からっぽの湖

・・・というお芝居を観てきた。
バレンタインデーの夜(笑)、新宿・紀伊国屋ホール。
2列目のほぼ中央、という、諮らずもちょっと贅沢な「ミーハー」席に座ってみて、その近さにかなりオドロく。

演出家G2さんの「AGAPE STORE」という企画の12回目らしい。
で、松尾貴史さんが座長なのかな?詳しくは知りませんが。多分そうです。
(・・・調べました。お二人のユニットだそうです)

チケットを取ったのが昨年だったのだが、正直その時はそれほど気乗りがしておらず、ラーメンズの片桐さんが出ている、他にも好きな俳優さんの松尾さんや坂田聡さんが出ている、ということで、まさに「なんとな〜く」行くことにしていた。

G2さんの作品はDVDでしか観たことがなかった。昨年の「ツグノフの森」。三鷹を舞台にした作品で、それはそれで面白かったのだが、正直それほど共感できなかった。つまりそんなに印象が良くなかった。
でも舞台って、生を観ないと絶対わかんないものだと思っていたので、行ってみた次第。
演出家、俳優、劇団、劇場・・・話題になっている人、もの、場所、それぞれを、出来るだけ少なくとも1回ずつは生で体験しよう、それがここ数ヶ月の思いである。

面白かった。というか、楽しかった。
なかにはふか〜い意味、非常にシリアスなものを含んだ(そもそも「湖に出る謎の恐竜」というテーマそのものが)脚本なのだが、それがたくさんの「笑い」のなかにフカッと埋め込まれていて、シリアスなものが宿命的に持つある種の「湿っぽさ」や「わざとらしさ」を、うまく回避できているように思った。
最後まで観てみると、ちっとも重くなく、無駄に深刻な考えを強いない心地良さがあり、このところ真面目にシリアスなお芝居を観ることが続いたので(それはそれで、もちろん感銘するのだが)、時には「終わってみたら楽しかった」というお芝居もいいなあ、と思ったわけで。
(以下、微妙にネタバレあり)





松尾貴史さんの面白さはここでも絶品で、この人は本当に生まれながらにして、機智に富んだ、人を笑わせたり人の心をキャッチしたり、その瞬間に必要とされている言葉を咄嗟に出すことができたり・・・そういう才能がある方なんだな〜と思った。最高でしたよ。
(今日のアドリブに「蘇民祭」が出てきて、個人的にはすごくツボでした・・・・)

そして、初めて生で拝見した片桐仁さんは、やっぱりすごい存在感で、目の光がとても綺麗だったのが印象的。昨夜深夜のラジオ生放送の後、今日の昼夜公演で、プロとはいえ「お疲れさま」という感じ。背中に着けた羽根に何の違和感もなかったのがさすが。やはり舞台で拝見すると、とても背の高い方なんだということを実感(183㌢の小林賢太郎さんといつも一緒のラーメンズでしか観ていないと、どうしてもそんなに身長がある方だとは思えないので・・・・)。

田中美里さんは美しくて魅力的だったし、坂田聡さんもいい味を出してらっしゃいました。
坂田さんと松尾さんは、声のトーンとかボリュームのグラデーションが多く、ダイナミックレンジが広いことに感動。さすが舞台の役者さんという感じ。そしてお二人とも、シリアスな場面とコミカルな場面の切り替えが素晴しかった。

「野間口湖のノッシー」は、きっと登場人物全員の「夢」の仮の姿。
ベタだけど。
観た後に、不思議な爽快感のある作品だった。
東京公演は17日まで。誰にでも楽しめる舞台、是非!
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by saskia1217 | 2008-02-15 03:52 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217