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「夢を追う旅人」
5日前にリリースされた、エレカシ48枚目のシングルを聴く。

私が初めて彼らのCDを買ったのは2008年10月。
同時に2枚。
「桜の花、舞い上がる道を」と「新しい季節へ君と」
あれからまだたったの8年しか経ってない。
デビュー20年、結成30年の老舗バンドのファンとしては、まーだまだ新人もいいとこ。

男、オレ、自由、パワー、友、死、涙、街、心、月、光、朝、愛、生きる、行こう・・・
エレカシといえば、っていう言葉っていくつかあるのだけど。
今回タイトルの「夢」「旅人」はたぶんかなりの上位に入る。

40代になってからの宮本さんが作る曲は、前向き、ポジティブ、行こうぜ!みたいな曲がやっぱり多い。フェスやメディアにドーンと出すシングルカットや、オーダーのあるタイアップでは特にそうなるけれど。
身体を壊して復帰した後も、それは一段と強さを増す。
「前に向かって歩き出そう」、しかも自分だけじゃなく皆に「さあ、行こうぜ」と歌う。
アルバム収録の曲のなかには、もっとしっとりしたものや、迷いや悩みを感じられるものや、幻想的なものや回想を思わせる静かなバラードもあるのだけど。

敢えて言ってみる。
たぶん、何年かしばらくエレカシを聴いてる人のなかには、正直「また『がんばろうぜ』路線かよー」と思ってる人もいるんじゃないか、って気もしている。
私もここ1〜2年くらい、ちょっと思ったこともあった。
もう「がんばろう、前に進もう、明日も日が昇る、未来へゆこう」は、十分聴いたよ、って。
なんか、全然違う曲も聴きたいなあ、といったような勝手な思い。

「夢を追う旅人」は企業のテレビCMで、そして「i am hungry」はテレビドラマのオープニングで初めて聴いたから、これまたいつものように歌詞カードを見てから「おー、そういう歌詞だったのか」と驚く、恒例の楽しみ。
後者は特に、タイトルバック用のバージョンで、歌詞とメロディーが原曲にない組み合わせがされてたんだね・・・なんかちょっと不自然さを感じてたからスッキリした。

宮本さんが、それでも「夢」を歌い続けるのは何故なんだろう?
今の宮本さんにとっての「夢」って何なんだろう?
変わらずに力強い声で「夢」を歌うCDを聴きながら、同世代の私はゆっくりとそんなことを思った。
今回のプロモーションのインタビューでも何度か訊かれてるかもしれないけど。
たぶん「元気で、長く、みんなに歌を届けること」って言うだろうなあ。
そうなんだけど、その「夢」の大きさや濃さ、色合い、スピードってどんななんだろう。
もっと言えば、実現しよう、実現できるって思っている「夢」なのかな。
ちょっと訊いてみたいなあ(笑)。

昔は「夢」は叶えるもので、叶うもので、赤くて、速くて、強くて・・・
何よりも「自分に起こる現実」だった、当然のように。
私の夢は、いま何だろう?

ひたすら自分が願うこと、自分が好きなこと。
そこにもっと違うものも混じってるんじゃないかな。
奇しくも私が先週歩いた、外苑近くの「国立競技場跡」を望む場所で撮影されたジャケット写真を眺めながら、これから建つ新しい未来の建築物、そこに育つ樹々、そしてこれからやってくる若者たち・・・
そんな「未来」に手が届くことが、幸せや平和なのかもしれないな。

そうか、昔歌ってた夢とは違うのかもなあ。
宮本さんが今歌う「夢」には、何が混ざっているのだろう。

あ。
1曲目で「夢を追った旅人」はやっぱり「hungry」なんだろうな。
それが、答えなのかもなあ。
違いますかね、宮本さん。
あはは。
蛇足。
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by saskia1217 | 2016-08-08 19:31 | エレファントカシマシ | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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