遠足

プチ遠足決行。
連休や週末、祭日など、人が外出するであろう日には必ず家にいる主義の私だが(とにかく人が一杯いるところが苦手なので・・・)、あまりの天気の良さ+運動不足で、お出かけすることに。

パンと飲み物だけ持って、文京区にある小石川植物園へ。
徒歩で行くにはちょうどいい塩梅の距離、最近出来たケーキ屋さんやフレンチレストラン、街路樹の緑や草花をチェックしながら歩く。
長袖1枚で十分な暖かさ。

目的地に着くと、当然のごとく結構な人出だ。わざわざ電車に乗って来る人も多い。
でもここでいつものようにめげていては、来た甲斐がない。
入場券を買って入園、地図を見ながら、ちょうど見頃の植物を見落とすことなく回れるルートを決める。
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小さい頃から植物が好きで、遠足のたびに先生に草花の名前を訊きまくり、夏休みの課題は殆どいつも植物、家ではいつも図鑑を見ていた。最近庭のない家に住むようになってから、草花や木の名前も記憶から薄れていったらしい。
今日は、丹念に呼び名と学名が列記された説明の札を見ながら、花をつけているもの、季節外れで何も姿を現していないもの、小さい頃野山でよく見た花、庭にあった木、懐かしい思いでひとつひとつの植物を眺めた。
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もはや食べられません(笑)↓
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つつじがそろそろ盛りを過ぎる頃、あとはショウブやカキツバタの類、ハナミズキなどが目についた。一番人気は「ハンカチの木」。白いハンカチが下がっているように見えるこの木(じつはそれは「葉」の一部)が、今花を咲かせているということで周りに大勢の人を集めていた。とはいっても、花は茶色くて小さいめしべみたいに見えるもので、正直「葉」である白いヒラヒラのほうがずっと綺麗だ。
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さてさてここはご存知のとおり、東大の付属施設。もともと小石川療養所で薬草として栽培していた植物たち(今では誰もが知っているセージやミント、ローズマリーなどのハーブや、ゲンノショウコやオオバコなど古くからの薬草)や、いわれのある大事な草木が今でも大切に保存されている。一番有名なのは雌の木から初めて精子が発見されたイチョウの木だが、今日は「ニュートンの林檎」が花を咲かせていた↓
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これは例の「万有引力の法則」発見のきっかけとなった林檎の木が、世界中に接ぎ木として広まったもののひとつ。すごい!
ちなみにこの林檎の隣りには「メンデルの葡萄」が立派な棚に植わっている。メンデルが遺伝学の実験に使った葡萄の子孫なのだ。

とにかく空気が美味しい。大好きな埼玉の森林公園がもっと近ければいいなといつも思っていたが、どうしてここは実に自然で「プチ森林公園」だと言えよう。すぐ近くに車でいっぱいの大通りがあるとは到底思えない。大好きなメタセコイアの並木↓
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近くの六義園もなかなか素敵なのだが、私はどうしても「造園」されている公園(日本庭園とか)があまり好きになれない。小石川にも日本庭園があるが、その他の自然の部分が多いので私にはこちらのほうがホッとする。
すくっと立つポプラの大木↓
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今日のように人が多くても、それなりに広いのでそんなにざわざわしない。お気に入りの木を見つけてその幹によりかかって緑の草の上に座り、いつまでも本を読んだり、ちょっとしたおやつを食べたり、まさに至福の時である。太陽の陽射しと緑はほんとにいい。目にも肺にも、そして心にも。
ドイツに居たときはよく公園や川岸で、こうしてのんびり本を読んだり友達とおしゃべりしたものだった。ここ数年ずっと、こういうことに飢えていた気がする。

思う存分のんびりした後、最後に同じ敷地にある東大総合研究博物館小石川分館の展示を見る。昔から東大で科学、化学、医学などの分野で使われてきた実験器具や、標本が展示されている。この歴史的な建物自体が素敵なのだが、中は人も少なく、標本や模型の間に置かれたモダンなソファにうずもれて休むことが出来る。医学標本とか動物の骨なんかに囲まれているという、あの博物館独特の空気がとても好きだ。シーンとした中で古いものに囲まれているとホッとするあの心地よさ。どうやら私はやはり何か古いものに惹かれる体質らしい(笑)。音楽家になっていなかったら博物館に勤めるのもよかったかな。
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博物館テラスから植物園を眺める。絶景。
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また来よう!
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by saskia1217 | 2006-05-03 23:31 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(0)