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このところ雨ばかり。やっぱり天気は精神面に作用する。
何かと憂鬱になる、ここ数日。

だが、今日はまたお出かけしたのである。
(す、すみません、また同じ話題で・・・・びくびく。)
先日見に行った早稲田大学演劇博物館の展示「コンドルズ 96→06 ネバーエンディング・ストーリー」に関連した、早稲田大学に関係の深いメンバーによる演劇講座(トークショー)が、同大学小野記念講堂で行われたのだ。

早稲田に行くのは今日で2度目だが、なぜか、もはやあまり疎外感は感じなくなっており(笑)、かわりに不思議な親しみが漂っている感じがした。(きっと気のせいだろうが・・)
「小野記念講堂」というのは、かの有名な大隈講堂の隣りにある超綺麗な新しい建物で、今日は初めて正門付近から入って行ったのだが・・・

あの「南門通り商店街」というのは、いったい大学の中なのか、それとも外なのか???

その道には都バスも走ってるし、コンビニもあるし(でも一般大学には構内にコンビニとか銀行があったりするよね)、大隈講堂の前にはおっきな観光バスがどんどん着くし、通りにずらっと並ぶのはいかにも普通の商店だしなあ。そういえば先日TBSで安住アナと丸山弁護士が早稲田をレポートしたのを見たが、その時に出た稲穂という食堂がひょっこりあったぞ。
う〜ん、余所者には実に不思議な通りだ。

そうそう、「トークショー」。
学生さんの時間割にあったイベントだったので2時40分から4時10分という不思議な時間。しかしコンドルズのこのところの人気上昇でファンの暴動を警戒したらしく(笑。ん〜、ホントかも、ね。)、なんと12〜13時に整理券が出ることになった。普段の公演のチケット争奪戦のことが頭に浮かび、念のため11時過ぎ頃をめざして家を出た。その時間に着いたら、やっぱり5名ほどの若い女の子が並んでました! すごいっ!

整理券での入場は、一般客や学生さんに30分ほど先立って行われたが、それにしても整理券をもらってから開場まで2時間近くある。とりあえず大学を出て馬場下の交差点まで行き、とあるコーヒーやさん(チェンバロが置いてあって、週1回生演奏をやるらしい)でコーヒーを飲みながら学会誌などを読みつつ時間つぶし。

やっと開場したと思ったら、開演まで1時間近くある(笑)。ステージのスクリーンにはコンドルズの過去のステージの映像が流れ、皆大人しくそれを見ていた。客観的に見ると、なんだか不思議な光景である。
そしてやっと開演、演博館長さんのご挨拶につづき、今度は過去NHKやTBSで放映されたコンドルズ関係の番組のビデオが流れる。
まだか〜、まだなのか〜っ・・・

と思ったところで、やっと出演のメンバー5名がステージに登場。ところが照明がつかず、彼らは真っ暗な中、自分の名札のついた席を捜してステージを徘徊(笑)。
「ひょっとしてこれは演出なのか?」などと、ついつい思ってしまう自分に失笑。(コンドルズならありえるから・・・)
いつものようにプロデューサー勝山氏の進行でトークが始まり、懐かしい早稲田の思い出話に花が咲いていた。それぞれが演劇やダンスに打ち込んでいた時の話、貧乏暮らしをしていた話、バイトの話、早稲田界隈の話を披露。早稲田には全く関係のない私も、それをきいていると自分の学生時代が思い出されて、共感できるところがたくさんあった。

最後に学生さん数名から質問がいくつか寄せられた。
先日のラジオ番組でも話題になっていたが「好きなことをするか、それとも就職するか」という一般大学にはつきものの悩みについて、メンバーの何人かが答えていた。(考えてみると音楽専門の学生は、基本的に「好きなこと」=「仕事」なので、その点ではもちろん幸せであると同時に、逆に「音楽以外何もできないので、音楽するしか仕事がない」ともいえる「苦渋」もあるし。もはや私の学生時代のように「音楽じゃないことを仕事にする」なんていう「のんびりしたラッキー」な時代でもなくなってしまったし。)

その中で印象に残ったのは、現在ある大学で教鞭をとっておられる石渕聡さんの言葉だった。
「とにかく就職しなさい。人間、2足いや3足の草蛙ははけるもんだ。就職したから好きなことをやめた、っていうのは甘い、言い訳に過ぎない。それでやめるようなことなら、ほんとに好きだったわけじゃないんだ。・・・もしかしたらホントに好きなことは職業には出来ないのかもしれない、だから夢は1つじゃなくて3つ持て!」

は〜、なんだか説得力があります、好きなことを貫いてきた人たちの言葉って。
苦労してきた、とか、こんなにがんばったんだ、とかそんな言葉は彼らから聞いたことは一度もないが、彼らのやっていることを見ればそんなことは一目瞭然。
それに、好きなことをずっと続ける、っていうのがもちろん甘いもんじゃない、って厳しさも伝わってくる。
自分自身を含め、自分の努力以外にも、環境や条件に恵まれて好きな音楽をずっとやってこれた学生たちを考えるにつけ、時々はもっとそれを思い出し感謝して、どんなに歳をとっても日々前進しなければ。

というわけで、トークショーでもまた元気にさせられたコンドルズでした。
Commented by ukiki01 at 2006-05-20 18:20 x
おお、いらっしゃいましたか。
もしやと思い、楽しみにしておりましたら、やはり。
さっそく楽しく拝読させていただきました。
いつもありがとうございます。

「夢は3つ持て」
いいですねえ。
前回のラジオでも、似たような質問に「就職したうえで好きなこともやりなさい」と石渕+青田+勝山3氏が即答しておられましたね。
そうだよ、そうだよ!と心強く思ったことでした。
迷ってる学生さんにとっては、なおさら背中を押してくれる力になるでしょうね。

ところで「南門通り」とは、馬場下町の交差点から正門に至る道のことですね。
(ネットで検索してみたのですが、こういう名前であることをいま初めて知りました……とくに何と呼ぶわけでもなく歩いておりました)
あれは一応キャンパス外というか大学の敷地外だったと思います。
そういいつつ小野講堂なんかがあってややこしいわけですが、
ま、あれらは飛び地とお考えいただくとよろしいかと。

なつかしい場所の話題が出てくるとうれしくなりますし、 saskia1217さんが早稲田に親しみを感じていらっしゃるようなのでなおさらうれしいです。
Commented by saskia1217 at 2006-05-20 22:20
ukiki01様
こちらこそ、いつも書き込みありがとうございます。そちらの近藤氏の公演のレポートなども楽しく拝見いたしました。
「ひとつの青春が終わると、また別の青春が始まるから、俺は万年青春だ〜」という、かのラジオでの名言もありましたが(笑)、どんなに歳をとっても夢はあったほうがいい。というか、夢がなくなるなんてつまらない。人生楽しまなくちゃ。やりたいことをやりたいだけやって、心を目一杯満タンにしていたいですよね。・・・早稲田、きっとまた近々出かけます(笑)。
by saskia1217 | 2006-05-20 01:19 | コンドルズ | Comments(2)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217