今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!

by saskia1217

帝王と巨匠

数日前、テレビの普段滅多に観ないチャンネルをつけたら、突然カラヤンのアップが目に飛び込んできた。
おおおお〜〜、懐かしい。
あの、目をつぶって両手の平を内側に向けたシルエット。あたかもテレビカメラの画角まで把握しているかのような、あの完璧な姿。

で、なにやらくら〜い曲が鳴っていた。
一瞬で、ぜったいに私の大好きな曲だということはわかった。
なんだっけ、この曲・・・・

あ。
「アルプス交響曲」だ!
R. シュトラウス。
ほんと〜に好きなんです、この曲。
中学のとき「2つのアルプス交響曲」というLPをお小遣いで買って毎日聴いていた。
作曲者自身の演奏と、たしかもう1枚はケンペだったかな、2枚組だった。
日の出から曲は始まり、ひとりの登山者が山にのぼり始め、お花畑や危険な斜面を通り、嵐にあい、自然の驚異と素晴しさを経験して下山するまでの描写が、すぐ目の前にスクリーンがあって壮大な映画を観ているように鮮明に表現される。日の出のテーマが、日の入りでは逆になっていたり、本当に良く出来ているんですよね。
この曲、編成ももの凄く大きくて、風の音を出すウインドマシーンなどの特殊効果のための装置やパイプオルガンまで、かなりの人数が必要なのだ。
テレビで見たカラヤンの映像はベルリンフィルのホールだったが、指揮者より前方にチェレスタなどがせり出していて、あの大きなステージが満杯だった。

カラヤン。
中学生のとき、カラヤンが大好きだった私は毎日学校で、クラスのベーム派の友人達と「どっちがいい指揮者か」論争ばかりしていた(笑)。
いうまでもなくこの二人は当時の指揮者の中の二大巨頭。
カラヤンは「帝王」、ベームは「巨匠」と呼ばれて、特に日本のファンを二分していた。
カラヤンが亡くなったとき私は大学生になっていたが、彼が日本に縁が深かったせいもあってサントリーホールで夫人を迎えて追悼式典が行われ、私は芸大の合唱団と一緒にパイプオルガンでモーツァルトのレクイエム「ラクリモーザ」を弾いたのだった。演奏しながら、彼が絶対のヒーローだったそんな中学時代が脳裏に蘇ったのを覚えている。

カラヤン、ベーム、バーンスタイン。
ケンプ、リヒテル、ホロヴィッツ。
みんな、もういないんですね・・・
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by saskia1217 | 2008-01-19 02:14 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)
Commented by 馬酔木 at 2008-01-21 01:12 x
カラヤンVSベーム! なつかしい…確かにスパイラルな論争をなさっていましたね。主にブラバン部の方々と。当時オーディオが家になかった私は、残念ながら参加できなかったのですが。論者の一人に「どう違うの?」と聞くと、「カラヤンは速くてベームは遅い」という明快(?)解説をしてくれました。カラヤンがあまりにもてはやされていたため、後年クラシックを聴きまくった時も多少敬遠していたところがありますが、今は格安CDでお世話になっています。ああいうカリスマ性の権化のような人物、また現れるでしょうかね…。
Commented by saskia1217 at 2008-01-21 17:10 x
ほんとに懐かしいですね・・・思えばヘンな中学生たちでした(苦笑)。一体毎日学校で、何をあんなに熱弁ふるっていたんでしょう(笑)。
私はけっして「スピード好き」ではなく、どちらかというとその逆ですが、今思うに、何をあんなにカラヤンに魅せられていたかといえば、やっぱりあのカリスマ性だったのかもしれません。たとえそれが「作られたもの」であったとしても、その完璧主義な徹底性(彼は音楽にしても映像作品にしても自身の打ち出し方にしても、そのこだわりはスゴかったですからね)が好きだったのかもしれません。
もう何年もカラヤン聴いていませんが、久しぶりに聴いてみようかな・・・