混ざる

そういえば、一昨日エレカシのライブから帰り、少し落ち着こうとテレビを付けたら(笑)ちょうど「芸術劇場」をやっていた。学生時代は欠かさず観ていたこの番組、最近はずうっと無縁の番組になっていたんですが。

何気なく観ていたら、あのマイヤ・プリセツカヤが日本の装束を纏ってリハしている映像。バレリーナといったら彼女の名前が真っ先に出る世代なんで、何だかすごく懐かしかった。
「なんだこりゃ」と思ってそのまま観ていたら、3月に京都の上賀茂神社で行われた「ボレロ・幻想桜」という演目のドキュメンタリーをやってたんですね。
彼女を含めて3人の舞い手による舞踊で、共演はお能の梅若六郎さんと日舞の藤間勘十郎さん。それぞれが「桜」「鷹」「蝶」を演じることと、出の箇所などある程度の決め事以外は全て即興という作品。
音楽はラヴェルの「ボレロ」で、オケ版の音源にライブで和楽器(能管、鼓、大鼓だったかな)が乗った形。ん〜、この3つの和楽器がこれまた「ボレロ」に何であんなに合うんだか・・・!
特に笛は、あの曲の高揚感にはもはや欠かせないとまで思わせる溶け込みよう。
何よりもこの音楽に感心。

舞いのほうは、日本のお二方がじつに素晴しかった。
82歳のプリセツカヤさんはもちろん優雅で美しいラインを創ってらしたけど、こうやって和の舞いと一緒に見ると、バレエって重心が上にある(ように見える)んだな〜と実感。いい意味で軽やかなのだ。藤間さんの蝶も軽やかだったのに、支点が全然違うところにあるように見えた。それにプリセツカヤさんのステップや手の動きが典型的なイベリア半島の舞踊っぽい形になっていて、まさに「ボレロ」そのものというイメージ。
最後まで観ていたら、結局ものすごく「三者三様」だったですね。

「それぞれがうまく同じように溶け込んでしまったら、もはやそれはコラボレーションとは言えない」という野田秀樹さんのコトバを、久しぶりに思い出していた。
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by saskia1217 | 2008-05-05 02:14 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)