2017年 11月 20日 ( 1 )

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ロビーには大晦日の国民的歌合戦出場を祝う「紅白」の花。
ソールドアウトの入場待ちの行列。
エレカシ全国ツァー@大宮ソニックシティ。

紅白初出場が公式発表されてから初めての週末、昨日は群馬公演、そして今日が大宮。
まだまだその熱は冷めず、会場は今までとどこか違う熱気が漂う。
喜び、期待、祝福、興奮、感慨。

時間キッカリ、ステージには宮本さんを先頭にメンバーとサポートのお二人が姿を現す。
異常な拍手。ずっとずっと止まらない。
宮本さんの耳の病気のための活動休止が明けた、初めての野音「復活の野音」の時のオープニングもそうだった。
あのときの拍手は限りなく温かく穏やかでしっとりしていた。
今日の拍手は熱狂の音。
拍手の音だけで「オメデトウ」が響き渡っていた。
ホントはのっけから「オメデトウ」コールをしたくてしたくてウズウズしていたが、言われたくない時間もあるだろうし、空気読むのが難しい(笑)・・・と、たぶんお客全員が思っていたんだろうな。
数曲済んでからやっと、ご本人の口から「あーこんなこと自分から言うことじゃないんだけど」と報告。
「待て」を解かれた犬みたいに、皆思う存分、祝福。
嬉しくて嬉しくて、「どうすりゃいいんだ」って言いたいのはこっちのほうで。
嬉しいよ、泣きたいほど。
「大晦日は家族で紅白を見て、ゆく年来る年を見て、その日だけは夜更かししてよくて、年が明けてお年玉もらって・・っていう昭和のね、お正月の風景だったんですよ」
まさに。
まさに私の心象風景でもある。

4曲目「ハロー人生」で宮本さんの左耳に直でガナッた石森さんに驚いて即刻叱りつける歌係。
シュンとする石くんは見慣れているけど、この日はかなり後まで文句いってたなあ。
耳、コワイから、本当。
治ったといっても、きっとずうっと気をつけて、怖い思いもしているんでしょうね。
何事もなく、何十年も歌ってほしい。

「初めて来た人にもわかるように」というこのツアーのコンセプトに則ってるレコード解説みたいなMCは、八王子の時よりもっともっと丁寧になってて、学校の先生みたいだったぞ。

カウベルの音がいつもと違ってたから変えたの?の「デーデ」
ギター1本、一節歌い上げてから、が最近のトレンド「今宵の月のように」
すっごい疾走感の「戦う男」
「いつの頃から(サビで手を振るのが)自然発生して、でも俺がやんないから左から右からが錯綜してる」とお客にプレッシャーをかける「風に吹かれて」

遅い曲の「ゆったり度」がまたまた増してて、どれもたっぷり。
限界ギリギリまでテンポ落とした「翳りゆく部屋」はいつもよりずっと一言一言を噛んで含めるような、舞台俳優のセリフのような。
生で聴くのが楽しみで仕方なかった、だいすきなだいすきな「今を歌え」は、ドラムの休符がこれ以上持たないよってくらい際どい遅さで。
♪何度も何度も生まれ変わって♪きた・・・宮本さん、エレカシ、そして私。
泣かせるなよな、ほんと。

やさしく、メロウで、懐かしい空気の前半に、メリメリと激しさが混じって来るプログラミング。
凄みのあるイントロが付いた「3210」は圧巻。あんなの聴いたことなかったよ。
「RAINBOW」「ガストロンジャー」を聴きながら、紅白でこんなん歌ったらどうよ!なんて思ってみたり。
でも、爽やかに温かい「風と共に」で、やっぱり今のエレカシはコレかな、と思ったり。

「また出てくるからね」と何度も何度も言ってから(大丈夫です、帰らないから・・・笑)ハケて、第2部へ。
もうひとつの真骨頂、ゴリンゴリンの音の爆発が始まる。
「ズレてるほうがいい」「奴隷天国」「コールアンドレスポンス」「生命賛歌」と止まらない、魔物のような声。
「聴かせるバラード」に、もう一つのこの日一番の圧巻はここの流れ。
ライブ開始直後は「ちょっと疲れてる声?」だったのが、予想通りの大復活・・・どころか、最後に向かって拍車がかかって良い声に。
なんなんだろう、あの喉は。
そう、そして「生命賛歌」を聴きながら、さっき『翳りゆく部屋』で囁き声出してた人と同一人物だってことを、身震いしながら噛み締めていた。

この日の私のベスト。
「翳りゆく部屋」「今を歌え」「風と共に」「ズレてる」から「RESTART」までの怒濤。

すっかり、ひと頃の「俺たちの明日」ポジションになりつつある「夢を追う旅人」から最高潮に、いつもの「ファイティングマン」へ傾れ込む。
いつものアンコール「待つ男」の、頑なにラストまで一色のみの血のような深紅の照明を身に纏った「歌係」は、この日も最後の一滴まで絞り出して、ステージを去って行った。

「また会おう」が、再び当たり前になった今日に。
来年春までに、ハレのテレビで、輝かしいホールで、どでかいアリーナで、あと何回も、こんなに「また会える」ことが夢のようなことなんだとハッと気づいて背筋がピンとした、さいたまの夜。

暗いもの、重いもの、汚いもの、悲しいもの、憂鬱なもの…
そんなものが全て吹っ切れて、軽く輝かしくなった宮本さんがいた気がした。
だから私たちも軽くなれた。
強くなれた。

宮本さんの耳の病気から紅白出場までの絵に描いたような復活劇もまた、けして平易なものではなかったはずだけれど、彼らがいま手に入れた宝物は、全てそれまでの彼らの道のりの開花、ただただ花であり実であるだけ。

最高のライブ。
一緒に、全ての悲しみを越えて。
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by saskia1217 | 2017-11-20 22:29 | エレファントカシマシ | Comments(2)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217