ああ桜島

鹿児島3日目。

本番朝。
午前中オルガンとチェンバロの練習。照明や音響のスタッフさんたちのお仕事を横目で見ながら。
教会、それもカトリック教会は基本的にいつでも誰でも入ってこられるように扉を明けているから、コンサートの準備中も観光客の方や地元の方がちらほら聖堂に姿をみせていた。
近郊のお住まいだというご夫婦、「当日券を買いにきた」という年配のご婦人、いろんな方をお話ししながら。なんか嬉しいですよね。

夕刻からGP。
全体的にあっさりと。あとは自分個人の仕上げと最後の確認。みやまコンセールというコンサートホールからこのために運んでこられたチェンバロは、最善は尽くしたもののやはり環境にすぐにはなじめず、前日に弦が切れたのだが、それもまあ落ち着き、生っぽい音も減ってかなり鳴ってきていた。
本番はほぼ満席のお客様に恵まれて、楽しい雰囲気のなか進行。殆どサウナとも言えるような天気。暑いだけじゃなく湿気がすごい。聖堂の中は冷房がきいているが、照明やお客様の熱気で結構暑い。息がとりにくい感じ。
前半はチェンバロソロ、そしてフルートとのアンサンブル。急遽決まったアンコールのバッハも。
後半は着替えてオルガンのところへ。オルガンソロを挟みながら、前ではテノール&ピアノでプッチーニなど、そして最後にヘンデルをオルガンと。

・・・と、そんな感じでプログラム的にはかなり忙しいコンサートだったが、いい雰囲気で楽しむことができた。終演後、ご両親に連れられた小学生の男の子がサインを求めにきてくれた。私が冒頭で弾いたバッハの「イタリア協奏曲」の第一楽章を、最近ピアノの発表会で弾いたばかりでとっても面白く聴いてくれたとのこと。嬉しいですよね、なんか。私が作った曲じゃないけど(笑)。
もちろん鹿児島市内には立派な公会堂やホールもあって、いろんなコンサートも開かれているのだろうが、東京のように毎日いくつものコンサートがあるのが当たり前で、それを意識もしないという環境とはやはり違うのだろう。帰りがけのお客様が口々に「たのしかったです」「素敵でした」とかけてくださる言葉に、ものすごい真実味を感じたように思う。
「聴きたい」という人のところで「聴いて欲しい」ものを弾く、という原点。あらためて満喫。

さて、鹿児島といえば桜島。
ホテルから歩いて2分で港なのに、本番の日の朝歩いて見に行こうとしたら、ものすごい驟雨。諦めて最終日、帰る日の午前中に希望をつなぎ、この日の朝はおみやげを仕入れに、斜め前の老舗デパート「山形屋」へ。焼酎やさつまあげ(ベタすぎる・・・)をゲット。もうひとつ、天文館の中心部に、私が以前から大好きなお芋のお菓子やさん「フェスティバロ」本店があったのだが、そこまで行く時間もなく、これは東京駅の大丸地下で買えることもあり諦める。ちょっと残念。

本番終了後、ホテル到着後にいったん荷物を置き、食事に出る。
「あ〜〜〜、やっと何か名物が食べられるぞ〜〜、お酒も呑めるぞ〜〜」
結局いつも、仕事でどこかに行っても、空港とホテルとコンサート会場しか行けない宿命の我々だが、そんななかでも「お酒と土地の食べ物」だけは死守したい、と思うのが私。
ホテルのフロントで教えてもらった近所の和食屋さんは、1人でも十分楽しめる素敵なお店だった。カウンターに座って、板さんたちにいろいろ聞きながら、焼酎やお料理を選んでいく。
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焼酎のなかでは芋が一番、東京にいても芋(そして黒糖)しか飲まない私。ここはどうしても「現地限定」が飲みたいところ。最初は定番、佐藤の黒。そして次にオススメの「八幡ろかせず」という35度の芋焼酎を。両方ロック。薩摩切り子のグラスに入れて飲むと、また格別ですね。

いただいたお料理は・・・全て「ベタ」なもの。
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まずはさつま揚げ。手前のは、細かいさつま芋の歯ごたえがある一品。あつあつ。
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地鶏の炭火焼。「赤鶏」というのは比較的柔らかいそうだが、こっちはこりこりした歯ごたえのある鶏。レモンをかけたり、塩をつけたり、あるいはゆず胡椒で。
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キビナゴの串焼き。塩味が効いていて美味しい。
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指宿産?だったかな・・・キスの天ぷら。塩または天つゆで。
いやいや〜、満足。これでやっと、鹿児島に来たって言う実感が湧いた(笑)。

帰京日。
午前中「何が何でもぜったいに桜島を見て帰ってやる!」と散歩に出るも、この有様↓
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桜島、見えず・・・涙。
おまけに、5分くらい歩いただけなのに、汗ぐっしょり、息はぜいぜい。

次はいつまた、鹿児島なんかに行けるのかなあ・・・
板前さんが温泉とかいろんな名所の話をしてくれたのだけど、もちろんどれにも行けなかった・・・もしまた鹿児島に行ったら、キリシタン遺跡めぐり、桜島ツァー、霧島や指宿の温泉、焼酎の酒蔵見学・・・なんかいいなあ。
あとね、もっともっと黒豚、黒牛、地鶏、焼酎・・・・
(結局、呑み食いですか・・・?)

鹿児島、ありがとう、そしてさよなら〜。
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by saskia1217 | 2007-07-23 14:41 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

Commented by mjfh0916 at 2007-07-25 14:43 x
九州もんの私にも鹿児島は遠い地でした。修学旅行で行った桜島は絵のとおりに噴煙を上げていましたけどね!
一度お店で食べてみたい「しろくま」アイス、どうなんでしょうね?まだカップアイスしか食べたこと無いんですけど、、、。
でも、美しい写真の数々、堪能して来られたようですね!
Commented by saskia1217 at 2007-07-25 22:03 x
mjfh0916さま
「しろくまアイス」私も以前から興味があったんです。
帰る日の朝ホテルで偶然見たテレビ番組で、まさに道を挟んで斜め前の老舗デパート山形屋さんで「しろくま」フェアをやっていることを知り、ものすごく行きたかったのですが、さすがに午前中からあのボリューミー(!)なかき氷を食べる元気はなく、次のチャンスに取っておこうと諦めたのでした・・・
「したかったこと」を何かひとつだけでも残しておくと、きっとまたそこに来られそうな気もして・・・
う〜ん、でも暑い日にこそ食べたかった、ですね。