今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!

by saskia1217

シアター・アプルのコンドルズ

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少々ネタバレかもしれません。これから公演をご覧になる方は観劇後にどうぞ!





歌舞伎町に行くとき=シアター・アプルに行くとき=コンドルズを見る時

それも今日でおしまい。
コマ劇場&シアター・アプルは今年12月末で閉鎖される。
今夜はこの劇場が、そのデビューの頃から育んできたダンスカンパニー「コンドルズ」、東京公演千秋楽。
千秋楽+この劇場での最終公演、という独特なテンションが開演前の客席にも充満していた。

開演前から客席にて凝った(笑)ビックリがあったり、コントの即興的なコーナーが大幅に拡大されたり(「今日はもう千秋楽だから、どんなに延びたっていいよな〜」「ようし、今日は終電終わっても帰さないぞ〜」と顕作さん)、もちろんコント中には支配人の山川氏が「旬な姿」で登場したり・・・大サービスも大サービス。
カーテンコールでは支配人氏がマイクで挨拶をされたが、途中で涙をこらえる場面も。
私個人はこの劇場にそれほど思い入れはないのだが、コンドルズを観るにはピッタリのハコだと思っていただけに、たしかに残念ではある。

「アンタッチャブル」と題された作品。
ひとことで言えば、とっても緻密。
丁寧に作られ、丁寧に練り上げられ、丁寧に舞台にのせられ、心をこめて演じられた、そんな印象。振り付けも、コントも。
ここ数年の公演では味わったことのない、新しくて、安心できて、落ち着いていて、熱もあって。大人っぽいというか。(大の大人にそういう言い方はヘンですが)
まとまりがある、というのかな。ひとつひとつのシーンそれぞれもこう「くしゅっ」っとまとまっていて、そして全体もひとつの流れになっている(ということに、最後に気づく。ラストシーンになったときにようやく冒頭シーンが理解できたり)。

それにね。
ダンスが、音楽に「合っていた」!
これはあの〜「うまく合って踊られていた」ということではなく、「音楽に合う振り付け」だったということ。(ご本人の意図は未確認ですが、私の印象はそうでした)
初めてコンドルズの舞台を観た時一番びっくりしたのは「音楽に合っていないダンスがある」という事実をつきつけられたことで、その後見慣れているうちにそれが彼らのダンスを観るときの「普通」になってしまっていたが、今回は全く違ったのだ。もちろん結果的にそうなっていただけで「合わせようとして創った」のではけしてないと思うし、それを目指していたのではないとは思うのだが。
こんなのもいいな、と。

それと、ジェットコースターのように感情を手玉に取られた気がする。
泣くほど最高潮に笑わせられてすぐに、どん底にど〜〜〜んと突き落とされて、またひょいっと浮き上げられたり。涙腺が忙しかったです。

涙腺といえば、今日は(も)反則がありすぎた。
ここのところの極度の「エレカシ中毒」から這い出し、精神状態をバランス良く立て直すべくコンドルズの舞台を観に行ったはずなのに、ラスト近く、巡り行くスポットの中でメンバーが1人ずつ静かに踊ってゆくという一番しんみりしたシーンでいきなり流れたのが、エレカシの「月夜の散歩」・・・

まいった。
涙腺が破壊した。
おまけにこの曲、エレカシのなかでは最もメジャーなアルバムに入っているせいか、聴く回数はそう多くないのに、今日はアプルに出かける直前まで家でずっと聴いていたのだ。
そしてカーテンコールでは「星の降るような夜に」。
宮本さんと高緑さんの合作のこの名曲、ライブではいつもこの二人が肩を組んで歌う。
そのイメージが、コンドルズの学ラン姿には似合いすぎる。
おかげでなんというか・・・・「元の木阿弥」「ミイラ取りがミイラになった」という結果に(苦笑)。
どうしてくれよう。

笑ったり泣いたり、ヘトヘトになった一夜。
劇場の外へ出たら冷たい秋の小雨が降っていたけれど、そして後ろを振り返ったら歌舞伎町のネオンに混じって寂しいメッセージが目に入ったけれど、これからのコンドルズ、これからのアーティスト、これからのミュージシャン、これからの舞台エンターテイメントに薔薇色の希望と期待をもたせてくれた、素敵な夜になった。

ありがとう、コンドルズ。
ありがとう、エレカシ。
ありがとう、シアター・アプル!
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by saskia1217 | 2008-11-10 03:02 | コンドルズ | Comments(2)
Commented by スノウ at 2008-11-11 00:05 x
私も千秋楽を観に行ってました。
ダンスが、音楽に「合っていた」というの、 同感です。

私、コンドルズがきっかけでエレカシが好きになったんです。
なので「月夜の散歩」がかかったとき、嬉しかったし、そのダンスシーンはうっとりしました。
本当に、いい舞台でした。
そして、忘れられない、最後のシアターアプル公演でした。
Commented by saskia1217 at 2008-11-11 22:12
コメントありがとうございます!
本当にいい舞台でした。

私も最初にエレカシを聴いたのはコンドルズの作品でした。それも生ではなくて映像で観た過去の作品。
2年ほど前でしょうか、ちょうど「WANTED」を聴いていた頃です。レンタルしてMDに入れたエレカシのアルバム「ココロに花を」と「明日に向かって走れ」を聴きながら、都電で早稲田の演博に何度か通っていたのを思い出します・・・。
こんなにハマることになろうとは・・・思ってもみませんでした(苦笑)。