絵本

台風がやってくると、必ず思い出す本がある。
子どもの頃読んだ「たいふう」という絵本。
違うタイトルだった可能性もあるが、それは横長のよくあるサイズの絵本で、台風が来てから去って行くまでの様子を淡々と語っているものだった。

街では、村では、海では・・・
大人は、子どもたちは・・・
家庭では雨戸にバッテンに補強の木を打ち付け、懐中電灯やろうそくを用意する光景。
テレビのニュースでアナウンサーやリポーターによって台風情報が伝えられるシーン。
崖崩れや浸水の被害にあった人たちと、それを救助する人たちの活躍。
暴風雨の中、切れた電線をなおすために電柱にのぼる作業員たち。
そして台風が去って行った後の安堵感と、後片付けにいそしむ人たちの様子。
(このへんはまるで、ベートーヴェンの交響曲6番「田園」のごとく・・・)

私の記憶では、それは「物語」というよりもただ単にドキュメンタリーのような、冷静な文体だったと思う。画もリアルで普通のもの。
ただ、この本、いつまでたっても忘れないんだなあ。今となっては著者も画家もわからなくなってしまったのだが。
台風が来るたびに、窓から暴風を眺めるたびに、この本の大きな挿絵に描かれている「淡々と台風に立ち向かう普通の人たち」の姿が脳裏に蘇る。
そして何故かそれと一緒にたちのぼってくるのは、なにか非常に静かな感動なのも不思議。
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by saskia1217 | 2007-09-07 01:58 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)
Commented by flauto_diritto at 2007-09-07 23:40
わたしも子供の頃にそれを読みました。「こどものとも」の中の一冊でしょう?
多分これです。

http://fukuinkan.cocolog-nifty.com/kodomonotomo/2005/09/post_b1d6.html

作者 かこさとし のものでは「だるまちゃんとてんぐちゃん」が好きでした。
Commented by saskia1217 at 2007-09-08 01:24
そうです、この本ですね。
今でも実家にあるかもしれないので、捜してみようと思います。


今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217

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