夏の使者たち

今日も暑い。
ま、暑いのは150歩くらい譲るとして、とにかく湿気は困る。
でも、暑くてもやるべきことはあるんですね、これが。

つまり、久しぶりに、家のこともまとめてすっきりと片付けてしまいたい。
毛布の洗濯(梅雨冷えすると思って出しておいたが、どうも今年は勝手が違う)、掃除、扇風機を出す、ベランダで涼めるように小型の椅子を出す・・・
それに用事と少しの買い物のため、歩いて外出。

暑いのも嫌いだし、そもそも汗をかくのが嫌いなのだ。と言うと、どうも「不健康」というイメージがつきまとうらしい。が、大嫌いな「暑い」時に、大嫌いな「運動」でもしようものなら、一気に気分が悪くなり、結局あまりいい結果を生まない、というのが今までの経験。(ただし「暑いのが嫌いで寒いのが好き、暖房要らず」とはいっても、某ダンスカンパニーのプロデューサーK山氏のように、クーラーを22度設定にするほど冷房狂ではありません、念のため・・・笑。私は地球には優しいつもりです・・・マニアックネタですいません)
もちろん運動不足や肩こりは何とかしなければいけないので、歩くこと、掃除(特に床磨き)などは積極的にやり、1日1回は必ず「こんどうさんちのたいそう」と「アイーダアイダ」をビデオ見ながら実行する(笑)。←でもこれ、結構な効果ですよ。

語学の集中勉強も終わったので、やっと大好きな音楽をいっぱい聴ける!
今まで、移動しながらちまちまとMDで聴いていたブルーハーツを、ラジカセでガンガンかける。実にいい気分だ。
掃除、特に床をぞうきんがけする時に、ブルーハーツは実にもってこいである。まず、「リンダリンダ」や「旅人」「夢」などビートの速い曲では作業も速くなり、加えて気分が良くなるので作業がはかどる→どんなに汗をかいてもそれが似つかわしいような気分にさせてくれるので不快にならない→しっとりした曲ではその歌詞も味わいながら、丁寧に作業できる(笑)。

音楽が「作業の能率」にもたらす効果が絶大なのは、既に誰しもが知るところだ。昔学生時代にバイトしていたレストランで「好きな曲をかけていいよ」と言われ、それを真に受けて自分が好きな「まったり」した曲ばかり持って行ったら「あ〜、これじゃお客の回転遅くなるからだめだなぁ」とボツになったことがあった。そりゃそうだ、戦場のようなランチタイムに「王宮のコンセール」はどう考えてもマズい(笑)。
そういえば留学時代、私は掃除時にはいつも、自分の師匠が若い頃ピアノフォルテを弾いてファゴット奏者と録音した、ドゥヴィエンヌの「ファゴットソナタ」をかけていた。いわゆる初期の古典派の溌剌としたアレグロが頻繁に出て来るような、じつに調子のよい音楽なんですね、これが。で、ある日それを、つい師匠本人に「すごくいいんですよ、これ、掃除には」と嬉々として言ってしまったのだが、「掃除?掃除にいいの?そ、そう・・・」と結構落ち込んでいたことがあったな(笑)。「そのくらい颯爽としていて素敵なんですよ」って言いたかっただけなんだけど・・・

ブルーハーツの音楽、それももちろん掃除にだけいいわけではない(笑)。
この4月にコンドルズを通してブルーハーツの音楽に初めて出会って以来、日本を留守にしていた90年代のこの残念な空白を埋めるように、浴びるように彼らの音楽を追ってきた。大体のアルバムは殆ど聴きまくって少しは取り戻せた気もしているこの頃だが、何がいったい、こんなに私の心を捉えるのか。

とにかく、歌詞。歌詞がいい。(と、ブルーハーツの好きな人は口を揃えて言うらしい)
それは「社会的である」とか「メッセージ性が高い」とか、そんな大仰な言葉で表すにはあまりにも自然で明瞭で衒いのない勇気に満ちた言葉の雨。そしてそれは殆どの場合、細かくて複雑なリズムにたくさんの言葉がついているのではなく、それがまぎれもなく「日本語の歌」である証しに、「1音符に1文字」が貫かれていることが多い。従ってメロディーは大振りな音符(4分音符とか)に割り当てられ、まるで童謡や唱歌のように単純で覚えやすく、そこに付けられた言葉もはっきり聴こえて来る。
そして、やはり明瞭、シンプルな和声。コードだけ聴いていると確かに、ⅠとⅣとⅤだけで出来ている部分が多いのだ。いつかラジオでコンドルズメンバーが「どうしてもギターでドミナントセブンが弾けません。どうしたらいいでしょう」という相談メールに「そんなもん必要ないよ、いい曲は大抵C-F-Gだけで出来てるんだから、それだけ押さえられりゃ十分だよ〜。話は簡単、セブンスが出てこない曲を弾きゃあいいんだよ〜」と実に乱暴かつ明瞭な答えを叫んでいたが(笑)、それはきっとこういうものを踏まえていたんだろうな。
とはいえ、ラストアルバム「ザ・ブルーハーツPAN」のストリングスを多様した滔々としたアレンジもほんとに心を打つし、「リンダリンダ」の冒頭すぐのところに出て来る借用和音には、心臓をぐぅっと抉られるんだけどね・・・

「キリストを殺したものは
そんな僕の罪のせいだ」
(チェインギャング)
・・・にはちょっと驚きだったけど・・・

「期待はずれの言葉を言う時に
心の中では『がんばれ』って言っている
聴こえて欲しい、あなたにも。
がんばれ〜っ」
(人に優しく)

「今日からは歩く花
根っこが消えて足が生えて
野に咲かず、山に咲かず
愛する人の庭に咲く」
(歩く花)

「愛じゃなくても恋じゃなくても
君を離しはしない。
決して負けない強い力を
僕は1つだけ持つ」
(リンダリンダ)

THE CONDORS「真夏帝国」とブルーハーツのヘビーローテーション。
蒸し暑い部屋に毎日、ポジティブな夏を運んでくれる熱い心の使者たち。
私の大切な宝物です。
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Commented by きょろ at 2006-06-30 19:12 x
うちも、ダンナがブルハのファンだったので、ほとんど全アルバム揃ってます。歌詞がいいですね。シンプルなのに、深い。
「saskia1217さんがコンドルズを通じてブルハにハマっているらしい」、と話したら、めちゃめちゃウケておりました。
ハイロウズのステージ、一度だけ見たことがあります。
バネのごとく飛び跳ねるヒロトの姿に胸が熱くなりました。
Commented by saskia1217 at 2006-06-30 20:55
きょろ様
そ、そうですか、ご主人様にウケてしまいましたか・・・(苦笑)
ハイロウズもいいですよね〜。そういえばまだヒロトさんの新しいソロ、聴いてないな。聴かねば!
「バネの様に飛び跳ねる同世代の人」に出会うと、自分まで飛び跳ねられそうな気持ちになるから不思議です。
そうそう、今ちょうど発売中の雑誌「TONE」は、表紙がヒロトさん、巻末カラーに4ページほどTHE CONDORSが特集されてるんですよ!
Commented by ukiki01 at 2006-06-30 21:28 x
お掃除向きの曲。なるほど。
ブルーハーツはたしかにいいですね。
それとモトリー・クルーのDr.Feel Good! 寝起きにもいいです。テンションあがります!
……みごとにコンドルズまみれですね。失礼しました。
ブルーハーツの(ハイロウズも)歌は、
お掃除向きのハイテンポの曲でも、
カラオケなんかで歌うと(=歌詞を口に出すと)
ぐっと来て泣きそうになってしまったりするんです。不思議です。
Commented by ナツコ at 2006-07-01 04:46 x
そ、掃除にいい・・・・・(笑)

師匠はびっくりされたことでしょうね。
でも、きもちはわかりますぅ。

チェンバロにかけても天才的なのにブルーハーツも好きな広沢さん。
すてきです。

テクノとヒップホップとバロックとフラメンコとECM系コンテンポラリーが大好きなナツコでした。
Commented by saskia1217 at 2006-07-01 11:00 x
ナツコさま
書き込みありがとう!
私もいろんな音楽好きで聴いてますが、自分で音楽するときに一番目指している「即興」面がなかなか伸びません(涙)。頭が固くなってるんですかねえ・・・
ジャズとか習って、きっとものすごく自由に音楽をしているナツコさん、すごいと思います!
いつかライブを聴かせていただきたいです。
Commented by saskia1217 at 2006-07-01 11:04 x
ukiki01さま
モトリー・クルー、すごくいいんですけど、どうしてもダンスの振りがそっくりそのまま脳裏に再現されちゃうんですよねぇ・・・
それが目の前をちらついて掃除に集中できなくなりそうな気が・・・・(笑)
by saskia1217 | 2006-06-29 18:58 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(6)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217