Symmetrys

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今日、13日発売。
昨日もう入荷していたので、受け取ってきた。
小林賢太郎さんと田中知之さんの新しいユニットの初アルバム。HMVには専用のブースと試聴コーナー、デカデカと貼られたポスター。さすがエイベックス。
「世間のあらゆるものを、ありかなしか審判する」(小林さん談)らしい。

先行配信されていた「No Message Rap」の断片だけを聴くと、「ん〜〜、これって一体・・・」という感じだったのだが(それでもケータイ着信音、目覚まし音としてはかなり有益だった・・・笑)、やっぱりねえ、コントでも音楽でも「ちゃんと全部通して」見聞きしないといかんですよ。別物になっちゃう。

「言葉」を操るお仕事をしている小林さんと「音」を作り操る田中さんの共同作業。つまり今日手にしてみるまでは、内容なんか全く予測がつかなかったわけで。
おまけに田中さんのことは、過去の小林さんとのお仕事で知るまでは全く存じ上げず。
仕方ないか。でも・・・・
クラブミュージックってなに?というこのレベル。
っていうか・・・クラブってなに? DJってなに?みっくす?りみっくす?なにそれ?(苦笑)
そんな有様で。すいません。
でも最近ちょっと聴いてみたら、なかなかゴージャスでオシャレな響きで・・・なかなか。

結局お二人一緒の作品は15作品中3つ。8つが田中さんの「音」作品、4つが小林さんの「言葉」作品。冒頭と最後、そしてインターリュードとして「音」作品(どれもとても短い)、二人の合作はどれも時間的には長いものとなっていた。

ちょっと「怖いもの見たさ」的な気持ちでCDをセット。聴いてみたら、
あ〜〜、なるほどねえ。
あれ、これっていつものアレだね。
はあ、やっぱりそう来たか〜。
え、なにこれ、これは・・・・ないでしょ、アリですか???(笑)

いや〜〜〜、すっごいわ、これ!
・・・という感じではないけど、なになに、これ、いいじゃん・・・と、結構ウキウキと楽しめる。
クスリ、と笑っちゃう感じ。気持ちは軽くなるかな。
確かに「通勤電車の中で聴くといい(小林さん談)」かも。
以下ネタバレあり(もう13日だからいいですかね)。




「Sex」
じつはそんなに「インパクト」を感じない。CDあたまの曲としては、実はそれは「アリ」なのかも?
それって私には新しい。これから何か始まる、って感じはいいのかも。
しかしこの歌詞カード・・・歌詞(タイトルそのまま)全部列記しないでも・・・(笑)。
11×13回、ちゃんと目で追って聴くとクラクラします。ぜひお試し下さい。

「Record of Records」
これはいい!大好き。カップラーメンにお湯が注がれる音から始まる。あ、このCD、トラックどうしの間が綺麗に繋がってます。椎名林檎さんタイプ。好きです、こういう流れ。
「3分以内で人間が出来ること」を、そのタイムのところで読み挙げていく。最初のほうは重なることも多くてそれが面白いんだけど、3分に近くなると「音楽」の占める割合が大きくなっていって、「記録(Record)」は少なくなっていく。
「レディ、セット」という冒頭は、アルバム最後のナンバーとも呼応する。
「ボローニャチーズサラダサンドイッチを足で作る」って・・・・笑。ちなみに1分50秒と2分の間。
3分経ったところで、ラーメン出来上がり。ふ〜ふ〜って食べ始めると・・・ケータイがみー、みー、と鳴って次の作品へ。
(あ、これカップラーメン作るときにホントに使ってみようっと! いつもの空虚な3分がバラ色に・・・笑)
ちなみに最後の「3分っっ!」という声が嬉しそうなのが、ちょっとイイです(笑)。

「ミニマムテレフォン」
「はい」「ん」「おい」「なに」だけでできた、4通話。
いいね〜〜〜、これはホントに小林さんっぽい。ソロのラジオコントを聴いてるみたいですよ。
これはでも「あるある」です。他人の電話聴いてると、似たことがよく起こってる。

「Hones and Clock」に続いて
「Koniwa」
これも「あるある」だな。外国人と日本人が話すとよく起こりますよ、これ。
英語をしゃべってるのは、パックンマックンのパックン。声だけ聴いてるとわからないけど。
うまいんですよね、これがまた。
エスカレートしてくるこのなんとも言えない「イライラ感」は、「バニーボーイ」を彷彿とさせます。

「時報」
上記「Hones and Clock」同様、テンポ60に乗って。
この「1秒」の間隔って、生理的にもの凄く心地良いんだって、再認識。
ちなみにこのアルバム、終始通して、テンポが貫かれてる(同じテンポじゃないんだけど、前後に生理的な関連性がある)ところが、なんか「身体に優しい天然水」みたいだ(笑)。

「No Message Rap」
これを先行配信にした理由、全部を聴いてみて納得。これ、やっぱりちょっと面白いナンバーだった(爆)。抜粋だけじゃ感じられないもんね。ま、ちょっと「日本語学校アメリカン」のノリもあり。タイトル通り、No messageですが、当初は「まてよ、これに子音を付けたら、あぶり出しのように何かのmessageが現れるのかも・・・」なんて考えが頭を過ったり。だめだめ、こういうところがラーメンズファンのオカシな習性です。
・・・ですよね?何も隠れてないですよね???んん〜。

「Midnight Running」
ホンダの車のCMでお馴染み。

「盛り上がる人たち」
これはちょっと聴いていただかないと・・・(笑)。
録音に参加しているのが、殆どトゥインクルの後輩芸人さんばっかりじゃないですか。
ちょっと怖いところもあり、真意は謎。
これはもっと聴いてみよ。

「Pringles and Bass」
ま、これも「あるある」(笑)。
プリングルスをかじる「ぱりっ」と、箱を「しゃかしゃか」。それが軽快なベースのピチカートにサーフィンのように乗って過ぎて行く。たしかにいつも食べながら、その「音」を楽しんでいる自分がいました。
だけど、これをこんな時間(ただいま3時33分!)に聴いてはいけません。
食べたくなるなる・・・・プリングルス。

「サンプラー作文」
って、こういうことだったんですか!(笑)
いつもの「あいうえお作文」のヴァージョンアップという感じ。最後の一節は、いろいろミックスされているが、これももうちょっと聴かないとちょっとしっくりしないところが。
切り刻んで使うときのために、もとの長文を読むときのイントネーションに苦労されてるのがちょっとわかる。それがまた上手くいってます。
歌詞カードを見ながら聴くと一目瞭然だが、見ないで聴くとまたそれはそれで面白い。
言葉がリズムになっていく。小林さんお得意の世界。

「One Minute for Sleep」
これもね、テンポ60なんですよ!ぴったり。
そして1分でかっきり終わります。なんか、インターリュードの権化みたいな音楽。

「卒業生イン・ザ・ハウス」
小学校の卒業式、「卒業生代表の挨拶」をラップでやったらどうなるか、っていう作品。
小林さんのラップの腕は、有名なコント「採集」でも証明済みだけど、これも見事に素敵な韻の踏み方でホントによく出来てる。前にも書いたが、ラップはやっぱり素晴しい韻と内容の面白さが同居しないとね。KREVAさんのノート、小林さんのノート、覗いてみたいもんです。

「Piano and Clock」
言うまでもなく、これも60です。
お見事。

「Samurai Breakin'」
陸上の為末選手の走る音がミックスされてます。どこを走っているかで音も変わる。走る音はいつのまにかドラムの音に、そしてまたいつしか人間の足音に。鳥の声、空気の音。
・・・「このアルバムの最後はあえぎ声で終わります」(小林さん談)
って、こういう意味だったのね(笑)。

クラブミュージックはよく知らないけど、これを聴いてて「ミニマルミュージック」と似た快感がいっぱい出てくるな〜と思った。私はじつはミニマルミュージックが大好きで、大学生の頃有る時期狂ったように、ライヒとかライリーとかばっかり聴いていたことがあった。でもあれって人間みんな基本的に好きなんじゃないかな。田中さんの作品にはその要素が結構入ってる気がする。なんか親近感というか。
他のアルバムを聴いていないので断言できませんけど。

テンポ、時計・・・そんなものをキーにして1つ1つ扉を開けていく一枚。
ひと袋のなかに、キャンデーとかおせんべいとかガムとか、ときどきおもちゃの指輪とか、そんなのがいっぱい詰まってる・・・・そんな感じのアルバム。
なるほど、この二人のミックスはライブよりも録音のほうが適してる。きちんと計画したことをきっちりやったほうが上手くいく、お二人の良さがちゃんと生かされるような気がする。
コラボって、無理して歩み寄ろう(混ざろう)とすると、絶対うまくいかないんですよね。先日見たお芝居じゃないけど「相手を自分の世界に引きずり込まない」。違ったままのほうがいい。そうじゃないとコラボにならない。そうじゃないとわかりあえない。そうじゃないと楽しくない。
以前、異文化交流について野田英樹さんが雑誌のインタビューで「文化が異質だから面白いわけだよね、それでいながら交流したい、混じりたい・・でも現実は本当に混じり合ったら面白くもなんともない」と語ってらしたな。

キャッチフレーズにあった「新しい」という感じは正直それほどなくて、どちらかというと現代音楽なんかでよくやってることを、もっと「楽しくってワクワクしたかんじ」に変換した気分。
「音楽+お笑い」っていうのもちょっと違うような。「音」と「言葉」だと思う、やっぱり。それに+じゃなくて、隣りにあって引っ付いてる。

結論。
このCDは
アリ
です。

(おまけ)
ステッカーとか特典応募券とかボール紙のケースとか、いろいろ付いてましたけど、ブックレットがなが〜〜いレシートなんですよ。それも2つに分かれてて。
で、yoyo yeah とか、はいはい、なになに、とかこまか〜い文字がぎっしり書いてあるそのレシートを手に取って、まじまじと読んでいる姿って、ふと気づいたらスーパーのレジを通ったばかりのおばさんが、打ち間違いがないかと真剣にながいレシートを繰ってる、まさにアレですよ。いやだいやだ(爆)。
しかし、スーパーから持って帰ってきたレシートと一緒に、間違えて捨てないようにしなきゃ。
いや、ホントです。
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by saskia1217 | 2008-02-13 04:07 | お薦めレビュー♡ | Comments(0)


今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


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