社会主義

読響定期、サントリーホール。
シュニトケの、

「夏の夜の夢、ではなくて」

という変なタイトルの曲を弾いてきた。
これ原題はドイツ語で、

(k)ein Sommernachtstraum

っていうんですよね。日本語には否定冠詞(っていうんだっけか)が無いから、うまく訳すのが難しい。
でもこの曲、どっちかというと

「夏の夜の夢・・・じゃないんだよな〜、これが」

って訳したほうがいいと思うんだけど(笑)。

第二ヴァイオリンの最後列の奏者のソロと、ピアノ伴奏で、おまけに超まともな調性音楽で始まるこの曲。普段ゼッタイにありえない場所から聞こえて来るヴァイオリンのソロ。いわゆるコンマスが弾くのとは何かが違って欲しいってところなのか?お客さんにはビックリだし、オケの人たちにとっては「ニヤニヤ」ってところ。超まともな調性音楽がだんだんにズレてヨレていき、そのうちモーツァルト風古典派メロディーだの、がんがんにパーカッション入りのマーチだの、大編成のトゥッティでの不協和音だの・・・おもちゃ箱みたい。
ザルツブルク音楽祭のために書かれた曲ですが、おふざけみたいで弾いてて楽しい。(って言えるほど弾くとこ多くないんですが・・・)

前にも書いたけれど、シュニトケのオケ作品には非常に頻繁にチェンバロが使われる。でもそれはシュニトケがチェンバロが好きだったから、というわけでもない感じが・・・。彼のヴァイオリン協奏曲やヴィオラ協奏曲にも使われているし、先月弾いた「室内楽版ヴァイオリンソナタ」では殆どソロといえるくらい活躍するんですがね。
しかし今日の曲みたいに、ピアノ、チェレスタ、ハープ2台、なんてものとセットで使われることも多く、「これは何もチェンバロでなくてもいいんじゃあないか」(失礼だな〜)と思わず思ってしまうような書き方なのだ。
本当かどうかわからないが、社会主義的にみて多くの奏者を必要とする=多くの人に仕事を与えるため、だとかそうじゃないとか・・・
調べてもなかなか真相がわからない。ので、このへんの事情をご存知のかた、是非教えてください!

明後日また同じプロを、横浜のみなとみらいで弾いてきます。
珍しい曲なので、当分は弾く機会ないだろうな〜。
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by saskia1217 | 2007-02-24 02:38 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)