夜の神楽坂

といっても、料亭には行きませんでした(笑)。
昨日の夜は、初めての「セッションハウス」
セッションハウス、というのは神楽坂にある、主にダンスの公演やワークショップをやっているアートスペースで、その筋の方達(!?)にとっては馴染みのある老舗らしい。

このスペースに関しては以前から興味があった。
どんな催しやWSが開かれているのか、スタジオのキャパや雰囲気はどんな感じなのか・・・
いろいろ調べている間に、高橋悠治さんと笠井叡さんのデュオが行われることを知って、出かけることにした。
いわゆる「現代舞踊」「舞踏」の類いのパフォーマンスを生で見るのは、今回が初めてかもしれない。クラシックバレエ、コンドルズ(って何故ここだけ固有名詞?・・でもカテゴライズできないので・・笑)、モダンバレエ、と続いてきた私のダンス体験は、また一歩未開の地に踏み込んだ。

ピアニスト、作曲家である高橋さんはもとより、笠井さんのお名前はダンスに疎い私でも存じ上げていたくらい、ビッグなお二人のライブだ。
「透明迷宮〜色を纏って〜」と題されたこのイベントは、全4回シリーズ、高橋さんが弾くのは毎回同じバッハの「フーガの技法」。そして笠井さんのダンスは毎回どうなるのかわからない、ということなんだろう。

こじんまりした、コンクリート打ちっぱなしのシンプルなスタジオは、音響的には殆どデッドなのだが、ピアノだったらまぁぎりぎり大丈夫かな、という感じ。ただ「ステージ」となるスペースのまわりじゅうにぐるっと設けられた客席から見れば、すぐ目の前にパフォーマーがいるのが実に理想的。
立ち見が出たくらい一杯のお客さんに囲まれて、約1時間、パフォーマンスは淡々と進んだ。時には「声」がきこえ、時にはピアノの下のもぐり、また壁にはり付いて・・・
そんな状況なので、踊っている笠井さんとこちらの目が合うこともしばしばあるのだが、そんな時は敢えて目をそらさないでいるのが面白い。

あっと言う間に終演。
「楽しかった」「面白かった」「○○が表現されていた」というコメントはできない一夜だったのだが、あの時間を共有している間には、じつにいろいろな感情、感想、アイデア、納得などが頭をよぎっていった。そんな感情の中には、言葉にできないものもある。

昨夜大量にいただいたダンス公演のチラシの中には、音楽とダンスのデュオ、特に即興面を強く打ち出した公演が多くあって、とても興味深く見ていた。それも、単に「音楽」「ダンス」といっても、その組み合わせは実に千差万別だ。
しかし、実際には音楽家、ダンサーそれぞれが、かなりの強いイメージと強い意志と、柔らかい頭を持っていないと成立しないだろうなぁ、と実感した。それぞれが、共演者に寄りかかることなく自分の足で立っていられる、その時にこそ「1+1>2」という結果をお客さんに投げかけることが出来るんだろう。

P.S.
満員のお客さんの殆どが、外見的にはものすごく「その道の方達」、つまりダンスをやっている方、アート関係の方、というイメージ通りの方ばかりで、会場に着いて列に並んだときはちょっとオドオドしてしまいました(笑)。人を外見でカテゴライズするのは良くないですが、やはり職種や分野によって「ある独特の雰囲気を持っている」ことって、よくありますよね。
そうか・・・ということはやっぱり、私がいつも行っていた「ダンス」公演(=コンドルズ)の客層って、やっぱり「典型的ダンス業界の雰囲気」とは違っていたわけね。
う〜ん、いろんな意味で、納得。
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Commented by ukiki01 at 2006-07-23 01:23 x
おーっ、なんとも心ひかれる内容。見てみたかった〜。
なんでもあり、なんですねえ、ダンスって。

ところで私も去年の夏だったか、1回だけセッションハウスに行ったことがあるのですが、
客席を見回しておなじく「あー、私は部外者である」と感じたのを思い出しました。
意識しているにせよ、していないにせよ、その分野ごとのカラーってありますよね。
そしてそれは外見にも(服装とかもだけど、たたずまいというか、顔つきとか、形のないものに)出てますよね。
私はカテゴライズされるとしたら出版分野の校正者ですけれど、
これがまた、明確なカラーがあるのです。編集者とはぜんぜんちがいますし。
Commented by saskia1217 at 2006-07-23 22:18
出版関係の方って、音楽関係の出版社を別にすると、滅多にお会いする機会がないのですが、やっぱり独特の雰囲気があるんですね。
おまけに「校正者」と「編集者」の間にも違いがあるなんて、部外者にとっては全く想像もつきません・・・(笑)。
「編集者」っていうと、作家さんや漫画家さんを追いかけて、徹夜でドアの前で待っている、っていう(たぶん間違った)図しか思い浮かびませんし・・・(ドラマの見過ぎですかね。笑)
by saskia1217 | 2006-07-23 00:24 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!
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