「みんなで歌おうぜ!」・・・エレカシワンマンライブ in JCBホール

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「俺はお前に負けないが
お前も俺に負けるなよ
・・・・
豚に真珠だ貴様らに
聞かせる歌などなくなった」

アンコール最終曲「男は行く」。
この、まさにこの歌詞を、今の宮本さんが歌ってくれたことが嬉しかった。
エレファントカシマシ、年内最後のワンマンライブ初日。後楽園JCBホール。
たとえ喉が潰れそうになっても、どこまでも「歌」であり続ける「絶叫」は宮本さんにしかできないだろう、と思う。
ライブから帰宅後3時間以上経ってもまだ耳鳴りが治らない。
挙げ続けていた右肩も痛い。
「理想の朝」に始まった全21曲を約2時間半弱たっぷり歌い続けた。

エレカシを大好きになってからおよそ10ヶ月。3回目のライブにしてやっと、何を持って来られても何の曲か認識できるようになった。過去20年間で公式発表した201曲。どの曲もどの曲も繰り返し繰り返し、今日まで大事に聴いてきた。ライブ会場のお客さんのきっと多くが同じ思いだったろう。ワンマンライブの空気って、その共感が好き。
冒頭数曲歌って最初のMC、宮本さんは「JCBホール、いいホールだねえ」と語り出し「やっとみんなに会えたよ!」と嬉しそうに叫んだ。続いて「いや、本当にそう思ってるんだよ。ダメですよ、穿って見ちゃあ・・・」なんて。いいですよ〜、そういうノリ突っ込みは・・・(笑)。こっち側だってホントにそう思ってるんだから。

セットリストはいろんなところで読めるのでここでは省略するが、もしややってくれるかと思っていた「次のアルバムの新曲」はなく、現時点での最新アルバム「starting over」からが多かったですね。それに先日リリースしたシングルの2曲と、あとはちょっと昔の曲(「珍奇男」「未来の生命体」「流されてゆこう!」「雨の日に」)を散りばめた感じ。
個人的に嬉しかったのは「シグナル」かな。あとは最近のライブではもはや定番となった「ガストロンジャー」「珍奇男」そしてアンコールの「男は行く」は燃えたね〜。
今日の「ガストロンジャー」はいつにも増して、こう、投げかけられている力が強かったように思ったな。なんかコトバと音に吸い込まれそうになったもの。
しかし「理想の朝」「こうして部屋で寝転んでるとまるで死ぬのを待ってるみたい」と、なんかしっとり感いっぱいに始まったコンサートが「FLYER」〜「未来の生命体」〜「俺たちの明日」「ガストロンジャー」〜「男は行く」というクレッシェンド&ストリンジェンドな感じで温度が上がっていったのが、何とも「大人な」セットリストだなあと思った。
アンコールで、メジャーな「今宵」に続いて「男は行く」を並べたところも憎かったですね。
ちなみに「今宵の月のように」最近のライブではよくアンコールにやってるけれど、昔はなかったあのアコギのオクターブ高いところでかき鳴らす合いの手が、個人的にはものすっごく好きだ!

今日は比較的いい番号で入場できたので前のほうもまだ十分空いていたのだが、あえて少々後方の「止まり木」に陣取るも、目の前に180センチ級の男子が3名ほど入ってきてステージが全く見えなくなったので、3〜4曲目終了後に中央へ移動。中央はさすがに身体が接触するくらい混み合っていて、1人1人の発する熱気ですぐ汗だくになった。
しかしやっぱり、ライブにおける自分の「すること」「したいこと」によって、きちんとそれ相応の場所に居るということは、自分のためにも周りの人のためにも大切なんだなあ(笑)。だって同じスタンディングだって左右両サイドにいると、叫んだり踊ったりコブシを振り上げたりする人が殆どいないので、そういう人は浮いてしまう&周りにも迷惑。逆に中央でもみくちゃにされながらもボ〜ッと突っ立っていると邪魔だし、周りの人も萎える。従って今現在の自分の立ち位置は中央なんだと認識した今日(笑)。おかげで後半は思う存分楽しめたのでした。
中にはホントに踊り狂ってるお客さんもいて、その人の周りにだんだんスペースが出来て行くのが面白かった(笑)。そうか、スペース欲しかったら踊り狂えばいいってことか・・・。
でも、ライブはやっぱりスタンディング!!!
これはもう確定!

スタンディングのアリーナは男子率(20〜40代)が非常に高く、制服姿の男子高校生もいて「なんかいいじゃん」と思ったが、なかには興奮のあまり大声で歌い出すおじさんもいて(苦笑)困ることも。気持ちはわかります。が、それは自分の部屋でCDと一緒にやって欲しい。耳元で歌われてステージ上のご本人の歌が全く聴こえなかったときは、思わず後ろを振り返っちゃいました・・・スミマセン。クラシックのコンサートならこういう場合注意するのは正当なんだけど、ロックじゃあどうしようもないもんね・・・。
でもね、お馴染み「俺たちの明日」を始める時、宮本さんは「みんなで歌おうぜ!」と一言。あ〜、この人がそんなこと言うんだ、と思った。なんかいいじゃん、という空気が一瞬で会場に広がってあったかい気持ちになった。

いろいろハプニングはあって、わりとあちこちで歌詞を忘れちゃったり、曲の途中で落ちて楽器から立て直してまた入ったり、ギターの弦が切れたり、そしたら代わりのギターのピックがなかったり・・・でもまぁ、それはそれで、不快にはならなかった。間違えちゃいけないのがプロなんじゃなくて、何かが起こった(しでかした)時、それをいかにプラスイメージにもっていくか、なんだよね。

宮本さんのあのまっすぐな声は今日もホールの隅々まで通り、トミのドラムもいつもどおりパンチが効いていて、髪型も体型もちょうどいい感じになった(笑)石くんのギターも冴えて、そして今日は帽子をかぶらずに髪を後ろでひとつにまとめた成ちゃんも相変わらずいい味を出していた。サポートのお二人(蔦谷さん、昼海さん)も控えめに支える。

ひとつ。笑えたこと。
「珍奇男」の途中でいつものようにアコギからエレキに持ち替えてしばらくして、座って弾き語りしていた椅子から立ち上がって一言。
「なんだよ、立って弾けるじゃん!」
爆笑!・・・・・
この曲を発表した20代の頃、宮本さんはギターを立って弾けなかったのだ。だからいつも椅子に座って歌っていたのだが、あるライブで偶然椅子が壊れてしまい、立つことを余儀なくされた「事件」があった。その映像を見たことがあるが(ご覧になりたい方は↓をどうぞ)、ギターも歌もグダグダになりながらも、宮本さんは何とか曲を続行。隣りでギターを弾いていた石森さんは半壊した椅子を蹴飛ばして完全に座れなくしていたのが傑作だったのだが。
これが所謂ファン言うところの「ミヤジが立った!事件」のあらまし。
あ〜、「珍奇男」ホント大好きだ〜!

あまり多くなかった今日のMC。印象的な話も。
昔前橋でライブをした時、何かで意外と「ウケて」しまい、「ウケる」ことに慣れていなかった宮本さんはどうしていいかわからずに、その後めちゃくちゃヒドいことを怒鳴り散らしたりしちゃったそうだ。が、あとである人に「宮本くん、嬉しいときは照れないでちゃんと素直にそう言っていいんだよ」と言われたそうな。そんな話を懐かしそう〜にしてくれた宮本さん。
ゾッとするほど「とんがっていた」この才能ある若者たちのまわりには、きっと「優しい大人たち」がいっぱいいたんだろうな。
20年経って、今、このエレファントカシマシがたしかにその「優しい大人たち」になっているんじゃないのかな、きっと。
そんなことを思いながら、帰路についた。
霞んだ月を眺めつつ。


(おまけ)へ〜、それってどんな曲?という方がいらっしゃるならば、こちらをどうぞ↓
ガストロンジャー(これはライブで聴くべき!!)

男は行く(PV)

「シグナル」

以下、ニコニコ動画にアカウントをお持ちの方は是非!
「シグナル」(ライブヴァージョン、こちらがベター)はコチラ
「珍奇男」はコチラ
「珍奇男(ミヤジが立った!貴重ヴァージョン)はコチラ
(↑同じ曲とはとても思えません・・・・いろんな意味で・・・)
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by saskia1217 | 2008-10-18 03:25 | エレファントカシマシ | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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