ズレてるほうがいい」「奴隷天国」「コールアンドレスポンス」「生命賛歌」と止まらない、魔物のような声。
「聴かせるバラード」に、もう一つのこの日一番の圧巻はここの流れ。
ライブ開始直後は「ちょっと疲れてる声?」だったのが、予想通りの大復活・・・どころか、最後に向かって拍車がかかって良い声に。
なんなんだろう、あの喉は。
そう、そして「生命賛歌」を聴きながら、さっき『翳りゆく部屋』で囁き声出してた人と同一人物だってことを、身震いしながら噛み締めていた。

この日の私のベスト。
「翳りゆく部屋」「今を歌え」「風と共に」「ズレてる」から「RESTART」までの怒濤。

すっかり、ひと頃の「俺たちの明日」ポジションになりつつある「夢を追う旅人」から最高潮に、いつもの「ファイティングマン」へ傾れ込む。
いつものアンコール「待つ男」の、頑なにラストまで一色のみの血のような深紅の照明を身に纏った「歌係」は、この日も最後の一滴まで絞り出して、ステージを去って行った。

「また会おう」が、再び当たり前になった今日に。
来年春までに、ハレのテレビで、輝かしいホールで、どでかいアリーナで、あと何回も、こんなに「また会える」ことが夢のようなことなんだとハッと気づいて背筋がピンとした、さいたまの夜。

暗いもの、重いもの、汚いもの、悲しいもの、憂鬱なもの…
そんなものが全て吹っ切れて、軽く輝かしくなった宮本さんがいた気がした。
だから私たちも軽くなれた。
強くなれた。

宮本さんの耳の病気から紅白出場までの絵に描いたような復活劇もまた、けして平易なものではなかったはずだけれど、彼らがいま手に入れた宝物は、全てそれまでの彼らの道のりの開花、ただただ花であり実であるだけ。

最高のライブ。
一緒に、全ての悲しみを越えて。
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by saskia1217 | 2017-11-20 22:29 | エレファントカシマシ | Comments(2)
過去を追うな、未来を願うな…
「今を歌え」
生涯に何度も生まれ変わる私たちは、今を歌うことしかできない。
かのヒット曲の最愛のフレーズが蘇る「電車乗り継いで いつかの町まで」に心震える。
「あなたの面影」の「た」がよりによって4度に置かれる瞬間の、痛みと懐かしさ。

好きになってから10年、1日も欠かさず…本当に笑っちゃうくらい、電車の中、道を歩きながら、大晦日も元旦も、本番の日の楽屋でも、毎日毎日聴かない日はなかったエレカシ。
1年ほど前から、それをパッタリとしなくなった。
なぜだか自分でもわからなかった。
今日届いたばかりの新譜の2曲目「今を歌え」を聴きながらふと思った。
そうか…
聴いたら泣いちゃうからだったんだな、たぶん。

エレカシ50枚目のシングル「RESTART」本日発売。
「RESTART」「今を歌え」どちらも「今からの再生」を高らかに歌った逸品。
御目出度う、30周年。

ところで。
「頑是ない」を辞書でひきました…笑。
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by saskia1217 | 2017-11-09 01:10 | エレファントカシマシ | Comments(0)
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凄味と包容力…ひとことで言えばそんな一夜。
ずっと前者ばかりを武器に日本のロックシーンを牽引してきたエレカシ。
昨日の日比谷の空。幸せな空。
台風が嘘のように、開演時間前に去った。
開店前数時間から何百人も並ぶ物販の列。
ソールドアウトするグッズ。
なんだか異様な高揚感。
エレカシって…こんなに人気あったっけ・・・?

今やもうFC会員でも当選が奇跡になってしまった恒例の野音コンサート。
私が初めて行った2008年の野音は、一般発売で、しかも発売日から数日後にチケットサイトで余裕で買った記憶がある。ちゃんと指定席、しかもそこそこいい席だったなあ(笑)
それが今では、1人1枚のみ、厳重なIDチェック。
指定席はおそらくほぼ全てFC会員のみ、一般発売で運良く取れた人は最後列立ち見席。
しかも今年は開催が1日だけ。
当選メールが来た時は正直狐につままれた感じでしたな・・・

ありがたく、ありがた〜く赴く。
Mステ特番出演決定で急遽開演前に1曲だけ生中継となった。
事前に段取り説明してくれたテレ朝の女性スタッフさんの言葉にいちいち温かい拍手で答えるお客さん(笑)
メンバーがTV用のちょいシックな衣装で登場、大歓声。
既に完全に出来上がっているお客さんは、OA直前にモニター音声から流れたブルハにはノリノリ、嵐にはぽかーん(笑)
宮本さんの「ほらこんなに盛り上がって」の一声に間髪入れず拍手。
エレカシファン、好きだわ。
やっぱ生中継は緊張感あって楽しい。
私が経験した10年ほどの野音史上、一番高揚感あるオープニングかも。

スタジオのタモリさんから「そっちは暑いの?」と呼びかけられ、センターのメインカメラを探して返事される宮本さん
「はい、暑いですね〜すごくいいお天気になって・・ありがとうございます!
いや〜43位なんて、ミュージックステーション、もー感激しちゃって、ホント嬉しいです、ありがとうございます!
今もね、歓声があがったんですよ〜」
(客、間髪入れず歓声・・・笑)
元気が出る曲特集のため「俺たちの明日」をTVサイズに2番だけキッチリ演奏。
私達もキッチリ盛り上がって応援。
帰宅して録画見たら、まー、お手本のような熱血ライブ映像でした!
「43位に入るなんて嬉しい」を、この後ライブ中にも3回くらい言ってて本当に嬉しそうでした。
我々ファン的にはいつだってエレカシの曲なら全て1位なのだが(笑)そのなかでも同点1位が300曲くらいあるから困る。
今日だって「一番良かった曲」が20曲くらいあったからなぁ…
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無事中継が終了、OKでるまでちゃあんと拍手し続けたお客さんも見事なプレー。
「みんな協力ありがとう!なんか、貴重な体験だったね。え〜とまた後で出てきますんで(笑)それまでみなさん、どうぞご歓談を」会場爆笑。

17時開演。
全身黒に着替えた4人が登場。
「さきほどはありがとうございました〜!
いや〜晴れてよかった。いや雨だっていいんだけど、みんなだってその覚悟で来たと思うけど、そりゃまあ、雨よりは晴れてたほうがいいわけで・・・
じゃ、よろしくお願いします!・・いや、ヨロシクって変だな(笑)」
「今日は二段階のロケットスタートです、ロケットスタート。ロケットがどうやってスタートするのか知りませんが」

「地元のダンナ」で軽快に始まる。
なんだか何もかもが爽やかだ。
「悲しみの果て」も自然体。
やっぱりこの日もMC少なめ、テンポは全てゆっくりしっかり。
ダブルアンコール含めて全31曲、およそ3時間くらいだった?

最近30周年として出したベストアルバムを中心に全国ツアー中なので、野音はそうじゃない「どちらかと言うと俺が気持ちいい曲」(笑)と言うことで少々マニアックなものばかり。
心に残ったのは
曙光、九月の雨、シグナル、武蔵野、風と共に、秋、Tonight、涙の数だけ…
なんて贅沢なチョイス!
「おまえはどこだ」「涙の数だけ」はファン歴10年目にしてようやく初生聴き。
こういうのが聴けるライブをもっと作って欲しいな!
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心に残った曲たち。
「Tonight」「真夏の星空は少しブルー」 
ファンには人気の低いアルバム「愛と夢」だけど、私はかなり好きなのだ。最近よく歌ってくださって嬉しい。
やっぱりすごくいい。今日の野音の印象が「物凄く色気のあるライブ」だったのは、20代30代前半の作品を今50代で歌ってくれたからこそ。
アルバム「ライフ」も同じ。この日の「秋〜さらば遠い夢よ〜」はまさに琥珀色をしていた🥃。まさに今、という季節感と共に。

「曙光」
この日一番心に残ったかも。「若い時、25歳のときの曲です」素晴らしかった。バンドもすごかったなあ。

「今宵の月のように」
「一番のヒット曲、好きな曲なんです。野音にはぴったりなんですよね」と、いつもの曲。
一体何回聴いただろうか、いや彼らは一体何回演ったんだろう…
アコギを弾きながら♪く〜だらねえと〜♪と、あのアドリブ風ヴァージョンで始め♪溢れる熱い涙♪までをしみじみ歌ったあと、♪いつまでも〜♪からバンドがすべり込んで来る。
最近の傾向としてすべての曲をゆっくりしっかり歌う宮本さん、すっかり音源通りにテンポの落ちた「今宵」、その噛んで含めるような言葉がこのバンドと私のいろんな思い出を蘇らせてくれた。
私史上最高の「今宵」がまた塗り替えられた気がした。

「月の夜」
開場した時にステージをみたらハモンドがあって、あ、今日は細海魚さんかな?だったら「月の夜」絶対聴きたい!と思ったのだ。
はたしてまさに!
月は見えなかったけど、月や星や秋や夏やいろんなものを見せて、聴かせてもらった。
やっぱり細海さんはずーっと跳ねてて。
神がかった迫力、ひっそりとした優しさ。
細海さんのキーボード好きだ。

「武蔵野」
野音には欠かせない曲。この日激しい曲では超キレのよかったトミのドラムが、ここではあたたかい。ラスト、歌が終わってから空白を受けて、ドラムだけが残るライブ仕様が好きだ。

「シグナル」
これも野音には絶対聴きたい曲。泣ける。宮本さんは客席の男性たちを指差しながら、たいせつにたいせつに歌っていた。♪どのみちオレは♪の最後のつぶやきが全てを語る。

「男は行く」
圧巻!!「曙光」と共にこの日の二大巨頭。
身を2つに折りたたんで自分の全てを振り絞る歌係。歌い終わるや否や、無言で退場。いつもならすぐ拍手が起こるところ、シーンとしたままの客席。ゾッとするほど凄みがあった。
すごい、を通り越して、この日はホント正直怖かった。

第二部あたまに「友達がいるのさ」
これも野音必須。上下側、まんべんなく走り回る、いつものスタイル。歌詞とともに連帯感がひろがる。

「ベイベー明日は俺の夢」
なんつータイトルだよ、って思うその50倍くらいいい曲なんだよなあ(笑)
目下わたしの目覚ましアラームがこの曲なのだが、こうやってライブで聴くと、「元気の出る歌」として今や皆に愛されてる「俺たちの明日」にとって替われる曲なんじゃないかと思った。

「3210」
ここにきて、ちょいちょい出ていた「凄み」の極致に。
次の「Rainbow」になだれ込むときの一瞬の空白がすごい。

「ガストロンジャー」から「ゴクロウサン」へ繋げるという暴挙(!)、その1曲ごとのギャップがひどく、気持ちを振り回される。

そして「風と共に」
ちょっと声が疲れてきた?感じながら、やっぱりこれ、本当にいい曲だ。
「みんなのうた」になってよかった。
そういえば今年の野音、お花がいつもより多かった気もしたけど、NHK関係からのお花が多いのが目立ちましたね〜
ん〜、年末になんかイイコトが起こるといいですねえ・・・
(期待)
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アンコールでは「花男」「ファイティングマン」からのダブルで「待つ男」という怒濤の流れ。
そこで、下手壁に持たれてスタンばってる丹下さんがヘドバンしているのがよく見えました・・

曲のイントロでちょいちょいアドリブでやってくれるスキャットや、楽器と対峙してやるインプロなどはもう、声じゃなくて楽器。
宮本さんの声の凄味、言葉の凄味、音楽の熱量。
4人(+サポート2人)の間に瞬時に光る電流。
鳴り渦巻き…からの間…からのド爆音。
人間が音でできることってすごいんだなぁ。
あらためて唖然。
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そうそう、メンバー紹介でヒラマミキオさんを
「オレが弾いてないところを全て弾いてくれるミキオさん。シャイです」と言っていて笑いを誘ってたけど、何かの曲のあとで宮本さんがミッキーに「○○していいからね」みたいに話しかけてらしたような。
遠慮しないで弾いていいよ、みたいなことだったのかしらん。
わかりませんが。
そんなステージ上の、緊迫感だけじゃなく、プレイヤー同士の気持ちの流れが見えるのも、ライブの良さだね。

「みんなありがとう!エレファントカシマシを…(止まる)あ、愛して…くれてありがとう…なんて言っちゃうとアレですけど」
と言ってから照れるフロントマン。
「今日はみんな、エレカシと一緒に素敵な時間を過ごしてくれてありがとう!
そう、うん、音楽を愛するみんな…」
愛ってコトバを素直に言えて、それが本物だとわかる年輪。

ラスト、細海さんとミキオさんに挟まれて肩をつなげて「ストーンズ挨拶」をする4人。
トミと石くんの間の宮本さんは、二人の肩にぶら下がって足をブランブラン。
なんか・・・いつもどおりの彼らをみるとホッとする。

落ち着き、熱量、天真爛漫、色気、安定、プロ・・・
蝉の声とじっとりと纏わりつく熱い空気で始まり、虫の声と風で送り出されるエレカシ野音。
いつもどおりの野音。
でも…
来年同じことができるかどうかわからない。
聞こえない見えない歩けないかもしれない。
いないかもしれない。
だから今日の奇跡。
そう思ったら「この4人はどうかこのままで…」と願わずにはいられなかった。

振り回されてびっくりさせられてどやされて泣かされて叱られて
褒められて慰められて励まされて笑いかけられて

包んでもらった。

帰り道、乗った地下鉄が反対方向だったことに20分してから気づいたのは…
不覚。
乗り間違いなんて、5年にいっぺんくらいしかやんないのに(笑)
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by saskia1217 | 2017-09-20 22:12 | エレファントカシマシ | Comments(2)
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なんだなんだ、どうしたんだ〜今日は!
・・・って、ニヤニヤ、ゲラゲラでした。
私が今まで聴いたエレカシのコンサート52回目にして、涙出るほど笑ったライブは初めてだったな。
この日のコンサートを一言で言えば
「オモシロすぎた」

エレファントカシマシは、今年デビュー30周年を記念して、今まで訪ねたことのないいくつかの県を含め日本全国47都道府県をくまなく回る全国ツァーを展開中。
3月大阪城と4月北区王子を出発し、12月富山まで、フェスで忙しい8月以外ずっとどこかを訪ねている・・・
途中で一回東京に帰って来たのが、先日日曜の八王子公演。

なつかしいオリンパスホール、ここは6年前の6月に杮落しのひとつとしてエレカシの「悪魔のささやき」ツァーが行われたところ。
あれは素晴らしいアルバムだったんだけど、あの頃はもう行けるだけのコンサートにあちこち行きまくっていて関東圏で6公演まわったなあ。
震災直後の水戸や、聴衆のステージ乱入の千葉など、印象的なこともたくさんあったけど、八王子はとにかくホールがオペラハウスみたいなつくりのクラシック向きの音響を持つ素敵なハコで、宮本さんはその響きに非常に満足して「やっぱりホール公演もいいなあ、しかもこういう響きのところは気持ちよくていいですねえ」って感動されてたこと、そしてなんと「東京の空」をやってくれたことが強烈に印象に残っている。

あれから時が経って、宮本さんも、エレカシも、たくさんのお客さんたちも、そして私もいろんなことがあった。
なににせよ、エレカシがまだこうやって皆の前で演奏してくれていることが、ただただ有り難く、嬉しく、そんなことを噛み締めながら席についた。

「歴史、という曲です、聴いて下さい」
と、冒頭から演奏前に曲目アナウンス。
最初のうちは「声ちょっぴり疲れてる?」と、ファルセットの多さに感じなくもなかったけど、いやー前夜山梨でフルで歌ったヒトとは思えない元気さ。51歳の底力。
最初、声疲れてる?・・から大復活することが多い宮本さんだが、ごく稀にホントに疲れてることもあって(人間だもの)今日はどっちだー?と思ってたら、この日はメキメキ声にツヤが出て来て聞き応えがあったなあ。

あと、全ての曲が、ぜんぶが、とにかくテンポ遅め。
かなり遅め。
丁寧、なんだけど、それだけじゃなくてとにかく「遅い」。
「笑顔の未来へ」や「ハロー人生」、あの「ガストロンジャー」さえも。
だから「RAINBOW」なんて早口がはじめて全て聴き取れた、みたいな感じ。
しかも、遅いことで重くなることなく、地を踏みしめてるような安定感と、意志の強さとなってズッシリ届いてきたのが素晴らしかった。
落ち着き?
そうだなあ・・・「しみじみ」かな。
丁寧に、そして浪々と歌い上げることで、宮本さん、まるでオペラ歌手みたいだった(笑)。
噛み締めながら、だいじにだいじに演奏しているような。
4人にとって、あたかもすべての音、すべての言葉が、落したら壊れてしまうような大切な宝もの、のような。

そう、そしてMC。
全国ツァーで、本当に初めてエレカシを聴くお客さんも多いだろうし、全員が全ての曲を知ってるわけじゃないし。
「歴史」で始まって、バンドの「歴史」をひとつひとつ説明しながら、辿りながら、その曲の出来た背景や当時のエピソードなどをCD解説のように話してくれる宮本さん。
なんか・・・学校の先生みたいに親切(笑)。

ゆっくりだから曲数少なくなるかな、と思ったけど、アンコール含めて28曲。
ちょうどいいよ、いつもこのくらいでいいよ(笑)。
35曲とか普通にやってたけど。
もちろんそれは嬉しいけど。

特にココロに残った曲。
「翳りゆく部屋」
宮本さんのこの曲への思い入れと、ユーミンへの尊敬を今一度トークできく。
日本の歌の良さ。当時の歌の良さ。
「女性目線の歌ではあるけれど、男性にも通ずるもの、感じ入るものがある」
何度も何度も聴いていた曲だけど、この日は本当に・・・ズッシリ胸にくるものがあった。

「やさしさ」
圧巻・・・・いつも圧巻なんだけど、この日はいつも感じなかった何かがこもってた気がしちゃってね。
温もり?みたいな。
(いや〜、ひと頃のエレカシの空気からはとても背中がカユくなるような例え言葉だけど)
「エレファントカシマシ唯一のバラード」と、ヤマハのポプコンでやった話をしてくれたのだが。
もともとスローテンポのこの曲、いつもよりもっともっと遅くて。
これを作った17〜8歳の時と、今歌うのと、変わらない部分と違った部分とあるんだろうなあ。

「風と共に」
現在NHK「みんなのうた」で7月の歌として流れてる新曲。
放送中のは番組の尺の関係で短縮バージョンなのだが、この日は初めてフルで聴けた。
なので、歌詞の流れがちゃんとストーリーになっていて、心から味わえた。
10歳の時の「はじめての僕デス」の話を自ら嬉しそうに話し(以前はこの話題出されるたびに渋い顔してらしたのに・・・笑)、歌おうとギターでコードを探るも到達できず「弾けないなあ」と、結局歌わず。
歌わないんかいっ!(笑)
テレビ音源で聞き慣れてたせいか、レベルが大きすぎて度肝ぬきました。歌もだけど、バンドの音がものすごく大きくて。冒頭アコギと歌だけから、途中でバンドが入って来るところが急にね。
でも、ダイナミックスのせいだけじゃなくて、まるで違う曲のよう。
容量が大きく、ひろく、高く、遠くへ。
いい曲だなあ、って素直に思えた。
まっすぐな曲。
ほんとに宮本さんらしい。
今このときの宮本さんの素。

「奴隷天国」
ゆっくりだったのよ、これも(笑)
だから凄みが増してた。
おんなじように「ガスト」もセリフもぜんぶ聞こえてきて、だから○○首相のこととか、××議員のこととか、いろんなもんがフラッシュバックしたぜ。

あと、月並みだけど、ラスト近くの盛り上がりセット。
「コールアンドレスポンス」
いや〜、ほんと最高。
「生命賛歌」
完全なるコンテンポラリーダンス!
宮本さんは歌いながらよくオモシロイ動きをするけど、この日のこれはもう全曲通してちゃんとした「フリ」がついてて・・おお、コンテンポラリーじゃないか!って。
しかしいつも思うんだが、あり得ないヘンな体勢でも歌ってる声がぶれないのは、オペラ歌手と一緒で発声がちゃんとしてるからなんだよなあ〜、なんて妙に感心。
いやほんと、近藤良平さんに見せたかったよ!


ラスト「ファイティングマン」
もーこれは言うことナシ!
やっぱりこれやらないとね、終わらないね。

そしてアンコール「so many people」
なんでしょ、このあたりのラインナップ。
もうハネハネですよ。
朝から5時間法事だったにもかかわらず、スニーカー履いていって良かった(笑)
何度も書いて来たけど、この曲の涙腺ポイントが私にはあるのだ。
「高速道路朝日をあびてダイナミックな町は」
「ボクらの愛は一瞬に全てがあって」
「あらゆるこの世の悲しみをあなたと乗りこえよう」
もう、これだけでやっていける気がするのだ。

前半はメロウな感じ、後半はシャウト、だったのか?
衣装も前半はスーツにネクタイ、シャツインでジャケット脱ぐと新入社員みたいな「やさしさ」。
後半はいつもの黒シャツで全身黒で暴れまくり。

以前は「第1部ラスト」の定番だった「俺たちの明日」はこの日はわりと早い頃に歌われ、2部ラストとして歌われた「夢を追う旅人」があたかも「俺たちの明日」に世代交替したような、そんな力強い応援歌に成長していたように感じたり。

それから。
「笑顔の未来へ」の2番冒頭で、キーボードの村山さんが、蔦谷さんのアレンジで弾いててハッとした。
この曲のオリジナルのアレンジは蔦谷さん、しかもエレカシが蔦谷さんと組んではじめての曲だったわけで、村山さんが弾くようになった最近はこのアレンジは聴いてなかった気がしていたので、アレ?って。
バンドの歴史を語るコンサートで、もしかして村山さんは何か思いがあってそうされたのかな、なんて思ったり。

そう、特に「オモシロ」かったことをいくつか。

その1・・・お懐かしい佐久間正英さんや、かつての所属レコード会社社長さんとか、桜ソング発注してきた若いPさんとか、色々なお知り合いの「モノマネ」
やっちゃってから「モノマネじゃあないんですが」と自己フォロー(笑)

その2・・・ご当地ネタの数々「はちおうじはちおうじはちおうじはちおうじはちおうじ・・・」って20回くらい叫んだのはどの曲だったっけね(笑)
この日いっっっちばん笑ったのは、いつも地方なんかで聴かせてくれる「即興ご当地ソング」
うろ覚えなのだが
♪八王子にはむかし来たことがあって〜
それは八王子城址を見に来たんだけど〜
(みんな知ってる?すごくいいところなんだぜ)
その橋の下からなんかスゴイ音がして〜
クマかと思った、クマかと思った
ビックリした〜
けどいくらなんでもここは東京〜
クマなんているはずもない〜♪
・・・お腹よじれました、涙出ました

ほかにも
「白鳥玲子でございます」とか
「戦う男」の♪涙を拭うな♪は「巨人の星」の♪血の汗流せ、涙を拭くな♪から来ているとか
(ゆ〜けゆ〜け飛雄馬〜、ど〜んと〜ゆ〜け〜!と1番全部歌い上げてから「ほら『ドーン』も出て来るしさ』と)
「タイアップの『アップ』って・・・なんなんですかね」とか
「商標、ってのがありましてね・・ハナウタ、鼻歌、花歌・・・オモシロイですね」とか
たいやき君とかポンキッキとか、山口さんちのツトム君とか
笑うポイントは山ほどありましたな
落語会みたいだった

捌ける時の例の「ストーンズ挨拶」も定番になってきたが、この日は中央で両側(石くんとトミ)に肩組んでた宮本さんが、二人に支えられてブランコみたいに、ふわ〜〜〜って、ふわ〜〜って(笑)足挙げてらしたのが、微笑ましくて笑いました。
まったく下校途中の小学生かっ!

例によって「オレは桜が好きじゃなくて・・」と桜ソングの誕生プロセスを話してくれたのだが、「だれかオレにクリスマスソングを発注してくれないかな」とは恐れ入りました(笑)!
聴きたいです。
な〜んかしっとりしたのが出来そう。
それか、寒々したのも聴きたい。
個人的にはクリスマスよりも「花祭ソング」はどうかなあ、なんて。
「しゃかしゃかしゃかしゃかしゃか〜〜〜〜!!」みたいなシャウトでさ。
でももうここまで来たら、宮本さんに作れない曲はなくなったんだ、と思って、なんだかじ〜んと。

もうひとつの印象。
今回は2階席前方から観ていたせいで、ステージ全体が見渡せたのだけど、1曲終わって最後の音(声)が最後の最後まで残って、ん〜〜〜、って宮本さんが終わるタイミングを決める・・・その瞬間に、音出してる他のメンバーはもちろん、上下に陣取るスタッフさんたちも全く同じタイミングで一斉に動き出す、その息が素晴らしくて、見事で、ホレボレしました。
みんなが宮本さんの一呼吸、空間に集中している。
その得難いチームワーク、一体感。

つまりはまあ、笑ったり泣いたり、超絶しあわせになって、ココロも満たされて会場を後にしたわけです。
出たら頭上に満月。
みんながパシャパシャと。
エレカシと満月、皆の思うところは同じ。

そして翌日、いつもの参禅会へ行ったのだが、
坐禅中、頭のなかに「風と共に」のサビがエンドレスで出て来て困って
あまりに抜けないので、とうとう警策を授けていただいた(笑)。
ま、ある意味、ご本尊の降臨・・・ということで(苦笑)
私にとっては、ほんと、仰ぎ見る方だから。
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by saskia1217 | 2017-07-12 22:03 | エレファントカシマシ | Comments(2)

写真展

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2008年5月3日、渋谷公会堂(当時はCCレモンホール)。
気になって気になって、1週間前にmixi(懐かしい!)で譲っていただいたチケットで聴いたエレファントカシマシ。
あれから何年かはたしかに、すべての中心にエレカシがいた気がする。

だいすきなバンド、そして宮本さんというミュージシャンの魅力。
バンドも宮本さんもいろいろあって
世の中もわたしもいろいろあって、今。
やっぱり、ありがとうと、だいすきと、よろしくねと。

今年は30周年記念で8ヶ月くらいかけて全47都道府県をくまなくまわるエレカシ。
初めていく土地のファンは本当に嬉しいだろうなぁ。
東京ラブの彼らが殆ど東京に居ないのはなんとなく寂しいけど
東京凱旋も楽しみに
さぁ、がんばろうぜ!

先日池袋パルコで開かれた写真展。
平日夕方、ひとりで、また二人連れで、どこかおずおずとたくさんのパネルの間を巡るひそやかなファンの人たち。
コンサート会場で感じるのと同じ、なんだか控えめで、でも真摯な空気が、いかにもエレカシ…って雰囲気でした。
その日数時間後に宮本さんご本人が会場に現れたときも、キャーどころか皆後ずさりしたというから(笑)
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by saskia1217 | 2017-04-17 04:42 | エレファントカシマシ | Comments(0)
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今頃・・・ですが。
毎年恒例、エレカシの新春コンサートを武道館で聴いてきた。
そうか、昨年は国際フォーラムだったから武道館は久しぶりかな。
やっぱり武道館はいい。
しかもこの日は、快晴の青い空から、きりりと冷えた月の冴える夜に。
エレカシのコンサートが終わって外に出て来たときに月が見えるのって、本当にいい。
夏の野音、Zepp東京の観覧車にかかる月、そして武道館の広い空の月。
それぞれに思い出がある。

今年は東側スタンドの、とてもステージに近いところで観た。
広いステージの中央にこじんまりと置かれたセット。
4人+サニーさんのキーボードとヒラマミキオさんのサポートギター。
6人という絶妙の締まり具合。
セットを見たときから期待が高まる。

ソールドアウトの、上階まで満員の武道館。
嬉しいね。
いろいろあったね。
いまようやく落ち着いたエレカシを思うにつけ。
いろいろあって、こっちも落ち着いてエレカシを聴けるようになった。

宮本さんは昨年のZeppと打って変わって絶好調の声。
「夢のちまた」の第一声で「今日はいいぞ、大丈夫だ〜」なんて思う。
ちょうどドラムの冨永さんの手元がよく見える席で、いつも聴いている音源では気づかなかった面白いリズムに新しい発見をしたり。
エレカシの曲(特に初期の)って、ものすごい変拍子だったり、変なとこに拍入れたりするんだよね(笑)。
やっぱりすごいや、トミ!
この日も終始すばらしかった。

最近はあまりMCをしない宮本さんだが、さすがに新春とあって嬉しそうなコメントを時々。
「おめでとう!」
「大丈夫だ!」
「今年はいい年になる!」

「新しい季節へキミと」が聴けて清々しく嬉しい。
全体的に落ち着いた演奏、特に「デーデ」とか「星の砂」なんかも腰が据わってて浮ついたアッチェレランドがない。
音も声もすべてがしっかり、言葉もはっきり。
地に足がついた響きがしていた。
安心感、かな。

「愛すべき今日」やっぱりいい曲だあ
「はじまりは今」(「住む街を変えて若くてキラキラしていた頃の曲です!」)
「翳りゆく部屋」 ひさしぶりで嬉しかった
そして何故か「翳りゆく」の後でギターかかえたまま「晩秋の一夜」の一節を朗々と。
「ああ、ここ(マイクの前)・・・歌いたくなっちゃうんだ」
歌いたくなっちゃう人・・・それが歌手だもんな。

6人なのにすごい量感、あの広い武道館で。
音楽的落ち着きはあったんんだけど、間奏のインプロとか、かけ声とかが今まできいたことない斬新なものもあったのが楽しかった。
「星の砂」だったっけな、「うわっはっはっ」とかものすごい悪魔笑いとか(笑)
相変わらず左右にかけずり回り、お客さんにサービス。
ステージ際の大砲型の照明にまたがって、それが気に入ったのか何度も繰り返し、そのたびにコンピュータ制御の照明が正しい位置に自動で戻って行くのが可笑しくて。
途中ギターのペグが弛むというアクシデントに「もーだめっ!このギター、失格!」に笑い。

「珍奇男」なんかもこのところワンマンではあまりやってなかったメジャーどころ、この日はそんな曲が再び聴けた。
「俺たちの明日」「桜の花舞い上がる道を」「ハナウタ」のお正月三点セット!
そしてやっぱり「笑顔の未来へ」
「夢を追う旅人」やっぱりいい
「RAINBOW」はもしかしたら過去最高の演奏だったかも。
「ガストロンジャー」さえ、ものすごい丁寧な演奏。

「第二部」は珍しく黒に白紐のスニーカーで登場。
白シャツ黒パンツにそれだから、なんか初々しくて若いぞ。
「ちょっと変わった曲なんだけど」と「東京ジェラシイ」も嬉しい。
そこから「i am hungry」「so many people」「ファイティングマン」とノリノリの盛り上がり。

アンコールはメンバー休憩で「涙」弾き語り。
これ聴けるのは本当に嬉しい。
やっぱりライブのなかで数曲は弾き語りが聴きたいよ。
ここでまさかの「今宵の月のように」
そしてここで終わるわけないな・・・と待ってました「待つ男」
これやらないとお正月が来ないね(笑)

30周年のエレカシを聴きはじめて、私は9年。
いつもそこにエレカシがいて、新曲のCD聴いて、時々出るテレビ見て、ライブに行って・・・
ある意味安定したローテーション、それがかけがえの無い幸せなんだということも噛み締める。
舞台に乗る側も聴く側も、ハッピーな時、辛い時期、お互いいろいろある。
それでもその「当たり前」の繰り返しが、そしてその度に受け取る思いが、変わらないこと。
お互い変わっているのに、変わらないもの。
たとえブランクがあったとしても、戻って来られるところ。
それって、両方スゴイんだと思う。
エレカシも自分もバンザイ、エレカシも自分もガンバレ!

今年、エレカシは全然(苦笑)東京に居てくれない。
エレカシが居ない東京なんて・・・って思うけど(笑)
8月を抜かしたほぼ一年間、4月から12月まで、北海道から沖縄まで47回のコンサートツァー。
そのどこかでまた聴きにいけることを、そしてエレカシの元気を、
年頭に祈る2017年新春。
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by saskia1217 | 2017-01-14 16:16 | エレファントカシマシ | Comments(0)

主演俳優

大好きなエレカシのボーカル・宮本さんがドラマ初主演というので、半分ワクワク半分ドキドキで観た。
フジテレビ・ヤングシナリオ大賞受賞作品
「俺のセンセイ」

メディアで怒りまくり後日自筆の謝罪文を発表する…という、まさかのオープ二ングに半分笑いながらもじつは凍りついてたけど😱
忘れてたことを思い出させてくれて…😅
「このドラマはフィクションです」だとー?
しかもご本人再演ドラマみたいな…
よく演ってくれましたねぇ
オトナ、だからな

宮本さんが100パー地でいけるって点では
ドンピシャなキャスティングだったんじゃないかな。
音楽に集中したいだろうし、忙しいとは思うけど
これからもちょいちょい演技もしてほしいな
昔のTBS「Friends」も心に残る良さだったもの
実写なのにあれだけマンガみたいに動ける、しかもナチュラルに(笑)
…な人は俳優さんでもそういないだろうな
ナチュラルなオーバーアクション(笑)てなかなか出来ないと思う

なるほど
「全編エレカシの曲使用」ってこーゆーことか…
それなりの場面になるほどの曲が、いろんなバージョンで使われてた
ラスト鼻歌に音源が重なったときにピッチぴったりだったのが、いつもの「さすが」だったし。

挿入曲のインストのアレンジが私にはちょっぴり薄っぺらく聴こえて最初違和感あったんだけど、
選曲は(歌詞なしでも)その内容がシーンに合ってる気がしたしね。
ま、「ゲキバン」としてはあのくらいうすーいアレンジのほうが気にならなくていいのかもしれないね。

脚本は…
ヤングシナリオ大賞ってプロの登竜門なんだろうけど、うーん、それならちょっと物足りない感じだったですかね〜
話の角々で誰にでも先が読めちゃうストーリー、無理すぎるゴリ押し展開、少々雑な結末…
「ドタバタコメディー中にちょいとホロリ」を作る難しさを痛感。

まぁ…
「ミヤジドラマ」としてファンが観るには楽しいけど
普通のドラマとしては、うーん、面白いと思ってもらえるるのかな?
という微妙な。

わたしは、とっても楽しませて頂きました!
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by saskia1217 | 2016-12-29 00:22 | エレファントカシマシ | Comments(0)

4年ぶりに中に入れて聴けた野音の記憶がまだ新しいうちに、もうZeppツァー。
気がついたらもう東京にきてた。
2日間のうち初日を聴く。

5分押し。
相変わらず淡々と出て来て「では始めます!」って
すぐに「俺の道」に突入
あれ〜、声ガッラガラなんだけど〜!
リハし過ぎ?風邪?発熱?花粉?
とにかく声がひっくり返ったり、高音は全然でないから身体を二つに折り曲げて、まさに振り絞って歌ってた。
最初調子悪くても、普段は5曲目くらいの頃に復活することが多い宮本さん。
今日もそうなるかな?

今日はサポートがギターのヒラマさん(Micky)のみ。
4人(5人)の研ぎすまされたバンドサウンド。

新旧取り混ぜた選曲、全28曲(うちアンコール4曲)
5曲目「星の砂」いつのまにか定番になっちゃった「頭上でお星様キラキラ」の振りを全員で。
♪山に登り、修行するのさ・・修行修行修行修行修行!!・・・♪
お、お、修行?
「ハ〜イ、わたしやってきました、修行(笑)」
なんかタイムリーだったから思わず心のなかで笑ってしまう
6曲目「悲しみの果て」声、復活??
11曲目「DJ in my life」なんかよかったな
13曲目「リッスントゥザミュージック」珍しくキーボードも、ヴァイオリン&チェロもなく、シンプルですごくよかったな。歌い終わってから「リッスントゥザミュージック、でした・・・僕は音楽が好きです!みんなもそうでしょ?」あったかい会話。

しかーし!
Zeppってあんなに音悪かったっけ・・・
PAの仕方が悪いのか、ボーカルのマイクが低すぎるのか周りが高すぎるのかわからないけど、楽器の音がぜんぶ宮本さんの声にかぶさっちゃって。
いつもは「オレのマイクあげろ」な方、ちゃんとチェックしなかったのかしらん。

15曲目「i am hungry」やっぱり最近の曲ってことと、曲調がノリノリを作りやすい。ライブではいい働きだ。
16曲目「風にふかれて」ブルーの照明と手を振るお客さんのフリ。
17曲目「コールアンドレスポンス」高音、苦しそう「第一部、終了〜〜!」
20曲目「笑顔の未来へ」浮ついてないのがいい。キーボード無しだとより他の楽器や歌
21曲目「夢を追う旅人」新曲なんです・・・と。お客も一気に明るくなる。
22曲目「俺たちの明日」久しぶりだ〜!

宮本さんの声はとうとう最後まで殆ど治ってなかった。
いつもはすぐ回復して上り調子なのに、この日はそれが起こらず。
終始振り絞って、高音はファルセットで。
声が出ないところは全て音程無くして叫んでたね。
MCは殆どなく(いつもよりもっともっと)どんどん進むって感じだったので、もしや熱でもあるのか、本格的な風邪なのか?なんて思う。よほど具合が悪かったのかなあ。
野音があまりにも調子よかったから、こういう残念モードも久しぶり。
なにがあったかしらないけれど、やっぱり残念でしたねえ。

ただ、そのせいではないとは思うけれど、
楽器の音が妙に充実してて、音というよりバンドサウンドに熱が感じられて
特に冨永さんのドラムが、いつもだけどいつもよりずっと、量感と強さと、支えと寄り添い感と、繊細さがすごく感じられて、な〜んか良かったんだ、すごく。

アンコール、が一番よかったかな。
珍しい「悪魔メフィスト」これ、もともと叫ぶ曲だったからなあ・・・
「明日に向かって走れ」これもレアだね。
「歩いてゆく」今回も弾き語りバラードなしで、貴重なコーナー。ほんとにリハしてなかったらしくコードわかんなくて石くんに質問・・笑。「バスは半音で下がってくんだよぉ・・・」ムズムズ
「んー当日はね、そうでもないんだけど、こう・・・2〜3日たつとさ、出てくんの、腰の痛みとか・・・みんなそうよ、この人たち・・あ、ミッキーは違うね、若いから。ごめんごめん、一緒にしてごめん」て(笑)

アンコールラスト「四月の風」
これはほんとうによかった。
個人的思い出も交わるこの曲、ひさびさに聴けて、しかもそのまっすぐな歌で。
落ち着いたいい演奏。
これでライブが終わるなんて・・なんか、しっとり。

全てが終わってからトミがにこにこしながら奥から最前に出て来て宮本さんの隣りに立ったから、何が始まるのかと思ったら、最近彼らのなかで流行ってるアレだ
「はいはい〜、ストーンズみたいな挨拶するよ〜」と宮本さん。
5人仲良くズラッと並んで礼。笑顔。
な〜んか、いい画。

ライブ終わって、いい時間だったなあと思ったけど、
私はかなり残念だったな。
いい感じがあっちこっちにあっただけに。
「ヘタとか上手いとかじゃないんだよ」「綺麗に正確に歌うのが目的じゃない」
ってよく聞くし、この日のライブをきいてそう言ってる人もいた
わかる、わかるよ。
でもさ、気持ちだけじゃダメ、ってやっぱり思うんだ。
最後のところで、それは0にできない、捨てきれない。
40年、回り回って、考え考えて、聞いて聞いて、弾いて弾いてきて。
嫌な気分になったわけでも、怒りでもなく、いつものように味わい、取り込もうとした。
感じられた、取り込めたモノもいっぱいあった。
宮本さんの音楽、エレカシの音楽、コトバと音。
ぜんぶ好きで、私には大事な大事なものだから、だから残念なこと、ある。

Zepp、月、エレカシ。
なんの不足もなかった夜。
ちょっと、ちょっとだけ、正直を言ってみた。
新春武道館、楽しみにしてる。
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by saskia1217 | 2016-10-17 01:25 | エレファントカシマシ | Comments(2)
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3年ぶりに野音。
ファンクラブ会員がどんなに熱望しても手に入らなかった、エレカシの日比谷野音コンサートのチケット。
今年から申し込みが1人1枚のみに制限され、入場時のID確認が厳しくなった。
いいことだ、こうやって多くの人が聴けるようになるなら。
転売屋の撃退もさることながら、だいたいエレカシの野音なんて誰かとつるんでワイワイキャーキャー聴くもんじゃない、それぞれ1人でじっくりしっかりきりっと観て聴くもんだ・・・
ってのは言い過ぎなんだろうが、ほぼ正しいと思うよ(笑)

そのせいではないんだろうが、今日の開演前の客席は今までの野音で経験したことのない不思議な緊張感がみなぎっていた。
SEをバックに、ステージではいつものローディーさんたちが淡々とスタンバイしているのだが、SEが区切れて音が無くなったり、作業が一段落して人影がステージからなくなると、擂り鉢を埋め尽くした客席がシーンとして「今か、今なのか」みたいな緊張感でヒタヒタになる。
事実、定刻わずか数分後にメンバーがステージに姿を現した時も、拍手は起こり全員がはじかれたようにスクッと立ち上がった以外は、殆ど叫び声も怒号も奇声も黄色い声もあがらなかった。
じつは昨日1日目、ここ3年でその意外な楽しさにすっかり慣れた「外聴き」をしたのだが、外からはその緊張感はあまり感じなかったし、ちょいちょいかけ声も聞こえていたのだけど。

昨日聴いたセットリストが本当に素晴らしくて、特に宮本さんがいつも「野音だからやる」という初期の曲を聴けるのが楽しみなのだが、昨日は「おれのともだち」今日は「浮き草」がライブ初聴きだった。

今日も1曲目は「ズレてるほうがいい」
ス〜ッと入って来たメンバーがそのまま静かに定位置につき、「ハイ!」も「コンニチハ!」も「さあ!」もなく、すべるように始まる
お客も息を呑んだままそこに滑りこむ
第一声がちょっと掠れ気味だったので、昨日バリバリに使っちゃったのかな〜なんて思ってたらどんどん調子よくなってきて、最後にはもうツヤッツヤのウルウルのいい声で(笑)
というのも、そういえばいつものことだったっけ・・・と思い出しながら

その後、大好きな「歴史」そして「ゴッドファーザー」と続く
今回のサポートは、いつものヒラマミキオさんMickyのギターと、キーボードは細海魚さん!
魚さんのキーボード、好きなんだよねえ・・・
「ゴッドファーザー」ではあのふわっふわの髪を上下に揺らしながら、小柄で細い身体を飛行するように上下に揺らして弾いてらした
音がね、なんかエレカシのなかに溶け込むんだよね
夢のような音色とか、ちょうどいい広がり感とか、尖りすぎない激しさとか
そのバランスがギリギリなのが不思議なミュージシャン
さすがベテラン、という感じなんだ

ふわふわ、と言えば昨日やってくれた「ふわふわ」は大好きだからすごく嬉しかったのだけど
「道」はあらためて聴くとホントかっこいい
セリフに「メールして〜、コンサート行って〜、帰って〜、寝て〜」とかいっぱいぶち込まれてた(笑)

20代のころ銀座を散歩しながら文豪に憧れて作ったという「サラリサラサラリ」は何年か前にも生で聴いたけど、やっぱり野音で聴きたい曲のひとつ
♪散歩するガードレイル♪という歌詞が好き

安定の最愛曲のひとつ「風に吹かれて」はいつもの青いライトをバックに左右に振られる無数の手が美しい
大好きな「いつものとおり(日曜日)」はベースラインがオリジナルのままで個人的には嬉しかった(苦笑)
蔦谷さんアレンジだと時々違うハーモニーになって、それもいいんだけど、な〜んかシンプルなオリジナルのほうが好きなんだよね

「仲秋の名月・・・一昨日は月出てたんですけどね・・・今日は月は・・・出てないか」と「月の夜」
当時、細海さんと一緒にレコーディングした思い出を話しながら
昨日外から聴いたときも格別に素晴らしかったこの曲、中でちゃんと聴いたら背筋がゾクッとするくらい凄かった
力強い声
魂が込められてひとつひとつズッシリくるコトバ
ギターがかき鳴らすたくさんの和音の色
何百回も聴いた曲なのに、なんでこんなに何度も何度も同じように新鮮に訴えるのだろう

プログラムの中で意外に早く登場した「珍奇男」の賑わいから間髪入れずに突入した
トミのドラムの、今日は心持ち太くて重めのあのリズム
ああ「武蔵野」だ!
これも野音で聴きたい曲
そして壮大な「昔の侍」もこの場所で

ライブで映える曲だと再認識した「Baby自転車」で素直に楽しくなり
「やっぱり若い頃の曲だけど、ずっと大事にしている曲です」と
そう!「悲しみの果て」
つい先日コンドルズの20周年公演で、彼らの原点となったこの曲が響いたことがフラッシュバックし
東日本大震災復興の歌番組で地震速報と被さりながら生放送で歌われたときの宮本さんの表情も蘇り
たくさんの思いが重なる
再び盛り上がる「so many people」で客席が跳ねまくり
「四月の風」で緑色の希望の風が皆の胸に吹いて
「第1部が終了〜!」

「さあ、さあ、さあ、さあ・・・さあ♪東京じゅうの電気を消して♪」
「友達がいるのさ」で次のセクションが始まる
幸せでいっぱいな客席に、歌い終わった宮本さん「みんなこの曲ホントに好きだよな」
そのひとことに皆がもっともっとハッピーになる
この頃ちょうど雨が強くなり、皆がカッパを着だす
もうね、ずぶ濡れになったって全然構わないんだけど!
「みんな、雨大丈夫?」と気遣うロックスター

そして夏フェスに一切行かなかったワタシは新曲の初聴き
「i am hungry」
アップテンポに終始ぴょんぴょん跳ねながら、ものすごいたくさんの歌詞を歌いこなしてゆく
「野音のみんなにはもう・・・」と言いながら「今宵の月のように」
宮本さんはこの曲を、一体何百回歌ってきたんだろう
わたしは何百回聴いてきたんだろうか
丁寧に丁寧に歌われるこの曲を、今日は涙じわりで聴いた
2番の「いつもの電車に乗って いつもの町まで」が好き
だいじな思い出を両手で包み込む瞬間

その♪いつの日か輝くだろう 溢れる熱い涙♪
からの
「涙」
今回はギター弾き語りのバラードなどが少なかった気がする、貴重な1曲
いい!すごくよかった!
そして終わるや否や、静から動へ
♪生命そう スペーシアス 涙ながれても♪
の「コールアンドレスポンス」
う〜ん、うまく出来てるなあ

ハンドマイク手に上下、奥キワ、縦横無尽に走り抜けて歌う「RAINBOW」の中間部
曲が出来て最後に付け加えたという
♪ありがとう 幸せだったよ もう朝日が♪
に幻想的にかかったエコーがなんともいえず色っぽい

最後のセクションでは
新曲の親分「夢を追う旅人」
いいね、生で聴いても

アンコール、昨日は「この世は最高」から「夢のちまた」で締めるという渋さで
しかも最後の曲は涙で歌えてなかったというロックスターの心の震えにもらい泣き
今日は?
そう!お約束の「待つ男」
やはり野音に富士は欠かせないか!
なんとその曲間にメンバー紹介をこなし(!)迫力たっぷりにステージを締めた

赤い髪をふたつお下げにして帽子に隠していた、短パンビーサンの石くんと
すっかり短髪になり余計若返った、相変わらず細い宮本さんが
動じず弾き続ける成ちゃんと、柔軟で温かくて力強いトミに見守られながら
肩を抱き合っている姿を
今年もまた観られてよかったな
そこに平和と感謝を感じてしまう

「やりたい曲をいっぱい用意して・・・で随分削ぎ落として・・・全部やってると40曲ぐらいになっちゃうんだよ(笑・・観客拍手)・・いやいや、今日はそんなにやんないよ!(苦笑)」
「いくらエレファントカシマシのファンだからって、さすがにそれじゃ集中力が切れるでしょ」
「おっとと、おっとと、おっとと、おっとと・・・・」(珍奇男)
「みんないい顔してるぜ〜!もともとの顔には責任持てないが(観客笑)・・・いや、みんないい顔、表情してるぜー!」
「(超高速で)日比谷野音日比谷野音日比谷野音日比谷野音・・・・」(ガストロンジャーだったか?)

「30年、俺たちの、いや俺個人の努力のおかげでここまできました。
みんなありがとう!
これからもついて来させてやるぜ!」(17日ラスト)
「ひとえに俺の努力のみでここまでやってこれました。これからもみんなに喜ばれる俺になりたいと思います。」(18日ラスト)
ギターがしがしかき鳴らしながら
♪9月〜18日〜、日比谷野音〜♪て歌ってくれた即興もよかったな

17日 全32曲
18日 全34曲
約3時間のステージ

元気でエレカシを聴きにこられて
エレカシも元気で
ものすごくいい音楽してくれて
そこには友達がいて
素晴らしかったことを語り合えて
ついでに美味しいものもある
これ以上幸せなことはないな

昨日は厚い雲の狭間におぼろな月を見上げながら
今日は汗と雨と涙で全身ぐしょ濡れになりながら
放心状態で雨合羽をリュックにしまいながら
たぶん、たくさんの人が同じことを思っているんじゃないかなと

ワーワーキャアキャア言わず熱く強く拳を挙げるお客さんと
スッとやって来て最高温度まで燃えてジワッと姿を消してゆくロックスター
大人の野音
そんなカッコ良さを噛み締めた夜だった
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by saskia1217 | 2016-09-19 06:34 | エレファントカシマシ | Comments(2)
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「夢を追う旅人」
5日前にリリースされた、エレカシ48枚目のシングルを聴く。

私が初めて彼らのCDを買ったのは2008年10月。
同時に2枚。
「桜の花、舞い上がる道を」と「新しい季節へ君と」
あれからまだたったの8年しか経ってない。
デビュー20年、結成30年の老舗バンドのファンとしては、まーだまだ新人もいいとこ。

男、オレ、自由、パワー、友、死、涙、街、心、月、光、朝、愛、生きる、行こう・・・
エレカシといえば、っていう言葉っていくつかあるのだけど。
今回タイトルの「夢」「旅人」はたぶんかなりの上位に入る。

40代になってからの宮本さんが作る曲は、前向き、ポジティブ、行こうぜ!みたいな曲がやっぱり多い。フェスやメディアにドーンと出すシングルカットや、オーダーのあるタイアップでは特にそうなるけれど。
身体を壊して復帰した後も、それは一段と強さを増す。
「前に向かって歩き出そう」、しかも自分だけじゃなく皆に「さあ、行こうぜ」と歌う。
アルバム収録の曲のなかには、もっとしっとりしたものや、迷いや悩みを感じられるものや、幻想的なものや回想を思わせる静かなバラードもあるのだけど。

敢えて言ってみる。
たぶん、何年かしばらくエレカシを聴いてる人のなかには、正直「また『がんばろうぜ』路線かよー」と思ってる人もいるんじゃないか、って気もしている。
私もここ1〜2年くらい、ちょっと思ったこともあった。
もう「がんばろう、前に進もう、明日も日が昇る、未来へゆこう」は、十分聴いたよ、って。
なんか、全然違う曲も聴きたいなあ、といったような勝手な思い。

「夢を追う旅人」は企業のテレビCMで、そして「i am hungry」はテレビドラマのオープニングで初めて聴いたから、これまたいつものように歌詞カードを見てから「おー、そういう歌詞だったのか」と驚く、恒例の楽しみ。
後者は特に、タイトルバック用のバージョンで、歌詞とメロディーが原曲にない組み合わせがされてたんだね・・・なんかちょっと不自然さを感じてたからスッキリした。

宮本さんが、それでも「夢」を歌い続けるのは何故なんだろう?
今の宮本さんにとっての「夢」って何なんだろう?
変わらずに力強い声で「夢」を歌うCDを聴きながら、同世代の私はゆっくりとそんなことを思った。
今回のプロモーションのインタビューでも何度か訊かれてるかもしれないけど。
たぶん「元気で、長く、みんなに歌を届けること」って言うだろうなあ。
そうなんだけど、その「夢」の大きさや濃さ、色合い、スピードってどんななんだろう。
もっと言えば、実現しよう、実現できるって思っている「夢」なのかな。
ちょっと訊いてみたいなあ(笑)。

昔は「夢」は叶えるもので、叶うもので、赤くて、速くて、強くて・・・
何よりも「自分に起こる現実」だった、当然のように。
私の夢は、いま何だろう?

ひたすら自分が願うこと、自分が好きなこと。
そこにもっと違うものも混じってるんじゃないかな。
奇しくも私が先週歩いた、外苑近くの「国立競技場跡」を望む場所で撮影されたジャケット写真を眺めながら、これから建つ新しい未来の建築物、そこに育つ樹々、そしてこれからやってくる若者たち・・・
そんな「未来」に手が届くことが、幸せや平和なのかもしれないな。

そうか、昔歌ってた夢とは違うのかもなあ。
宮本さんが今歌う「夢」には、何が混ざっているのだろう。

あ。
1曲目で「夢を追った旅人」はやっぱり「hungry」なんだろうな。
それが、答えなのかもなあ。
違いますかね、宮本さん。
あはは。
蛇足。
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by saskia1217 | 2016-08-08 19:31 | エレファントカシマシ | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217