A線上のアリア☆チェンバロ奏者 廣澤麻美 公式ブログ  Asami Hirosawas Blog


今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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HONEY〜ひまわりのはちみつ

青山劇場で先日から行われていた「ダンス・トリエンナーレ」のなかから、今日の公演を観に行った。
世界からいろんなダンサーやダンスカンパニーが集まって、数日間に渡り公演をするこのイベント。フォーラムやWSも含めて全部参加、鑑賞したら、ものすごく楽しいだろうな〜という豪華な企画。

前半1時間は、ギリェルメ・ボテリョ率いる「アリアス」というスイスのカンパニーの作品「I want to go home」。
自分としては珍しく(というか最近は割とそういう傾向なのだが)、このカンパニーについて、この作品について、全く何の予備知識もなく見た。
全くの暗闇に響く不気味で不快な虫の羽音に始まるその舞台には、大きなサメの作り物が3体、口を開けて置かれている。そこに男女数人が交互に出てきて、踊ったり、叫んだり、しゃべったり、スケッチを演じたりする。マッサージ師の治療室が舞台の多くを占めていたが、殆どは英語で、特定の役に対してはポルトガル語(?)で話された。その他に肉体労働者風の男や、釣り竿を持った男、ビキニ姿の女、ぬらぬらと踊り続けるキモチワルイ女、顔を絞ると水がしたたる女(!)などが登場する。
チラシによれば、ディーノ・ブッツァーティ著「The K」というものを題材にしているらしい。パンフレットを買わなかったのでその詳細はわからないが、チラシによれば、どうやら「人間の内面にひそむ恐怖をかきたてる何か」を表現している「らしい」。
・・・と、それを読まないまでも、舞台を見ていると殆どのパフォーマンスが「何?」の連続なので、いちいち「これは何を表しているの?」「これは何の意味なの?」「何がいいたいの?」と自動的に自問自答せざるを得ない。これは私(だけじゃない、きっと多くの人)が現代音楽やコンテンポラリーダンスを見て、思うことだろう。そして、これこそが「関心、興味」に繋がれる前に立ちはだかってしまう「壁」になり得るのだ、という感覚を久しぶりに思い出してしまった。
セリフやコミカルな動きを見て少しは笑えたし、サンドイッチのようにやってくる「そこはかとなくこわ〜い場面」でおぼえる「うすら寒さ」などは、きっとこちらに「何か」が伝わった証なのだろうが、観ているこちらはじつはあまり楽しくはない。ずっと?マークを頭に載せてる感じだ。
いつ終わったのかがわからなかった、私を含む殆どの観客は、果たしてここで拍手をしていいものやら、という空白をたっぷり作ってしまったが、これって音楽会で現代作品聞く時と全く同じですね(笑)。そしてなんといっても、終盤では、およそバケツ5~6杯の水で、ステージはビショビショになっていたのでした(驚)。

20分の休憩時間、池と化したその舞台を劇場スタッフと一緒に掃除する、後半出演のコンドルズのメンバーを、ロビーのモニターで見かけてまたまたビックリ&笑。BGMにはサザンとキューティーハニー。今終わったばかりの、どこか狐につままれたような「どよ〜ん」とした空気が、一気にコンドルズ色に変わっていく。じつは今回「ダンスのフェスティバルなんだから、ダンス中心のプログラムになっちゃったりするんだろうか。コントとか人形劇とかやるんだろうか」なんてどこかで思っていたのだが、やっぱり「そんなはずはなかった」(笑)。どこのどんな企画だろうと、自分たちのスタイルをそうそう変える人たちなわけないな。

細かいレポートは、きっとたくさんのブロガーさんたちが書いてくれるでしょうから、特に印象に残ったところを少し。(ここからしばらくは、特にコンドルズのファンでない方には面白くないかもしれませんので、読み飛ばして下さい・・ごめんなさい)

おなじみの映像から始まったコンドルズ「HONEY」(あ、だからキューティーハニーだったのか・・・って今頃気づくorz)は、約1時間。夏公演「ELDORADO」を母体に編集された、という感じ。
タイトルは話には聞いていたけど初めて見たのが、人形劇「スサムストリート」。オープニング映像の汚い歌詞(「セサミ」の替え歌)とおかしな口人形(?つまり人のアゴに目をかいて逆さに映した顔。光二郎さん?藤田さん?鎌倉さん?)が笑える。
そしてそれに続く「アルファベット」を覚えるコーナー。メンバー全員が学ランのままパントマイム。そして時事ネタ多し。例:橋爪さん(だったっけ?)に皆がからむ「圧力のA」。光二郎さんと鎌倉さんがマスクしてモップで皆を転がし、皆が液体の中みたいにうようよ這いずり回る「ホルマリン漬けのH」(キモチワルイ)。弟がヴァイオリニスト(石渕さん)だったという「工作員のK」。先生役高橋さんが生徒の皆に「は〜い、時間割を発表しま〜す。1時間目世界史、2時間目世界史、3時間目世界史・・・「未履修のR」(爆笑)などなど。
いつもながら、まあよく考えるな〜、感心。

「ELDORADO」からのいくつかの細かいシーンと短いダンスを連ねたコーナーも楽しかったけど、「JUPITER」から、あの懐かしい「カリフォルニアの風」のコントあり。今日は青田さんと古賀さんが欠場のため、青山劇場の広いステージに少し寂しい人数だったけれど、ここで見た目もカラフルになって少し明るくなった感じ。最後はもちろん青山ヴァージョンで「ここは青山〜♪」「行ってみたいな、ブティック〜♪←ちょっぴり字足らずっぽい?)に続き、締めは石渕さんの「ここはルイ・ヴィトン〜?ここはプラダ〜?・・・・あ〜、ユニクロだった〜〜」(すみません、うろ覚え)可笑しいです、やっぱり。

近藤さんの無音のソロは、いつも通りの緊迫感と集中力に満ちていて、あの大きい空間がシュ〜ッと、その指先足先に吸い込まれていくような素晴らしさ。
「ELDORADO」で観た、美しい海の光景も再び満喫。今日の亀さんたち(小林さんと石渕さん)は、卵(ピンポン球)の飛距離がかなりのものでした(音も!!)。
ラストのダンスは「ELDORADO」の最後と同じ。人数少ないのに迫力があって、あのパワフルな振り付けを見ると、つい金粉降らせたくなってしまうくらいだ。

あ〜、楽しかった!
HONEYはHONEYでも、アカシアとかレンゲのはちみつじゃなくて、もっと濃くて、ちょっと白くて、きしっとしてて、それですご〜くあま〜い「ひまわりのはちみつ」。

まっっっったく違う2つの団体、作品を観て、またいろいろ考えた。
良い悪い、楽しい楽しくない、じゃなくて、でも絶対存在する違いって、何だろう。
ある「ダンス」「ダンス作品」が視界に入ってきた時点で、即「意味」を捜してしまう自分、そしてそういう感覚って、一体・・・
そして、その必要がまったくない作品、って・・・何故?
う〜ん、もう一度、石渕さんの「冒険する身体」を読み返したくなった。
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by saskia1217 | 2006-11-13 02:19 | コンドルズ | Comments(2)
Commented by ukiki01 at 2006-11-14 02:39 x
こんばんは。
私も土曜日見てきました。
休憩時間、深く考えずに席を立ってロビーをうろうろしていたのですが(モニターは見ませんでした)、そんなことが起こっていたんですね。
いやあ、油断してました。残念。
やられた!とくやしくもあるのですが、「やっぱりなあ」とにやっとしてしまってもいます。
Commented by saskia1217 at 2006-11-15 02:33 x
ukiki01さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます!
土曜日もお掃除してらしたのでしょうね、きっと。私もロビーをうろうろしていて偶然モニターの横を通りかかった時に、「あれ?学ラン着た人たちがステージにいる・・」とビックリしたのでした。
前半のカンパニーの舞台をコンドルズのメンバーが見てらしたかどうかわかりませんが、彼らがどんなことを感じたのか、ちょっとお聞きしてみたい気がしますね。ukikiさんは何か感想をお持ちでしたでしょうか?いつか気が向かれたら、ちょっと伺ってみたいです・・・
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