贈る言葉

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2年間授業を担当した大学のオルガン科で、今日「先生方を送る会」というものがあった。
つまり、私は「送られる」側だったわけだが、一緒に「送られた」他の先生方は皆16〜7年もの長い間、指導を続けてこられた方ばかり。なんだか私なんかがご相伴に与っていいのだろうか、という気持ちだったが。

定刻に会場である大学の教室に着くと、学生さんたちが何やら忙しく動いている。
「あ〜、先生、だめだめ、こっちに来ないで下さ〜〜い!まだ研究室でお待ち下さい。お迎えにあがりますから!」と、会場の隣りの部屋に閉じ込められてしまった。
見れば、入り口のドアには昔懐かしい、折り紙で作った「わっか」をつなげ合わせた飾りと、薄い紙を折ってくしゅくしゅと開いて作る「お花」が綺麗に貼られている!
す、すごい!

待つこと15分、やっと「お迎え」がやってきた。会場は奏楽堂を別にして学内で一番大きなオルガンのあるレッスン室。オルガン科の学生さんたち、学部1年生から博士課程までが勢揃い、皆拍手で迎えてくれる。
うわっっ、こんなの初めてだよ〜、緊張するな〜。

教室内も手作りの飾り付け満載で、オルガンのベンチにもお花の飾りが!
み、見事!!
ホワイトボードにはプログラムが書かれ、3年生が中心となって進行されていく。主任の先生のご挨拶、学生さんによるオルガンの連弾演奏、遠くのケーキ屋さんから調達してくれた美味しいチーズケーキ、紅茶、最近何人かがオルガンシンポジウムのために出かけてきた韓国からのお土産のお菓子・・・・ひとつひとつがみな手作りで、学生さん1人1人が一生懸命準備してくれたことがよくわかる。

なかでも圧巻が、全員による合唱「贈る言葉」。
一昔前(私の世代?)の卒業式の定番ソングだったけど、まさか自分がその歌を「贈られる」ことになろうとは思っても見なかったな。
とっても懐かしい歌だし、なんだかやっぱり聞くとじ〜んとする歌ですねえ。
大きなパイプオルガンで伴奏すると、これがまたなんともしみじみ響くんですよ。(なんて贅沢!)

途中で席を移動しながら、いろんな学生さんたちとおしゃべりに花が咲いた。中ほどで、また楽しい選曲でのオルガン連弾などのサプライズもあったり、みんなで写真を撮ったり・・・
最後に皆さんから、色紙と記念品をいただきました。私たちひとりひとりに、それぞれぎっしりと書かれた色紙は、読んでいると涙が出そうなありがたい言葉でいっぱいで、帰りの電車のなかでも何度も眺めてしまいました。本当に嬉しかった。まさにこれは宝物です。

お菓子やお茶の準備、音楽の用意、飾り付け、進行のアイデア、記念の色紙やお品の準備、それに全員での合唱の練習など、この2時間のためにどれだけ一生懸命時間を割いてくれたのだろう。何よりもそんな手作りの会をこうやって実現してくれた皆さんには、本当にありがとうの一言でした。
オルガン科のなかで会えなくなっても、皆がそれぞれ個性を伸ばして、いいオルガニスト、素敵な音楽家になってくれることが、私の一番の願いです。

ちょうど今日満開の上野の桜の下を帰りながら、ひさしぶりに、本当に幸せな気持ちになりました。
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Commented by あひるん at 2006-04-01 03:19 x
私も先生方のお言葉に、ついついホロリとしてしまいました…。オルガン科でお世話になった学生たちは皆、saskiaさまのことが好きですよ~。
ところで、あの飾りつけは、新入生歓迎の日まで、そのままにしておくんだそうです。(笑) 練習に行くのが楽しいかも♪
Commented by saskia1217 at 2006-04-01 23:24 x
印象的な会をほんとにありがとうございました!
よかった、あの飾り付け、新歓までとっておけばいいな〜と思っていたんです。特にオルガンのベンチのはお気に入りでした。うちのチェンバロにも付けようかな・・・
by saskia1217 | 2006-03-29 01:08 | 感じろ、考えろ、思え! | Comments(2)

今日もまた日が昇る・・出かけてゆこう!


by saskia1217