紙に字をかく

JPの年賀状のCMは、かなりいいと思っている。
あれを見ていると、ゆっくりと心を落ち着けて机に向かい、年賀状をさらさらと書きたくなる。
じつに上手い映像だ。

毎年毎年、よりによって本番の多いこの時期に、クリスマスカードを書くのに追われている真っ最中、街中のポストの片方の口にはいつの間にか「年賀状」の赤いシールが貼られているのに気づく。そして「背水の陣」的な何かを感じるのだ。

クリスマスカードは、欧米に早めに出さなければならないものと、国内でクリスマスの1週間前くらいに届くようにするものをあらかじめ分けておく。上司、先生、同僚、知人友人のなかでクリスチャンが占める割合が比較的多いのをいいことに、その人たちにはクリスマスカードで年末年始のお便りを書く。そこに入らなかった人には、その後で年賀状を出すことにしている。

ところで私は万年筆が好きだ。それもちょっと太めの字が書ける、真っ青なインクがいい。
ずっと愛用しているのは、ドイツ時代に友人達が共同で誕生日にプレゼントしてくれた、グリーンのウォーターマン。手紙も日記も書類も、この万年筆の青い文字で書くのが気持ちいい。
万年筆が紙をすべっていく、あのしゃらしゃらいう音と感触が好きなのだ。

でも最近はなかなかこの万年筆の出番がない。
そこで年賀状。
ところが・・・
近年、ネットでテンプレートを探しパソコンに取り込んで印刷することが多いので、「インクジェット紙」の年賀状を買っている。この「インクジェット紙」、プリンターにはもちろん素晴しくいいのだが、裏面(文面を書く方)と万年筆の相性がひどく悪い。インクが妙にスッと入ってしまって擦れないので、文字が微妙により太くなってしまう。宛名を書くほうは、さらさらと書ける。惜しい・・・
表と裏の筆記具を変えるのもあまり美しくないし。
かといって、普通紙に1枚1枚絵を描いている時間は絶対ない。
ここんところ、毎年悩む。

でも結局のところ万年筆は譲れないので、今年もぶっとい字のまま年始の挨拶を書いている。
まあ、年の始めに細いよりは太いほうがいいでしょう・・
ということで。
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by saskia1217 | 2007-12-22 02:39 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)