ニッポン的

映画「蒲田行進曲」をDVDで見る。
小説も映画も子どもの頃から大好きだったのに、なぜか「日本文学」「日本映画」はほとんどスッポリすっ飛ばして生きてきた。なぜだかわからないけど、きっとかなり損したことは確かだ。今ここへきていろんなものにひっかかっているお陰で、それをちょっとずつ取り戻している感がある。

ラーメンズの2002年の公演「Cherry Blossom Front 345」の、ラストのコントに「蒲田の行進曲」というのがある(興味のある方は是非さがしてご覧ください・・・)。
2001年公演「鯨」あたりから、本公演のラストコントには「ちょっと泣かせるような心温まる」要素を盛り込むことが多くなったラーメンズ。「雀(2001年)」「ATOM(2002年)」「ALICE(2005年)」→ライフログ参照!・・・そして「TEXT(2007年)」。どれも最終のコントは胸に響く内容で、余韻も独特。
わかりやすく、瞬発力に富む「笑い」でずっと押し進めた後に、度合いと性質を変えた「笑い」を公演の最後にど〜んと持って来るという手法。これが意図的だということは作者の小林賢太郎さんご自身がどこかで語ってらしたけど、どんな人でもグッとくるこのリズム、人間の自然に乗っ取るという意味では、ヒット曲や人気曲にお決まりの気持ちいい和声進行とか(例「千の風になって」のサビ、パッヘルベルのカノンのバス進行etc.)、最後まで一気に読ませる小説の展開方法とか、そういうものと一緒なんですよね。
で、その中でもやっぱり「日本人の心にグッとくる」ものの存在は大きい。

ラーメンズの「蒲田の行進曲」では、「銀ちゃん、かっこいい〜〜っっ!」というセリフを小林さんがどうしても言いたかった、というエピソードをどこかで聞いたことがあるが(真偽のほどは未確認)、その元になった舞台、小説、映画はそのタイトルしか知らなかったので、その「階段落ち」云々の話を知りたくてDVDを借りてきた。
いい話、いい映画、でした。80年の作品なんですね。ストーリーがどうの、というより、いろんな場面場面の情感や、登場人物の性格や気持ちがもの凄く納得いく感じで描かれているのが面白かった。
ラストって、え?え?え?・・・っていう感じもしたけど、まあリアリティを求める必要もないものなのだろう。それにもともと舞台作品だったし、舞台を見ないと何とも言えない(昨年再演があったらしい。逃して残念!)。

それにしても、テレビのバラエティー番組のBGMでよく耳にする「蒲田行進曲」は、もともとルドルフ・フリムルという人のミュージカルのなかの曲だったんですね(1925年)。それに堀内敬三さんが詞をつけて、邦画の主題歌(1929年)に使ったそうで。それをこの「蒲田行進曲」では主要キャスト3人が歌っているのも面白い。
(余談・・このテーマ曲前奏冒頭が、小林賢太郎ソロ公演「ポツネン」のOP冒頭を彷彿とさせるのでドッキリ。もちろん「よくある進行とリズム」なんですが)

この音楽といい、撮影所の空気といい、この話自体の持つ湿気感といい、そしてその感覚が「よ〜く知っている、自分にもいつかそんなことがあったような」ものだったことに、なんだかとっても「ニッポン」を感じた映画だった。うまく言えませんが。
もっと日本の映画や舞台、見ましょう!

というわけで、今日抽選発表だった、e+のプレオーダー。
KKP(小林賢太郎プロデュース) ♯5 「TAKE OFF」この秋の東京公演、目出たく当選!!
なんと一緒に申し込んだ知人2人とも当選。あんまり運がいいと、この先どんどん下るほかない気がしてきて、「う〜ん、逆に不安!!」でもある・・・

そうそう・・・
「日本」といえば、来週16日(木)深夜3時25分〜4時40分(木曜日の夜、つまり金曜早朝です)、小林賢太郎さんと小島淳二さんのユニット「NAMIKIBASHI」の代表作品であるショートムービー「THE JAPANESE TRADITON〜日本の形〜」がテレビ東京で放映されます(→ライフログ参照)。
抱腹絶倒、思わず唸ってしまう作品。海外のフィルムフェスティバルでも絶賛されました。まあいわゆる「ラーメンズ」ではないけど、小林さんの鋭くて可笑しい視線と小島さんの映像美の結晶とも言えます。オススメです!皆様、ぜひぜひ録画してご覧ください!

オマケ    今日の献立(「和風」です・・・)
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最近、上沼恵美子さんの料理番組で見た「糸昆布と豚肉の炒め煮」。
糸昆布をサッと水で洗い、水気をきる。ごま油でピーマンの千切りを炒めて別皿にとっておく。ごま油を熱し鷹の爪を入れて香りをつけ、豚肉(薄切り)、生姜の千切り、糸昆布を炒める。炒めたピーマンを戻し、煮干(腑を取ってレンジで少し加熱したもの。あるいは「食べる用」ならそのまま)を加え、酒、醤油で味付けしながら炒め煮にする。お好みで白いりごまを振りかける。
すっごく簡単なのに、美味しい!
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by saskia1217 | 2007-08-06 03:04 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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