似合わない鞄

以来「博物館」のことが頭から去らず、ぼ〜っと考えを巡らしていたら、いろんなことを思い出してきた。

さすがに今はそうでもないが、ほんのちょっと最近まで、私はヴァイオリンのケースというものにもの凄い憧れを抱いていた。

「持って歩きたい」

笑。
ずっと鍵盤楽器しかやってこなかった私は、小さい頃から楽器ケースというものには無縁だった。高校の時副科でとったフルートは、ケースに入っていてとても嬉しかったのだが、あまりに小さすぎてアピール度もイマイチ(そこなのか?)、しかも満員電車通学時は大きなトートバッグに入れて運ぶほうが賢明だったので、あまり意味をなさなかった・・・。

学生時代は時々、ヴァイオリンだのチェロだのファゴットだの、友人の楽器をよく持たせてもらったが、ことごとくこう言われた。

「似合わないね〜〜、ぜっんぜん」

「絵にならない」というより「様にならない」のだろう。
それはわかる。でも悲しい。
それでも楽器ケースを持って道を歩く夢は捨て難く、ヴァイオリニストの妹が使わなくなったケースに持ち物を詰めてバッグ代わりにして出歩く計画も密かにたてた。が、妹にも同様非難されて実現しなかった・・・・。
そう、持つならヴァイオリンが一番いい感じはしていたのだ。

そのイメージは果たしてどこから来ていたのか・・・
それが昨日書いた「クローディアの秘密」だったのだ。そのことを今日、思い出した。
少女クローディアは家出決行の際に、自分のヴァイオリンケースに持ち物を詰めて出かけるのだ。決行日をわざとヴァイオリンのお稽古の曜日に設定し、親に怪しまれないようにするためだった。そして弟には同様にトランペットのケースを持たせる。

ん〜。
書いていたら、またやりたくなってきた。
もし万が一、なんらかのケースを持って歩いている私に出会ったら、「似合わないね〜」と罵ってくれても結構だが、間違っても「それ開けてみて」とだけは絶対に言わないで欲しい。
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by saskia1217 | 2008-04-09 01:49 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217