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by saskia1217

いい方法

全国各地の200以上の高校で、必修科目の授業が行われていなかったことが明るみに出て大騒ぎになっている。
このままだと現3年生が全員卒業できないとか、卒業式までのあと80日で70時間もの世界史の補習授業を行うとか、卒業式をずらすとか、とにかくとんでもない騒動だ。

1校や2校ならともかく、これだけ多くの高校で同じことがなされていたということが「今更わかる」というのもヘンな話だが、だからといって、年度も後半に入った今の時期に、あと数ヶ月でこれを規則にはめて補おうというのも、あまりいい方法だとは思えない。

だいいち、必修科目を省いていたのは今年度に限ったことではあるまい。200いくつの高校のうち、多くは、既にもう何年か前から同じことが起こっていたのだろう。それなら、必修科目を履修せずに卒業してしまった何千人もの生徒たちの卒業まで、厳密には取り消さなければならないのではないか。
それはもう不可能だから、現3年生が・・・さあこれから受験に集中しようという、この正念場の時期に、毎日放課後、受験科目「でない」科目の授業を受けさせられる、という、どう考えても合理的でない「つじつま合わせ」の犠牲にされるのは、あまりにもかわいそうに思う。
こんな方法を考えだすこと自体、いかにも「生徒のことを考えているようで、じつは考えていなかった」各高校の本質を現しているように思えて仕方がない。

文科省も、安倍総理も、「どうすれば一番よいかを検討する」とか言っている場合ではもはやないと思うのだが・・・。
現3年生にとっては、じっさい今日明日から、いったいどうすればよいのか、何をさせられるのか、一刻も早く決めて欲しいだろうと思う。
自分がもしそんな立場になったら、どんなに不安で腹立たしいことか、想像してみればわかると思うんですよね。

今は少し変わっているのかもしれないが、私が通っていた高校は音楽科だったため、その点「学習指導要領」の最低ラインを保ちながら、音楽関連の科目(専攻実技、副科実技、和声、対位法、音楽史、ソルフェージュ、聴音、合唱、合奏など)がその間にぎっしりつまっているカリキュラムだった。
精一杯工夫された時間割だったと思うが、例えば当時の「共通一次」の一部出題範囲であった数学ⅡBは、うちの高校では履修できなかった。数学でいえば普通科で1年で終わるはずの数学ⅠAを2年かけて履修するようになっていた。
「社会」や「理科」では、細分化された科目を自分で選ぶ自由はなかった。やりたかった「生物」という授業は存在せず、理科は全員自動的に「物理」「化学」のみ。そして社会は「世界史」「倫理社会」のみ。地学や日本史はなかった。つまり殆ど全員が受験する「共通一次」では、その4科目以外で受ける生徒は、「自分でやるしかなかった」という状況だったのだ。
それでもきちんとガイドラインには達していたのだから、学校も生徒もがんばっていたな〜と思う。

受験科目でない科目だって学校が工夫して取り込むことは可能だろうし、もしそうなっていれば生徒は否応無しに授業を受けることになるわけで、まぁ、学校も軽く考えてはいたんだろうな〜とは思う。

で、こんな時期から、どう考えても無理のある補習なんぞをやって、生徒の不安をあおりつつつじつまを合わせなくても、文科省も、今年度はこのまま見逃して、来年度からキッチリ改正するなんてことは出来ないのでしょうかね。どっちにしろ、こういうことになったのも、「学習指導要領」が現実とかけ離れていたからなんでしょうから、それを考え直すことも含めて、この際キリのいい時期までゆっくり検討したほうがいいのでは・・・???

ま、難しい問題です。
問題になった高校の3年生の皆さんには、こんなことにめげずにがんばって欲しい。
それだけです。
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by saskia1217 | 2006-10-27 23:25 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)