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海を渡るクッキー

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ドイツから帰国してもう9年。
一年に2回、毎年イースターとクリスマスに必ず届く季節の手作りお菓子。
ケルン近郊にお住まいの、お世話になったドイツ人ご夫妻からだ。
いつも美しいカードと、近況を書いた長いお手紙や写真、私が興味を持ちそうなCDや本の数々を、丁寧に箱に詰めて送って下さる。
もと科学者のご主人はおそらく80歳くらい、今は悠々の年金生活だ。少し心臓を悪くされているものの、長年の趣味である音楽をこよなく愛し、スタインウェイのフルコンとチェンバロが並ぶお宅のリビングではしょっちゅうサロンコンサートが開かれる。
奥様は70歳くらいだろうか、今でも美術関係の仕事をされている。フランス語に堪能で、パリとケルンを行ったり来たり、時には医療関係のチャリティー活動でアフリカを訪ねて活動されたりもする行動派だ。

写真のお菓子は、すこ〜しだけ遅れて届いた、典型的なドイツのクリスマス菓子の数々。もちろん手作りだ。ひとつひとつの袋にはお菓子の名前がかかれ、リボンがかかっている。お菓子を全部のけると、箱の底からCDと本、カードやお手紙が出てきた。
私のことを思い出して下さるだけでも嬉しいことなのに、このプレゼントが届くたびに私は「本当のクリスマス」が詰まったこの黄色い段ボールを、思わず両手で抱えてしまうのだ。
by saskia1217 | 2006-12-30 00:29 | くいしんぼうメニュー | Comments(0)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217