蔵と緑とクラヴサン

カラッとしたヨーロッパのような空気、真っ青な空、目が醒めるような新緑。
そんな日曜日、茨城県下館にある「荒為」でのコンサートに向かった。

湘南新宿ラインにずっと乗ったまま、小山まで行ける。便利。
列車も空いていて、気分は遠足。
路線が高架になってくるにつれ、遠くの山々が美しい。その奥には、快晴の空をバックに真っ白い雪をいただいた富士山もくっきりと見える。

会場の「荒為」は、古い蔵を殆どそのまま使った建物で、現在は懐石料理が楽しめるお食事処として利用されている。
入り口あたりで上を見上げると、こんな感じ。
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そしてコンサートの案内板。
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入り口をくぐって正面は、美しい庭に通じる石畳。
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庭に足を踏み入れると、鬱蒼とした緑、そして落ち着いた建物。
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庭から外の道に通じる戸。
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楽屋として提供して下さったお部屋があったのは母屋の2階。
中は洋風の調度品や、美しい装飾が施された建築。
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吹き抜けのステンドグラス窓とシャンデリア。
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2階バルコニーで見つけた、いくつかの美しいかたち。
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ガラスとガラスの間に埋まった木の格子が、絶妙な光を生んでいて、目を奪われる。
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コンサートが行われたのは、母屋と庭をはさんで建つ蔵のほう。
蔵の中、楽器に向かったところから庭を臨む。お客様の出入り、演奏者もここから登場。
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リハーサルの間、「荒為」の女将さんが、何度もそのいけ具合を手直しされていた綺麗なお花。
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客席からステージを眺める。蔵の白壁と、チェンバロの紺、お花の赤がいいコントラスト。
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さすが蔵、リハ中は少しひんやりして、袖のないドレスは寒いかな〜と思ったが、ライトがついてお客様が入ったら暑いくらい。
フランスものを中心にしたプログラムを、お話を交えながら弾いていく。お客様が近いのには慣れている古楽器奏者にとっても、今回は皆さんの息づかいや、時々独り言のようなご感想(?)が聞こえてくるのは嬉しい。お話をしていても、大声で笑って下さったり、「そうそう」とうなづいてくださるのはやっぱり楽しい。
あたたかい雰囲気と素晴しい空間のおかげで、終始楽しく弾けた2時間。
後で皆さんといただいたお茶の時間も、楽器についてのご質問を受けたり、「チェンバロを聴いたのは初めて。このへんではなかなか聴く機会がないんですよ」というお話を伺ったり。
東京以外の演奏会ではよくそんな声を伺うのですが、色々な条件さえうまくいけば、私はいつでもどこでも出かけて行って演奏会をしたいな〜といつも思っている。
古楽や音楽を長年聴き続けている熱い愛好家の方たちに聴いていただくのも、刺激があって、それはそれでもちろん楽しいんだけれど、「初めて聴いたけれど、チェンバロってやっぱり素敵ですね。これからも聴いていきたいです」というお客様の言葉が、何よりも私には一番のご褒美です。
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Commented at 2007-05-21 22:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by saskia1217 at 2007-05-21 22:51
larara05さま
おおっ、うちはBS入らないんですよ(とほほ)。
廻りで手配できなかった場合、ご連絡させていただくかもしれません。
ありがとうございます!
今回のコンサートは少し遠方でしたので、また、近くでお出かけやすい際には是非お運び下さいね。
Commented by きょろ at 2007-05-22 19:44 x
なんて素敵な空間なんでしょう♪
ここでsaskia1217さんのチェンバロの音色が流れるのを想像しただけで、もううっとりです。
きっとかなり趣向が違うのでしょうけど、今週末の夢の競演、是非伺いたいと思っています!!
Commented by saskia1217 at 2007-05-22 20:07
そうですね・・・今週末は打って変わってモダンな空間ですね。
でも中身は意外と「古式ゆかしい」ところもありますよ・・・笑。
お会い出来たら嬉しいです。
by saskia1217 | 2007-05-21 19:13 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(4)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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