e0081334_23491189.jpg

啓蟄。
税務署の帰り、這い出す虫は見なかったけれど、真っ青な空の下、街にくり出す沢山の人たちを見た。

本屋に寄る。
欲しい本を全部買っていたらキリがないし、実際よほどのことがない限り、特に新刊を買うことは稀だ。
でも、今日は買った。パリパリの新刊を。
手に取って中身を見て、一度は棚に返して店内を一周したが、やはり買った(笑)。

「ヨーロッパの庭園  美の楽園をめぐる旅」(岩切正介著/中公新書)
イタリアのルネッサンスとバロック式庭園、フランスの幾何学式庭園、イギリスの風景式庭園と現代庭園、そしてスペインのイスラム庭園とパティオ・・・各国各時代の代表的な庭園について、写真を交えて通説したものだ。

庭、ほんとうに好きなのだ。特にヨーロッパの、特にイタリアのルネッサンス様式の庭園。
日本に帰国した時も、庭園の写真が沢山載った分厚い写真集を何冊も買って帰って来た。時々それを引っ張りだして眺めていると、そこに自分が立っている妄想に入ってしまう。
ドイツに住んでいた頃はイタリアに行く機会が比較的多かったが、行った先で時間をみつけては、出来るだけ庭園を訪ね、沢山の写真を撮った。
廃墟、怪物のオブジェ、生け垣でつくられた迷路、オレンジやイトスギの並んだ道・・・・よく晴れた夏の日、人っ子一人いないその風景の中に佇んでいると、鳥の声と風の音しか聴こえない。囲いの外の街の音が遥か遠くに聞こえるが、そことは完全に一線を画した世界。もう二度とそこから出られないような気がしてくる。もう二度と人間には会えないような気がしてくる。

行った中で一番のお気に入りはヴェローナのジュスティ庭園。何時間も居たなあ。
有名なエステ荘も素敵だけど、京都のお寺なんかと同じで、観光客が多いとどうしても入り込んで味わうことができないのがもどかしい。(・・・って、自分も観光客なんですけど、ね)

訪れていない庭で、どうしても、ど〜しても行きたいのは、ローマから北にいったところにある、怪物庭園として有名な「ボマルツォ庭園」。
ときどき夢にも出る(笑)。
あの怪物たちに会いたい。

さて。
もう少し暖かくなったら、梅の咲く庭にでも行ってみるとしようか。



ところで。
本屋で「広告批評」を見かけ、手に取った。手に取ると同時に裏表紙が見えた。
驚いた(笑)。ここかい?!
・・・小林賢太郎「Drop」のポスター。
賢太郎氏は、オランダのStillebenを思わせる枠と摩訶不思議な小道具のなかに、ちんまりと埋まっていた。そしてそして、よ〜く見ているとじつは・・・以下自重。
文字情報が一切ないのが流石だ。おまけに写真自体がそう大きくなく、真ん中にポツンと、いやポツネンと置いてあるだけなのが憎いぞ。

新刊書の平積みに「SP」。
脚本のみを集めた分厚い一冊。正直、ああいうタイプのドラマはシナリオだけ読んでもあまり面白くない。「ト書き」があること自体、空気が萎えてしまう。う〜ん。
[PR]
by saskia1217 | 2008-03-05 23:50 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30